学校に着き教室に入るとクラス全体が何かざわついていた・・・
何故か皆一方向を気にしているようだ・・・まぁ一方向って川崎の席なんだが・・・俺も川崎の席に目を向ける
そこには少し青みがかったロングストレートの髪をした清楚で純朴そうな美少女が海老名と話をしていた
・・・いや確かに飾ってはいないのだが存在自体が際立ち素朴には見えないので純朴とは言えないか・・・
由比ヶ浜が俺に気付き側に来て挨拶をする・・・何か睨まれてるんだが、最近ずっと睨まれてるまである・・・
「おはよヒッキー」
「おぅ」
さらに由比ヶ浜が不機嫌な顔をしながら息が当たるよな位置まで近づいてきて俺に小声で話した
「・・・ヒッキーこれどういうこと?」
「どーゆーことって俺の方が聞きたいんだが・・・」
そこでその美少女が俺を見つけたのか笑顔で寄って来た
「おはよー八幡」
クラス中が声を失くす程驚いたのか先ほどまでのざわつきが消えシーンとなる
・・・何これ超目立っちゃってるんですけど・・・何の罰ゲームだよ・・・
しかし返事をしないわけにもいかないので挨拶を返した
「お、おぅ・・・ってお前川崎だよな?」
笑顔だった美少女がムッとした顔になった
「名前で呼ぶって約束だよね?」
「あぁすまん・・・沙希だよな?」
「当たり前じゃんじゃなかった、当たり前でしょ?八幡には他の誰かに見えたの?」
・・・他の誰かには見えないがギャップがあり過ぎて他人ですと言われても信じそうなんだが・・・
川崎は何も言わない俺を不安に思ったのか感想を聞いてきた
見せるようにスカートを少し持ち上げ上半身を左右に回す
「ど、どうかな?」
「あ、いや良いんじゃないか?」
川崎が桜色に頬を染めた
・・・正直言ってドストライクなんだが・・・
「良かった~、普段こういう格好しないから似合わないかなぁと思ってたんだ、弟にも何か変な物を見る目で見られるし」
そーいえば大志から電話掛かって来てたな・・・そーゆーことか、確かに真面目になってるな・・・
普段こういう格好しないって・・・それ変に改造しないで普通に学校の制服着てるだけですよね?それが正装なんですが・・・普段からそれでオナシャス
てゆーか昨日やるわけないとか言ってなかった?ツンデレすぎんだろ
「あ、そうだ・・・」
川崎は何かを思い出したのか自分の席に戻るとバッグの中を探り出した
目的の物を見つけると俺の所へ戻って来て差し出した・・・弁当箱を・・・
「はいこれ・・・今日は一緒に食べようね」
「お、おぅ」
俺が返事と共に受け取ると恥ずかしいのか顔を真っ赤にして自分の席へ戻って行った
・・・いや、そんな恥ずかしいなら今渡さなくても良いんじゃないんですかねぇ・・・
そんな俺と川崎のやり取りが終わると教室中がまたざわつき出した
「ちーっすヒキタニ君」
いきなり戸部に挨拶をされた・・・いきなり声をかけるのやめてくれないかな?友達だと思っちゃうだろ
葉山が後ろで俺と戸部を見つめていた
「戸部×八キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!さらにそれを見つめる隼人君・・・愚腐腐腐腐」
変な声が聞こえた気がしたが俺は聞こえない聞こえないんだ・・・
「うっす」
「ヒキタニ君これってどーゆーことなん?川崎さんと付き合っちゃったりしてるわけ?」
クラス中がまたシンとして全員聞き耳を立てる
「あ、ああまぁ・・・」
またざわつき出す・・・いやだから何の罰ゲームなんだよこれ
更に戸部が近づいて来て腕を首に回し俺にしか聞こえないように話す
・・・だからそーゆーの止めてくれますかね一部の腐ってる人が喜ぶから・・・
「ヒキタニ君移り気過ぎるでしょー、でもまぁ俺としてはライバルが減ってラッキーみたいな?」
戸部がチラリと川崎の席の近くにいる海老名を見る
はいはい、まぁ俺は別に海老名の事何とも思ってないんだがな・・・
俺もチラリと見ると川崎が照れくさそうに微笑んで小さく手を振った・・・くっ、可愛い過ぎるだろ・・・
そこで始業のベルが鳴った
と同時に携帯がメールの着信音を鳴らす・・・やばっマナーモードにしておかないと
メールを見ると由比ヶ浜からだった
------------------
FROM ★☆ゆい★☆
TITLE (-_-メ)
1時限目の休み時間部室に集合!
ゆきのんにはもう伝えてあるから!
------------------
由比ヶ浜の方を見るとアカンベーをした後フンッと顔を背けていた
うん、これなら前回の文章と繋げておけば良かったと後悔・・・orz
かと言って向こうに追記しても話数増えないから気付かない人がいるかもしれないのでそのまま投稿
どこでキリがよくなるのか分からないんですよねぇ・・・ちょっと先までの大体の流れは作ってあっても書いてるその場で文章が変わるので(いいのかそれで?