男性操縦者2人目はラウラの上官   作:ゆっくり分隊長

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少し重くなったと思ったら今度は軽くなる。
この作品はそんな感じです。
・・・何言ってるか分からないですよね、スミマセン。


臨海学校(3)

「・・・・・・・・・ァ・・・・・」

 

 

 

段々と足の感覚が無くなっていく・・・。

 

 

 

 

それを告げる事も許されず、身動き一つ取る事も出来ない。

 

(何で・・・・・・・こんな・・・・・)

 

 

 

男は、今までの事を後悔し始める。

 

 

 

今更後悔しても、もう取り返しはつかない・・・。

 

 

 

 

 

(こんな・・・・・・筈じゃ・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちゃんと聞いてます?!?」

 

「あ、あぁ聞いてるよ・・・ッ・・・」

 

カメラの前でアホなことをした事は、もう取り返しがつかない・・・・・・。

 

 

アブは足の痺れを我慢しながら正座でラウラの説教を2時間以上聞き続けていた。

 

 

(なんで・・・カメラの前で・・・・(泣)・・・・・)

 

「ストレスが溜まるのは分かりますが、生徒達の旅館の近くでストレスを発散しないで下さい!・・・って聞いてます?」

 

「ハイ・・・聞いております・・・」

 

(・・・・・・Damn it!)

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

結局説教は2時間半で終わった。

その間も男たちは外の警護を(爆弾付きで)していた。

怪我している男たちは旅館の一角(目に付きにくい場所)で治療をしてある。

 

本来する筈だった監視は男達のお蔭で特に警戒しなくても済むので、

アブ達は眠りにつくことにした。

 

 

「ホント、楽でいいな・・・人を確実に従わせるのは、やっぱり力が一番

良い方法d『ぐ、軍人さん!!』・・・・あァ・・??」

 

男達では手に負えない敵も来る可能性がある上に、連絡を出来るようにしたかったため、男達には無線を持たせ、アブとラウラの耳にはインカムの様な物が付いており、何かあれば通信で知らせる事になっている。

 

 

「睡眠を邪魔されるのは一番嫌なのだg『そんな事より軍人さん、今近くの草むらがガサッて!ガサッて言いました!』ハァ・・・それはただの風だ」

 

一応危険な状態かも知れないので気配を探るが、男の居ると思われる場所には1人分の気配しか無い。その事をラウラに起こさない様に小声で知らせる。

 

『そ、そうですか・・・分かりました』

 

やがて通信が切れ、アブは今度こそ眠る事にする。

 

「さて、今度こs『軍人さん!今度は木が揺れt「風だ」そうですか・・・』

 

短く言葉を告げ、通信を切る。

 

 

隣には、全く無警戒のラウラが寝ていた。

 

(全く・・・仕事仲間とは言え男が隣に居るのに・・・まァ、これは昔から変わらないか・・・ただ、もうそろそろこれを直さないと何かの拍子で〝間違い〟が起こってしまいました、なんて事になるかもな・・・)

 

その時、アブは以前の、IS学園転入にあたっての少将との会話を思い出す。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「それにしても、ボーデヴィッヒ少佐と相部屋と言うのは何故ですか?」

 

少将はゆったりと腰かけてから返事をする。

 

「まぁ、大きな理由は無いのだけど、一応同じドイツ軍人だからね。任務などの関係でも一緒の方が都合が良いだろ?武器なども隠しやすいし」

 

「ま、まぁそうですが・・・その・・・年頃の男女を・・・一緒の部屋に入れるのは・・・」

 

「あぁ、それならカーティス君はそんな事をするつもりは無いだろ?」

 

「ですが・・・「・・・別に良いよ」・・・は?」

 

「だから、君からにしても、彼女からにしても、〝間違い〟は別に起きても良い、と言う事。どちらも優秀だから、仮に子供が出来てもウチで育て上げれば良い訳だし」

 

突然の言葉にアブは固まる。

そして、

「・・・・・はァァあああ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局その後、こういう質問をした=ラウラに興味がある、と解釈され、散々

問い詰められ(弄られ)たのだが、それ以上思い出すと胃が痛くなるのでアブは回想を終了させる。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

(考えるのも程々にして寝るか・・・)

アブは横になる前にラウラの顔を見る。

とても綺麗で、穏やかな寝顔に、ついつい見入ってしまいそうな魅力を感じる。

 

寝た事で少し鋭い眼も閉じ、ただ単純に可愛いという単語だけが残る。

 

(まぁ、コレに手を出すとしても相当勇気が必要だな)

 

そんな事を思いながら横になる。

そして、

 

『軍人さん「何だよッ!!!」さっき変な音が!「ハァ・・・・・。」』

アブは深い溜息を吐いて一言。

 

「お前・・・怖いのか?」

 

『い、いえッ?全く怖くないでゴザイマスヨ?』

 

「・・・・本当のk『怖いっす。』・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、結局ラウラの無線の方にも他の男の通信(アブの相手と同じ理由)が来た為、

2人揃って徹夜する事になった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

翌日、皆はISの各種データ取りの為にビーチに集まっていた。

 

「なぁ、2人共そんなに疲れてどうしたんだ?」

一夏が心配して小声で何があったかを聞いてきた。

 

「いや、少し、ね。」

(・・・お前らの安全を守ってたのにその対価が「どうしたんだ?」か・・・

まぁこっちは好きで守ってるんだから対価は求める必要もないが)

 

そんな事を始めているうちに専用機持ちとそうでない人で分かれる。

 

だが、そんな中でアブは嫌な予感を募らせていた。

それは最悪の形で当たる事になる。

 

 

 

 

「やっほ~1日ぶり!いや、半日ぶりかな?」

 

「・・・・・ハァ・・・・・」

 

 

 

 

「一応聞くが何故此処に?」

 

「それはアー君のISの初お披露目の為だよ!後箒ちゃんへのプレゼント!」

 

その言葉に周りからは、『本物の束博士・・?』や、『確かにまだIS一度も見たこと無い・・・』と言った言葉が飛び交う。

 

「ん???なんか2人共疲れてるね!

もしかして・・・昨晩はお楽しみでしたね?的な?「消え失せろ。直ちに」」

 

 

 

 

 

結局アブのISの披露はしないまま、

じゃあ箒ちゃんへのプレゼントに移るよ~と全く反省の色を見せない束に、アブはまたも胃が痛くなりそうになる。

 

 

 

~束プレゼント中~

 

一夏達を含む生徒と教師は、箒へのプレゼント————紅椿のスペックに驚愕する。

身内だから専用機を貰えると不満を言い出した一般生徒の意見は尤もだ。

 

それに対して束は軽く言い放つ。

 

「有史以来、世界は平等であった事は一度も無いよ。

・・・・それに、束さんお手製じゃなくても、それなりのISも開発されてる・・・

って噂だし」

 

チラッと意味ありげにこちらを見る束にアブは睨み付ける。

 

 

そしてアブは自分の〝お披露目〟は結局どうなったのかを束に聞こうとした。

 

 

 

 

 

 

——————————そんな時、緊急事態が起きた。

 

 

 

 




怖がりな男たちは完全にギャグ担当です。今後も地味に重要なポジションで出て来るかもし知れませんが特に気にしなくて大丈夫です。イヤホント(棒)。

束がアブのお披露目をの事を先に良い、箒の事を後に言ったことからも、アブによって束が何処が、どれだけ、どの様に変わったのかが何となく分かったと思います。

そして、唐突に思いついてしまった、ラウラとアブの絡みでの話。後数話で出て来ます。
私の表現力が問われる事に・・・ま、まぁなるべく頑張ります。

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