一般人15歳で〝ちょっと〟変わった彼のIS生活(完結)   作:A.K

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今年こそ完結できるよう頑張ります。
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これは未来における一つの結果

⚠後書きに補足を


IF:もしもの未来

 IS学園が夏休みに入る直前、澪は遂に学園を出て行った。終わる事の無い劣悪な状況、腐りきった人々に呆れ果てとうとう見限ったのだ。

 それと共に名前無き破壊者の姿はその劣悪な環境により姿はより凶悪に、機体スペックもより破壊に特化していった。

 

 

 

「そこから一歩も動くな!」

 

 

 IS学園を出る際、多数の専用機持ちや教師部隊に刀奈率いる捕縛部隊、更にカスタム済みの打鉄を纏うクソ教師が俺を捕まえようとして来た。

 

 

「榊君……」

 

「会長も出てくるとはな。」

 

「お前......なんで学園を出てこうとしてんだよ!」

 

「俺がここを見限った、それだけだ。」

 

 

 澪は名前無き破壊者を纏い瞬間的にODA『双腕』に換装し、全身にエネルギーを溜める。それと共に辺りに赤黒い光が溢れる。次に何が起きるか、それを知る者は攻撃に移ったり守りの体勢に入ろうとしたが、澪が起こしたエンドショックは防御を貫いてダメージを与える。一撃で機体を半壊させられ、澪を捕らえようとする者達は動けずにいた。

 

 

「……じゃあな」

 

 

 クソ教師がすぐ様復帰して再攻撃を仕掛けてきたが、半分程の力で殴り飛ばした。その隙をついて澪はIS学園を出て姿を眩ませた。そしてこれがIS学園における澪の最後の目撃となった。

 

 

 IS学園を去った澪は、そのまま日本を飛び出した。その際、航空自衛隊や海上保安庁の者達に追い掛けられたが、澪はその全てを撒いて日本から完全に姿を消してしまった。

 

 

 

「ようこそセカンド」

 

「これからよろしく頼む」

 

 

 日本から完全に姿を消してしまった澪は、太平洋上にある亡国機業独立部隊『黄金の夜明け』に合流した。そこで篠ノ之マドカと再開し、部隊隊長と副隊長のスコール・ミューゼルとオータムと会い正式に亡国機業に入隊した事を告げた。

 

 

────主、我々は何時までも主の味方です

 

「これからも、よろしく頼む」

 

 

 それから、世界は急速に変化していった。まず今まで裏社会に属していた亡国機業だが、遂に表社会に出てきた……世界に対して喧嘩を売る形でだが。

 

 

「我々は亡国機業。この世界を叩き直す存在」

 

「そして、それを依頼したのはこの私......束さんだよ」

 

 

 神出鬼没の亡国、今のIS世界を作り上げた本人の敵対に対して世界は混乱に陥った。主なIS施設は破壊され、女性主義者達の団体や施設、女権団、IS委員会は漏れなく澪や亡国によって破壊尽くされ委員会本部は壊滅し、委員長である霧崎IS委員会委員長も死亡。反抗するものは破壊尽くし、関連する組織をまた破壊尽くす。終わらない破壊の連鎖の幕開けだ。

 

 

 連日のように放送されるその惨状に世界は恐れを抱く。そして、それと共に亡国から世界に発信されるIS委員会を元とした女権団や女性主義者達の行ってきた汚職に関する情報がばらまかれた。

 そこへ束が作り上げた『男女共用型IS』の発表、それにより世界は急激に女尊男卑撲滅の動きに変わって行く。

 

 そんな中、IS絶対神話と女性優遇を信じて止めぬ者達がそれに対して報復的な破壊活動を開始。それに対して世界は撲滅を図ろうとするが、その者達が繰り出す無差別的攻撃に対してあらゆる国々が大打撃を受ける。

 

 

 この時、既にIS絶対神話の象徴的存在であった織斑千冬を始めとする者達が、澪が去って暫くしてから廃校にされた『旧︙IS学園』に集結。亡国に対して宣戦布告を発表した。

 

 

 それから数日後、『反女尊男卑』を主張する団体や亡国が活躍して世界中にいた『女尊男卑』を掲げる団体は壊滅。残るは旧IS学園にいる者達となった。

 

 

 最終作戦『黄金の夜明け』が始動。世界中から集った正しき心を持ったISパイロットや機体、更には改造されたEOSが導入される。更には初となる『男女共用型IS』部隊も参加。

 

 戦果は混乱を招いた。前衛に世界最強『織斑千冬』が専用機であり、行方知らずだった暮桜に搭乗して待っていたのだから。だが、この場所は澪が担当したことによって他の者達は旧IS学園に侵攻を開始。

 

 澪と千冬の攻防は熾烈を極め、戦闘の余波で旧IS学園に衝撃が届く。作戦開始から12時間、旧IS学園にいた残党は討伐。残すは千冬だけとなる────千冬はまだまだ戦えそうだったが、澪は違った。千冬が持つISにも効く特殊な悪性データウィルスを刃に持つ雪片【毒之型】により、A.I.S.SとISの機能がシステムダウン。なんとか追い詰めるものの、澪もとい名前無き破壊者はもうスパークを放っており爆発四散寸前だ。

 澪は目の前に居る最後の敵である千冬を睨む。あと少し、あと少しなのに手が、脚が、体はもう動かない。ノーネーム達とはウィルスの影響で通信は不可能。でも、何が何でも目の前の敵は殺さなければならない。故に、最後の手を打った。

 

 

 

『織斑千冬......テメェを殺して、この腐った時代を終わらせる!故に、俺の命を引換にこの腐った10年の全てを終わらせてやる。だから────』

 

 

 そう言うと名前無き破壊者の体という体から、真紅の光が溢れ出す。千冬は暮桜を動かしてこの場から離脱しようとする......しかし、動けなかった。PICを、スラスターを、瞬時加速をしようが動くことが出来なかった。それどころか澪に引き寄せられていく。

 

 

「貴様......なにをした!」

 

『簡単さ。この機体本来のエネルギー機関である『G機関』、重力機関を暴走させて超小規模の縮退爆破を起こそうとしてる。絶対に逃げる事は出来ないし、生きる術もない。だからよ......

 

 

 

 

一緒に地獄に行こうかァァァァァァァ!!』

 

 

 この場から味方が全て撤退していることを認識して、極限まで抑えていた縮退反応を一気に早める。周辺の物体は全て澪を中心に惹かれ合い、重さに砕け散る。千冬も例外なく引き寄せ、圧倒的重さが襲い掛かる。一瞬の静寂の後、澪が光り輝きIS学園は赤黒いドーム状の光球に呑み込まれそこにあった物は全て消滅。

 

 こうして破壊を司る役目を持つIS『名前無き破壊者』と、その操縦者兼融合者である榊澪はこの世から消え去った。それと同時に世界最強であり現況である織斑千冬と専用機『暮桜』も瞬時にこの世から消え去った。多くの過ちと、後悔の時代が今この時を持って終わりを告げた。

 

 その後、旧ISは回収され男女共用型に改修された。それによりIS事業は拡大し、ISを活用した復興作業により世界は急速に戦争前の平和な時代にへと戻っていった。

 そして、人類は遂に宇宙用のIS開発を開始してIS発表から15年、遂に束が目指した宇宙に人類は進出し始めた。人類は未知に溢れる広大な宇宙に、新たな可能性を求め進出していった。

 

 人々は忘れない。あの醜い歪んだ時代があった事を。

 人々は忘れない。歪んだ時代に、自分を捧げ世界を破壊を持って平和に導いた破壊の英雄を




 まずはこのIFストーリーの世界線を説明

・IS学園に居たが、あまりの酷さに呆れ果て出て行く

・亡国に合流
(ここは本編も同じ)

・亡国が世界に向けて突然宣戦布告
(ここで本編と枝分かれ)

・男女共用ISの登場

・IS委員会本部が壊滅し、霧崎が死亡
 関連組織の壊滅的状況で、IS学園に女尊男卑や女性主義者やIS信者達が集う

・IS学園が最終決戦となる

・織斑千冬と榊澪の一騎打ち

・道連れで織斑千冬を殺し澪も死亡

・色々あってISの宇宙進出
(ここでIFストーリーでは完結となる)

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