最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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番外編 11

 

 

 

 

 

それはある日の出来事であった

ババババババッ

学校に鳴り響く機関銃のようは爆発音

それが今日の激しい1日の始まりであった

ドドドドドドッ

「またんか貴様らあぁぁっ!!」

「全力で逃げろ、捕まったら終わるぞ」

今、石井先生に追れ廊下を全力で走っている俺と鬼豪

「俺から逃げられると思うなよぉ!!」

あの様子ではまくのはふ難しい

「俺の下駄箱に爆竹仕込むたぁいい度胸してるじゃないか!!」

「なんで俺らがやったって決めつけるんだよ!」

「俺にこんなバカみたいな事出来る命知らずは貴様らしかいない!」

「なんだよそれ!」

まぁ犯人は俺らなんだけどね

「違うと言い張れるなら立ち止まれい」

「無罪でも説教だろーが」

「よくわかってるじゃないかバカな貴様らでも分かってるとは少し関心したぞ!」

やってなくても説教はくらうのかよ、トホホ

「きょ、教師が廊下を全力で走っていいのかよ」

「貴様が掴まれば歩いてやろう」

「嫌だあぁぁっ!!」

「またんかあぁぁっ!!」

くそ、このままじゃ捕まり2人共地獄行きだ、どうすればいい…

「飛び降りるぞ」

「それしかないな」

俺と鬼豪は近くの教室に入るなり

「どけおらぁ!」

「どけとげぇい」

窓を開け飛び降りる

「うそ!?」

「ここ2階だぞ」

「キャーー」

その教室はザワザワと騒ぎ、悲鳴をあげる者もいる

「っと、着地成功」

能力を使って着地をする鬼豪と普通に着地する俺は一安心もなく走る、なぜなら

「俺から逃げられると思うなよおぉ!!」

相手が石井先生だからである

石井先生も窓から飛び降り俺らを追う

「とんでもねぇバケモノだな」

「大抵の人間ならまける手段だってのに、怪物かよ」

いかん、このままでは捕まる、ならば

「はっ、ほっ!」

俺はクラスにあるベランダを交互にジャンプし2階の教室に戻る

鬼豪は爆風で上昇し3階へ向かう

「二手にわかれたか…逃さん!」

石井先生も俺と同じ要領で登り

「またんか龍我!!」

「俺かよ!!」

「まず貴様から指導してやる!!」

「くそ、これでどうだ!」

俺は教室に入る、つづいて石井先生が入った所で上についてある窓からタイミングよく降りる、これで時間は稼げる

「くそ、どこへ行った」

案の定石井先生は探し時間を取っている、後は安全地帯に逃げ込むだけだ

「またんか鬼豪ぉ!!」

「くっそっ、鉢合わせなんて最悪だ」

石井先生と鬼豪の声が聞こえる、頑張れ鬼豪

 

 

保健室

「足怪我してるのによく走れるわね」

カーテンを締めベッドの中に潜りこんでいる俺に言う

「捕まったら地獄ですから」

「それなのによく下駄箱に爆竹仕込むわね」

「そりゃあ、面白いからッスよ」

「はぁ、バカね」

「あざーっす」

「ここにいるのは別にいいけど、先客がいるから静かにしてね」

「はーい」

言われるがままベッドに横になる、おっと次の授業は福祉だったな、ちょっと名残惜しいが仕方がない、ここで安静にしてよう

安静にするからには寝ようとベッドに潜り目を閉じる、おっとカーテンを締めてなかったな

カーテンに手を伸ばししめようとする

「……………」

隣のカーテンが開き中から人が出てくる、床まで伸びた美しい黄金の髪

「……………」

俺はカーテンを締める手を止め見てしまっていたのか、俺に気づき紙を見せてくる

授業出ないの?

「え、あ、いや…はい、出ないです」

頭が真っ白になり言葉が出てこないし口がおもうように喋らない

「???」

黎明先輩は首を傾げ不思議そうに?見ている

それな俺に再び紙を見せてくる

出ないと単位貰えないよ

「出たら単位は落とさずにすむけど命を落としてしまうので」

やっと落ち着いてきたのでまともに喋れる

「???」

が、?マークは消えてはいないむうである、やっぱ口調が変かな?

そんな俺に再び紙を見せる

なにかあったの?

「まぁ色々と、はい」

「龍我はいるかぁ!」

ここで石井先生が入ってくる瞬間ベッドに潜り込む

「…って、あいつが保健室に居る訳ないな、だが念の為確認でもしようか」

わざわざ声に出して言う石井先生、焦らせているな、いやらしい奴だ

1つ1つベッドの中から下を探す、明らかに膨れあがっている場所は不自然である、終わった…

「……やはり居ないか」

そう呟くと保健室から出ていく

あれ?助かった?

顔を布団から出してみると黎明先輩が入っているではいなか

なるほど、これならさすがの石井先生も探せないか

行ったよと書かれた紙を見せてくる

「ありがとうござまいます」

どういたしまして

「…あ、俺授業サボるんで、先生に言っておいてください」

そう言う俺に、私も休むと返事する

「え?体調が悪いんですか?」

眠たいの

あ、なるほどね、眠たいのね

「それでは俺にかまわず、お休みなさい」

お休みと書かれた紙を見せ布団の中にはいる

やべぇ、めっちゃ緊張した、やっぱダメだわああいう大人の女性

どうも慣れない女性と話すのは緊張してしまう、まだまだだな俺

俺もベッドに潜り寝ようとするが

やっぱり眠れない

と紙を見せてきながら俺をつついてくる

「…そうですか」

何か話して

うっ、難題を俺にふってくるか、何か面白い話は無いか、特に無いな

「えっと、俺の名前知ってます?」

りゅうが、漢字、名字知らない

「桜義、桜に義理の義、名前は龍に自我の我」

桜義龍我、これでいい?

「はいそうです」

名字が一緒、同じ家系?

「まさか、偶々ですよ」

桜義は私しかいない

「でも俺がいるし」

だから驚いた

そんなに驚くことかな?というか表情を変えていない、無表情が表情なのか

よれしくね

「よろしく!」

と、改めて軽く自己紹介をした所で

「黎明先輩はクラスマッチでましたか?」

でてない

「あれ?何やってたんですか?」

特別教室で勉強

「勉強…頭良いんですか?」

少しだけ

「今度勉強教えてくださいよ」

いいよ

おっ?意外な返事を貰ったぞ、これでまた会え会話出来るチャンスができたぜ、やったね!

「自分見た目通り頭がよろしくないんですよね」

そんなことない

「ありがたいお言葉です」

私も母の天才が受け継がれたから

「それは良い事ですね」

父の遺伝がもっと欲しかったかも

「そうすか、自分も親父に似てるって良く言われますよ」

良い事よ、楽しいお父さんなんだね

「まぁ、楽しいというより迷惑っぽいかな?」

私のお父さんもそんな感じよ

「そうなんですか?意外ですね」

大人しいからご両親もさぞやクールで上品で大人しい静かなる大人というイメージがあったので意外であった

「じゃあお母さん似なんですね」

よく姉妹と勘違いされる

姉妹と勘違いされるってどんだけ似ているんだよ、歳の差もあるから若いのかな?

「お会いしてみたいな」

親は違う世界にいるから会えない

「違う世界?」

死者の世界

……聞いてはいけない事を聞いてしまった

「黎明先輩野菜は好きですか?」

人参以外は食べれる

「自分農業科ですので野菜作ってるんスよ、収穫したらいりますか?」

わからない

「そーすか」

姉妹に聞いてから

「姉妹?姉ですか?妹ですか?」

五分の姉妹

なるほど兄弟分みたいなやつか、ということは同居しているのか、なるほど、俺と恵華ちゃんみたいなものに近いな

「友達多いですか?」

少ない、この学校では1人だけ

「ひ、1人ですか」

龍我だけ

しかも俺かよ、さっきまで0人だったのかよ

「あー、もし俺の友達で良かったら今度紹介しますよ」

ありがとう

うむ、なるか喜んでいる気がする、最初は天使のような心を持つ恵華ちゃんが良いな

「それじゃ…」

話している最中、黎明先輩は眠っている

俺は抱き上げベッドの上に乗せる

キーンコーンカーンコーン

ちょうど授業が終わった、次は昼休みかな?

保健室から静かに出る

「あ」

保健室から出て曲がり角を通る時、石井先生と出会う、鉢合わせというやつ

「ここで会うとは奇遇だなぁ龍我ぁ?」

「これはこれは、その節はどうも、それじゃ」

「逃がすかぁ!」

逃げる俺の短ランを掴み引き寄せる

「たっぷりと教育してやる」

「嫌だあぁぁっ!!」

石井先生に連れられみっちりと指導のお言葉を受け取ることになる、次の時間は昼休みではなく授業というのが幸いかと思いきや指導が長すぎて昼休むが潰れそのまま農業へ、腹ペコじゃどうしようもないので食べながらやりなんとかやりとけだという感じであった

 

 

放課後

「はぁ、今日はしんどかったな」

「あぁ、全くだ」

石井先生に追いかけ回された挙げ句捕まり長い長い説教

だがおかげで黎明先輩と話せたので結果オーライって感じだぜ

「放課後何する?」

「俺ん家でゲーム大会でもやるか?」

俺が提案する、俺の寮部屋でのゲーム大会は一種のイベントでもあったりする

「いいねぇ」

「今回はMカーか?」

「そうだな」

「もしくな神楽町でもいくか」

「あそこ治安悪いんだよね」

「それなんだよな」

放課後何するか悩んでいる俺らに

「よぉここか1年Fクラスはよぉ」

「汚ったねぇクラスだなーおい」

顔の知らない2人組がドアを強く開けて入ってくる

「知ってるか?神楽町に新しい服屋ができたんだぜ?」

「俺興味無し」

「やはりゲーセンか」

「パンチングマシンなら強いぜ」

「お前エラー出すもんな」

「筋力テストも得意だぜ」

「お前それ壊して店員に怒られたろ?」

「あれは不良品だからだろ?」

「不良品だからって鎖を千切るはないだろ」

「うっ」

無視して会話をしている

「クオラ、とっととこのクラスの代表出せや!」

そう言うまで我がクラスの生徒誰も反応しない、みんな無関係であったな

「俺だが…誰だお前ら?」

「俺達は2年Aクラス、長屋 小太郎(ながや こたろう)」

「同じく村上 小介(むらかみ しょうすけ)」

「2年の先輩がどうしてここにいるんですか?」

勇が前へ出て睨む

「お前ら最近調子に乗っているからよぉ、ちょいと躾が必要と思ったんだよ」

「それでわざわざ1年に喧嘩売るんですか?しかもNo,2相手を狙ってくる、先輩らしくねぇ2年生だな」

「それが生意気なんだよ」

「お前らは戦争でもクラスマッチでも負けてる癖に偉そうなんだよ」

「お前らはAクラスに対しての見せしめだ」

「おかしいな、行事ごと以外では派手に動いていないんだけどなぁ」

「うむ、その通りだ」

ここでタイチもその会話に混ざる

「お前らではな、周りは迷惑なんだよ!」

「だから痛い目見ろや」

「今の俺らは連戦で戦力も少ないからな、負けたら恥ずかしいですよ」

「はっ、負けねぇよ」

「弱っているなはらちょうどいい、ボコボコにしてやるよ」

最低な発言をしたなこの2人、さすがは名前に小がついているだけはあるな、よっ、小物!!

「今日はほとんどの奴らが帰っているから出来ないから、明日の放課後こいよ、相手してやる」

「へへっ、後悔するなよ」

「明日の放課後、首でも洗いながら待ってるんだな」

そう言い帰っていく

「いいのか、先輩相手に戦争なんかして」

「初めてって訳じゃないから別に良いだろ?」

「そうだけど」

「まぁあいつらはAクラスと戦う前に俺らに挑んでいる訳だからな」

「みせしめにするんだって?」

「それが気にいらねぇんだよな、どう考えても俺らが1番だってのに、それに鬼豪は戦いたくてウズウズしているからな」

「今日受けた怒りを明日晴らしてやるぜええっ!!」

石井先生に散々説教くらった鬼豪はイライラ不満で大爆発寸前である

「龍我、明日バイトあるか?」

「残念ながら」

「休めサボれ行くなバーカ」

まだ途中だというのに酷い言われよう

「…バイトはありません」

くそ、人の話は最後まで聞けよな

「ならいい」

「作戦は立ててあるんだろ?」

「まだない、だから家に帰ってじっくり考えるわ、気が向いたらな」

「俺も暇だから何か新しい技でも考えるか」

と鬼豪も帰る

「…俺らも帰るかー、タイチ」

「そうだな」

俺達も寮へ戻り明日へ向け寝るのであった

 

 

 

 

明日

 

省略

 

放課後

 

「作戦は考えたのか?」

「当たり前だ、作戦はこうだ」

黒板に断面図を書き作戦の説明をする

「ー以上だ」

「相変わらずヒデェ作戦を考えやがる」

「あぁ最低だ」

「戦いに卑怯もクソも先輩も後輩もあるか、全力で叩きのめせぇ!」

「おおぉぉぉっ!!」

先輩相手なのでやる気満々のF男子

「これで勝てばモテモテだな」

「あぁなんせ相手は先輩なんだからな」

「よーし頑張るぞ」

……あくまで自分の為に頑張るのであった

なんか違うんだよなこのクラス

 

 

~戦争スタート~

「いけぇ!」

「うおぉぉっ!!」

教室前には数名残り、あとは2つに分かれ教室を挟む、だが相手は2年生、陣地は2階で階段を上がらなければならない、それに先輩だこの戦いの手慣れである

「待ち構えているから慎重に行け!」

前回待ち伏せにてこずったので慎重に階段を登り階へあがる

「攻め込めぇ!」

「うおおおぉぉぉっ!!」

教室を守っている奴らと激突する

「死ねコラ」

「オラオラオラ」

先輩相手に容赦しない我がクラス、そして今月だけで何度も戦っているのでみんなも慣れてきている

「うおりゃあ!」

タイチはもう相当手慣れてきている、適応力が違うな

「死ねや!」

「先輩なのに武器使うのかよ」

振り回す鉄パイプを奪い取りそれで攻撃する

「相手が武器ありか、ならばこちらも」

そう言うと吉川が様々な危ない武器を取り出す

「お前、どこからそんなものを」

「武器を生産できる能力を作ったんだよ」

そう言い武器を作りだす

「すげぇ、刀だ」

「切れないけどね」

一応殺し合いではないのでれ設定上どうしても殺傷力は0になるのである、つまり打撃オンリーという訳である

「よーしいけぇ!」

吉川から武器を受け取り更に試合はデットヒートになる

「うらぁ!」

「くっ、そりゃ!」

全員武器を持っているのでもはや高校生がやる喧嘩ではなくなっている

「はぁ!」

「どおら!」

「ふんおら!」

「とぉ!」

武器を持ち勇敢に戦うが

「くっ、さすがは2年、1年長く戦っているだけあってキャリアが違う」

徐々に押されてくる

「ふん、所詮1年、こんなもんだな」

「くそ、負けるな行けぇ!」

「うおおぉぉ!!」

「返り打ちにしてやりな!」

「うおおぉぉっ!!」

互いに殺す気満々な為高校生の喧嘩でなくヤクザ同士の抗争のようである

「おー、やってるなー」

それを俺は遠目で見ている、なんでかって?命令だからだよ

「何見てんだオラァ!」

「戦争でぼさっと立ってんじゃねぇぞコラ!」

俺に狙いを定め挑んでくる2人、うざったいのでこれを瞬殺

「…………」

はやく終わんないかなー

 

 

2年Aクラス 教室内

「ちっ、迫ってきやがってるな」

「1年ごときが良い度胸だ」

「このバリケードはまず壊れない、ここにいれば俺達はやられることはない、あいつらが潰すのを待つだけだぜ」

「あぁ、そうだな」

「あははははは」

「ははははははは」

「…………」

 

 

1年Fクラス 教室前

「な、なんだこの人数は!?」

「くそ、上の階で戦っているんじゃないかよ」

「向こうはあくまで護衛の為の人数、こっちが攻めを本業とする部隊なんだよ!」

「どうする、この人数じゃ」

こっちは3名に対して向こうは十数人、上の階で俺達は何人の相手してるんだよ

「まあ、ルーム長でも倒させてもらうか」

「ちくしょう、ダメ元で行くぞぉ!」

「うおおぉぉっ!!」

勇敢と言うのか無謀と言うのか、それともそれしか手段が無かったのか、3人は特攻する

「はあ!」

手から丸太が飛び出てたったの一撃でまとめて瞬殺する

「木を自在にだせる能力、1年も違うと使える能力の幅も大きく変わるんですよねぇ」

男はドアの前に行くと

「はあぁ!!」

丸太の一撃でバリケードを破壊する

「一気にたたみかけろ!」

2Aの男達が一斉に教室に突入する

「なっ!?」

が、クラス長である勇はおろか、誰1人もいない

「バカな、一体どこに」

 

 

 

「本当にやるんだな勇」

「当たり前だろ?これが一番簡単な仕留め方だからな」

「ならはやく行くぞ、ぶっ放してやりてぇ!!」

「……お前に躊躇いは無いのか」

「当たり前だ!!」

 

 

 

 

 

「ちっ、遅いな」

「まさかしくじったんじゃないのか?」

「まさか、このクラスが誇る手慣れ達だぜ?敗北はまず無い」

「そうだな、あのリューガっと奴とオニゴーの2人にでも戦っているんだろ?」

「だとすれば時間の問題だな、おい」

「そうそう、俺達は待っていれば…」

ガッシャアアァン

その時窓が割れ教室に突入してくる鬼豪と勇

「なっ!?」

「嘘だろ?!」

あまりにも突然なこと、いや、予想外な事が起きた為驚く

「死ねやボケがぁっ!!」

「やれぇ、鬼豪」

「デスバズーカァ!!」

突き出す右腕、ブレないように左手で掴み固定し

ボッゴオオォォン

頑丈なバリケードごと爆破で大破させる

「か…はは…」

「な、んだ…とぉ…」

「おっ!?まだ生きてやがる、たいした点数だ」

「ちっ、そのなりして天才かよ」

「な、なんだなんだ」

「爆発したぞ」

「どうなってやがる」

その光景に何もしらない2A男子は唖然とする

「今だいけぇ!」

「うおらあぁ!」

事情を知っている俺達は驚くことなく攻撃をしかける

「あっぶねぇだろうが鬼豪」

「俺達も当たる所だったぞ」

「加減を知れ加減を!」

危うく巻き添えをくらう所であった1F男子が文句を言う

「あぁ!?知るよんなこと」

「なんだと!?」

「鬼!悪魔!最低!」

「いくらでも嘆けカス共が」

本当に最低だなこいつは

「うぅっ…くそ、死ねやあぁ!」

長屋は立ち上がり勇めがけて攻撃をする

「インパクト…往生際が悪いぜ、先輩」

勇は手を伸ばし顔面を掴み、衝撃を流す

「がはっ」

「長屋!?ちくしょう、くたばれやぁ!」

「アホが」

立ち上がった瞬間にボゴォンと爆破を浴びせ倒す

「大人しく死んどけや」

相変わらず非道であるな、こいつは

「これで終わりか?」

「………」

おかしいな、ここで終了の合図がなるのに鳴らない…まさか!?

「まだ他に敵ぐぁっは」

急に吹き飛ぶ鬼豪

「私が2年Aのクラス長の永井 修(ながい おさむ)」

「ほー、なんか俳優みてぇな名前だな」

「それは気のせいですよ、それにしても窓からの奇襲、お見事でしたよ」

「頭を潰せないから失敗だったけどな」

「護衛の2人を一瞬で倒すとは、さすがですよ」

「だからこんなカス倒した所でも失敗は失敗なんだよ」

「そうですか、確かに失敗ですね、リーダーが戦場に出てしまったことが!!」

右手を上にあげると、熊のような手になる

「おわ!?」

なんとかかわしたが一撃で机椅子を破壊する威力

「熊の力を使える能力、なかなか強いですよ」

「くっ、なんて能力だ」

動物の力を使う能力があるとはさすが先輩方だ

「熊手…グリズリーハンマー」

再びて熊の手にし再度殴る

「おらよ!」

かわし懐に潜りインパクトを放つが

「熊の体にはその程度の威力は効かない!」

「くっ、とんでもねぇな」

今俺が相手にしているのは人間ではなく熊、考えるだけでも恐ろしい

「くそが…」

「おや、あの一撃を食らっておいて立つのですか?」

「テメーが、熊だろーが、白熊だろーが関係ねぇ!死ねやぁ!!」

「さっきの技を出すには力を溜める時間が必要なのか…させません!」

鬼豪に近づき熊の手で殴りにかかる

「グリズリーブロー!」

「アトミックブロー!」

ボゴオォン

「くっ、爆発するパンチですか」

「くたばれ!」

怯んだ2Aのクラス長の顔を掴みインパクトを放つ

「ぐぐっ」

「へへ、どんな動物でも顔が弱点だからな、効いただろ?」

「ぐっ…おのれぇぇ」

「来いよ」

「死んで後悔しな!!」

両手を熊の手にして勇に襲いかかる

「死ね死ね!」

連続で殴り教室は壊滅状態

「くそ、やみくもだな!」

接近戦だと不利なのでそこらへんにある瓦礫をインパクトで放ち遠距離で攻撃をするが、効果はあまりみられない

「ちょこまかと、ゴミ虫がかぁ!」

「ほらよ!」

目をめがけて瓦礫を飛ばす

「くっ」

怯んだと同時に勇はロッカーの上に登り、男めがけて飛び

「インパクト!」

「効かんわ!」

当てると同時に熊の剛腕ではじかれる

「ぐうぅ…」

「生身の人でありながらよくぞここまで戦い抜きました、誉めてあげますよ」

「そうか…よ」

勇は残り少ない点数ながらも立ち上がる

「無駄な事を、素直に倒れていれば良かったものを」

「そればできないね、なんせ俺はクラス長だからな!!」

「そうですか、なら死になさい」

「それはどうかな」

熊手で殴られる時勇はインパクトを当てダメージを軽減させるが吹き飛ばされる

「トドメですよ」

「それはどうかな?」

「なに?」

「後は頼んだぜ、鬼豪!!」

男は視線を勇から鬼豪へかえる、すると右腕を突き出した鬼豪がいる

「ゴナゴナに吹き飛びやがれぇ!!」

「し、しま!?」

「デスバズーカ!!」

ボッゴオオオォォン

その凄まじい爆破は直撃し再び学校を破壊するのであった

「っはぁ、っはぁ、さすがに2度めは痛い」

「よくやったな、鬼豪」

「お前が時間を稼いだおかげだ」

座っっている鬼豪に手をかし立たせハイタッチをする

「だが、こりゃ酷い光景だぜ」

「そうかもな」

破壊しまくった校舎、そして倒れている生徒達

「味方まで吹き飛ばすとはなー」

「別に俺が痛い訳じゃねぇからいいだろ?」

相変わらず最低な事をいうなこいつは

「ふっ、そうかもな」

だが納得してしまう

「んにしても終了の合図が出ないな…まさか!?」

「っはぁ…っはぁ…」

ギリギリ生き残った男は教室から逃げている

「下の階に行けばあいつらがいるはずだ、合流せねば…」

足を引きずりながら歩く

「あ、んな所に」

「待てコラ!」

気づいた勇と鬼豪が追うが

「いか…せねぇ…」

「とま、れ」

瓦礫から手が出て足を掴まれる

「くそ、こっちは体力限界だってのに」

「離せオラ」

「あと、少しだあと…少し…」

やっとの思いで階段へ向かうと

「およ?生き残りか?」

龍我が座りながら漫画本を読んでいる、2A男子を椅子のかわりにして

「なっ!?」

木々の破片が飛び散っているのを見てボコボコにされたと気づく

「くっ、くそぉ!」

両手を熊手にして龍我に殴りかかる

「あぶねぇ龍我!!」

「よけろぉ!」

叫びぶ勇と鬼豪

「死ねぇ!」

だがその両手は龍我を叩き潰す

「熊か…にしては弱過ぎんぞゴラァ!!」

受け止め払い、ジャンプし顎めがけてアッパーを繰り出す

「ゴハアァ!?」

「ふん、弱っているみたいだったが、それでも弱過ぎだ」

爪で切れ腕から流れる血を舐める

「な、なんてやつだ」

「熊を倒すだなんて…」

この光景に驚く2人、それと同時に終了の合アナウンスがなる

1年Fクラスの勝利

「およ?終わりか」

俺はその場に座り途中である漫画本を読み笑う

待ち伏せした中学生10人相手にひとりひとり残らず倒しその上で本を読んで笑って待っていたあのとシーンを思いだす鬼豪

「今度は熊相手でかよ…」

「やっぱとんでもねぇやつだよな、あいつ」

「あははははは」

 

 

 

 

 

放課後

試合が終わりドッと疲れが出てきて椅子に座り会話する4人

「はー、流石に死ぬかと思ったぜ」

「あぁ、熊なんて初めて戦ったからな」

「俺は死んだけどな」

鬼豪の爆破の巻き添えになり見事0点となり戦死したタイチ

「あー、悪い本当に悪いと思っている」

適当に心なく謝る鬼豪

「絶対そう思ってないだろ?」

「正解!」

「嬉しく無い」

「んにしても最後の最後で龍我がおいしいところ持っていったのが気にくわねぇな」

「ん?もし頭が逃げた時用に俺を待機させたんだろ?」

そうである、あの奇襲作戦は一撃で決めるのがベストだが、今回みたいに点数が高くて生き残る可能性もある、ましてや熊になり耐久度を上げる奴もいる、煙で視界が失われる中で逃げ出した時ように龍我を用意したのだ、結果的に役目を忠実に果たしただけである

「でも熊倒したんだろ?」

「それは違うぞタイチ、熊の能力を使った人間だ、じゃなきゃ熊が可哀相だ」

「何言ってんだお前」

「まっ、本物相手に一戦交えた俺には勝てる訳ないってことだ」

「なっ!?」

「嘘だ!?」

龍我からの衝撃告白に耳を疑う3人

「昔な、やっぱすげぇ強いぜ、勝ったからいいけど戦わない方が最善だぜ」

当たり前である、最強動物のランキングで中で上位に入る動物であるから逃げるのが最善である

「ほら風呂で見ただろ?傷」

せ以前一緒に入った時を思い出す、確か脇腹に荒々しい爪傷後があったような…あれは熊と戦った時の傷後だというのか?

「それよりこれ見ろよ、面白いぜ」

龍我が持っている漫画本を見せる、全然疲れていないので次から常に最前線に出させねやろうと思った勇

「おっと、バイトの時間たから俺帰るわ」

そう言いバイト先へと向かう

「6時にバイト入れてんのかよ」

「戦争あるって知ってかよ」

「体力お化けかよ…」

疲れた3人はしばらくダラダラしてから家へ帰るのであった

 

 

 

 

 

つづく

 


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