一般人15歳で〝ちょっと〟変わった彼のIS生活(完結) 作:A.K
(´・д・`)何回も言ってるからね?
(´・д・`)アンチが嫌なら見ないこと
(´・д・`)目次にも書いてあるから......
(^o^)これはアンチ作品デーーース!
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触れ合う度にに殺意が湧いて
触れ合う度に悲しみが広がる
もう互いの道が交わることは無い
我が見せるは千の終わり
「居たぞっ!」
「撃てっ、撃てっ!」
銃撃と、爆音が鳴り響く。そこに闇に紛れて蠢く黒い機影が一つ......その身は深淵の如く黒、そしてゴツゴツとした重装甲型の機体が立ち塞がる。
「なんだよあのEOS!?」
「EOSがあんな性能だと聞いてねえぞ!?」
その機体は光の99.9%を吸収する特殊な素材を用いて、更にドイツの強固な装甲『ルナーズメタル・ヘキサ合板装甲』を採用。この程度の爆撃や射撃は通るはずもなかった。
黒いEOSはその手に持つ特殊空気装填銃『虚ノ無弾』を放つ。敵であるこの────IS学園を占拠した女権団と女性主義者達の手下達は、それにより次々に撃ち殺される。勿論、出力と武装攻撃力を大幅に下げて出力は2割も届かない。
この『虚ノ無弾』は中国の技術を採用し、2割であろうが強力な空気爆発で一撃で相手を爆散させる。
『ここから先は行かせませんよ』
その機体から放たれる声は初老の声、そしてそれはこのIS学園の真の学園長『轡木十蔵』その人だ。
『私には今学園には居ない更識くんの代わりに、妻と生徒達を守る使命があるのです。
貴方方は眠りなさい』
その場の兵士達が全員爆散した後、十蔵は機体点検を行っていた。防衛戦が始まりはや一時間。十蔵一人でシェルター前で防衛をしていた。
「ハッハッーーッ!!」
ふと、一瞬大きな揺れが起きた。その瞬間、シェルター前の天井が突如崩落。そこからISを纏った女が叫びながら出現。その手には壊れたガトリング式パイルバンカー......どうやらそれで地上からここまで一気に来たようだ。
「よし!死ね!とっとと死ね!」
ラファールを纏った女笑いながらそう言う。そして、長大な銃を展開と共に撃つ。銃口からはバチバチとプラズマが走り、一筋の光が放たれる。光の先はシェルター......十蔵はそれを理解すると、光の前に立ち腕をクロスさせて受け止め────爆発で吹き飛ばされる。
十蔵は機体の背部スラスターを吹かして着地。重装甲故に腕に直接ダメージが届く事は無かったが、表面装甲はズタズタだ
「おーおー。大した威力だよこりゃあ」
女が持つ長大な銃。それは以前デュノア社が開発していた試作兵器の下方変更修正完成型。量産をも視野に入れた為威力は大幅に下がったが、それでもラファールのパイルバンカー《灰色の鱗殻》同等以上の威力を持つ。十蔵はすぐ様その手に持つ銃で反撃、威力を上げて連続で撃ち放つ。数発の弾が長大な銃に着弾、スパークを起こして爆発。女はそれによって吹き飛ばされたが、笑顔を浮かべていた。
「いいねェ......やるじゃん!」
その時、地下シェルターに来る為の道から打鉄とラファールを纏う女達が五人到着。確実にこちらを仕留める気だ。ラファール三機に打鉄も三機......無論殺られることを許す訳では無い。目前に居る女以外の敵なら殲滅する事は可能......だが、今はここを『守る』ために私はいる。だからこそ、攻める事に長けた親友に救援を頼んだのだから
『......来ましたか』
「来た?何がだよ爺さん」
そう言った次の瞬間、大型の爆弾が爆発したかの様な爆音が鳴り響く。それに対して何だ?と思ったラファールのパイロット、その時天井の穴から『破壊』を冠するISがズンッ......と重たい音をたてて着地する。。その目は怒りに染まったように真紅に光り輝き、周囲に恐怖もとい殺意を撒き散らす。
『そこの黒いEOS......十蔵さんか?』
『ええ。私ですよ榊くん』
EOSが敵でないと分かった殲滅は周りのISをぐるりと見渡す。その真紅の目に睨まれた打鉄のパイロットが、生物的恐怖及び生きたいという生存本能故にアサルトライフル《焔》で澪こと殲滅に攻撃を開始。それに引き続き他の打鉄とラファールも攻撃した......が、殲滅の強固な装甲相手にアサルトライフル程度では貫けることは出来なかった。
『十蔵さん、会長は?それに皆は?』
『彼女は今ロシアに機体の改修の為、ここにはいません。
貴方がいう皆とは非女性主義者である人達の事ですね?それなら皆さんシェルターに避難してます。』
十蔵がそう言うと、澪の視界に複数の味方反応が出現した。その反応の中には
復讐者の剣────解放『天啓の剣』を展開し、エネルギーを送る。真紅に染まった刀身を確認して、澪はそれを最初に攻撃してきた打鉄にぶん投げた。真紅に刀身が光り輝いてるのでわかり易いが、その投射速度はその力故に速い。その為打鉄のパイロットは避けることは出来たがギリギリで、非固定浮遊部位の浮遊盾の一つが両断された。
安心するのも束の間、避けた打鉄を待つのは右腕を振りかぶった殲滅。既にその拳は打鉄の目の前、避ける術もなく絶対防御さえ貫く一撃で打鉄はパイロットも含めて壁ごと貫ぬく。パイロットは打鉄ごと潰れて赤い華を咲かす。
『────成程、了解です』
目の前で起きた惨状を見て驚くラファールと泣く打鉄のパイロット達、それを前に澪はいつもの様に攻撃に移る。剣を振りかぶり、残ってた打鉄に斬り掛かる。打鉄は日本刀を模した《葵》で受け止めようとする。
彼女らが乗るISは『試合仕様』、ISが持つ本来の出力では無い。対して殲滅は『戦闘仕様』、この一つの差でも基本スペックからでもその差は圧倒的過ぎた。依然として使われている戦車や戦闘機と言ったものなら試合仕様でも良かったのだろうが、殲滅相手にはスペックの差があり過ぎた。
殲滅の一般機と比べようにならない力と、そのスピードが乗った一撃は葵を斬り折る。更に絶対防御を貫き腕部を内部ごと切断し、打鉄を纏う女は痛みで絶叫する。
「ぎゃあぁぁ「煩い」 かっ......」
澪はそう言って打鉄を蹴り上げ壁にめり込ませる。普通なら絶対防御や搭乗者の生命を維持する機能を持つISだが、A.I.S.Sを纏った直接攻撃はその機能を触れられている間は機能停止する。その為、この打鉄の搭乗者は絶対防御を失った状態で攻撃を受けた上で、生命維持機能が止まっているので即死以外の道は無かった。
『十蔵さん』
『はい』
澪は先程投げた天啓の剣を回収し、いつの間にか横に居た十蔵が載るEOSにそれを渡す。
『その剣ならISの機能を無効して、直接攻撃できます。十蔵さんは今逃げようとしている奴を、俺は残ってる奴を貰います。どうせ今まで本気出してないんでしょう?』
そう言って澪は手部を砲撃仕様に変え、逃げようとしているラファールを素早く撃ち落とす。
『ええ。なら少し本気で行きましょう......『防人』』
十蔵は己のEOS『防人』にそう言ってから突撃した。
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本来の機体出力に戻した十蔵は、澪から受け取った天啓の剣を手に撃ち落とされたラファールに斬り掛かる。そのラファールのパイロットは恐怖に怯え、身体が固まったのか動くことが出来ない。十蔵は『死になさい』と言ってからそのパイロットごとラファールを一文字斬りで葬る。その時、両断されたラファールを押し退け最初に来たラファールとそのパイロットが迫り来る。
『少し意地悪しますね』
そう言って十蔵は機体各部にある小型スラスターを吹かせ、そのずんぐりした見た目からは考えられない動きで迫り、素早く強い斬撃を繰り出す。それに対してラファールのパイロットは先程と全く違う速さで来る十蔵の攻撃に対して反応出来ず、防戦一方に追い込まれた。
「テメェ......さっきのは手ぇ抜いてたのか!?」
『ええ』
そう言いながらも十蔵は天啓の剣で攻撃、ラファールはブラッディ・スライサーを展開して天啓の剣の斬撃を受け流す。そこにすかさず虚ノ無弾を撃ち込み、少しのスキを逃さない攻撃にラファールのパイロットは下を巻く。
『貴方ほどの人が......残念ですねぇ』
「オレとしても残念だね。こんな面白え奴が敵なんてなァァ!」
十蔵は目の前のラファールのパイロットを『野生の獣』と評価している。確実的大きなダメージを与えるだろう攻撃はギリギリで躱す。しかし、当たっても小さなダメージぐらいなら問題無いのか避けようとしない。
そんな二人に向けて下半身だけの打鉄が吹き飛んで来た。
『榊くん。危ないですよ?』
「破壊者ァァ......テメっ邪魔すんじゃねえ!」
既に狩り終えて残骸となったISとパイロット達の上に殲滅は立っていた。その手には今飛んで来た打鉄の上半身が握られている。
「ちっ、殺られたか。んー......二対一ってのも面白いんだが、流石にこの状況で勝つなんて事は無理だから逃げる!」
澪と十蔵は逃すまいと攻撃に移るが、ラファールの女は一つの球状物体を地面に投げつける。すると煙が出て来て......澪と十蔵の機体の動きが止まる。
『ふむ、動けませんね』
『っ......なんだこれは?』
澪はIS体を解除しようとするが、それすらも出来ないので苛立つしか無かった。それよりも、何をしたのかが気になる。
「そいつは私が作った特注のチャフ玉、2分ぐらいは動けんよ~。
んじゃ......依頼者からの依頼は達成したから、さっさとこの場からオレはバイナラー!」
そう言ってラファールを纏った女は天井の穴から飛び去った。2分後、女の言う通り二人の束縛は解除された。
すぐに澪は周囲の生命反応及びIS反応を探る。結果は敵は居なく、同時にこの場には2人以外生きている者はいない......それを確認した澪は十蔵に言う。
『十蔵さん達は今送った位置に避難を。
そこで亡国の本隊と合流して逃げて下さい』
『榊くん。これから君はどうするのですか?きっともう何人かと一緒に来ているのでしょう?』
『はい。俺と先行して来た────っ!?』
ハイパーセンサーが福音の反応の近くに、新しいIS反応を示した。ノーネームが『打鉄の様ですが、この値......異常です』と言うと、澪は直感的に気付いた。
異常な打鉄と聞いて思い浮かぶ人物は一人しかいない、あの銀の福音に一人で挑むなら尚更。
『織斑先生が出てきた様ですね』
『十蔵さん達は避難を。では、行ってきます』
澪はそう言って反応元に向かった。
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『鬱陶しいわね......このっ!』
IS学園に侵入後、ナターシャは学園の秘密地下通路を突き進んでいた。ナターシャの言葉を聞けば分かるが、現在敵と交戦中である。ここはIS専用の通路で、IS専用だけあって通路はかなり広く作られている。床から天井まで10m、幅は20mと空中戦闘も十分に可能。その為、銀の福音の銀の鐘で蹴散らしながらひたすら目標破壊箇所と出来るなら『暮桜』の元に向かている。
その時、ズシンという鈍い音が響く。
『あの子もやってるわね』
目標破壊箇所まであと少しの所に来た。周囲には敵反応が無く、静まり返っている。
『......っ!』
ヒュン────そう風切り音が聞こえた。戦場に身を置く人の本能的直感で咄嗟に横に躱し、斬撃から身を守った。何だと思ったその時、ナターシャは前方からIS反応を探知。
『織斑千冬......!』
「銀の福音が相手か」
超近接仕様カスタムの打鉄を纏う『世界最強』こと織斑千冬。その手には葵が握られてるが、葵の刀身からは有り得ない青白い光が漏れ出てる。
ナターシャはコア人格である福音から、葵から漏れ出す青白い光が危険であると知らされた。そこから導かれるのは一つ、織斑千冬が使う世界で一番有名な単一仕様能力────零落白夜と理解した瞬間、銀の鐘を起動。
『!』
危険だと判断した。元々この周囲を破壊するのが目的だったのでこの判断は間違ってはいない。しかし、予想外の相手......織斑千冬が現れることは非常に不味い。
引退しても尚、強者として名が上がる織斑千冬はそもそもの身体能力が常人とは違う。ISとは身体の延長線でもあり、搭乗者の身体能力は基本スペックを大きく塗り替えることが出来る。
そして、この閉鎖空間の中。さらに中~遠距離武装しか積んでない銀の福音と、超近接仕様の打鉄。機体の性能で差が出るが、それに加えて得意とする戦闘領域では相手の得意距離だ。
『ぐうっ!』
銀の鐘をやりながら後方瞬時加速で撤退、相手の得意領域から出ながら目標破壊と理にかなってる......それをナターシャは理解している。だが、それでも至近距離の銀の鐘を平然と避ける平然と迫り来る織斑千冬に恐怖を感じる。
「ふんっ!」
先程から気になっていた青白い光が溢れ出る葵が頭を少し掠った。少し掠ったのだ、掠っただけでほぼ満タンまであったSEが、3割程減少したのだ。それは予想した通り『零落白夜』と同じ効力、それによりこれが零落白夜である事が確定した。ナターシャは何故その機体だけの特別な能力である単一仕様能力が、カスタム仕様とは言え量産型の打鉄などに使えるのか。そこで気付く......織斑千冬の専用機『暮桜』と『打鉄』の製造場所は同一の場所であると。それ以外の道が無い。他に出来ると言ったら亡国に居る親友の篠ノ之束しかないが、束は千冬との親友関係を切っている。だからこそその手しかない。
だが、本物は一撃でSEが満タンのISを仕留めている。威力は充分あるが、それでも本物には届かない。だが効果は本物と同じだ。
ピィィーーッ!
『今度は────っ!?』
ハイパーセンサーで背後から迫り来る『ナニカ』に目を向けた。瞬間、感じ取るのは怒りと殺意......それは一瞬で、ナターシャの隣を真紅の閃光が通り過ぎた。その目を憤怒に染めた破壊の化身が
『糞教師ィィーーーッ!』
「貴様か......榊!」
その凶悪な手と零落白夜モドキがぶつかり合って余波が辺りを襲う。ふと、千冬は今起きたことに対する異常に気付いた。
零落白夜はモドキであろうがISに絶大的ダメージを与える。即ち、ISでもある澪にとってはかなり致命的な弱点だ。その効果は掠っても、触れても相手に超ダメージを与える為澪が零落白夜モドキを平然とその拳で受け止めているのは有り得ないのだ。
その答えは簡単、『Anti.Infinite.Stratos.System.』こと『A.I.S.S』だ。その効果は直接触れることによりISの能力を打ち消し、絶対防御の無効化を果たす。それは零落白夜と言った特殊的な能力にも効いて、通常のエネルギー弾や実弾やミサイルといったもの以外の攻撃はA.I.S.Sで消し去ることが可能だ。
だがそれを千冬が知るはずも無く、ただこの現象に疑問を抱くしかできない。そして、この『A.I.S.S』を造って搭載したのが親友だと信じた束の仕業だと言うことを知る機会は千冬には無い。
零落白夜は相手に触れるor確実に当てないと効果を発揮しない能力故に、触れてる時に効果を発揮するA.I.S.Sの前には無意味な能力となってしまう。だからこそ、零落白夜を使う機体にとって殲滅は天敵なのだ。
『前回できなかった引導を此処で渡す......!』
「やってみろ馬鹿者が」
運命によって決められた戦いが始まる
次回予告
俺は嫌いだった
私は嫌いだった
お前のように
貴様のように
歪んだ奴が
同族嫌悪?
違う
歪んだ世界の存続を望む奴
歪んだ世界を破壊を願う奴
「俺がお前を」
「私が貴様を」
「「殺す」」
次回=千の終わり、一つの始まり=
「レェェェェェェェイィィィ!!」