最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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番外編 25

 

 

 

午後

学校の課題がるため恵華ちゃんを寮へと送り終え一息つく、ふ~っ

だが3時に柚子の迎えに行かなければならない、やってらんねー!

せっかく今日バイト無しで明日全部バイト入れたってのに全然休めてないやないか!

「…………」

バイト無しで遊ぶ相手がいなくなると暇だな、やることと言えばトレーニングぐらい…どんだけ脳筋なんだよ!って言われるな、ん~何か趣味を見つけないとな~

趣味を考え探すがパッとでるわけなく、考えるよりも何かしよう!ということでトレーニングをすることに、今日は体をビシバシ使っているから更に追い込んで強くなる!

というわけでジャージに着替え縄跳びを持ち外へ出る

タンタンタンタンタンタン

片足で2回飛び足を代え2回飛ぶの繰り返し、ボクサーがよくやる縄跳びのやり方である

炎天下の中黒のフードを被り永遠とやり続ける、地面は汗で塗れている

「…何やってるんだ?」

磐城がやってくる、

「…縄跳び」

「凄い速さだな」

タンタタンタンタンと目じゃ追いつかないほどの高速でやっているで縄跳びをやっているなんて一瞬思わない

「ふー、キッツ」

ざっと1000回は飛んだ気がする、フードを取り上着を脱ぎ捻ると汗が絞り出る

「結果汗出たな」

「これ全部汗か」

「そうだよ、やってみるか」

「縄跳びなんかやって意味あるのか?」

「足腰と体力作り、ほれやってみろ難しいぜ」

「やってみよう」

縄を受け取り構えやろうとする

「片足で2回飛んで違う足にかえ2回飛ぶ、これをリズムよくやるんだぞ」

「なんだそのやり方は」

「いーからやれ、あと皮だから当たると痛いぞ」

タンタンタンタン

龍我ほど速くはないがそれでも出来ている磐城

「おー、やっぱ戦いのセンスあるな」

俺に喧嘩売るだけのことはあるなと思った

「これぐらい普通ですよ」

「そうか?俺全然出来なかったぜ」

最初は足にに紐が当たって激痛だったのに、くそぉ天才は凄いぜ

「磐城はトレーニング終わりか?」

「あぁ、炎天下だからな軽く山を走ってきた」

山を走るか、凸凹で坂という険しい道を歩くというのは足を鍛えるのにはちょうどいい、さらに体力もつく、こいつ結構鍛えてあるんじゃないのか?

「今時間あるんだったら学校のウェイトに行かね?」

「俺を誘うのか?」

「だってどんぐらい力あるか気になるもん」

「ベンチプレスなら120kgは上がりますよ」

高校でそれぐらい上がるのなら充分化け物クラスである

「120か」

俺の方が上か…

「それと、この後用事があるから行けない」

なるほど、用事ありで一緒にトレーニングは無理か

「そうか、じゃあな」

「体を壊すなよ」

そういい自分の部屋へと戻っていく

さて、何をやろうか

「そうだな」

 

ガンガンガンガンガン

水の入ったドラム缶を殴り蹴る

バキッ

ドラム缶を貫き水が流れる、この水は草木の水分となるのだ(ちなみに水は近くの川のである、ドラム缶は農業の授業で入らなくなったものを貰ったものである、壊れたから溶接で元に戻そ)

「ドラム缶じゃ柔らかいな…」

サンドバックになるようなものを探す

寮しか思いつかない…

さすがに解体とまではいかないが壁をぶちやぶり床を壊す事ぐらいはできるか、楽しそうだなやってみてぇが弁償する金などない、だから木…いや二酸化炭素を酸素にかえてくれる全生命を助けてくれる大切な木様を殴るなんて出来ない、仕方がないから鉄でも殴ろう

厚さ10cmの鉄板を取り出しセットし

「はぁ!」

ガン

うぉ痛ぇ、だがこの痛みには慣れた!

「ぬん!ぬん!ぬん!」

連続して殴り続ける、手は赤くなり鉄は拳の後が沢山つき変形している

「うるぁ!」

ガンッ

「ん~…さすがに貫通は無理か~」

変形した鉄板をみながら言う、今は血を流すことなく殴っていられるが昔は血が出て涙流しながら殴り続けもんだ、ちったぁ成長したな俺

おかげで手が変形している、これは努力の証だな

「あー、石殴りてぇ…」

石か、さすがに磐城をサンドバックにするわけにはいかないか…氷堂の氷ならいいか?いやでも頼むの嫌だな、アスファルト殴って変形させたら怒られるし、んーどうすっかなー

曲がっている鉄板を両手で真っ直ぐに伸ばし逆向きにセットし再び殴り形をできるだけ元の形に殴って戻す

「50cmの鉄の扉を一撃で破壊…さすがに無理だな~」

俺の知っている人はそれで正面から堂々と刑務所から出ている、さすがに無理だな、いやその領域に達してみせるぜ

「うるぁ!」

懸命に鉄板を殴る、さすがに痛い…

手が赤くなり握れなくなる、ここまでのようだな

鉄板を直すため左右平等に殴ったのだが必ずどちからか側に凹凸が出来る、元に戻すって難しいなー

「まだまだ拳が甘いな…こんなんじゃ岩ぐらいしか砕けねぇ…もっと鍛錬が必要だな」

拳をみながら言う、これから頑張らないとな

そろそろ柚子を迎えに行く時間だ、汗流して着替える為部屋へ戻る

 

 

 

着替え柚子を迎えに行く、ちゃんとヘルメットを持ってそのまま帰ってもらえるように柚子の荷物を持っていく、んでだいたい5分前にいればいいだろう

時間に余裕を持って行動する、5分前に姫隠につく

ん~…学校に入って行ったほうがいいのか?待つの嫌だし行くか

悩むが悩む前に行動に移す、正門をくぐり校舎の中に入る

生徒会室

以前ここへ来たことがあるので道は知っている、だから真っ先にここへ行く、だって柚子生徒会長だもん

「柚子~、迎えに来たぞ~」

「あら、早かったわね」

髪を縛りメガネをかけてパソコンをいじっている柚子が1人だけいる、まだ仕事中だな

「ほれ、しっかり荷物持ってきたから青空へ帰るぞ」

柚子の荷物を見せ言う

「あら、よかったのよ気を使わなくても、私もう1日泊まる予定だったのに」

「泊まるな!」

荷物持ってきて正解だったぜ

「でも、まだ思ったより仕事が長引いちゃってね、悪いんだけどもう少し待ってくれない?」

「仕方あるまい、これは後でジュースを奢ってもわうか?」

「あら、買ってくれるの?」

「お前が買うんだよ!」

くそ、なんで俺が買わなきゃいけないんだよ、毎回俺が金銭面では損をするんだよな

「いいから早く終わらせろよな」

立つのもアレなんで近くにあった椅子に座る

パソコンをいじり何かを打ち込んだりしねなにかを作成している、机の上には沢山の資料が置いてある、大変だな関心関心

「ん~…なかなか進まないわ」

集中力が切れたのか立ち上がり背伸びをする、見た所俺が来るより前からぶっ続けで作業をしていたんであろう

「なにやってんだ」

作業内容を聞くと

「龍我くんにはわからないことよ」

と、返ってくる、失礼な!…いや、ごもっともです

「私コーヒーが飲みたいな」

「自分で入れろ、買え」

「あら、朝から作業している人をいたわってほしいわ」

「知るか!生徒会長になったお前が悪い」

「まさかなるとは思わなかったわ」

生徒会長になることは柚子でも分からなかったことらしい、そりゃそうだ入学したての1年生がなれる可能性は低いからな

「…そうだな、トランプで勝ったら買ってきてやろう」

「あら、そんな時間無いわ」

「息抜きだ!俺暇なんだから付き合えや」

「暇なら買ってきてほしいわ」

「俺の金でだろ?それじゃ俺だけが不利益だから、このジジ抜き俺が勝ったら無期限の肩叩き券をその場で発注して俺にくれや」

「あら、そんなのでいいの?」

「充分じゃ、いくぞ!」

「ぬあに!?」

「はい、買ってきてね」

「ちっくしょおおぉぉぉっ!!」

見事負けた俺は柚子のコーヒーを買いに自動販売機に向かって走る

ダツタタタ

「ゆ、柚子さん今の人誰ですか?」

生徒会室から勢いよく出て走る龍我を見た女子生徒は柚子に聞いてくる

「私の友達です、気にしないでください」

「友達ですか、でも制服が違うような」

「他校よ」

「え?それってダメなんじゃないんですか?」

「大丈夫ですよ、彼この学校とは繋がりありますから」

「???」

「買ってきたぞぉ!」

「キャァ!?」

急に入ってくる俺を見て驚く女子生徒、おっと違う生徒がいたか失礼失礼

「あらはやかったわね」

「当然!ほらよ」

買ってきた缶コーヒーを渡す

「あら、ちゃんといつものを買ってきたわね」

「当たり前じゃ、何度も買ってりゃ覚えるし違うの買ったら怒るやろうが!」

このようにゲームで負けては買いに行っているので柚子の好みはなんとなくわかるしよく飲むものもわかる、覚えれない方が不思議なくらいである

「そんなことしないわよ」

「けっ、どうだか」

近くの椅子に座りため息をつく

ん?

女子生徒が俺を見ている、おっと俺はここの学校の生徒じゃないんだな

「柚子、正門で待ってっから早めに終わらせろよ」

「あら、ここで待っていてもいいのよ」

「…あのな、お前はいいかもしれないけど俺がいると周りの生徒が気まずいだろ?」

「そんなことないわよ、あたなこの学校の

救世主だもん」

「は?救世主?何言ってんだお前、この学校と関わりあるのお前だけだってーの」

「そうね、自慢になるわ」

「そこまでか?」

「柚子さん、もしかしてこの人が助けてくれた人なんですか?」

ここに居た女子生徒が聞いてくる

「そうよ、本人は忘れているみたいだけど」

「あ?何がだ」

「あ、あの、ありがとございました」

なんか知らないけど目の前に来て急に頭をさげてくる、え?なに?こわい

「…え~っと、俺何かした?」

「はい、昨日私を助けてくれました」

「…いや初対面だよ、知らない人を助けるほど俺は出来の良い人間じゃないぜ」

うん、全く知らない、話がよくわからなくなる前に片付けよう

「そんなことないです、覚えていませんか?」

「全然全く」

「島田愛理さん、知らないの?」

柚子が聞いてくる

「全然全く」

「はぁ、少しはテレビみなさいよ」

「?どーゆーこと」

「人気アイドルグループ、ジュエリーの島田さんだよ」

ジュエリー、はて、聞き覚えが

「あーはいはい、確か勇がファンなやつだ」

「へー、彼ファンなんだ」

「で、ジュエリーがどうしたん?今日ライブだよ?一緒に行くか?」

「勿論行くわよ、その話の前に彼女が島田さんであなたが助けた人よ」

「へー、そうなんだ」

全然全く微塵も興味が無いので適当に言う

「あ、あの、今日のライブに行くのでしたら特別席を用意させていただきます」

「いやいいよ、そしたら高い金払って前に来たファンに申し訳ない、俺はそっと曲聞いてらー」

「興味無いだけでしょ」

柚子が俺の本音をついてくる

「るせー、喋らんで手ぇ動かせ手ぇ」

「そうね、がんばるわ」

「ってなわけで、世の為人の為世界を元気にできるように頑張ってくれ、健闘を祈るよ!じゃ!」

俺はそういい出しっぱなしのトランプを片付ける

「あ、あの、お名前はなんて言うんですか?」

「名のる程の者じゃごさいませんよ」

「…龍我くん、自己紹介ぐらいしなさいよ」

「いや今後もう二度と会うことは無いからな、俺の名前を覚える為に脳にシワつくるのは勿体ないわ!」

「名前覚えるだけじゃ使わないわよ」

うそだ~、俺人の名前覚えるの苦手だぞ!

「…桜義龍我、よろしく!以上!」

軽く自己紹介をしたら立ち上がり

「柚子、やっぱ正門で待ってっからはやくおわ」

「おわったわ」

…はやいな

「さすがだな」

「当然よ、それに島田先輩はライブの時間があるからもうやめる所だったのよ」

なるほど、ギリギリて終わらしたのか、やるな~

「それじゃ島田先輩、あと片付けは私がやりますのでお先に帰ってください」

「で、でも」

「お仕事に遅れるのはダメですよ、ファンの為に頑張ってください」

「はい、お先に失礼します」

島田は生徒会室を出る

「仕事だけじゃなく学業も怠らないとはな、偉いな~…」

「龍我くんもそうなりなさい」

「却下、俺は俺らしく生きるそれだけ」

「へー」

「ほれ帰るぞ」

「ライブは?」

「俺行かないよ、嫌な予感するし」

知人と思われる人がメンバー内にいるのだからな、まてよ、嫌な予感というよりも、自分から危ない橋を渡ると言ったほうがいいかな?あれ?変わらないかな?ん?

「そうなの?でも私は行くから」

「乗っけてくはダメだぞ」

「あら、私はそれを真っ向から否定しねじ伏せるわ」

うわ~、容赦無い言葉だぜ

「わーったよ、ってかお前そんな外出していいのか?弟妹の面倒は?」

「ちゃんと許可取っているわよ」

んー、そういう訳じゃないんだが了解してるのならいいか

「で、どこでやるんだ?」

「神楽町の駅前よ」

時間は3:40、全然余裕がある

「まずは飯食うか」

「奢ってくれるの?」

「ぶっ殺っそ!」

「嬉しいわ、私お好み焼き食べたいな」

はぁ、聞いちゃいねぇ…

「お好み焼きか…」

お好み焼きという単語を聞いた瞬間無償に食べたくなった

「いいなそれ」

「じゃあどうする?お店?手作り?」

恵華ちゃんはいた方がすっごく美味しいけど、まぁいなくてもお好み焼きなら俺でも作れる、農業でキャベツは沢山ある

「作るか」

「ホットプレートあるの?」

「とーぜん、道具は食堂から借りればいいから、食材だけ買うか」

「私シーフードがいいな」

「なにぃ?高いの言うな」

「じゃあ何がいいの?」

「そうだな、夏野菜をふんだんに使ったのかな?」

「いいんじゃない?美味しそうだし」

「だろ~、そうと決まれば材料を買いに行くぞ」

「その前に掃除するわよ」

と言ってほうきを俺に渡す

「は?なんで俺まで?」

「なんでって、使ったでしょ?」

「いや、え?えー?」

結局ほうきを持ちゴミを集めしっかり掃除をし戸締まりを確認してから出るのであった

 

 

今回はいつも行くスーパーとは違う所に行き買う、小麦、卵、豚肉、海老、イカ、貝類など野菜以外を買う、天カス、紅しょうが辺りは食堂から貰えばいいので買っていない、ってことで買い物を済ませ寮へ戻るため道を進んでいくと行き止まりになる

「なに?封鎖で通れないだと!?」

「そう言えばもうジュエリーのライブ始まる時間だわ」

なぜこんな時間になったか、というのも買い物に行く前に神楽町で軽く遊んだためこんな時間になってしまったのである

「どうする、遠くだが聞いていくか」

「そうね」

バイクを押して駅の近くを歩く、デカいステージとその前にいる人々、駅前を埋め尽くし仕事帰りのサラリーマンなども立って見ている

「凄い人気ね」

「まっ、そうだろうな」

近くにあるベンチに座る

「あら、もっと近づかなくていいの?」

「この人気じゃ前に行くだけ疲れる、それに特等席は有料なんだとよ」

音楽を聞くだけならここでいいと俺は言う

「そうね、じゃあ少し聞いてから行きましょう」

柚子もベンチに座る

「…んにしても道路封鎖するとか金かかってるよな」

「そうね、襲われているのに路上でやるなんて普通じゃ考えられないわ」

「そこをやるのがジュエリーなんだよな!」

「…勇?」

隣には勇が座っている、いつの間に…ってかライブは?

「よー龍我!」

「勇、お前前の席に行かなくていいのか?」

「タイチに場所を取らせた、俺はトイレに行っていたんだ」

「へー」

「お前らもライブ見に来たのか?」

「違う、聞きに来たんだよ」

「そうなのか?今日は無料なんだぜ」

無料?あれ?勇確か高い金出して特等席のチケット買ったんじゃなかったのか?

「…買ったチケットは?」

「次のライブで使えるんだとよ」

なるほどね、そりゃいいわ

「っつー訳で、前行くか?」

いやこの人だかりじゃ無理だろ、タイチどうやって場所取っているのか分からんな

「待てや、バイク停めるから」

駅にある駐輪場にバイクを停め、買ったモノはバイクにあるモノを入れる場所に入れておき、ステージ前へ決死の覚悟で行く

「狭いな~」

見るからに人がぎゅうぎゅう詰めになっているのを見て入る気が失せる

「私は別に曲だけ聞ければいいんだけどね」

「バカヤロー!ライブは五感、いや第ロッジ感全て使ってみるものなんだぞ!」

へー、そうなんだ、知らなかったー

「それにステージ前は狭くはない」

「…と言うと?」

「F男子共が占領している」

話を聞くには舞台をセットする前から並んでいる、ついでに舞台セットを手伝うという事までしたという

「それで前にいるとは」

「なんか申し訳無いわね」

「気にするな、龍我は俺達のアイドルを助けたという恩があるし、柚子は同じ学校の生徒会長だからいいだろ」

うむ、なんとも適当なことを言うだいたいあの我が強いバカ共がすんなり言う事を聞くんかよ、奴らはこういう面に関してはとてつもなく血が通ってないように冷徹冷酷無比に厳しいからな

「辿りつくまでが険しい道だ」

「あー、俺は前いいや」

「なに!?」

「俺眩しいの苦手だしうるさいの嫌いなんだよね~、ゴメンね!」

そんなのは嘘ではないが嘘である、本音はリスクを追いたくないんだよね、何度も言うが危ない橋は渡らない主義なんでね

「んなの見て聞いてりゃあそのうち慣れ楽しさに変わるわ!行くぞ」

勇は俺の手を取り中へ進む

「おわっ!?ちょ、柚子!」

行くからには柚子も連れていく、はぐれないようにしっかり手を握ってね

狭い道、いや道なき道を進むため人混みかき分けやっとの思いでステージ前へつく

「ふー、やっとだ」

「おー、近い」

確かに一番混んでキツキツになる捨てて前が多少だがゆとりがある、周りを見ると見慣れている奴らばかりだ…これがF男子の力か

「お、龍我も来たのか」

ここでタイチと出会う

「こんばんわタイチくん」

「こ、こんばんわ、柚子さんも来たんですね」

「えぇ、先輩が出るんですから」

「あ、柚子さんは姫隠でしたね」

「制服姿の柚子と一緒ってことは迎えに行っていたのか」

「まあな、偶々通ったから来たみたいな感じだ、多分」

「経緯なんざぁどうでもいい、そろそろ始まるから存分に楽しめ!!」

勇がそう言うと急にステージの灯りが消える、それだけじゃない、周りの会社や店、建物の灯りが消える、手ぇこんでいるなー

パッと全ての灯りがつくと衣装を着た1人の女性がマイクを持って立っている

「お!?島田さんだ!!」

「うおー、いきなりかよ!」

ザワザワしだす人々、そりゃあ色々あったからな

なんか喋っているが俺は興味無し、要約すると、私は元気ですみなさんにはご心配をおかけしましたこれからも応援よろしくお願いします、的な感じだな、うん

もう少し興味を持って話聞こうと思った俺、むなしい…

スピーチが終わると音楽が鳴りだしメンバーが出てくる、おー眩しい!

「…なに?もう始まってるの?」

「そうなんじゃないかしら?」

アイドルとかのライブに行くのは初めての俺と柚子は首を傾げる、周りはノリノリだからきっとそうなんだろう

「すげぇな、お前ら」

F男子全員で踊っている、あれか、オタゲーとかいうやつだな

「………」

こんな浮かれ楽しんでいる雰囲気の中で一際異彩を放つ男がいた、華やかな雰囲気の中異様な殺気を漂わせて…

勿論俺はそれに気づく、だってF男子が占領している場所の近くにいるんだもん

「………」

何かしでかす、俺はそう感じる、それは確信に近い

気になって集中出来ないな、ん~…気のせいだ、よし忘れよう忘れよう

色々あって考え過ぎなのだろう、今は楽しもう

と思っていたら1曲目が終わっていた、しまった…

仕方無いので2曲目に期待しよう

メンバーの位値が交換する、島田とやらがその男の前に来る、するとポケットから小さな拳銃を取り出す、これはマズいのでは!?

人々をなぎ倒すように素早くその男の元へ向かい手を掴む

「…手に持っているものをしまおうか?」

「貴様ぁ~…」

鋭く睨んでくる黒いフードを被った男、右顔に蛇のタトゥーを入れている

手首を曲げ俺に銃口を向ける

「…今撃てば周りは気づくぜ」

「甘いな、これは音を最小限に抑えた暗殺用の拳銃だ、小型ながら当たれば一発で殺せる威力だぜぇ」

「あっそっ、別に俺は死なないから関係ないけど、撃ったら俺よりも怖い奴らに襲われるぜ?」

「そうか、なら試してみたいぜ!」

引き金を引く、瞬間俺は手を銃口に当てる

「なっ?」

「言っただろ、死なないってよ」

手からは血が流れているが貫通はしていない、我ながら頑丈な体に仕上げたもんだぜ

「ば、バカな…0距離でも殺せる威力だぜ、手に当たっても失神するほどの」

「関係無いな~、とりあえずここじゃ迷惑だ…裏行こうぜ」

「ふっ、俺が素直に聞くと思うか?」

「聞かせてやる」

男の手首を強く握り拳銃を落とさせる

「ぐっ、ぐぐ」

落とした拳銃を踏み潰し壊す、これで従うしかない

「…なめんなよ!」

ポケットから今度はナイフを取り出し刺しにくるが、これも銃弾を受けた手で受けとめる

「う、嘘だろ?」

「もう終わりか?なら行こうぜ…地獄見せてやる」

改めて手を掴みステージから離れる

「あれ?龍我の奴どこ行ったんだ?」

「知るかよ!」

 

 

 

 

 

裏路

「ここなら心おきなく戦えるな」

「ぐっ、くそが…後悔させてやる!」

「こっちの台詞だ、何度も島田?だっけか?そいつを狙いやがって!可哀想だろおが!」

「うるせぇ!ぶっ殺してやる!死ねぇ!」

両手から鋭い爪が生える

「ちっ、んだそれ」

「ふはははは、あの場で捕まえれば良かったものをバカが!ここでお前を殺して客ごと皆殺しだ!」

「そうか、なら俺も頑張らないとな」

「死ねねぇ!」

爪で切り裂きにかかる、それをかわし懐潜り込む

「うらぁ!」

近づく俺に蹴りを出す、これは恐らく武器仕込みだ、それをかわす、靴から刃が出ているやはりな

次に肩から銃弾が飛ぶ、これは奇跡的にかわす、びびった~

「ほ~…これもかわすか」

「…改造人間か」

「ピンポンそれ正解!分かったなら死ね!」

再び襲いかかってくる

全身武器か、やっかいだな

「ういりゃ!」

ガコン

「ははは、無駄だ無駄!俺の体は鉄で出来ている、拳程度じゃダメージにもならん!」

「そうか、鉄か…ならどっちが堅いか試そうか」

「ほざけぇ!」

「うらあぁぁ!」

爪をかわし連続で腹部を殴る

「ぐっ」

態勢を崩し後ろへ下がるがダメージは無いようだ

「ふん、無駄だ死ねぇ」

両肩に仕込んである拳銃で撃ってくる、それをかわし距離を取る

「うらぁ!」

爪で差してくる手を掴み飛び関節を決めて速攻で外す

「ぐあぁぁ」

肩から指先まで外れる、つまり腕1本とったということ

「ほー、この腕機械か、よく出来てるな」

「ふん、取ったぐらいでいい気になるな!」

爪で指してくる、動きが実にわかりやすいのでさばき

「いりゃあぁぁ!!」

腹部を連続で殴る

ドガガガガガッ

中にある鉄板を殴っている鈍い音がする

「うらぁ!」

ガゴンッ

「ばか…な?」

鉄板を貫き相手の腹部に拳を当てる

「鉄を貫くだと…」

「所詮は改造だからな、こんなもんだ…さっさとお縄につけや」

「く、くそがぁ!」

残っている手を俺ひ向け放つ、ロケットパンチだな

「甘い!」

それを叩き落とす、がその隙に逃げる男

「あっ」

「なんだあのガキは…だが逃げれる!へっへへ、次のチャンスにあの女は殺してやるぜ」

「待てオラァ!」

全力で走り全力で飛び男に追いつく

「なっ!?」

ドゴォッと頭に拳を叩き込む

「んデェ?」

地面に叩きつけられ倒れる男

「はー終わった終わったと」

男を連れ石井先生の元へ行き対処してもらう、さーライプライプ楽しみだな~

と戻るやいならライプは終わっていた……

ちくしょおうめぇいっ!

「おー龍我どこに行っていたんだ?」

タイチが俺に聞く

「握手会の受付終わっちまったぞ」

勇が言う、へー握手会ね

「へへ、握手してもらっちゃった」

「絶対に手洗わない」

握手してもらった手を大事にするF男子、いるよねこういうやつ

「あのままいれば出来たのにな、まっ、いなかったから仕方無いよね」

握手会か~…ん、待てよ…握手会!?

俺はふと思い出す、アイドルを殺そうとしているなら一番近づく時にやるはず、なによりライブ中に仕掛ける奴らが握手会で仕掛けないハズがない!

俺は並んでいる列を目を凝らしよーく見る、さっきの奴と同じ黒の服を着た者がいる、すっげぇ怪しい!

おっと、その男が次の握手する人だ、マズいぞ

俺は走り握手会場へと向かう

「あ、おい、もう行ってもダメだぞ」

勇が言うがんなことに返答する暇などなし、とりあえず間に合えや!

「コラ、君、もう受付は終わったぞ!」

「戻りなさい」

警備員を払いのけ柵を飛び越え走る、間に合うぞ!

「やめんか!」

あと少しという所で警備員に押さえられ捕まる、くそが!

男は島田とかいうメンバーの前に立つ、握手する時男はポケットから手を出す、そこには果物ナイフのよう小さいが致命傷を与えられるサイズの刃物を手にしている、俺の予想は当たっていたがこの状況は厳しい!!

やろぉ~…俺は諦めねぇぞ!!

幸い踏みとどまり立っていた俺は警備員数人ごと走り

「やめろぉ!!」

刃物が島田の腹部に刺さる瞬間、男の服を掴み倒す

「はぁ、はぁ…間に合ったたか…」

「ぐっ、テメェ…」

「…え?」

突然の出来事に焦る犯人とキョトンとする島田

「もお我慢ならねぇ、死んでこうかいしいや!」

押さえている警備員共を引き剥がす

「全員皆殺しだぁ!」

ナイフを向け俺めがけて走ってくる、俺は蹴り上げナイフを上へ飛ばす、近くにあった木に刺さる

「なっ!?」

「ムショに入って改めてろや!」

男を殴り倒す、あーくそ、撃ち刺された手ぇは痛い

「なっ…なにが起きたんだ?」

危ないと思った奴が突然ナイフを持った男と戦い勝ったという展開に呆然とする

「あ?知るかよ…」

俺はさっき刺されそうになった人の元へ行き

「怪我ぁねえな?」

「え、あ、はい」

「ならいい…次からは用心して行動するんだぞ」

俺はそう言い

「あ、ありがとうございました」

「ぐっ、くそぉ!」

先程殴り飛ばされた男が立ち上がり島田めがけて走り刺しにかかる

「キャァ!?」

「死ねえぇ!!」

「ぐっ!?」

とっさの判断で女の前に立ち刃物を受ける

「なっ!?死ね死ね死ね死ねぇ!」

刺されてなお倒れない龍我に恐れ、連続でナイフで腹部を刺す

「ぐっ…ぬあぁぁ!!」

腹部に刺された痛みは凄まじいもので激痛、だがそんなものにかまっている暇はない!

全力で殴り飛ばす、握手会の看板を壊し電柱に当たり大きく揺らす

「っはー、っはー、ぐっ…さすがに参るぜ…」

「お、おい大丈夫か君」

「はやく救急車を呼べ!」

状況が分かった警備員は俺を保護しようとする、男は他の警備員に取り押さえられる

「っせぇ!近寄んな見せもんじゃねぇんだぞっ!!」

俺は何もないように平然を装い歩く

だが腹部からは血がドバドバ流れている

「龍我くん!?」

駆けつけた柚子、

「そ、その傷」

「おーこの傷か?どーってことなかぁ!っはははは」

深刻そうな顔をしている柚子、心配させまいと笑顔で答える

「どうってことないって…」

「大丈夫大丈…」

一歩踏み出すと力が入らず膝をつく

「龍我くん」

「ははは、血がたりねぇみてぇだな」

「おい龍我、大丈夫か!?」

「な、なんだその傷!?」

ここで勇とタイチがやってくる

「へへ、勇~お前ファンなら守れよ」

「そうしたかった、今度は譲れよな!」

「ははは、だな」

「お、おい喋らない方がいいぞ」

弱っている俺を見て心配するタイチ

「うおおぉぉ!!何ごとだぁ!!」

ここで石井先生がやってくる

「い、石井先生…来るの、遅い」

「すまないな、だがよくやったぞ」

「ったりめぇだろ…それより血をくれ…」

「血って、臓器を刺されたんじゃないのか?」

タイチが聞く、臓器やられたら即死だってーの!

「あの程度の刃じゃ俺の筋肉を突き破り臓器を刺すのは難しい、だから血をとめる…絆創膏をくれ」

「そんなんじゃ治らねぇってーの!」

「どんな治療方だよ」

「あぁ!?んなの唾で充分じゃい」

「恵華は居ないのか?」

石井先生が聞く、確かに恵華は回復の力を持っているからこの傷を一瞬で治してくれる、だが今回は居ないそれに俺は極力頼らないようにしている

「居ねぇよ、帰って今日はお好み焼きにする…ぞ…」

立ち上がろうとするが足に力が入らない、クソが!だがこんな姿見せる訳にはいかない、だからあたかも普通に立ち上がるように見せる

「本当に大丈夫なのか?」

「バカヤロー!大丈夫に決まっててんだろ!俺を誰だと思ってやがる!」

心配してしつこく聞いてくるタイチに笑いながら言う

「お前はクラス戦争で針刺さっても戦い抜く化け物だからな、心配するだけ無駄だな」

と勇はもう心配していない、それでいい!

「さて、帰るか」

「龍我、貴様には色々聞きたいことがある救急車の中でじっくり聞かせてもらおうか」

おっと、そういやこの事件に関わりを俺は持ってしまっているんだったな…めんどくせぇ

「ヤダ、帰る!」

「ダメよ龍我くん、石井先生の力にならなきゃ」

「イデデデ、おま、怪我人に間接極るか普通!」

俺の手を取り間接を極る柚子、こいつとんでもないやつだなおい!

「私の先輩の為にもちゃんと話してあげて」

…まぁ、そうだな、これは周りに影響することだ俺のワガママを通すのは悪い…致し方あるまい

「わーったよ、そのかわり柚子今日の飯は無し、材料持って電車で帰ってくれや」

「電車?私お金無いわよ」

「…タイチか勇に借りてくれ、明日俺がきっちり返す」

「そう、なら明日遊びに行くから」

「残念、明日はきっと病院にいるでしょう」

「…本当は?」

「10時からバイトです!」

「休めよ怪我人!」

「衛生的にもマズいだろ!」

そこには文句を言ってくるタイチと勇、はあ?知るかよ!

「安心しろ、この程度なら寝ればあら不思議、治るんだよね」

「なにバカ言ってるんだよ」

おっと、ここでピーポーピーポーと救急車の音がする、よく見れば警察がいるな

「救急車が来たようだな」

「ここでお別れだな、んじゃあな!」

仕方が無いので石井先生と共に救急車に乗り病院へ運ばれる

その後病院につくなり傷を縫う為手術室に運ばれるが、見ると刺された傷は切り傷程度になっていたので縫うことはされなかった、これには医師も驚いたがんなの知ったこっちゃないのですぐに病院を出て夜なので警察署には行けはいから石井先生の自宅へ向かう…なぜ?

 

 

 

 

 

「だから、なんとなくだって言ってるやろ!」

「なんとなくであそこまで行動出来る限りか!」

なぜ俺が殺人を犯行する者が分かったかを聞くがんなの知らん!

「じゃああれだ、殺気を感じられたんだよライブじゃ絶対に出さないような殺気をな」

「なるほど…分かってるならさっさと言わんか」

「殺気っつーてもなんとなくだ!ほぼカンじゃ!」

「感じてるならカンとは言わん!」

ぐっ、確かにその通りだ!

「じゃあ握手会の時はどうしてわかった」

「それも殺気を感じた、後同じ服着てたし途中からナイフ取り出したし…」

「なるほどな、普通の人間じゃ分からないはずだ」

「ってことで話は終わりだ、帰らせてもらいます」

「まて、いくら貴様のようなバカでどうしようもないダメな奴でも教え子だ、夜遅くに道を歩かせるわけにはいかん!」

なんてやつだ、教え子にそんな乱暴な言葉使っていいのかよ、本当に教師で警察?

「知るかよ、ってか高校生なら別にいいだろ!」

「高校生は未成年だ、教師であり警察でもある俺が許すと思うな!」

だったらさっきの暴言を取り消せよな!って言いたいけど言ったらまた激しい討論になるのでここは抑えてと

「だから泊まってけ」

「またリビングでか?」

「そうだな、部屋は娘達が使っているからな」

「ちっ、待遇悪いなー!」

「贅沢言うな!その前に、俺の娘達に手を出したら地獄以上を見せるからな」

「娘ぇ?先生いつ結婚したんですか?」

「結婚などしてない、黎明だ」

「黎明…先輩?」

「そうだ、絶対に2階へ行くなよ!」

そういや黎明先輩ここで暮らしているだ、そう思うとすっげぇ緊張する…

「行かねぇよ興味無ぇ…明日の早朝勝手に出て行くから安心しろ」

「不安で仕方がないがな」

「そうかよ、俺は寝るからお休み」

俺はリビングのソファーへと移動する

「布団ぐらい用意してやる、ありがたく思え」

「寮へ帰してくれるならあゆがたく思うけどなー!」

押し入れから布団を取り出す、どうせなら客室で寝かせろよな

まぁああは言うが心配して泊まらせてるんだ、ご好意に甘え感謝しなければな

布団を敷いて寝る、もう深夜1時だ寝ないとな!なので布団に入るなりすぐに寝る

 

 

 

 

翌朝

起きると5:30分…4時間しか寝ていないな

とりあえず起きて布団を畳む、そして宣言通りすぐに出ていく

くそ、バイク取りに駅に戻らないといけないじゃねぇか!

布団を畳みその上にありがとうございましたと置き手紙を置き玄関へ向かう

「あら?お客様ですか?」

2階から優雅でおしとやかな茶髪のショートカットヘアーの大変麗しい女性がおりてくる、休日にこんな早朝に起きるなんてしっかりしてるわ~

「確か恵華さんのお友達ですよね?」

はて、俺は全く知らないな

「文化祭の時は警備ご苦労様です」

俺は知らんが向こうは知っている、こういうのよくあるんだよね

「覚えていますか?」

「え?…あぁ、その申し訳ないが覚えててない」

「まあ、それは失礼しました、でしたら改めて自己紹介ですね」

おっと、怒らないとはさすがだ、そしてこの聖母のような笑顔、さすがは恵華ちゃんの友達といったところか

「麗華女学院の織田ユリアです、よろしくおねがいします」

「桜義龍我、よ、よろしく」

「龍我さん、朝食はとられましたか?」

ん?このパターンは返答次第では朝食をご馳走になるな、これ以上やっかいになるのはゴメンだから

「取りました、もうバッチリです!」

「そうですか」

「はいそうです、今から帰る所ですのでお世話になりました」

「またいつでもいらっしゃってください」

「極力来ないように努力します、それではお邪魔しました」

ユリアさんと別れ石井宅から出る、ん?なんでさん付けかって?先輩だろ?ありゃどうみても1200%先輩年上だ!…でも恵華ちゃんの友達って言っていたからな…でも先輩後輩って友達と呼ぶのか?んーわからいん、そもそも何が言いたいのか何をしたいのかなぜこんな話になったのかさえもわからん、この話は無しだ無し!さっさと走って帰ろう

バイクを泊めてある駅に向かって走り回収し寮へと戻り飯を食いバイトをし寮へ帰り飯食い寝てその日を終わらす

 

次の日、よくわからんが取材がどーのこーのきたが意味わからんからおっぱらった

あいつら頭おかしいんじゃねぇの?

 

 

 

 

もう少しだけつづく

 

 

 

 

学校

「よー龍我、怪我治ったか?」

教室に入るなり急に男子共に囲まれる

「…どうした?」

「お前は俺達のアイドルを守った救世主だからな、羨ましい妬まない殺してぇという気持ちはあるが感謝している」

本当かよそれ、前半俺に対する憎悪しか感じられなかったぞ

「っつーわけで感謝する」

「…あっそ、俺には関係無い」

「で、島田さんとなんか関係持った?」

「なわけ、っつーか俺はアイドルに興味は無いからな」

「なあにい!?興味無いのにあれだけ体を張れるのか!?」

「善人ぶってるんじゃねぇぞ偽善者!」

「正直者になれよ嘘つき」

なんでそうなる、酷い言われようだな

「知らねぇ人でも目の前で死なれると気分悪くなるからな、俺の為に助けだけ…あと柚子の先輩だし」

それといって助ける理由などないしメリットもない、だが助けれるなら助けるのが筋であり道理だ、あくまで俺の考え思考に従ったまでだ

「んな話はどうでもいいからどけや」

男子共をどかし自分のロッカーに行き荷物をとる、家庭科家庭科っと

「すげぇな、あれが男ってやつか」

「いいや漢だな」

「あぁ漢だな…」

「昔のな…」

「時代遅れめ」

「天然記念物…もはや生きた化石か」

「だな」

「お前、家庭とか女々しいもんとってんなー」

教科書を見て鬼豪が言ってくる

「女々しいってなんだよ」

「家庭科福祉とかほぼ女子だろ」

なんて偏見的な見方、叩き殺してやろうか?

「意外に勉強してて面白いぜ、すくなくとも数学英語とかよりははるかに楽しい」

「俺にはどっちもかわらねぇよ」

「そもそも俺のメインは農業だからな」

「ジジくせぇな」

女々しいの次はジジくせぇか、文句いちゃもんばっかだなこいつ

「うるせぇ!」

「家庭今何やってる?」

「エプロン作り」

「女々しいの極みだな」

「うーるせぇ!」

「で、順調か?」

「当然なり」

「じゃあ簡単なんだな」

「お前じゃ無理だ」

「なに!?」

「授業始まっから行けや、俺は行くぞ!」

鬼豪と別れ家庭室へ向かい勉学に励む、楽しいねー!

 

 

 

放課後

「今日もバイトか?」

「店長から休めと言われた」

「働き過ぎってことか?」

「いや、結構休んでるぞ、基本は週3だし」

週3+人手不足の時や来て欲しい時に行くぐらいである、まあ下手すれば1週間全部バイトになりそれが続くかもしれないが俺には全く関係ない

「へー意外、なら今日遊ぼうぜ」

「残念、今日柚子を迎えに行ってお好み焼き大会するんだよ」

昨日ばったり出会って勝手に計画された、俺の言葉意見全てを無視して…傍若無人だ

「へー、ってか姫隠の文化祭あと少したろ?お好み焼きなんかしていいのかよ」

「いいんじゃね?」

「俺も誘えよな」

「明日学校だろ?」

「泊まる!」

「あのな~…」

「学校なんて関係ないってーの!」

「…その前に柚子迎えに行くからタイチか勇の部屋にでも遊びに行ってろ」

「そうする、勇~タイチ~遊びに逝こうぜ」

勇とタイチの元へむかうて鬼豪、俺は体を鍛えてから柚子を迎えに行くか

今度は刃物を通さないようにガッチガチに鍛えてやろう!

たっぷり腹部を鍛えた後バイクに乗り姫隠に向かうのであった

ブオオォオォッ

 

 

 

つづく

 


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