最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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生徒会室で・・・

 

 

 

 

生徒会室前

 

 

 

「・・・」

龍我は生徒会室の前で立っていた

確か昨日ここへこいとかいってたし、一応仲間になったんだから約束は守るのが筋だし、なんだかんだここまできた

「おい」

後ろから低い声が聞こえた

龍我は後ろを振り向くと花川がいた

「花川さん、どうしたんですか?」

「昨日こいっていったからきた」

「自分もそうです、はいりますか?」

花川は首を縦にふった

これはOKサインだな、よしはいろう

ガラガラガラ

部屋の中には良太と星嶺がソファーに座っている

「お、龍我くん、花川くんおはよう!」

良太が笑顔で優しく挨拶をする

「お、おはよ・・・」

なんか調子が狂う・・なんでだろうな・・・

「よくきたね~、そこに座って」

もう一つのソファーに腰かける龍我と花川

「来てくれたんだね」

「約束は守るからな、んで用はなんだ?」

「まだ会長は来てないんだよね~・・・まぁそんなに慌てないで、お茶でも飲んでゆっくりしようよ」

良太がお茶しようよと話してると星嶺がお茶とお菓子を持ち出してきた

「食べた食べた」

良太がお菓子を食べ始める

「い、いただきます」

「そんなに緊張しなくていいんだよ、もっとリラックスして~」

「いや無理だろ」

「いや、そういう無理とか言える時点でもう馴染んでるでしょ?」

「いやいや俺は人見知りの男なんで」

「クラスに友達いるの~」

「いない、というか忙しいからそういう関係を作るのは難しい、必要最小限で友人関係を作る男じゃからな俺はよ!」

「ほ~必要最小限、多いと大変だよね~」

「そーそー」

楽しく?愉快?に話す龍我と良太、いがいと仲がよかったり?

「・・・」

「どうぞ・・・」

なんにも話さず食べない花川に一つお菓子を渡す星嶺

「・・・」

花川はお菓子を受け取った

(なぁ良太、あのお菓子ってなに?)

小声で良太に質問する

(あぁ、あれか?)

良太も小声で耐用してくれる

(あれは星嶺さんが作ったお菓子だよ)

(えぇ!?星嶺って作れるの?やるなあ~)

(結構美味しいって評判だよ、だけど星嶺が自ら渡すのは珍しいね)

(なんか親近感あるんじゃね?)

(かもね)

静かにクスクス笑う龍我と良太を置いて星嶺はクッキーが入った容器をテーブルにおきソファーに座る

「食べようぜ」

「美味しいのか~」

いざ一口食べる

ガリッ

「!!」

ゲホッ・・・ゲホッ・・

蒸せる良太と龍我

「なんだこれ・・・味が・・・醤油?」

「あ・・・間違えた」

いやなにを間違えれば醤油を入れるんだって砂糖と塩の間違えとは程遠いって話しなんだがあえてスルーしておく、だってなんかいいにくい・・・

「チョコ味と思ってくうと余計しょっぱい・・・」

特にフォローもできないので感じた意見をいってみた

「塩分の取りすぎで死ぬかと思た・・・」

お茶をたっぷり飲んだ良太、意外にも心に刺さる容赦ない説教だ

「ごめん」

文句を言う良太と龍我?をよそに

ボリボリその醤油味クッキーを食べる男がいたっ!!

「はっ、花川さんそのクッキー食べてるんですか?」

「・・・」

花川は無言で食べ続ける

ビックリ仰天、まるで岩塩をかじってるようなものをバリボリ食す花川

「彼凄いね・・・」

「・・・」

クッキーを全て食べた花川

「花川さん大丈夫なんですか?」

龍我が花川に質問してみる

「あぁ」

声が低いから悪い気分なのか普通なのかがわからない

「よく食べたね」

良太も誉めてみた

「あぁ」

その返事一点張りだ、大丈夫なのか?

「あぁ・・旨かった・・・」

「うぇ!」

これぞビックリ仰天、このクッキーに旨かったなんて言える男がいるのだろうか!いくら何でも食う龍我でも驚きの一言

「煎餅感覚の新しいクッキーじゃねぇか」

いや煎餅感覚って煎餅を通り越したしょぱさを煎餅感覚って・・・

「だがクッキーならアレに限る・・・」

花川はポケットから缶ジュースをとりだし飲み始める

(何飲んでるの?)

花川がどんなものを飲むのか気になってる様子、手がでかすぎてなんのジュースかわからないが龍我には一つだけ候補があった

(多分メロンソーダ)

(え?メロンソーダ?)

良太は驚く、だが驚くのはしかたないあんないかつい巨漢がメロンソーダを飲むのはイメージがあわない・・・絶対に

(前回飯いったときクリームソーダを注文したし、自動販売機では『クリームソーダがない』っていってたし、多分それに近いメロンソーダを飲んでるんだよ)

(意外に甘党なんだね)

意外過ぎる花川恵、それをみてて星嶺がボソッとなにかいった

(いいね)

いや、なにがいいんだかさっぱりわからない龍我と良太

グシャリ

花川は飲み干した缶を片手で握り潰しアルミのビー玉を作り出した

「すげぇ握力だな・・・」

「いつ見てもすげぇ」

「・・・」

ガラガラガラ

「お~はよ~!」

生徒会長こと愛川がはいってきた

「今日も元気いいですね会長」

「今日はついてるから元気がいいだけよ~」

確かに異常なほどの元気さ・・・なにかあったのか?

生徒会長は所定の椅子に座り

「さて、今日は大事な用があって皆様をよびました」

 

 

 

 

つづく

 


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