最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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番外編 3

Bクラスとのクラス戦争を終え、再び平和な日々(とは言っても2、3日)を送っていく龍我達Fクラス

「平和だね~」

屋上で空を見て俺は独り言のように言う

「そうだな…退屈過ぎるがな」

屋上で昼飯を食べ平和というぬるま湯にどっぷりと浸かっている

「そういやお前、もう誕生日過ぎたんだろ?」

「おぉ、免許取っちゃったぜ~」

4月産まれの特権だ、まぁこんな速く取れた理由は聞くな

「くそ、俺は8月産まれだからまだまだ当分だ」

「かっ、無くても乗っていたろーが」

「うるせぇ、どーせビックスクーターなんだろ」

「今はな!!」

「乗せろよ」

「嫌だ、先輩から5万で貰ったんだから」

「5万て安いな」

「新聞配達のバイトで稼いだんだからな、残りも少ないし」

「今もバイトしてるだろ?」

「当たり前だ、色々お金使うし…」

「本当かよ…」

「6月には長ラン買えるし、バイクも治る、やったね!」

「あと2ヵ月先だろ」

「うっ、それを言うなよ」

「まだいいさ、俺は4月後だ、それまで徒歩かよ」

「家から近いだろ」

「ほっとけ」

「まぁええわ、それよりもう時間になっからあばよ」

「農業科は速いね」

「当然、なんせ俺1人しかいないからな」

「はは、本当かよ」

「土木どうだ?」

「結構居るぜ、血の気が多い奴らがな」

「ははは、そりゃ楽しいわな」

と屋上から一旦教室へ帰ると

「おっ?」

なんか騒がしい、何があったんだろうか?

「おっ、なんだなんだ」

平和に飽き飽きしていた鬼豪がとびつく、騒ぎ事には敏感だ

近くにいた優香に話を聞いている

「何があったんだ?」

「さっきね、うちらFクラスにDクラスがイチャモンをつけてさ、揉めているのよ」

「へー、ぶっ飛ばせば良いじゃねぇか」

「そういう訳にはいかないの、で、今討論しているの」

「面倒くさいからクラス戦争で良いんじゃねぇのか?」

「それがマズいのよ」

「あ?なんでだ?」

「Dクラスは、手段を選ばないって噂だからね、関わりたくないのよ」

話を詳しく聞くと最近クラス戦争でDクラスはCクラスを卑怯な手をつかい勝利したらしい

「別にいいじゃん、戦争なんだから」

「卑怯もクソも無ぇ、生きる(やる)か死ぬ(やられる)かだ」

「鬼豪に一理あり!」

俺も続けていう

「はぁ、心配して言ってあげてるのに」

「おっ、心配してくれるのか?嬉しいな」

「そりゃそうよ、私達女子は戦う事は少ないからいいけど、男子だけ傷つくのも変じゃない?」

「男は戦う者、気にしなくていいんじゃね?」

「…何いってんだお前?」

「とにかく、戦争はお互いのクラス承認しない限り起こらないの、で、決めるのがクラス長」

「…勇か」

え?あいつクラス長なんだ、へー

「戦争はやらねぇ」

「…逃げる気?」

「生憎こっちはBクラスで戦力が無いんだ、お前らも弱っている俺らを倒してもなんの自慢にもならないぜ」

Dクラス代表代理人の人と話をつける勇はごもっともな事を言う

「それは私達も同じよ、Cクラスと戦って戦力は無い」

「ならやめようや、互いに弱っているなら面白みもない」

「だったら、代表戦にしない?」

「あ?」

「5対5の勝ち抜き団体戦、これなら戦力は変わんないんじゃないかしら?」

「…断る」

「どうしてもやらないつもり」

「当然だ、意味も無い戦いはしない主義でな、後誰かの踏み台にされるのは大嫌いなんだ、クラス潰しならE組にでもやってろ」

「くっ…そう、でも考えといてね」

「誰が考えるか」

そういい帰っていく代理人

「おー勇、戦争はしないのか?」

さっそく声をかける鬼豪

「あぁ、やっても意味のない戦争だからな」

「面倒くさいから1学年全クラスぶっ飛ばせばよ、俺達の天下だぜ」

「それがダメなんだよ」

「あ?」

「目立てばそれだけ狙らわれる、周りの奴らが組んできたり、連続で戦争する事になる、俺達はすぐに底辺になる」

「おー、意外に考えてるな」

「当たり前だ、こっちはクラスを背負っているだ」

格好良い事を言う勇に

「本当は今日家の用事で速く帰らなきゃいけないんだろ?」

とタイチが言う

「タイチ、なぜそれを!?」

「………」

あの言葉を返してほしいと同時に30秒前の俺を殴り飛ばしたかった龍我であった

「とにかく、戦争はしばらくやらない」

「なーんだ、つまんな」

「そう言うな、これで普通にバイト出来るし、あいつらとも遊べるってもんよ」

「連絡手段は?」

「直接」

「ケータイ買えよ」

「んなのいらねぇんだよ!」

「え、龍我ケータイ持ってないの?」

驚く優香、今の時代ケータイを持つのが当たり前となっているからまぁそういう反応するだろう

「ケータイなんか持ってみろぉ、俺は不自由になる」

「不自由なんで?」

「俺を縛る奴がいるんだよ…」

「へ、へー、でも友達と会話出来るよ」

「鬼豪の借りるからいい」

「貸さねーよ」

「…遊ぶ時二度と誘わねぇ」

「なっ!?」

「お前ら今度俺の友達と遊びに行かないか??」

「わ、分かったから貸すから」

「よろしい、さて俺は授業行くからよ!」

話が続かなくなりそうなので次の授業へと向かう、勿論農業だ、パパッと終わらせ放課後へと

「おー、鬼豪今日行くだろ?」

「当たり前だ、後ろ乗せろよな」

「7時からだよな」

「あぁ、久々だからウズウズするぜ」

「あんた達何しにしに行くの?」

話している俺らに内容を聞きにくる優香

「あっ?走りに行くんだよ」

「へー、健康的ね」

「そーそーストレス発散しにさ」

「さぁいくぞ龍我」

「おぉ!!」

俺と鬼豪は颯爽と寮へと戻る

「変な奴」

「おいタイチ、今日お前も見に行くか?」

「何をだ?」

「暴走族をだよ」

「はっ?」

「今日はな、ここら辺のチームが連合になって走るんだよ」

「勇はそういうの好きなんか?」

「いや、興味本意」

「そうか、面白そうだから俺も行こうか」

「じやあ7時頃お前の所行くからよ」

「わかった」

「…」

近頃物騒ね、そう思っ優香であった

 

「で、今回は辰巳連合と炎、SUKARUEND(スカルエンド)、闘魂会、国志連合、合計千人が加わるのか??」

「あと薔薇と隣街と他県から来るそうだぜ」

「そうかそうか、そりゃあ楽しみだな」

「あぁこの街が輝く瞬間だぜ」

俺と鬼豪は部屋で飯を食いながら話している

「天上天下もよくこんな企画をたてるよ」

「今日だけが互いに平和な日なんだぜ、楽しくいこうや」

「…そうだな」

そろそろ時間になるので、カバンから服を取り出す鬼豪

「へへっ、格好いいだろ?」

背中に覇道とかかれた黒の特攻服を着る鬼豪

「んじゃあ俺も着るか」

丁寧にたたまれた白の特攻服、背中には鬼神族と赤で大きくかかれている

「武闘一家特殊部隊、別名鬼兵隊の表チーム鬼神族」

「表言うなや、ちゃんと書いてあるだろーが!」

裏地を見せるとその通りに書いてある

「どっちでも良いわ!」

「なら言うな、行くぞ」

「おう」

足袋を履き、バンダナマスクをつけ外へ出る

「お前バイクに装飾品つけたか?」

「これからだ!」

「バカ、それじゃあ間に合わないだろーが」

「はめるだけだから良いだろ!」

口喧嘩をしながら階段を降りていくと

「あ…」

「お?」

ここでばったり優香に出会う

「…龍我と鬼豪?」

「いえ…人違いです」

声を高くして否定する俺と

「そんなわけないじゃないですか?」

と敬語を使ってごまかす鬼豪

「何嘘言っているのよ、ドクロのマスクしてるのが鬼豪で、龍のが龍我でしょ」

「………」

まずい、もうバレている、この雰囲気ヤバいと思ったので回避方法として俺が思いついたものは

手すりを踏み台にし階段からバッと飛び降りる

「あっ…」

「まてやおい!」

続いて鬼豪も飛び降り車庫へと向かい

「乗れ!」

「はやく出ろ!」

鬼豪も乗った所で

「行くぞおぉ!」

「っしゃあぁっ!!」

ブォンブォンブォブォブォブォブォォン

コールを決め走りだす

「………」

その出ていく様を見て

やっぱり入っていたのねとを思った優香

「お、優香、龍我知らないか?部屋に居ないんだが」

タイチが声をかけてくる

「龍我達なら出て行ったわよ」

「そうか、一緒に見に行こうとおもったのに残念だな」

「…会えるよ、きっと」

「??」

「おー、待たせたなタイチ」

ここで勇もやってく

「なんだ、優香も見に行くのか?」

「私はいいわ、見たいテレビあるし」

そう言い部屋に戻る

「行こうぜ」

「あぁ」

 

 

神楽町

眠らない街、夜の街とも呼ばれる巨大歓楽街、治安も悪くヤクザ同士の揉め事は日常茶飯事である

そんな町がバイクに埋め尽くされる

ブォンブォンブォン

ボッボッボッボッボッ

爆音と排気ガスが町に広がる

パラリラパラリラパラリラ

パラパパラパパラパラ

「久々に来たな神楽町」

「あぁそうだな」

神楽町はすぐ近くにあり、学生もよく足を運ぶ

「それにしてもやっぱ遅いな~」

ノロノロと蛇行しながら走るバイクの行列

「当たり前だ、千人がいるんだからスピード出したら死人の山じゃ!」

千人が全員暴走行為をすれば自殺になり地獄絵図になる

「こんな人数で走るのは百鬼夜行の時以来だな」

「武闘のアレを走ったのか?羨ましいぜ」

「だろ?」

「だがよ、見物客多くないか?」

「あぁそうだな」

「みろ、警察が俺らのこの写してるぜ」

「無駄なことを」

警察がちらほらいるが、この人数では止めるにも止められない為写真やら映像やらで暴走行為をした者を検問するという考えだが俺達はマスクをしているから皆無である!

「あと一周したら帰るぞ」

「はぁ!?まだ走るぞ」

「2時間走れば良い方だろーが、ましてや俺達はチーム入ってねぇんだから」

「うっせっ、んなの関係ないだろーが」

「そうかもしれんが、寮入らねぇといかんのじゃ」

「門限を守る不良がどこにおるんじゃ!」

「俺は不良じゃねぇ!!」

「はっはっはっ、違いねぇ」

と話ながら運転してていると

ガガガガッ

後ろから鉄パイプを地面に擦りながら走るバイクがこちらに向かってやってくる

「あ?なんだ?」

「桜義と鬼豪だな」

「あ?誰だおまっ」

鬼豪が聞いている最中に後ろに乗っていた者が鉄パイプで殴りかかってくる

ブレーキをかけてなんとか当たらずにすむ

「おわっ、危な!」

「ちっ、外したから」

「親睦を深める走りで喧嘩するたぁ良い度胸だ…ぶっ殺してやる」

再びバイクがこちらに近づいてくる

「死ね!」

再び鉄パイプで殴りにかかってくるが

ボゴォン

「俺を知ってるならちょいと甘いんじゃないか?えぇ!?」

爆破で鉄パイプをゴナゴナにする

「…そうだったな、これで5人抜きしんだったな」

「あ?」

「ならこれならどうだ!」

「がっ…」

「おい鬼豪、どうした!?」

後ろから鬼豪のうめき声が聞こえる、なにかあったのか?

「ぐっ…わ、わからねぇ」

「桜義、お前もだ」

「させるか、オラァ!」

爆破を煙幕にし

「逃げるぞ龍我!」

「おう」

その隙に裏路を走り去る

寮へ戻り鬼豪の状態を見ると腹部に切り傷がついている

あいつらは一体何者なのかは知らないが、きっちり落とし前をつけさせてもらう

 

 

 

 

 

翌朝

「いやー、昨日は凄かったな」

「あぁ、かなりの人数だったな」

と昨日見に行ったことの話をしている勇とタイチ

「おいこら勇!」

ここで鬼豪が話に割り込んでくる

「なんだよ」

「昨日のDクラスの件どうするつもりだ」

「あぁアレなら無視だ」

「ザケんな、やるぞ5対5で全員俺がぶっ殺しやる!!」

「…何かあったのか」

「んなのはどーでもいい、速くぶっ殺してやる!!」

「落ち着け鬼豪、確かにお前の気持ちは知らんけど分かる気がするが、相手が提案してきたことだ勝算はあるに違いないからここは焦らずに俺に任せておけ」

「落ち着いていられるかぁ!!」

「どうしたのだ鬼豪、そんなに取り乱して」

「うるせぇ…なんでもねぇんだよ」

そう言って教室から出ていくなり

オラァ!昨日ナメた真似しやがったんは誰じゃボケェ!!と廊下から聞こえてくるのでDクラスに乗り込んだようである

「どうするんだ?」

「ほっとけ」

ここで1人の男が教室に入ってくる

「ここの長を出しな」

そう言ってくるので

「俺だが…なにかようか?」

「お前が勇か…」

「それがどうした?」

「お前のとこのバカがわめきちらしてんだ、ちゃんと躾しとけよ」

「知るかよ、俺は先生じゃねぇんだ」

「テメェがこのクラスのトップなんだから知らねぇじゃすまねぇんだよ」

「テメェらがちょっかい出したんじゃねぇのか?」

「まさか、そんなことする訳ないだろ」

「さぁ、それはどうかね…」

「こうなった以上クラス戦争でケリをつける、受けるよな」

「断る、なんで俺達があいつのケツ持たなきゃいけねぇんだ」

「そうはいかねぇだろ、クラスの1人がやったことはクラスの責任…連帯責任ってやつだ」

「俺らのクラスは自立した生活を目指しているから、生憎テメェらのとこみたいに甘くはないんだよ」

「ぐっ…勇、本当は怖いんだろ?」

「なに?」

「戦って勝てるかどうかもわからない試合に出たくないんだろ?」

「そうだな…そうかもしれない」

「なに?」

「そうだ、勝てない勝負はやらない、基本だぜ」

「そうか、ならあんたらFクラスは俺達Dクラスに劣っている、それで良いんだな」

「なんでそうなる…」

「お前がそう言ったんだからしょうがないだろ」

「テメェ…上等だ!!叩きのめしてやる!!!!」

「そうか、なら今日放課後楽しみに待っていろ」

そう言いクラス戻っていく

「なんだあのやろう」

「Dクラス 石崎 賢治(いしざき けんじ)、なかなかの手慣れと聞くぞ、大丈夫か?」

「当然だ、俺達に喧嘩売ったこと後悔させてやる!」

殺気殺意を抱き迎える放課後

教室では男子を集め作戦を伝える勇

「ってわけだ」

「おっ、おぉ」

「すげぇ」

「なんてやつだ」

「さすがだ」

と勇の作戦聞いて驚き関心をする生徒達

「いいか、遠慮はいらねぇ全力で叩きのめせっ!!」

「おおーーっ!!」

戦争開始10分前

「でも5対5じゃなくてよかったのか?」

「いいんだよ、この方が俺達も有利だからな」

確かに5対5の一騎打ちでは小細工が出来ない、総力戦の方が小細工も出来るし勝機はいくらでもある

「だがBクラスの戦いで戦力が少ない、一気に畳み込む!!」

40~20点と点数の低い者が多い

「ほぼ無傷に等しいのは鬼豪と龍我か…」

「鬼豪の能力なら余裕だろ?」

「確かに能力者は鬼豪1人しかいない、どう使うのかがポイントなんだが」

「はやく行かせろ、ぶっ殺してやる!!」

と、殺気高まり爆発寸前

「まっ、まぁ野放しにしても問題無いんじゃないか?」

「1人が強ければ勝てるほど甘くない、もっともクラス長を倒せば勝ちなんだが…」

勇の残り体力(点数)12、点数が低い程受けるダメージ量が増える、その為どんな攻撃でも一撃必殺となる

「前回俺がヘマやらかさなければ勝てたのにな…」

「能力者がいるとは思わなかったからな」

「だから俺には数人護衛が必要だ」

扉にはバリゲートを作ったが壊されるのは時間の問題、鬼豪らがはやく仕留めてくれるのかが鍵となってくる

「鬼豪を筆頭に攻めてくるのは読んでくる、こっちも兵力は少ないことも」

「武装してくるな」

「この戦争にはルールが無いからな」

「よぉし、攻撃こそが100%の防御!鬼豪を筆頭に攻め込め手段は問わん味方が倒れようとも突き進め!」

「おぉーー!」

生徒達が教室から出ていく

「タイチはここへ残れ、俺の護衛を頼む」

「俺なんかで良いとか?」

「まっ、最悪は肉壁だけぞな」

「なんだよそれ!」

「これも勝利の為だ、それより龍我はどうした?」

「龍我なら攻めているんじゃないのか?」

「あいつは点数が無傷に等しいからな、ここに残れって命令したんだけどな」

「攻めに行ったな…」

「…そうだな」

戦争開始

「うおおぉぉっ!!」

「死ねオラアァッ!!」

ボッゴオォォン

鬼豪の爆破で吹き飛ぶDクラス

「うわー容赦無ぇ」

「実に心強い」

鬼豪を筆頭に前進する

「よぉ鬼豪…」

鬼豪の前に鉄パイプを持った男が現れる

「テメェは…昨日の…」

「今度こそ殺してやるぜぇ、鬼豪!」

「ナメた真似しやがったバカだな、覚悟は出来てるんだよなぁ!?」

「なんの覚悟だ?」

「死ぬ覚悟だよ、オラァ!」

男めがけて爆破を放つが

「バカめ」

ビュウゥン

男から凄まじい風が巻き起こり爆破を逆流させる

「うわあぁ」

おかげでクラスメイトが吹き飛ぶ

「これで爆破はもう使えない」

放てば味方に被害が被る、爆破封じか!?

「そんなことで俺が躊躇うと思ったかぁ?」

外道の鬼豪はそんなことでは封じ込められなかった

「死ねやぁ!」

ボゴォンボゴォン

鬼豪の爆破に巻き込まれるので退却するFクラス

「あ、危ねぇ」

「俺らごと殺す気かよ」

「一旦戻るか」

教室へと戻ろうとするとDクラスの連中がドアを壊そうとしている

「あ、Dクラス!」

「んなろ、誘導作戦か!」

「俺達もだろ」

「知るか、叩きのめせぇ!」

一斉に戦いに挑む

「ちっ、もう来たか、行け!」

全員素手のFクラスに対して武器を持っているDクラス、分が悪い

「おーおー、やってるね~」

教室内では廊下の騒ぎを聞きのんびりしている勇とタイチ

「このままで良いのか?」

「ん?そうだな…そろそろ行くか…」

椅子から立ち上がり行動を移そうとする勇

「んじゃあ行くぞタイチ」

「行くぞって、まさか廊下に?」

「なわけあるか、ほれ行くぞ」

「???」

廊下では

「ぐっ、武器有りなんて卑怯だろ」

「卑怯もクソもあるか!」

「う、うわぁ~」

「くそ、やられてたまるか よ!」

1人の生徒が武器を奪い

「武器を奪え!んで100倍かえしだぁ!!」

奪った武器、バットで殴り飛ばす

「おぉ!いいぞ吉川!」

「ふっ、これで俺もモテモテだな!」

と、1人の生徒のおかげで勢いが戻るが

「おい、加勢が来たぞ」

「マジかよ嘘だろぉ」

後ろから鬼豪との戦いを通り抜けやってくるDクラス

「くそ、奇襲班はどうしたんだよ」

その頃Dクラス教室前では

「ちっ、奇襲とは良い作戦だったが無駄だったな」

「くそぉ…」

倒れているFクラス達

「まっ、俺らと同じ作戦を使うとは思ってなかったが、守りを堅くして正解だったな」

数人のDクラスが扉を守備している

「風切も手をやいているようだが、まぁ時間の問題だろ」

「おー、全員やられてやがる」

みんなの後についていくなりDクラス前につき、トイレによって戻ってみれば全滅、俺1人だけか

「…あとは君1人だけだが、戦うかい?」

「当然!」

「…いけ」

「うおぉ!」

角材も持った生徒が俺に向かってくる

「はぁいどーん!」

角材ごと殴り吹き飛ぶ生徒

「なっ!」

「角材を折るだと!?」

「次はお前~!」

怯んだ隙にもう1人殴り飛ばし

「うらぁ!」

横振ってくるバットをかわし殴る

「はい終了~…あとはお前だけだ」

「桜義だったな…なかなかやるな」

「そりゃどうも」

「だが俺には勝てない」

「決めつけんなよ」

「俺は能力を持っているからな!!」

ボッ

「うお!?」

何かが凄まじい勢いで飛んでくる、それをなんとかかわす

「ほう、なかなか良い反射神経ですね」

「な、なんだ今のは」

「空気を放つ力、今のは空気弾ですよ」

「能力有りかよ…

「次はかわせますかな?」

ボッ

バチィン

「ぐぬあぁ」

右肩に痛みを感じる

ちっ、速いだけじゃなくて透明で見切れねぇ…

「次は足だ」

なめやがって…上等だぁ!

放つ瞬間横へ飛び込みかわす

「ちっ、よけたか…なら」

両手を使い連続で放とうとする瞬間

「なめんなオラァ!」

態勢を低くし走る

「低くしてもよけれないぜ」

ボッボッボッ

連続で放ってくる

バチィッ

左肩、腹部、右腿に激痛が走る、だが足を止めない

「な、なんという精神力なんだ」

両手で特大の空気弾をつくり

「死ねぇ!」

放つが、俺は大きくとびかわす

「あ!?」

「死ねオラアァッ!」

勢いに乗った飛び蹴りは、その男を大きく吹き飛ばしバリケードで封鎖されているドアを破壊し教室へと入る

「ふぅ、さてトップをブチ殺すか…」

教室へ入ると、椅子に座っている賢治がいる

「ほぉ…よくここまで来たな」

「まぁ、当然の結果ってことだ」

「空を倒すとは、見事だが…俺には勝てないぜ」

「それはどうかな?」

「あ?」

「」

ガシャアァン

窓を破り入ってくる勇とタイチ

「おろ?勇、タイチ、何やってんだ?」

「なにって、今こいつ1人しかいないから絶好のチャンスだから襲撃したんだよ」

「なっ!?貴様、外から!?」

これは予想外だったのか、驚く賢治

「さぁて、覚悟は良いな…えっと…」

「賢治だよ」

「…賢治!行くぞ」

「ちっ、最悪だ…」

ドアへ向かい逃げようとするが

ガシャアァン

近くにあった椅子を投げ逃げる賢治の前に当てる

「逃げれると思うなよ…」

「ちっ、3人あいてか…」

「覚悟決めろよ」

「ふふ…、勝った気でいるなよ、桜義!」

賢治は片手を突き出す

「死ねぇ!勇!!」

ドォン

「ぐわぁ!!」

「た、タイチ!?」

勇をかばい、何かを受け激痛にのたうちまわる

「ちっ、外したか」

「テメェも空気弾か?」

「飛ぶ衝撃(インパクト)…テメェも味合わせてやるよぉ」

インパクト?そう言えばBクラスの時もそんなん使う奴いるな

「死ねぇ!」

片手を突き出す

「ちっ」

近くにある机を投げ当て回避する

「まだまだぁ!」

「こういう奴ははさっきと戦ったから対策があるんだよ!!」

業務机の足を掴み

「うおおぉぉぉっ!!」

片手で持ち上げ

「死ねやあぁ!!」

ぶん投げる

「ちっ、インパクト!!」

ドォッドォッ

業務机なだけあって頑丈だ、1発2発では壊れない

「くそ!」

両手を使いようやくはじくが、その時には俺は賢治の近くに入っている

「し、しまっ…」

「オラアァ!!」

顔面を殴り飛ばしロッカーを潰す

「はいおしまいっと」

「す、すげぇな、お前」

「あ?そうでも無いさ」

俺は倒れているタイチの元へ行き抱え上げ

「いやー、男気みせるねタイチ、格好いいわ」

人をかばうのはそうそう出来るものではない

「さて、終わったから帰るぞ」

「あ、あぁ」

Fクラスは勝利を収めたが

廊下

「うらあぁ!死ね死ね死ねぇ!」

ボゴォンボゴォンボゴォン

「くっ、無謀すぎますよ!」

全ての爆破を風で押し返される

「ちっ、うぜぇ風だ」

「はっ!」

男は鬼豪との距離を縮め腹部蹴る

ドスッ

「ぐおぉぉ…」

「切り傷があるから痛みますよね」

「き、貴様ぁ~」

ボゴォン

「おっと危ない危ない」

爆破をかわし距離を遠ざける

「クソが、ぶっ殺してやる!!」

両手をつきだし

「ファイアグレネード!!」

ボゴオォォォッ!!

風を打ち破り男めがけて爆破はとぶ

「ひっ!?」

その爆風に呑まれやられる

「はぁ…はぁ…ざけやがって…」

「おー鬼豪、まだやってたのか?」

ここで俺達は鬼豪を発見するので近づく

「うるせぇ!昨日の落とし前をつけたんだよ!」

「昨日の…あぁ襲ってきたやつか、やっぱDか」

「あぁ、ざけやがって…」

「んにしても、酷いな学校がボロボロだよ」

「うるせぇ、終わったら治るんだから良いだろーが」

「ま、まぁそうだがよ」

「なら俺は帰る!じゃあな!!」

声を荒上げながら帰る鬼豪

「んじゃあ俺らも帰るか」

「だな」

「タイチどうする?」

「寮に連れて行ってやるから気にするな」

「そうか、怪我は消えるから便利だよなこのシステム」

「あぁそうだな」

戦争が終わったので受けた傷は治る

「これでDクラスに勝ったから実質Cクラスも落としたみたいなもんだ」

「残るは3つか」

「次のテストが来るまで我慢だけどな」

「平和で良いじゃねぇか!」

「そうだな」

笑いながら帰る俺と勇

「ん…」

「おータイチ、起きたか?」

「あれ、ここは?って戦争は?」

「慌てんな、俺達の勝ちだ」

立ち上がるタイチを寝かせ結果を言う

「そうか…よかった」

「お前が導き出した勝利だ!やったな」

「俺は何もしてないさ」

「勇を守っただろ?」

「当たり前のことをしただけさ」

「そっか…じゃ俺は帰るから」

「わかった…って、お前どうやって鍵あけた?」

「ん?管理人に頼んで開けてもらった」

「なるほど…」

「じゃあ飯の時会おう!」

「あぁ、7時頃で良いな」

「わかった、それまで休んでいな!」

そう告げタイチの部屋から出て自分の部屋へと戻り体を休めることにする

それから7時に夕飯を食べその時には優香に結果と内容を話し楽しく食事をしその後はいつも通り?過ごす

 

 

 

翌朝

いつも通り学校へと向かうと

「おい龍我、お前知っているか?」

急に鬼豪が話してくるので

「知らねぇ」

当然の返事をすると

「やっぱな…」

「で、何?」

「来週の月曜テストがあるんだってよ」

「は…?」

鬼豪に連れられ年間計画表を見るとテストとかかれている

「明日の土日を含めて後3日しかないぞ!!」

「これは…まずいな」

「良いじゃねぇか、点数を回復できて」

「そうだぞ、良いチャンスだ」

勇とタイチが言ってきるが

「俺は勉強が嫌いなんだよ…」

「右に同じく…」

「それは俺らも同じだ」

「そうだぞ」

「うるせぇ知るかそんなもん」

「安心しろ、点数は合計点だから」

「余計安心出来ねぇよ」

「100点固定がよかったな~」

「…そんなに悪いのか?」

「ほっとけ!!」

「おいおい、これからどんどん戦うんだから頑張れよ」

「わ、わかっている」

「数学、国語、社会の3教科を土台として、とった学科のテストをするだけだから余裕だろ?」

「死んだ…」

「あぁ、終わった」

「おいおい、大丈夫か?」

「安心しろ、テスト範囲は狭いしテストのない教科もある」

「そうだな…土木だから…計算か…」

「俺は…3教科頑張ろ…」

「あは、あはははは」

「はははは…はぁ」

力無く笑う俺ら

「勇、お前は余裕なのか」

「当然、まったく余裕がない!!」

「…同じくだ」

結局はこの4人は危ないのである

「くそ、幸い土日挟みだ…よぉし勉強じゃあい!!」

「よくやるよ…俺は諦める」

「俺も…」

ここで小声でいう鬼豪と勇

「なに!?やる気がないのか!?よぉしタイチはやる気あるよな」

「え?あ?うん、一応」

「よおぉし!明日の9時俺の部屋こぉい!」

「…勉強会か?やるだけ無駄無駄」

「そもそも俺達集まっても勉強会にならねぇし」

「うるせぇ黙ってろ!俺に秘策あり明日こいよタイチ!!」

「わ、わかった」

というのがあって、タイチは朝起きて朝食を取る時飲み物持参ね!と龍我にお金を渡され龍我の分まで買いにスーパーへ向かう(自動販売機は高いからな!)

飲み物以外お菓子、ついでに使うモノでも買うか

パパッと買い物を済ませ寮へと戻る帰り道で

ブォンブォンブォンブォン

後ろから1台のバイクが

ブオォォン

凄まじい速さで通り抜ける

ふと横を向くと黒く長い髪を風になびかせ過ぎ通る女性の姿が見れる

綺麗な人だな…そう思った

ああいう人と一緒に過ごせたらいいのにな~と妄想をしながら寮へ戻り龍我の部屋へと入る

「龍我~入るぞ~」

ノックをして入る

「あら?」

部屋には龍我ではなく女性がいるではないか、しかもさっき見た女性

「え?」

思わず固まるタイチ

「えっと…龍我くんのお友達?」

「え?あ?は、はい」

「じゃあ今日勉強する人ね」

「え?」

「おー柚子またせたな~」

ここで龍我が帰ってくる

「お?タイチ、はやかったな~」

「りゅ、龍我、誰この女性は?」

「柚子…自己紹介」

「初めてまして、酒気柚子です」

「九道蓮、初めまして」

「あら?君が噂のタイチくんね、話は聞いているわ?」

「は、話?」

「龍我くんから色々聞いたわよ」

「安心しろ、悪い事は話してないから」

こっちを見てくるタイチをそういう

「柚子はな~、頭良いから俺達に勉強を教えてくれるよ頼んだ所OKをくれたんだ」

「当然よ、私龍我の彼女だもん」

「は?」

「タイチ…嘘だから気にするな」

「ほ、本当なのか?」

「嘘だって言ったばっかじゃねぇか!」

「いや、だって」

「柚子、誤解解け」

「冗談です、本気にさせてすみません」

「あ、ああそうですか」

「さて、勉強勉強、タイチ道具持ってきたか?」

「あぁ、持ってきた」

テーブルに座りノートを広げる

「で、どこがわからないの?」

「全部です!」

「それじゃあ先生の所行ってきなさい」

「嘘だって冗談冗談」

「蓮くんはどこ分からないの?」

「は、はい」

「おいおい柚子、蓮じゃなくてタイチって呼んでやれよ、仲を深める為によ」

「そうね、じゃあタイチくん緊張しなくて良いのよ、リラックスして」

「は、はい…その数学がちょっと」

教科書を開き問題を見せる

「数学ね、わかったわ」

タイチの隣に席を移動して

「この問題はね」

「………」

とても分かりやすく教えてくれる柚子

「おーい柚子これはどうやってやるんだ?」

「だから、これはこうやってこうやるのよ」

「いや、答え合ってなんだよ」

「…龍我くん、それ計算間違い」

「なぬぅ!?」

「まったく、割り算からやり直した方がいいわよ」

「くっそっ!」

「さて、タイチくんは何かあるかしら?」

「えっと、その…ここがわからないんですけど」

「ここはね、こうやってね、この方程式を使うのよ」

「なるほど、ありがとう柚子さん」

「どういたしまして」

教え終わると柚子は自分の勉強を始める

「柚子~、これは何?」

「それは数字よ」

「違う!そうじゃない!」

「じゃあ数学?計算?」

「俺に対して当たり強くない?」

「だってケータイ買ってないんだもん」

「うるせぇ!俺に必要なし!」

「それじゃあ毎日話せないじゃんか」

「直接会えば良いだろ!」

「…わかったわ、今度おしかけるわ」

「ちょ、待て、話会おう、そしてこの問題を教えてくれ!」

「しょうがないわね、教える為に来たんだから教えてあげるわよ」

「感謝する!!」

もの覚えの悪い俺、とは違いどんどん覚えていくタイチ

「タイチくんは全問正解、凄いわね」

「いや、そんな…」

「ほら龍我くんも頑張って」

「うっさい!お前も俺がバカな事知っているだろ!」

「それを踏まえて教えているのよ」

「ぐっ…」

「ほら頑張りなさい」

「頑張ります!」

俺はシャーペンを持ち数学と戦う

そんなこんなでお昼になり

「あ~腹減った」

「もうお昼だからな」

「ご飯どうするの?」

「食堂行くべ、柚子も来い」

「あら奢ってくれるの?ありがとう」

「ちっ、しょうがない勉強教えてくれてるから特別だ」

財布を取り出し中を見ていう

「じゃあ行きましょう」

「おう、託さば食べて勉強頑張っぞ!」

ってことで食堂へ向かう、お昼過ぎているので人は少ない

「さて、何を食べようかな?」

「何かオススメはあるの?」

「そうだな…俺はこの安い」

「タイチくん、何かあるかしら?」

「うおい!!」

「え、えっとここのきつねうどんは美味しいですよ」

「じゃあきつねうどんにするわ」

「天ぷらセットをつけると美味しくなりますよ」

「じゃあそれも」

「うおいタイチこら!ヨケーなことを!」

「ありがとうねタイチくん」

「あ、あぁ…」

柚子のうどんと天ぷらを買い、俺は牛丼とカレーを買う

「お前、凄い量食べるんだな」

龍我のメニューを見て言う

「とうぜん!ってかタイチはカツ丼とか、少ないだろ?」

「いや、普通だ」

「小食め…」

「美味しいわ」

うどんを食べている柚子

「だろ~、なんせ食堂だからな!」

「天ぷらもサクサクしてるし美味しいわ」

「ふん、大食いめ」

「いや、龍我だろそれ」

「うっさい!これが普通だ」

「あ、龍我くん弟達がまた遊びたいって言ってるわよ」

「テスト明けな!」

「じゃあ今度は水族館がいいな」

「ぶっ飛ばっそ!!」

「冗談よ冗談」

「んだよそれ…」

「龍我、お前今日うるさいぞ!」

「しょうがないだろ、俺の前に柚子がいるんだから」

「あら?もしかして龍我くん学校では静かなの?」

「いや、うるさいけどこれほどではない」

「そうなの、やっぱ人見知りね」

「ほっとけ…」

「でもクラスには必要な人だよ」

「へー、龍我くんも大変ね」

「だぁうるせぇ!構うな!」

「あはははは、照れちゃって~」

「そーゆーお前こそどうなんだよ」

「あら?私?」

「そーだ!お前人前では大人しいってのに俺だけイジメてきやがってよー!」

「それはあなたが龍我くんだからだよ」

「意味が分かんないんだよ!」

「そう言えば柚子さんってどこの学校の人なの?」

「姫隠だ」

「ひ、姫隠!?」

姫隠、姫隠丘高校、県内でトップ3に入る進学高である

「あそこは成績優秀者は学費免除されるシステムがあってな、柚子は免除されているんだ」

「え?それって」

「学年で一番頭が良いってことだ」

「す、すごい」

「あら、誉めてくれてありがとう」

「で、今は選挙で忙しいと?」

「そうなのよね、演説の原稿あるけど読む?」

「…タイチ、頼む」

「お、俺?」

「んなの見てもわかんねぇもん!」

「恵華は好評を得たけど、一応龍我くんにも見てもらいたくて」

「一緒に見ような!タイチ」

「あ、あぁ」

「じゃあご飯食べて勉強しよう!」

ってことで午後も勉強をすることに

「あ~、もうダメだ、集中力切れた」

テーブルに座りひたすら教科書と問題集、ノートに立ち向かい問題に取り組むのでそりゃつかれる

「そうね、もうおしまいにしましょうか」

時間を見て言う

「じゃあゲームでもやるか!」

俺が提案する

「そんな余裕無いだろ?」

とタイチが言う

「でも勉強後はテレビとかゲームとかでクールダウンすると良いんだって」

「だってよ、やるか!」

俺はゲーム機を取り出しセットする

そしてゲームをすること20分

「だぁくそ!また負けたぁ!!」

「ゆ、柚子さん強過ぎる」

「そうかしら?」

「くそ、最速キャラ使ってなんで負けるんだよ!」

「木刀持ってたのに負けるなんて…」

「偶々よ偶々」

「えぇい、こんな実力ゲームだからそーなるんだ、運を使うゲームをするぞ!!」

カセットを変えゲームをすること1時間

「くっそぉ!なーんでお前が勝つんだよ!!」

「だから偶々よ」

「運ゲーで偶々使えばその通りになるだろーが!」

「ずっと良いマスに止まっている…」

「くっそ、お前とはゲーム二度とやらねぇ!」

「だから偶々なんだって」

「ちっくしょおぉぉ!!」

初めてやるゲームで負けるというこの屈辱、おかげで今日教えてもらった勉強なんか忘れちまったぜ

「じゃあ私帰るから、送っていってよ」

「うるせぇ、歩け!バーカ!」

「あっ、原稿読んでくれた?」

「俺の話を聞けぇ!」

「読んでくれた?」

「まだ…」

「じゃあ読んで」

「へいへい」

渡される原稿用紙を手に取り読む

ふむふむ、よくあるありきたりの内容ではないな、柚子の過去の経験とかを交えて作られているとても説得力のある話だと俺はわかった

「うん、良い文だ!」

「タイチくんは?」

「とても良い文だと思う」

「そう、じゃあ月曜日胸を張って読めるわ」

「そうか、生徒会長になったら俺らで祝ってやるよ!」

「俺ら?」

「お前もだよ、巻・き・添・え・!」

「嬉しいわ、頑張るわ」

「うっしゃ、送って行くぞ」

「じゃあね、タイチくん」

「さ、さようなら」

寮を出て鍵を締めタイチと別れ、俺は柚子にヘルメットを渡し後ろに乗せ安全運転で送り届けるのであった

 

 

 

日曜日は勉強したことしかないので面白みがないのでカット!!

 

 

月曜日

「よぉし、テストがんばんぞぉ!」

「おっ、気合いが違うね」

タイチが言う

「当然、柚子に教えてもらったんだ、結果は残す!!」

「そうだね」

「なんだ、お前ら勉強したのかよ」

ノー勉だと自慢して言う鬼豪

「ふん、追試地獄でも受けてろ」

「な、なに!?追試があるのか!?」

「当たり前だろ」

「くっ、なんとかなる!」

で向かえたテスト

わ…わからねぇ…

テスト終了

無事?3教科を終えた俺と鬼豪はうつ伏せになっている

「お前らは3教科だけかもしれないがこっちは英語、科学、生物もあるんだぞ」

「うるせぇ、進学だから我慢しろや」

「そーだそーだ」

声に力のない俺達

「…本当にダメだったのかよ」

「俺もだから安心しろ」

タイチが慰めにかかるが通じない

「くそ、明日の返却が恐ろしいぜ」

「でもお前らはこの後のテストないから帰れるだろ」

「俺達はあるけど」

総合学科だとテストがバラバラである人ない人があり速く終わる人もいれば遅く終わる人もいるという仕組みである

「それもそうだな」

「帰って寝よ」

俺はカバンを手にしフラフラっと寮へ戻り爆睡!

気がついたら夜だぜ

 

 

翌朝

布団から出てあくびを1つ

昨日あれほど寝たのにはだ眠いぜ

「テスト返却か~」

と、重い足を動かしながら歩き学校へと向かう、近いからね

学校

「それではテストを返します」

1時間目国語、2時間目社会、3時間目数学と今日に限って全てある

結果を言うと国語48点社会72点

数学80点

「いい点数だ!!」

いや~勉強したかいがあったな

「柚子さんに教えてもらった英語と数学が良い点をとれたよ」

とタイチも放課後俺に言ってきた、俺も数学は教えてもらいこんな素晴らしい点をとれた!感謝するぜ

ちなみに鬼豪…言わないでおいてあげよう

「くそが!なんでこんなに低いんだよ!」

…俺も勉強しなかったらああなるんだな

「鬼豪、それはヒドいだろ!」

「うるせぇ勇!テメェも悪いんだろーが」

「ふふん!」

胸を張って答案用紙を見せる

「なっ!?なんでこんなに点が良いんだよぉ!」

「まぁ、元々頭が良いっていうか?天才なんだよねー」

「嘘おっしゃい、前の土日に私が勉強教えたのよ」

優香が鬼豪に告げる

「あぁ優香、お前言うんじゃねぇよ!」

「いいじゃない事実なんだし」

「うぐっ」

「くそ、俺も勉強すれば…いや、しても無理か…」

「私が教えてあげれる人紹介しようか?」

「いらん!!」

「あっ、そういや玲子は天才なんだぜ、全部オール100点」

「うそだろ!?」

「天才過ぎるだろ」

「なんでここにいるかが不思議なくらいな」

「れ、玲子は、ちょっと…」

「鬼豪!」

鬼豪の後ろに玲子が立つ

「れ、玲子!?」

「勉強…教えてあげようか?」

「けっ、結構です!!」

そう言い走りさる

「大丈夫、教えてあげる」

それを追う玲子

「…どうした鬼豪?」

「ん?玲子さんは鬼豪と小学校から幼なじみで、ああいう仲なんだ」

「なるほど…出来ているんだな」

「鬼豪彼女か~、意外」

「鬼豪には勿体ないぐらいだけど、玲子さんは本気だから幸せ者だよ、羨ましい」

「…若干皮肉あるだろそれ」

「え?」

「あー、俺も彼女欲しいな~」

「一緒無理ね」

「なに!?」

「だって自分の年齢と彼女いない歴同じでしょ」

「うるせぇ!タイチだって同じだからな」

「ま、まぁな」

「あら意外ね結構格好良いからモテるかと思ったのに」

「いや、俺はそういうの苦手だから…」

「ふんチェリーボーイ」

「龍我は欲しくないの?」

「何が?」

「彼女」

「興味無ッ!!」

「お前、嘘言うなよ」

「俺は1人で自由にのびのびと暮らしたいからいらないの、だからケータイもいらないの!」

「なるほどね、持たない理由がわかったわ」

「勇もこういう人になれよ、余裕を持って」

「無理だね」

「さてさて、俺はバイトあっからお先失礼するぜ」

俺はバイトがあるので先に帰る

「龍我も大変だね、バイトなんかして」

「そうね」

 

 

バイトを終え寮へと戻る

「は~疲れた~筋トレしよー!」

とダンベルを持ちせっせと上げる

「もっと強くならないとな~」

俺は体育科の先生から特別にウェートルームの鍵を貰っている、週1器具の手入れを条件に

日はほぼ毎日いっているし、バイトが投げれば放課後行っている

まぁある日は部屋でこうやってやっているけどね

「…まだまだ筋肉細いな、増量しないとな~」

プロテインを飲み風呂に入り床につく

 

翌朝

普通に学校へ向かうと

「知ってるか龍我、Aクラスが俺達に宣戦布告してきたんだぜ」

鬼豪が言ってくる

「はっ!?」

「しかもBクラスとEクラスを倒しているらしいんだ」

「は~…じゃあこの勝負は」

「あぁ、学年で一番強いクラスが決まる勝負だ」

「勇はなんて?」

「考えとくってよ」

「まぁ慎重になるだろーな」

「やってさっさとぶっ飛ばして俺達が最強になれば良いのによぉ」

「そうはいかないだろ、相手は2クラスも倒しているんだか」

「俺達も同じようなもんだろ」

「なんかあるんだろ?」

「知らねぇよ」

ダメだ、こいつじゃ話にならない のでタイチに話を聞く

「Aクラス、あぁあそこは強いよ」

「え?そうなの?」

「強い能力持っているし、結構強い人がいるらしいよ」

「へー」

「だから勇は真剣に考えているんだよ」

と椅子に座り考えている勇をさす

「へー」

今何考えているか聞いてみると

「能力は作れるらいしんだ」

と言ってくる

「…は?」

「実はな、先輩に聞いた所このクラス戦争は特殊なフィールド内、つまり機械の中で戦っている」

「へー」

「その機械に能力をプログラミングするれば能力が使えるらしいんだ」

「ほーほー」

「それはDクラスの奴らがやっていたんだ」

「なるほどねぇい」

「お前なめているだろ?」

「え?」

「とにかく、俺達も作るしかないな」

「どうやって?」

「さぁ?」

このクラスは商業科の人が少ないから難しい

「私授業でプログラミング取っているから知っているよその話」

意外にもとっているという優香、空いている時間帯に入れたそうだ

「なんか強い能力を作ってくれよ」

「でもアレ難しいのよね」

「お前なら出来るだろ?」

「当然よ」

「じゃあ頼んだ」

「でもコストとかあって強い能力ほど数は限られちゃうのよ」

「なにか低コストなんだ」

「確かインパクトだったかな?」

「なるほど、だからインパクトが多いんだな」

「まぁ出来るだけ作ってみるわ」

「頼んだ」

「その代わり、今度ご飯奢ってよね」

「はあぁ!?条件付きかよ」

「当たり前でしょ」

「はぁ…とんでもない女だ」

「なによ」

「なんでもありません」

「…難しい話だな」

そう思った俺は距離を置き静かに机へと座る

ガラガラ

「不動勇くんはいるかな?」

ここで長い青色の髪をなびかせながら上品な女子生徒が礼儀正しく入ってくる

「ちっ、クラス長がなんのようだ」

「昨日言った事だが…返事を聞きに来ました」

「そうだな…3日後なら良いぜ」

「3日後?なぜですか?」

「テストで疲れたからだ」

「そうですか…じゃあ3日後で」

「おー勇、その方誰?」

俺は勇に聞くと

「氷堂 水月(ひょうどう すいげつ)、Aクラスの長だ」

「へー」

「…君は、あの時の」

「ほえ?」

「なんでもない、3日後によろしくお願いします」

そういい教室から出ていく、勿論お辞儀をして

「…龍我、知り合いか?」

「しらね~」

「おいおい、なんで3日後なんだよ!」

はやく戦いたくてうずうずしている鬼豪はきいてくる

「こっちの戦力を高める為だ」

「あ?なんだよそれ!」

「お前も疲れているから休めよ」

「んなのいらねぇよ!」

「あぁそうか、じゃあ追試ファイト」

「うぐっ!?」

「確か今日だっけ?」

「お前の為に3日後にしてやったんだ、よかったな、最低3回は再追試が受けれて」

「くそが、俺が原因だってのかよ」

「それもある」

「落ちるなよ」

「無理だ!」

「んだよそれ」

と会話をしている3人

ん~、あの人と面識あったっけな~?

あのえ~っと…あれ、誰だっけ?まぁいいや、あの女性、知らないな~

考えてもしゃあないので授業の準備をすることにした

 

 

 

 

つづく




  龍我の時間割り表

  月 火 水 木 金

1 家 国 数 福 社

2 福 社 国 福 体
 
3 筋 数 総 体 家

4 農 農 農 農 農

5 農 農 農 農 農

6 農 農 農 農 農

数 数字
国 国語
社 社会
体 体育
家 家庭科
福 福祉
農 農業
筋 総合トレーニング実習
総 総合の時間(ホームルーム、学年や学校全体で何かをする時間)

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