最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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番外編 42

 

 

 

学校

いつものように時間ギリギリで教室に入る龍我

「相変わらず来るの遅いなー」

「今日も寝不足か?」

「昨日は来てくれなかったからな、バッチリ睡眠取れたぜ!」

聞いてくる勇に親指を立てて言う

「なんだもう飽きられたのか、ザマァみやがれ!」

「俺はそうだと願いたいな」

「強がりやがって、あんな美女に好きになってもらうなんて誰もが羨むぜ」

「知るか!」

「じゃー俺に譲ってくれよなー!」

「お前ごときが釣り合う相手じゃねーよ!」

「なにぃ!?」

「朝から元気ね」

「全くだ」

勇と龍我のやりとりを見て言う優香とタイチ

「タイチも羨ましいよな!」

「何がだよ!」

「ほーら見ろ、誰もがは違うんだよ!」

「なにぃ!?」

「やんのかコラァ!」

「最強に近い高校生相手に喧嘩売るとか」

「これが最強に近いなんて想像つかないけどね」

堂道館高校の代表である英寿、堂道館大学代表新鋭、堂道館大学最強帝を倒した龍我は最強に限りなく近い存在である

「優香、俺は最強じゃねぇぞ」

「高校生では最強でしょ?」

「なわけ、同学年なら勝てない奴は最低3人はいる」

「…そんなにいるのか?」

「…いや、4人かな、まてよ5人か、いや6…もっといるな」

「なぜ増える…」

「上には上がいるってことだよタイチくん」

「これ以上上を見たくないな」

「強いんだから格闘家にでもなれば?」

「格闘家は俺には合わない」

「やったことあるのかよ」

「昔な」

「強いけど売れなかったの?」

「売れる格闘家ってなんだよ!強さにルックスとかいらんがな!」

「まぁ、そうだけど今の時代そういうのも大事だから」

「だから俺には合わねぇんだよ!」

「はは、言えてるお前不細工だもんな」

「だろ~、お前に言われたくねぇがな」

「ぶっ殺すぞ!」

「やったろうかい!」

そういいとっくみあいをするが

「貴様ら授業開始3分前だぞ!!さっとと準備をして席につけぇ!!」

喧嘩している2人の頭を掴み持ち上げる石井先生

「最強に近くても石井先生には勝てないのね」

「おー怖っ」

「さっさと準備しろ!」

そういい投げ捨てる

「いってて…とんでもねぇ力だな」

「こんなアイアンクローは死神女以来だぜ」

頭を撫でながら席に戻る2人、そうとう効いたのだろうな

「龍我、勇、教科書67ページの問3と4の答えを授業始まったらすぐに聞くからな答えられなかった覚悟しろよ!」

「うげぇ!?」

「マジかよ!?」

このようにいつも通り授業が進んでいくのであった

 

 

 

放課後

「どっか遊びに行こうぜ龍我ー」

「おーいいぜ、久々にゲーセンでも行こうぜ」

今日はバイトが無いのでいつものバカ3人と一緒にゲーセンでも行って遊ぶことに

「今日こそセンカーで龍我に勝つからな」

「おー、望む所だ」

「俺とのバトファーの勝負忘れんなよ!」

「おー、コテンパンにしてやんよ!」

タイチと鬼豪から勝負を挑まれる龍我、ゲームが下手なのか上手なのかイマイチわからない

「じゃあ俺は太名でもやるか」

「おいおい勇、音ゲーで龍我に挑むとかダメだろ」

「こいつの音楽に関するセンスのなさはドラミングが出来ないゴリラ以外だからな」

「んなの知ってるわ、お前らがやっている時にやるんだ」

「ならよし」

「お前ら、バカにしてるやろ!」

「してるもなにも事実を言ったまでだろ」

「ぶっ殺す、ゲームで」

「返り討ちにしてやる」

などどはやくも喧嘩ムードになりながらも教室から出ると

「龍~~~我~~~!!」

龍我がドアを開けると同時に甘い声を上げ背に飛びついてくる龍那、すっごくタイミングがいい

「うわっ!?」

「龍我~迎えに来たよ~」

「りゅ、龍那さん」

「聞いたぞ、帝を倒したんだな強くなったな龍我」

「俺の知る世界ではあれは普通ですよ」

「帝は人間にしてはなかなか強い方だからな」

「そうですか、とりあえずはな」

「嫌だ」

「これから友達と遊びに行く所なんてすよ」

「友達と遊ぶか…」

「そうですよ、人付き合いも大事ですから」

「社交的なのは良い事だぞ」

「ありがとうございます」

「おいおいまたいちゃいちゃしてるぜ」

「羨ましいから見せてくるなよな」

「全くだ」

俺と龍那さんのやりとりを見て言う3人、待ってくれているようだから早くなんとかしなければ

「あ、友人が待ってるんで失礼します」

これを理由にすれば見逃してくれるはず、完璧よ!

「そうだな」

よし、やった!

「私も行こうとするか」

「え?」

「久々にこの街に戻ってきたのだから観光してみたかった所だ」

ま、まずい、それだけは非常にまずいまずい

「え、いや、でも龍那さんお仕事でお疲れでしょうから」

「そんなことはない」

「でも、疲れは知らず知らず溜まるものですから休める時に休んだ方がいいですよ」

「私の事を気を使ってくれるのか、ありがとう」

「そうですよ」

「でも大丈夫だ、龍我と一緒なら疲れなど消え失せる」

まずいぞ、これじゃ一緒に行くことになる

腹を決めて一緒に行くことにするかと思っていた矢先

「あーいたいたおーい龍那」

姉さんがあたかも自分が通っている学校のように普通に教室に入ってくる

「大河、どうしたんだ?」

「どうしたって、仕事だよ仕事」

「…今日の仕事なら全て終わらせたはずだが」

「政府からの緊急出動だ」

「そんなもの知らん」

「知らんってお前な、とにかくいくぞ」

「嫌だ、私を殺してまで従う義理は無い」

「まあそれ言っちゃえば仕方がないけどさ、だが行かないと色々いわれるぜ」

「なら辞めてやればいい」

「お前んな事言う…やつだったな、はぁ」

「言ってあげてくださいよ龍那さん」

「嫌だ、私は龍我と一緒にいる」

「だったら龍我も連れてくればいいだろ?」

なんてむちゃくちゃな事を言うんだこの人は

「…それはいい考えだな」

なんか龍那さんも納得しちゃってるし

「……」

「どこへ行くのだ龍我」

気配を消し静かに後ろへ下がり教室を出ようとした所声をかけてくる龍那さん、やはりダメか

仕方がないので全力で走り逃走する

「あ、待て」

「おーい仕事あんだから追いかけっこしている場合じゃないんだぞー!」

追う龍那に言う大河だがそんなこと聞く耳を持つわけがない

「大変ですね」

タイチが言う、まぁ大変だな

「まあな、こんな私でも苦労するってことは龍那もなかなかワガママなんだな」

「そうなんですか?」

「基本的には従うし真面目な奴だからああいうことはないんだけどな、龍我の事になるとな」

「…なるほどです」

「ゲーセンどうする?」

「俺らだけで行くか」

「だな」

「その前になんとかするの手伝ってくんね?」

「え~」

「…優香~、こいつら全員蹴り飛ばしていいか?」

「どうぞご自由に殺してあげてください」

「うおい!?テメェ優香!!」

「大丈夫よ、ちゃんと埋葬してあげるから」

「そういう問題じゃねぇっての!」

「普通の埋葬が嫌?ならそうね、火葬する時にトウモロコシを入れてポップコーン作ってあげようか?」

「いかんれた考え言ってんじゃねぇぞボケェ!」

「大丈夫よ、ちゃんとバターと醤油を入れて味付けておくから」

「ぶっ殺すぞテメェ!」

「バター醤油嫌い?じゃあキャラメル?カレー?あ、シンプルに塩がいいかしら」

「味の問題じゃねぇんだよ」

「じゃあ何よ」

「やるならせめて普通にしてくれよ」

「じゃあお酒入れて酒蒸しにする?」

「直火だから蒸せねぇだろ、ってかやめろ」

「そうね、じゃあ酒焼き?それとも酒煮?」

「どんな想像力もってんだテメェ!」

「やあね普通よ普通」

などと仲良く会話をする優香と勇、こいつら結構仲良いよなと思うタイチであった

「ほれ、いいから捕まえに行くぞ」

なんやかんやで行くことになる、巻き添えであり強制である

 

 

 

 

ドドドドッ

廊下を走る龍我、それを追う龍那

「待て龍我」

「待ちません」

「どうして逃げるのだ」

「逃げるから逃げるんですよ!」

「その理由を聞きたいのだ」

「追うから逃げるんですよ」

「追わなかったら逃げるだろ」

「……とにかく、仕事に行ってください、さようなら!」

近くの教室に入る、そして上にある窓から廊下に出て逃げる、これで石井先生はまけた、やるしかなし!

廊下を見ると居ない、間髪いれず飛び降り逃げよう

「どこへ行くのだ龍我」

とすよが襟を掴まれ引き寄せられる、くそ通じないか

「キゥ」

持ち上げられ大人しくなった龍我を連れ歩く龍那、まるで母猫が子猫を連れていくような姿である

「なんで私から逃げるのだ龍我」

「話すから下ろしてください」

「ダメだ、逃げるだろ」

「約束したことは破りませんよ、ましてや自分から言ったんですから」

「そうか、なら信じよう」

下ろしてもらい面と面を向かい話す

「自分がいるから仕事に行かないから自分が消えればいいかなと思いまして」

「そんなことは無い、お前がはたいなくなれば私はきっと自暴自棄になって暴れているだろう」

「じょ、冗談はよしてくださいよ」

「冗談じゃないぞ、あの時お前と別れな時は凄く悲しかった、最後の希望であった堂道館もお前は入学していなかった、それにどれだけ絶望したか」

あの時別れてから会う手掛かりは無かったから堂道館高校に入学すると思ってまっていたが龍我が入ってこなかった、それがどれだけショックだったか絶望したかそうとうストレスが溜まっていた龍那

「龍那さん…」

「だからずっと一緒にいてくれ」

「……すみません、それは出来ないです」

「なんでだ、まさか好きな異性がいるとか?」

「別に好きな異性はそもそもいないですから」

「じゃあなんでだ」

「簡単ですよ、自分の考えに反するからですよ」

「自分の考え?」

「はい、それに自分じゃ幸せにできない龍那さんならもっといい人がお似合いですよ」

「!!」

「ですから他の人と」

剣を取り出し刃を喉元に突きつける

「二度とそのような事を口にするな!」

瞳は殺気を帯視線は突きつけられている刃よりも鋭く恐ろしい、

「私にはお前しかいないのだ、嘘でも本当でも言わないでくれ」

「何度でも言いますよ、自分のようなクズはあなたのような人に似合いません」

「ッ!いくらお前でも許さないぞ」

「ならそのまま突き刺してください」

一歩前へ出て自ら喉に刃の先を刺す

「ぐっ、そんなことしたら死んでしまうぞ」

「死んで結構、あなたが幸せになるなら」

「なら出来る訳がないだろ」

「なら自分は進むだけですよ」

そういいまた一歩踏み出す

「おーなにやら物騒な事してるなー龍那」

「大河か…ちょうどいい、承認になれ」

「あ?何がだ?」

「龍我と戦う」

「は?何を言ってるんだ?」

「口で言ってもわからないのだ、ならば肉体言語だ戦って私の思いを伝える、そしてわかりわからせてやる」

「…まぁ別にいいんじゃね、龍我が承諾すれば」

「お前に断る権利はない、私の見込み違いなら望み通り殺してやる」

「はぁ、一応聞くぞどうするんだ龍我?」

「………」

「まっ、当然の反応だな」

龍那の実力を知っている者なら誰もがこのような反応をする、ましてや一度戦ったことのあるならば尚更である

「……決まりだな」

「それは許されないことだ」

「んなこと言ってもな、あれを見ろ」

黙る龍我を指さす、狼に睨まれた羊のように黙っている

「………」

「やるだけ殺して終わりだ、せめて生かしてやれ」

「…そうだな」

納得する龍那、これで話は無くなる時だ

「…やる…」

「あ?」

「戦ってやる…」

「おいおい、なにも自ら死にに行く必要はないんだぜ」

「死んだらそれまで…覚悟は5年前からしていた」

「そうか…なら成立だな」

「その首の傷はいつ治る」

「3日…」

「そうか、なら3日後今日の時間にやってくる」

「…待って」

「何か不満あるのか?」

「龍那さんだけ一方的に決めるなんてズルくないですか?」

「…何がいいたい」

「少しぐらい自分要望を聞いてくださいよ」

「なんだ、言ってみろ」

「そうですね…もしですよ、万が一、いや億が、兆、無量大数…不可説不可説転、グーゴルが一に、100%のうちの0%の可能性で奇跡が死ぬ程起きて俺が勝ったら龍那さん…」

ここで深呼吸をし、目を閉じる龍我

「俺と結婚してください」

突然の告白をする龍我、その目は覚悟を決めた瞳している、本気である

「!?」

「!!」

その言葉を聞いて声を出せない人々

「話は以上です、手加減なんかしないでくださいよ」

皆があっけにとられる中龍我は深々く頭をさげその場を去る

「は、はは…やっぱ龍我は龍我だったぜ、なぁ龍那」

「……そうだな、3日後が楽しみだ」

 

 

 

 

 

「…………」

武道場で正座をし目を閉じている龍我

言っちまった、ついに言っちまった…

まだ心臓がバクバクしている

もう後戻りは出来ない、5年間越の告白だ、その思いを伝えるだけだ!

覚悟を決め勝つことを誓う龍我

「やっぱここにいたか龍我」

「おー、見たぞ告白」

「やるなーコノヤロー」

バカ3人だけではなく優香と玲子さんも来る

「…どうしたオメェら」

「どうしたはこっちの台詞だ、急過ぎる告白、タイミング考えろよな」

「最高のタイミングじゃねぇか」

「プロポーズが戦いとはな、お前らしいのからしくないのか」

「うるせ」

「でもなんで戦うの?」

優香が聞く

「確かにそうだよな、結果的に互いに好きなんだからもう成立じゃん」

「俺は好きな人は守りたい男だ」

「だから?」

「だから自分より強い女性とは結婚出来ない」

「…なるほど、だから拒んだのか」

「でもさすがに無理なんじゃない?相手が相手だし」

「分かってる、俺ごときが勝てないことも……だから努力し続けたんだ、この5年間幸せを掴む為に!!」

龍那さんと釣り合うような男に俺はなる、だから超えると強く誓って毎日鍛えていた

「なるほど、お前が言ってきたことがなんとなくわかってきた」

「でもさ戦うのは」

「好きだろうざ嫌いだろうが好かれようが嫌われようがどちらにせよ最強を目指す俺には避けて通れない相手だ」

俺が強さを追い求める一番の理由は最強になること、その為自然と龍那さんと戦い勝つことになる

「本当は学校卒業したら言おうと思ったんだけどな、今か先かの違いだったしなによりここが熱くなっちまってな」

首を触る、ここは玲子さんに気合いを入れてもらった場所、そこから熱い気合いがマグマのように湧き出し俺を奮いたたせた、入れてもらわなきゃ言ってなかったろう感謝しかない

「なにいってんだ?」

「なんでもねぇよ」

「で、龍那さんのどこが好きなんだ」

勇が話を変え聞く

「知らん」

「知らんて、よく好きになれたなおい」

「ただ俺はあの人はいなきゃダメなんだ」

「というと?」

「何度も何度も俺を支えてくれたからな」

「へー」

「もし龍那さんが居なかったら、出会ってなかったら今頃俺はこの世に存在してなかったな」

今思えば、別に思わなくてもお世話になってばかりである

あの時もあの時も、あの時もだ

こんな自分が嫌いだ大嫌いだ、大大大だいだーい嫌いだ

だからせめてどんな強い奴からでも守れるぐらいの力を持つ!!

その為なら死をも選ぶこれが俺の覚悟だ

「だから俺には龍那さんが必要なんだ、例え幸せに出来なくても不幸の道へ突き進もうともだ相手の事なんか考えずに無理やり奪ってでも、俺は勝って手に入れる!!」

「…なんかキャラ変わったな」

「特に最後の方な」

「奥手のお前が言うセリフじゃないな」

「新鋭さんを見習ったんだよ!」

自分の為に戦う、その考えはいいものだな

「なるほどな、自分の為に戦うか」

「お前はそうじゃねぇのか?」

「他人のために命張るやつだそうなわけないだろ」

「ちゃかしはええ、ほら帰った帰った!」

「んだよ、心境でも聞こうと思ったのに」

「心境?絶対勝つ、以上!」

「なんだそりゃ」

「言ったからには勝算はあるんだよな?」

「あ?」

「勝てるってことでいいんだろ?」

「戦う前から負ける事を考えるバカがいるかよ!」

「ま、まぁそうだよな」

「聞いたよ龍我くん、ついにこの時が来たんだね」

飛鳥が武道場に一礼をして入ってくる

「まぁな」

「勝つんだから半端な覚悟じゃダメだよ」

「わかってる…だから相手頼むわ」

「相手になるか不安だけと僕でいいなら任せてよ」

「恩にきるぜ…ありがとう」

立ち上がり外に出る

「あと3日…それまでにどこまで成長出来るかが勝負だな」

「なんでもっと多く言わなかったんだ?」

「はやめにケリつけたかったんだよ、俺の為にもなりより龍那さんの為にも」

「素直にはいの二文字を送れば済むはなしなのにね」

「龍我は頑固だから…」

「変なプライドがあるから嫌よね男子って」

隣で好き放題言う優香と玲子

「うーせー、これは先生の教えじゃバカにするなら例えお前らでも許さんぞ!」

「教えをバカにしてるんじゃなくて龍我をバカにちてるのよ」

「ならばよし」

「…それならいいんだね」

「磐城…どうした?」

「龍我…噂は聞いたぞ、最強と戦うそうじゃないか」

「まぁ、そうだな…なんで知ってる」

「学校中に広まっているぞ」

事が起きてから数分もうそんなに広まったのかよ、恐るべし聖蘭高校

「そうか…で、何しに来たんだ?」

「お前とは友達だからな…俺も協力してやろうと思ってな」

ブレザーを脱ぎネクタイを緩める磐城はワイシャツの袖を捲り構える

「修行相手なら付き合ってやる!」

「なら、俺も協力してやろうか…なぁ龍我」

爆破を放ちながら構える鬼豪

「久々にやろうぜ…」

「けっ、バカ共が…最っ高っだぜ」

「誰からやりますか?」

「俺からだ」

「いや俺だ」

「面倒だ、まとめてかかってこい!!」

「…そうか、なら遠慮はしなぜ」

「修行相手とはいえ手加減はしない、ぶっ倒す!!」

「僕もやれるとこまではやります」

「刀握ってもいいぜ、飛鳥」

「自らの希望ですか…なら、遠慮しませんよ」

そういい刀を抜きかまえる飛鳥

「さて、修行と行きますかっ!!」

片手を出しこいよと手招きをする

「岩の巨人(ゴーレム)!!」

岩の巨人へとかえ大きく振りかぶる磐城

「はあ!」

ドゴォッ

磐城の岩拳と拳がぶつかり合う

「ぐっ、ぐぐ…ぬいりゃあぁぁ!」

力み押し勝ち龍我をぶん殴り飛ばす

「さすがだ磐城、鍛えてるだけあるな」

「はぁ!」

吹き飛んでいる龍我を斬りにかかる飛鳥

「まず」

「せや!」

刀を素早く動かし龍我の体全身を斬り、

傷をつける

「隼!」

風を纏った鋭い鳥の形をした斬撃波を受けながらも着地をする

「ぐぬぅ、やるな飛鳥この素早い動きは」

「喋っている暇あんのか、あぁ!?」

着地した瞬間龍我の目の前に現れ

「大爆炎!!」

両手を突き出し強大な爆発を浴びせる

「…さすがに死ぬんじゃないのか?」

「あぁ!?テメェもだろうが」

「…そうだな」

「俺よりも飛鳥に言えや!」

刀で本気で斬りにかかる

「俺よりも完全に殺しにいってるぞ」

「飛鳥さん、あまり本気でやると殺してしまいますよ」

「…それじゃダメですよ、それじゃ」

「しかし死んでしまえば」

「みなさんは桜義理龍我という人物を知らな過ぎです…龍我くんは戦いの中で進化し強くなるんですよ」

「それが、どうしたのです」

「最初から本気で行かないと私達の実力を呑まれ超え進化する、つまり勝ち目が無くなるってことです」

「なーるほど、じゃあ早めにケリつけるか」

「その通りです、手加減だの殺してしまうだの考えていけません…それになりより、龍我くんはこの程度じゃ死にませんから」

「…それもそうだな」

「さて、反撃開始と行こうか!!」

傷口は治り消え何事もなかったかのように立ち上がり構える

「うおぉぉ!」

磐城は走り飛び上がり両手を合わせる

「ロックハンマー!」

「はぁ!」

再び磐城の拳と龍我の拳が重ね合わさる

ドゴォ

「ぐっ、ぐぬぁぁ」

磐城の岩拳にヒビを入れ怯んだ瞬間に腹部を殴る

「ごはぁ!?」

後ろに倒れる磐城、それを踏み超え現れる鬼豪

「吹き飛べ、オラアァ!!」

龍我の顔を両手ががっちり掴み連続で爆発を起こし

「死ねボケェ!!」

最後に大爆発を起こす

「火力が落ちたんじゃねぇのか、鬼豪」

「ちっ、バケモノが…これでどうだ」

片手を突き出し爆発を放つ構えをとる鬼豪だが

「ふん!」

一瞬で距離詰め腹部を殴る

「ぐはぁ」

吹き飛ぶ瞬間足を掴み振り回し投げる

「はぁ!」

投げ出した瞬間下から上へ斬る飛鳥、だがそれをかわす龍我に対して突いてくるがかわされる

「こいよ飛鳥、武術と剣術どっちが強いか決めようぜ!」

「えぇ、いいですよ…勝つのは私ですけど!」

ガキンガキンガキンガキンガキンガキンガキンガキンガキンガキンガキンガキン

拳と刀が接触するたびに火花が散り動きが速くなる

「いてて…くそが、なんてパワーだ、同じ人間とは思えねぇ」

「あんな攻撃を受けて生きているお前もな」

「うるせぇ!」

「元気そうだな、なら行かないのか?休んでていいのか?」

「あの攻防の中に突っ込む程バカじゃねぇよ」

龍我と飛鳥の激しい攻防を指差し言う

「俺もだ」

「けっ、互いに堂道館に推薦された者なだけはあるな」

「あぁ、同じ学生には見えん」

「あぁ、素人とは訳が違うな」

「くっ、はぁ!」

「はっ」

カキン

手首を蹴り上げ刀は回転しながら空へ飛ぶ

「うるぁ!」

腰を深く落とし真っ直ぐに放つ拳、だがそれを受け流すように弾きカウンターとして龍我に放つ

「ちっ、受け流しか!」

「刀だけと磨いてきただけじゃないのです!」

「居合いと合気が…ぬあぁぁ!!」

ドゴォォ

振りかぶった一瞬の隙を逃さずその手を掴み後ろに足を引っ掛け後ろへ投げる

「今です」

「もらったぁ!」

倒れそうになる龍我を上から潰すように肘を落とす磐城

ドゴオォッ

「ぐあぁぁ!?」

「わりぃな、たかが岩ごときじゃー俺に傷どころかダメージはつけらんねぇぜ!」

「ならば硬度100!最硬の力(ダイヤモンドパワー)!!」

拳を輝くダイヤモンドへと変え構える

「ダイアモンドか、面白い」

「ダイヤモンドだ」

「んなのどうでもいいかわらん!」

「まだ試作品ですが、ダイヤモンドの強さを見せてあげましょう!」

「くるがいい、はあぁ!」

「うぉぉぉっ!」

ガキイィン

拳が重なり鈍い音がなる

「ぐっ、ぐぐ、さすがに堅ぇな…」

「ぬぅ、硬さで勝てても力負けをするか…」

「だが、いい修行だ!!」

「だが、負けはせん!!」

続けて激しい殴り合いをする2人

「うるあ!」

そこへ爆破を放ち割り込む鬼豪

「鬼豪、邪魔をするな」

「これは3対1の戦いだ、タイマンなら後でやりやがれ!」

「飛鳥の時は割り込めなかったくせに何を言う!」

「うるせぇ、本人は気にせず行けっつーんだからもう二度としねぇ!」

「猛攻斬!」

「斬碧!」

連続で放つ斬撃波を巨大な斬撃波で飲み込み斬る

「いりゃ!」

ガキン

回転蹴りを刀で防ぐが吹き飛ばされる

「くっ、やっぱ強いや…龍我くん」

「最大火力だ…くたばれぇ!!」

呼吸を整え両手を突き出し力を込める鬼豪

「デス・エクスプロージョン!!」

今までにないほと強大な大爆発を起こす鬼豪

「ぐっ、さすがに効くぜ…」

黒い煙の中から衣服がボロボロになった龍我が歩いてやってくる

「はぁ、はぁ…クソがなぜ死なねぇんだ!!」

「まだ俺がいる…」

「磐城…そのダイヤモンドをゴナゴナに粉砕してやる」

「やってみろ…うおぉぉ!!」

拳を合わせダイヤモンドにする磐城

「生身の人間がダイヤモンドパワーを砕くことはできん!」

「んなのやってみなきゃわからん」

「わからせてやろう、はぁ!」

ガゴッ

「つおりぁ!」

ゴン

「はぁ!」

磐城のパンチを掴み飛び足を首に回し締め上げると同時に腕の関節を極める

「折ったらぁ!」

「ダイヤモンドを折れる力ではない限りそんな小細工などきかん!」

「ぐぬぬぬっ」

「ぬああぁぁ!!」

持ち上げ地面に叩きつけぶん投げる

「ぐ…サブミッションがきかねぇか…まだまだ筋肉強化する必要があるな」

「俺を倒せないその程度の力で最強を勝てると思うなよ」

「大丈夫、その硬さはもう覚え慣れた…次はない」

そう言うと戦いを止め普通に歩き近づく

「相手になってくれてありがとうな、自分に足りないものがよーくわかた…」

「何が足りないんだ?」

「体だ」

「…充分仕上がってると思うんだが」

「まだまだ全然だ…鍛えて食べて強くしねぇと」

「3日で変われるのか?」

「変われる変われないじゃねぇるだ磐城、やるんだよ!もう後戻りはできねぇんだ」

「そうか」

「さて、鍛えるから8時頃帰ってくるから飯大量に作っておいてくれや」

そう言うと龍我は走り猛スピードでどこかに行ってしまう

「どうしたんだあいつ?」

鬼豪がやってきて聞く

「体鍛えるそえだ」

「あいつらしいな」

「下校時間は過ぎている、帰るぞ」

「能力だけじゃなくて頭もかてぇな」

「ほっとけ」

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…あー、しんど」

過酷なトレーニングを積み帰ってくる、さすがに負荷をかけ過ぎたか

部屋へ戻り着替えてから食堂に行こう、閉店までにまだ時間は充分ある

ドアを開けると恵華ちゃんがいる…なんで?

「あ、龍我くんお帰りなさい」

「…どうしてここに?」

「磐城さんからご飯作ってくださいって頼まれたのですよ」

そういや磐城にご飯大量に作っておいてって言ったな、完全に忘れていた

「龍我くん、おかえりなさい」

お盆を持ったユリアさんが部屋からやってくる

「あれ、ユリアさんどうしてここに?」

「私もお手伝いに来ました」

「手伝うって?」

「勝ってもらう為ですよ」

「…というと?」

「お姉ちゃんと戦うんですよね、聞きましたよ」

「そ、そうですね」

「お姉ちゃん強いですから頑張ってください」

「は、はい」

この感じだと戦うだけしか聞いてなさそうだ、ならよかった

「あー龍我、やっと帰ってきたんだね」

優香と玲子さんが袋を持ってやってくる

「私達のお金で食材買ったんだから後でちゃんと返しなさいよね」

「わりぃわりぃ、しっかり返すからさ」

「利子で2倍よ」

「うおい!?」

「あははは冗談じゃないから考えしておくわ、それよりはやくお風呂に入って汚れ落としなさいよ」

「わ、わかっとるわい!」

バスタオルと着替えを持ちシャワーを浴びる

「おい、料理出来たぞどこに置く」

料理が乗ったお盆を持ちやってくるタイチ

「もう置く所無いわ」

「そうか…しかし本当に全部食べるのかよ」

「はい、闘う前の龍我くんは沢山食べるんですよ」

「いや、それでも限度ってものがあると思うのよね」

テーブルに敷き詰めるように置かれたおかずの量、作り置きとしては氷堂の部屋に沢山置いてある

「総量としては100人前は超えるわよ、本当に食べるのかしら?」

「食べるんですよ」

ニコニコしながら答える恵華、嘘を言ってるようには見えながさすがに疑う

「さて、食べるか」

シャワーを浴び終えジャージ姿でやってくる龍我

「いただきます!」

手を合わせ全てに感謝を込め食べる

「す、凄いわ」

「食べる速度が速い…」

龍我の食欲に驚く優香と玲子、いつもより数倍の速さで数十倍の量を食べ続けている

「本当に沢山食べるんですね」

それにはユリアも驚く

「た、足りるかしらね」

「多分無理なんじゃないか?」

それには作った100人分では足りないと思い始める

「恵華はまだ作っている…」

鼻歌を歌いながら作っている恵華、まだ作っておかないといけないのか

「おかわり!」

「はいどうぞ」

ご飯を器ではなくおひつを抱えるように持ち食べる龍我

「おかずよりもご飯が間に合わないかも」

「…食堂の炊飯器じゃ間に合わない」

「大丈夫ですよ、持ってきた炊飯器でご飯炊いてますから」

その炊飯器は氷堂の部屋でたかせてもらっている

「規模の大きい食事だな」

「たった1人の食事とは思えないわ」

「これがあと3日続くのか~」

「もつのかしら?」

「…さぁ?」

「おかわり」

そうとしているとおかずの半分を平らげている、急いで作っておいたのを持ってくるが次々と食べ進められる

「まだ食ってやがる」

「ど、どんな胃袋しているのよ」

未だペースを落とさず食べ続ける龍我、それには驚きを超え呆れてしまう程である

「龍我くんまだ食べしますか?」

全て食べ終えたので聞く恵華

「いや、もういいよ」

と作るのを止めるよう言う、さすがに限界なんだろう

「朝ご飯はどうしますか?」

「朝の5時頃帰ってくるからそれまでにお願い」

「はい、わかりました」

「この後どうするんだ?」

「風呂入って少し寝て鍛える」

「ま、まじかよ」

「わりぃが3日間付き合ってくれ」

そう言い風呂を入りに向かう

「…と、優香それ俺の通帳だからそこからお金おろしてくれや」

「番号は?」

「あ、■■■■だよ」

「みんなの前で番号を言うかよ」

「後で帰ればいい、まぁそれに俺はお前らを信じてるからな」

そういい風呂を入りに行く

「やっぱすごいな、龍我」

「…凄い」

「さて、お片付けしましょう」

「はい」

特に気にすることなく食器を洗い次の行動をとる恵華とユリア、そういうことには慣れているようだ

「じゃあ俺は修行相手でも見つけてやろうかな」

「その前に買い出しを手伝いなさいよね!」

「わかっている」

「ふー、さっぱり!」

風呂から上がった龍我はプロテインを飲みながらやってくる

「上がるの早!?」

「寝るから、じゃ」

そういいベットに横になりすぐに寝る

「寝るのも早いな」

「さて、私達もやることやりますか」

「私はこれにて失礼させていただきます」

「ありがとうございましたユリアさん」

「友達の為でしたら手伝わせてもらいますよ」

「恵華はどうするの?」

「このまま泊まりますよ」

「学校は?」

「ちゃんと行きますよ」

「よし、行こう!」

と皆が会話をしている中突然起き上がる龍我

「起きるのもはやいな」

「睡眠など5分で充分!行ってくる」

そういい外出る

「とんでもない奴だな」

「そうね」

 

 

 

 

 

 

学校

「おー、ちゃんと学校は来るんだな」

龍我が教室に入ってきたので意外そうに見る

「当たり前や!」

「あれからちゃんと寝たか?」

「寝るかアホ」

「授業で寝るのか?」

「なわけ、鍛えるんだよ」

そう言うが授業中どうやって鍛えるのだろうか

「全部こんな日程りこなすのか?」

「なわけ、明後日までびっちり鍛える、それまでだ」

「たった1日で疲れが消えるのかよ」

「消える消えないじゃねぇるだよ、消すんだよ」

「あ、午後鈴木が修行相手になってくれるってさ」

「なに!?」

「ちゃんと話をつけてきたから大丈夫だぞ」

「グランドは占領しておくから安心しておけ!」

吉川が言う、こいつまで手伝ってくれるとは

「ありがたい」

「あのFクラスが全面的に協力しているな」

「まっ、Fクラスは龍我のおかげで成り立っている部分があるからなそれなりに協力はするだろうな」

「そうよ、だからあんたも手伝いなさいよね」

勇の腰に蹴りを入れ言う優香

「いて…な!」

「ほら、何かしなさいよ」

「安心しろ、俺だってちゃんとやってる」

「ならいいわ」

「まっ、俺まで協力させるんだ絶対に勝ってもらわねぇとな」

「そうよね、みんな期待してるんだからね」

「吉川辺りは知らねぇけどな」

「まぁ、そこは触れないで行きましょう」

不気味な笑いをしているF男子共、不気味しか感じられない

「そうだな」

若干変な不安?もあるがみんなが協力してくれている形になっている

龍我はその期待に答えられるのだろうか、そして幸せを掴むことが出来るのだろうか

 

 

 

 

つづく

 

 

 

とみせかけて少し続く

 

 

「龍我ってなんで龍那さんの事好きなの?」

それは龍我が修行を終え皆でご飯を食べている時優香が突然言ってくる

「あ?」

「決まってんだろ、綺麗だしスタイルがいいからだろ?」

鬼豪が適当に言う、確かに世界一の美女となれば男子の誰もが好きになって当然だ

「そうだったら氷堂も柚子もそうでしょ?」

「そうだな」

「確かにな女に興味がないお前をそこまで動かすんだ、何かあるんだろ?」

タイチも勇も気になった様子

「まぁ観念してはけや」

「改めて好きになるつもりでね」

「ん~……なんだろうな、あの人じゃなきゃダメなんだよな」

食べる箸を止め話しだす龍我

「どういうことだ」

「初めて会った時はただうっとおしいなーとしか思ってなかったんだけどよ、なんてんだ一緒にいる内に俺にはこの人が必要なんだなって思ってきてよ」

無知だった俺に知識を教え、技を教えてくれた、無能だった俺を最後まで見捨てなかった、そして何より理解して受けいれてくれた人だった

「でもそれじゃお前のバカみたいな理論は通らねぇじゃねぇか」

愛する人に幸せになってもらいたいから俺じゃダメだという考えを持つ龍我、その話通りいくと今の状況には行かなかった

「ちゃんと決定的なモノがあったさ、絶対に結婚したいって、ずっと一緒にいたいって思った出来事が」

「何があったんだ?」

「前に言ったろ、助けたれたんだ、命だけじゃねぇ俺の自我も意志全てを救ってくれたんだ、あの人がいなければ今頃死んでいたか生きて悪の道を進んでいたか…考えるだけでも恐ろしい」

あの日、俺の全てを受け入れ愛すると言ってくれた、あの時の温もりがどれだけ温たかったか、どれだけ安らいだか、俺にはこの人しかいないんだ

「だから俺は覚悟を決めたんだ、龍那さんに勝って絶対我が者にすると、その為に努力し続けた結果がこの体だ」

バンと体を叩き言う

「愛の為に努力し続け、愛の為に戦い、全てを愛に捧げてきたこの短いようで長い浅いようで深い尊い5年間…その結果が明日、やっとはっきりすんるだ」

「なるほど、覚悟が違うんだな」

「1人の女性にそこまで努力するとはな、愛ってすげぇな恋ってすげぇな」

「俺は絶対に幸せを掴み取ってみせる!!」

 

 

 

 

 

 

 

「いよいよ明日だな龍那」

剣の手入れをしている龍那に言う大河

「あぁそうだな」

「まさか龍我くんがそんな事言うなんて思ってもいませんでしたよ」

2人の前にコーヒーを置き座る夜空

「そういやなんで龍我の事好きになったんだ?」

「魅力は沢山あると思うんですけど詳しく知りたいですね」

「やはりあの笑顔かな」

汚れを知らない無邪気で純粋な笑顔、あれで一瞬で心を奪われた

「そしてあのほっておけない、守ってあげたくなる感じ、」

無知で何も知らず何も出来ないそれでも頑張り続ける龍我、それに母性が反応したのか凄い惹かれてしまった

「なにより私は龍我に助けられている」

あの時異世界のバケモノと戦っている時私が油断してやられた時、誰も動かず助けてくれなかった中で龍我ただ1人が私の為にあの小さなな体で私を助けてくれたのだ、自分の命よりも私を優先してくれたのだ、その行動が、その心意気に、完全に惚れてしまったのだ

「戦いはどうするんだ?」

「どう転んでも龍我と離れ離れになることはない」

「もしかして負ける気か?」

「それはない、龍我は私の為に努力し続けてきたのだ、敬意を表示全力で戦う」

「そりゃ龍我も大変だな、苦労するわ」

「明日が楽しみですね」

「あぁ、そうだな」

期待しているぞ、龍我

 

 

つづく

 


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