やめて!!冬木市の復興予算はもうゼロよ!!   作:後藤陸将

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セブンを書いてると、筆が進む進む……
やっぱいいですよね、セブン。


破壊神VS地球の守護者

 ルーラー、諸星弾……いや、ウルトラセブンは、目の前の敵の強さを一目見て理解した。セブンは真名看破のスキルによって彼は目の前の怪獣の真名を見抜くことができるが、この怪獣――スペースゴジラは平行世界の宇宙で生まれた怪獣だ。彼も、彼の一族も遭遇したことのない種類の怪獣だったため、スペースゴジラに関する情報は彼の中には名前だけしかない。

 しかし、地球や宇宙の平和を護るために幾多の宇宙人、怪獣と戦い続けてきた経験が、長年の勘が彼の中で警鐘を鳴らしていた。この怪獣の強さは、間違いなくタイラントやグランドキング以上、ひょっとするとベリアルやUキラーザウルスに匹敵するかもしれない。

 

 生前も数えるほどにしか戦わなかったほどの大怪獣と相対したセブンは、まず敵の出方を見極めることにした。周囲に乱立する結晶塔といい、結晶生物らしき面影を残すフォルム。スペースゴジラはなんらかの結晶を利用した特殊能力を持つと判断したからである。

 そして、構えを取るセブンに対し、スペースゴジラが先手をうつ。周囲に乱立していた結晶塔が浮き上がり、次々とミサイルのようにセブン目掛けて発射された。セブンはウルトラ念力で数本のミサイルの軌道を逸らして接触させることでミサイルを撃墜する。全てのミサイルを撃墜できたわけではなかったが、セブンに迫った数本のミサイルはウルトラバリアーで防いだ。

 ミサイルからその身を守ったセブンは、すかさず反撃に転じる。スペースゴジラの体格から見るに近接戦闘が不得手であるとは考えにくいが、距離を保ってあのミサイルの集中砲火を受けるよりはやりやすいと考え、セブンは強く地面を蹴り、前に出た。セブンの瞬発力を見誤ったスペースゴジラは迎撃が遅れ、セブンが自身の懐に入り込むことを許してしまう。

 瞬時にスペースゴジラの懐に入ったセブンは、スペースゴジラの腹に連続でパンチを浴びせかける。Aランクの耐久を持つスペースゴジラでも、同格の筋力を持つ相手から的確に同じ場所を連続して殴打されれば、その衝撃は少なからず体内に響く。

 たまらずスペースゴジラは星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を放つが、セブンはこれを予期していたために瞬時に反応して回避した。スペースゴジラのような恐竜が直立二足歩行したフォルムの怪獣には、身体の角や口、目から放つ光線などを主な技にしている種類のものが多いことをセブンは長年の戦闘経験から知っていたのである。相手の懐に入り込んでもセブンはスペースゴジラの額と肩の結晶、口からは注意を逸らしてはいなかった。

 そして、星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を回避すると同時に再び前に踏み込み、スペースゴジラの無防備な胸に回し蹴りを決めた。体重と遠心力の乗った一撃は体重40000tの巨体を吹き飛ばし、数万tクラスの衝撃を胸に受けたスペースゴジラはダウンする。

 すかさず倒れこんだスペースゴジラに馬乗りするセブン。星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を発射できないようにスペースゴジラの口を片手で押さえながら、セブンは手刀を首筋に何度も叩きつける。首に繰り返し叩きつけられる手刀にスペースゴジラも苦悶の声をあげている。

 しかし、スペースゴジラとて並の怪獣ではない。星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)が封じられても、手はまだある。スペースゴジラは重力を操り、マウントポジションを取っているセブンを拘束した。

 スペースゴジラも魔術師(キャスター)のクラスのサーヴァントだ。重力を操作することで敵の動きを封じ込める生来の能力も魔術として認識されており、スキルや宝具がなくとも普通に使えるのである。

 スペースゴジラは重力に囚われて身動きの取れなくなったセブンを引き剥がし、宙に縛り付ける。ゆっくりと立ち上がったスペースゴジラは、宙に縛り付けたセブンを血走った目で睨みつけながらそのボディーに爪をつきたてる。

 怪力スキルを持ち、さらに筋力もAクラス。そこから放たれるクローの威力は凄まじく、それを連続して喰らったセブンは苦悶の声を上げる。さらに、スペースゴジラは引力を操作してセブンを結晶塔にむかってぶん投げた。重力で身体を縛られたセブンは受身を取ることもできずにビルに叩きつけられた。

 そして、セブンに対してスペースゴジラは畳み掛ける。スペースゴジラの口から星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)放たれ、セブンを狙う。

 Aランクの宝具の一撃を受ければ、スキルの恩恵で防御力が跳ね上がっているセブンでも大ダメージは避けられない。だが、吹き飛ばされた瞬間から追撃の可能性を予測していたセブンは、スペースゴジラの重力操作の縛りが解けたと同時に自身にウルトラ念力をかけることで後転して、星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)をギリギリで回避した。

 

 歴戦の戦士であるセブンは、スペースゴジラとの数合の交戦で気づいた。スペースゴジラはこの短時間で星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を連発していながら、殆ど消耗が見られないのだ。

 これの意味するところは、Aランクの宝具を連発しても枯渇しない並外れた魔力供給源が存在するということだ。つまり、敵には規格外の魔術回路を有するマスターか、大量の魔力を都合するスキル、又は宝具があるということになる。

 スキルや宝具であれば、どこか別の場所にエネルギーを供給する拠点がある場合や、特定の環境化での太陽光や植物エネルギー、熱エネルギーの吸収能力などが考えられる。その場合、魔力供給や摂取の拠点を叩かない限りこちらはジリ貧だ。

 まず、その拠点を見抜くことから始めないといけない。セブンはスペースゴジラから注意を逸らすことなく、それとなく周囲を見渡す。既に周囲は結晶塔で覆われており、地表を見ることができない状態にある。もし地表にその供給源があった場合、この視界ではどこに拠点があるのかも見つけることは困難だ。

 もしもこの結晶で覆われたフィールドそのものがスペースゴジラに恩恵を与えているとすれば、その恩恵を断ち切るにはフィールドから結晶を除去するしかないが、それは困難を極めることが予想される。

 また、外部からのエネルギー供給を受けているということは、エネルギーを受信するアンテナのような組織が身体のどこかにある可能性もある。そちらを攻撃し、エネルギーの供給を絶つというのも一つの手だが、この場合は身体の外にエネルギー受信器官が露出していることが条件となる。

 セブンは考える。敵の魔力供給源の謎を解くには、どうすればいいのか。この一帯を全てエメリウム光線で焼き払えば手っ取り早いのだが、未だ逃げ遅れた市民が残る街を光線で蹂躙するなど論外であるし、そもそもセブンの魔力量ではそんなことをしても街の半分を焼いて自身が魔力切れで消滅するだけである。

 エネルギー受信器官も、協力してくれる科学者などがいてくれれば見抜いてくれるかもしれないが、この世界では敵のエネルギーについて分析してくれる科学者もいなければ、セブン自身にもそれを分析するだけの科学的な知識はない。

 となると、残る策は、自力でスペースゴジラの一挙一動から手がかりをみつけていくしかない。ウルトラ警備隊や科学特捜隊のような組織があれば彼らにそれを任せられるのだが、この世界では生憎そのような組織は存在しない。

 未だに地球圏の統一された軍組織も存在せず、国と国、民族と民族と衝突が絶えない世界だからだ。科学技術力もそれ相応のものしかなく、失礼なものいいではあるが、とても彼らにそれができるとは思えない。

 ウルトラマンの存在が認知されていればまだしも、この世界にはこれまでウルトラマンが現れた記録はないらしい。しかし、何故か自分たちの存在が特撮ドラマという創作の存在として認知されていることが分かっている。

 セブンの名と姿も特撮ドラマシリーズの二作目の主役として日本人にも広く知られているらしく、知名度補正も高いのが不幸中の幸いといったところだろう。

 

 

――状況は不利。けれども、やるしかない。この星を護るために。

 

 

 どんなに不利だろうと、勝ち目が薄かろうとセブンはこの星を護るために最後まで諦めない。たとえ、その戦いで己の命が尽きるとしても。

 鞭のように撓る星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を回避し、上空から降り注ぐ無数の結晶をウルトラ念力で逸らしながらセブンは進む。さらに、スペースゴジラのバックを取るために時折牽制のハンディショットを放ちつつ、周囲を回りながら近づいていく。

 敏捷値においてスペースゴジラに優り、幾多の怪獣を討ち取った経験から星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)の軌道を予期できるセブンは、時折放たれる結晶の誘導ミサイルを含めた全ての攻撃を紙一重で回避したり迎撃していた。

 セブンが回避した星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)も周囲の結晶やビルを破壊し、その粉塵が周囲の視界を悪くする。さらに、セブンは敢えてウルトラ念力で宙に舞う粉塵を空中に留まらせることで粉塵を使った視界阻害を続けていた。ウルトラ一族の中でも、最もウルトラ念力の繊細なコントロールに長けたセブンならではの策である。

 そして、スペースゴジラから170mまで近づいたセブンは狙いをその額をスペースゴジラの左肩に向け、左腕を同時に胸に水平にあてる。同時に額のビームランプが輝き、ウルトラセブンの誇る闇を切り開く翡翠色の閃光(エメリウム・レイ)が放たれた。

 闇を切り開く翡翠色の閃光(エメリウム・レイ)は威力ではワイドショットに劣るものの、燃費もよく、部位破壊を目的とした狙撃に適した技だ。近距離から放たれた闇を切り開く翡翠色の閃光(エメリウム・レイ)は寸分違わずスペースゴジラの左肩部の結晶体に炸裂し、結晶体を爆砕した。結晶体が破壊された衝撃とダメージでスペースゴジラは悶える。

 セブンは悶え苦しむスペースゴジラに再度接近し、今度はバックを取る。さらに、背びれの結晶体に右手で掴まりながら、破砕された左肩の傷口に左手をつっこみ、そこからハンドビームを放つことでスペースゴジラの体内にダメージを与えていく。

 苦しみ絶叫するスペースゴジラは背中から傷口を抉るセブンを引き離すべく星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を曲げ、自身の背中を狙う。自分へのダメージを省みない軌道を取った星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を予測することができず、セブンは背中に星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)の直撃を喰らって吹き飛ばされる。

 スペースゴジラ自身も、至近距離で炸裂した星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)の余波を浴びて苦悶の声を上げる。しかし、すぐに怒りで血走った目を倒れ伏すセブンの方にむけ、これまでのお返しとばかりに星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を放つ。

 一方、直撃を喰らったセブンは余波を食らっただけのスペースゴジラとは比べ物にならない大ダメージを余技なくされていた。A+の対城宝具の直撃を受けたならば通常は消滅は免れない。セブンが大ダメージを負うだけで消滅を免れることができたのは、Aランクの耐久値に、日本で与えられる最高ランクの知名度補正、A+の宇宙警備隊スキルの賜物である。

 すさまじいダメージを受けて苦しむセブンだが、痛みに苦しむ身体に鞭打って自身の身体をウルトラ念力で弾いてスペースゴジラがの追撃を回避する。そして、彼は同時に気がついた。星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)の出力が、左肩の結晶体を破壊する前に比べて明らかに落ちているということに。

 実際、スペースゴジラは倒れ伏したセブンへの追撃にも星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を絶え間なく連発せず、一定の間隔をあけてから放っていた。おそらく、供給される魔力量が減少したためにA+ランクの対城宝具を連発できなくなったのだとセブンは考えた。

 供給される魔力量が目に見えて減退した理由はまず間違いなくあの左肩部の結晶体の破損に間違いない。タイミング的に一番怪しいし、角などの特徴的な部位がエネルギー受信機になりやすいという傾向にも一致している。セブンの歴戦の戦士としての経験も十中八九あの結晶体が怪しいといっていた。

 これでセブンの次の標的も決まった。セブンの考えが正しいかどうかは、残った右肩部の結晶体を破壊すれば分かることだ。そうなれば、次は右肩部の結晶を狙うだけのこと。セブンは迷うことなく怒りに震えるスペースゴジラに向けて駆け出した。

 流石に魔力供給量が減少した今、大量の魔力を消費する星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を連発することは苦しいためにスペースゴジラは結晶のミサイルでこれを迎え撃つ。しかし、これまでのようなセブンの行動を阻害した弾幕の厚さではないことを即座に見抜いたセブンは、次々と襲い掛かるミサイルの前にも少しも臆することなくアイスラッガーを手に取りながら突き進む。

 セブンとて、ここまでの戦いで消耗がないわけではない。燃費がいいとはいえウルトラ念力を結晶ミサイル相手に多用し、切り札である闇を切り開く翡翠色の閃光(エメリウム・レイ)も一回使っている。他のサーヴァントと違い魔力供給を人間のマスターに依存する必要はないとはいえ、聖杯から供給される魔力にも限りはある。

 また、ここでスペースゴジラを倒したとて、まだモスラ以外の6体の怪獣と戦わなければならない。連戦の疲労と消耗を考えると、スペースゴジラ相手にこれ以上魔力を喰う大技を使うことはできなかった。故に、セブンは魔力消費が最も少ないアイスラッガーを手に取ったのである。

 セブンは、迫り来る結晶を華麗なアイスラッガーさばきで次々と切り裂いていく。エメリウム光線が通じないキングジョーの装甲に弾かれても刃こぼれ一つしなかった硬度を持つアイスラッガーだ。結晶を切り裂くぐらい容易いことだった。

 一方、ミサイルを切り裂きながら迫るセブンに焦ったスペースゴジラは星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を大きく撓らせ、その軌道にセブンを追い込もうとする。セブンは身を屈め、距離を詰めたところで放たれた星を灼きし炎熱の鞭(コロナ・ビーム)を回避した。

 一度回避したはずの灼熱の炎が撓りつつ背後から再度セブンを襲うも、これもセブンは前方へのスライディングで凌ぎ、スペースゴジラの真下に滑り込みスペースゴジラの視界から姿を消す。

 スペースゴジラが視界からセブンを見失ったその一瞬の隙を突いてセブンはスペースゴジラの右肩目掛けて飛び上がる。そして、セブンは右手に握るアイスラッガーを全力で振りぬいた。

 アイスラッガーはまるで野菜でも切ったかのようにするりと結晶体を通り抜け、切り飛ばされた結晶体が宙を舞った。それを見届けるよりも前にアイスラッガーを振りぬいた勢いを保ちながらセブンは空を飛んで離脱する。

 しかし、スペースゴジラもやられっぱなしではない。空を飛んで離脱しようとするセブンに対してスペースゴジラは尾を全力で振り回し、脇腹に全力で尾を打ち付けた。突如脇から放たれた一撃に反応しそこねたセブンは、スペースゴジラの尾の一撃でサッカーボールのように吹き飛ばされて背中を結晶体に打ち付けた。

 尾を武器として使う怪獣は少なくないし、セブン自身もエレキングなどにはとても苦しめられたことがある。警戒はしていたのだが、予想を上回る速さで振るわれた尾に対応できなかったのである。

 結晶体に背中を打ち付けてダウンするセブン。その一方、両肩の結晶体を失ったスペースゴジラも著しい弱体化を余儀なくされていた。スペースゴジラのマスターは魔術回路があるだけの一般人であり、スキル「結晶塔の帝王」が無ければとてもスペースゴジラが戦闘で消費する魔力を賄いきれないのだ。

 宙空より蒐集せし結晶塔(スペースエネルギータワー)から宇宙エネルギーを受信している両肩の結晶体を失った時点でスペースゴジラの保有する魔力とマスターから供給される魔力では戦闘続行が不可能な状態である。そのため、尾の一撃を受けて倒れ伏すセブンに追撃をする余裕など既にスペースゴジラにはなかった。

 

 セブンは度重なるダメージでふらつく足に鞭打ち、よろよろと立ち上がって構えを取る。互いにダメージはあれど、立場の優劣は戦闘開始時とは逆転していた。無尽蔵のエネルギーで優位に立っていたスペースゴジラはエネルギー供給を絶たれて宝具の使用を封じられたのに対し、セブンは足がふらつくほどのダメージを負いながらも魔力には余裕がある。

 勝ち目はない。そう判断したスペースゴジラは、マスターを封じ込めた結晶体を手に取ると結晶形態に変形して空へ逃げだした。宇宙空間にでれば、亜光速で飛行できる自分を捉えられる存在はいないと判断したのである。

 そして、セブンが敵の見せた決定的な隙を見逃す手はない。セブンは自身の頭に手をかけてアイスラッガーを放つ。白熱化した刃はウルトラ念力でコントロールされてスペースゴジラの首目掛けて真っ直ぐに飛んでいく。

 スペースゴジラも自身の命を刈り取る刃の存在に気づいて身体を捻る。スペースゴジラは迫り来る白刃に対して自身の尾をぶつけることで明後日の方向に白刃を弾き飛ばしたのだ。その代償として自身の尾は切断されるも、スペースゴジラはセブンの攻撃を掻い潜ることに成功したのだ。

 ――これでもうウルトラセブンも追ってこれない

 スペースゴジラは自身の勝利を確信する。

 しかし、スペースゴジラが自身の勝利を確信した雄叫びを上げる寸前に、スペースゴジラの視界の端に煌く銀の光が映った。それは、先ほどスペースゴジラが文字通り尻尾切りまでして凌いだはずのアイスラッガー!!

 そして、ウルトラセブンは地球を脅かす敵の命を数え切れぬほどに刈り取った正義の刃の真名を高らかに告げる。

 

 

侵略者切り裂きし(アイ)……」

 

 

 アイスラッガーはセブンのウルトラ念力による緻密なコントロールを受けている。一度は軌道を逸らされるも、ウルトラ念力で反転したアイスラッガーが再度スペースゴジラに襲い掛かったのだ!!

 エネルギーが尽きても、命が尽きかけようとも、地球のために侵略者と戦い続け、勝ち続けたセブンの最後の切り札に隙はない!!

 

 

正義の刃(スラッガー)!!」

 

 

 勝利の咆哮を響かせるはずだったスペースゴジラの頭は、白刃によって胴体から分離された。スペースゴジラは、血しぶきを撒き散らしながら、勝利の雄叫びではなく断末魔の怨嗟の咆哮を残しながら消滅した。




スペースゴジラがサーヴァントでなかったら、セブンはこんな簡単には勝てません。
最悪、負けてます。

サーヴァントになって魔力供給という弱点が生まれたが故の、セブンの勝利です。

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