プロの暗殺者は学生?   作:☆麒麟☆

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遅くなってすいません!

ぎっくり腰をやってしまい少々意欲が下がってしまいました。

相変わらずの駄文ですが読んでください!


バカの時間

夜遅く、寺坂達はフラフラと歩くイトナを連れて街を歩いていた。

イトナの頭には気休め程度だが触手を押さえるため対先生ネットをバンダナにしたものが巻かれていた。

すると寺坂はピタリと止まって吉田達の方を振り向いていた。

 

「さてオメー等……どーすっべこれから」

 

寺坂の言葉に、気になって後を付けていたE組の皆はずっこけていた。

 

「無計画でよく面倒見させろやとか言えたな寺坂のやつ」

 

楓は呆れながら呟き、渚達は苦笑いをしていた。

村松や吉田も同じ事を思ってたようで寺坂に文句を言っていた。

 

「考えてねーのかよ何にも!!」

 

「ホンッット無計画だなテメーは!!」

 

「うるせー!!4人もいりゃ何か考えがあんだろーが!!」

 

ギャーギャー言う3人に皆の不安がどんどん募っていく。

 

「殺せんせー、あいつ等で大丈夫なの?」

 

「わかりません……ですが何とか彼の肩の力を抜かせて触手の依存から離さないと何時までも彼に癒着したままです」

 

「まぁ、気楽に見てようぜ。…………こう言うのは案外、バカな奴の方が何とかなるかもよ」

 

カルマはそう言って寺坂達の行動をおもしろおかしく見ていた。

すると一同は移動して村松の家がやってるラーメン屋に移動していた。

 

「…………腹へったな」

 

唐突に岡島がポツリと呟いていた。

時間は夜の8時を過ぎており、皆はまだ夕食を食べていない状態であった。

 

「直ぐそこにコンビニあるから何か買ってくるわ」

 

楓がそう言うと皆は助かりますと楓に拝んでいた。

 

「あっ、殺せんせーは自腹ね」

 

「にゅや!?差別反対ですよ!!」

 

「殺せんせー大人何だから当たり前だろ」

 

楓はそう言うと殺せんせーは項垂れながら財布を確認していた。

 

「あっ、私も一緒に行く~!楓君、腕怪我してるしね!」

 

陽菜乃はそう言うと楓と一緒にコンビニに向かって行った。

 

「倉橋ちゃんソフトにイチャイチャしてるねぇー」

 

2人が行った後、皆はニヤニヤと陽菜乃と楓を見ていた。

 

「俺も彼女欲しいぜ」

 

「「「「「「「寝言は寝て言え(言った方が良いよ)(言った方が良いですよ)」」」」」」」

 

「テメー等酷すぎるだろ」

 

岡島の呟きに皆は同じ事を揃って言うと岡島は皆に叫びながら言っていた。

 

「えぇー?だってキモいし」

 

と中村

 

「いくら男はエロいからって品が無さすぎ」

 

と岡野

 

「1度人生やり直せば良いと思う」

 

と速水

 

「と言うか死ね」

 

と茅野

 

女子達に散々な事を言われた岡島はorz状態になっており男子達は苦笑いしていた。

 

 

 

一方の楓と陽菜乃はコンビニの中に入り、カゴを手に持つとおにぎりやパンを次々と入れていった。

 

「今更だけどケガ大丈夫?」

 

「大丈夫だよ」

 

楓は何てことないと軽くアピールをしていたが手当てした場所からジワッと血が滲んでいて陽菜乃は顔を顰めていた。

 

「あんまり無茶しちゃ嫌だよ?いくら楓君が強いからって」

 

「わかってるよ」

 

楓はそう言うと陽菜乃の頭を撫でて店内を物色していた。

 

(ッチ!店内でイチャイチャしてんじゃねーよ!リア充が!!あれか?彼女のいない俺への当て付けか!?しかもあの制服、椚ヶ丘のじゃねーか。勉強も出来て彼女もいてマジで死ね!直ぐに死ね!骨まで砕けろ!!)

 

レジにいた店員は終始楓達を見て苛ついておりブツブツと爆死しろや爆ぜろ等物騒なことを言っており、楓と陽菜乃はドン引きするのであった。

 

 

「買ってきたぞ」

 

楓と陽菜乃が大量の買い物袋をぶら下げて戻ってくると皆は待ってましたと言わんばかりの表情をしていた。

 

「岡島の奴どうしたんだ?」

 

岡島の様子が変だと気付いた楓は皆に聞いている。

 

「あぁ~、気にしなくて良いよ」

 

中村がお茶とおにぎりを食べながらそう言うと楓はそうかと言い楓も買い物袋の中を漁り買ってきたものを食べる。

暫くするとラーメン屋から寺坂達が出て来たのに気づく。

イトナの様子からまだ触手に執着しているようで余談を許さぬ状況であった。

寺坂達が何処かに進むのを見て皆は殺せんせーにゴミの処理を任せて寺坂達の後をついていく。

次に寺坂が向かった場所は吉田モーターズと言う場所だった。

吉田は慣れた手つきでバイクをバイクを弄くってイトナを後ろに乗せるとサーキットでブンブン吹かせて走っていた。

 

「あいつ、勝手にバイクを弄ってたけど良いのか?」

 

「うん、ここ吉田くんの家がやってる場所だしよく敷地内で走らせてるから大丈夫だと思うよ」

 

杉野が疑問を呟いていると原が問題ないと呟いていた。

どうやら家が近所で母親同士が仲が良いとのことで原の言葉を聞いて一同はへぇと呟いていた。

 

「おっしゃ!!じゃーもっとスピードを上げてやらぁ!!」

 

突如、吉田はそう叫んでスピードを上げその後、ブレーキターンをするとイトナは茂みに頭から突っ込んでいた。

その光景に一同はサァーっと顔を青褪め、最悪の展開に備えていた。

寺坂達は急いでイトナを引っ張り起こす。

どうやらイトナは無事で触手の暴走もなく皆は安堵の息を吐いた後、大半以上の人は呆れながら寺坂達の光景を見ていた。

 

「……本当に計画無いみたいね」

 

「……うん。ただ遊んでるだけな気がする」

 

「と言うか彼がオモチャの用に扱われてるのは気のせいですよね?」

 

中村と矢田が呆れながら言うとその後、華鎌はそう呟いていたがそれを否定する人は誰もいなかった。

 

「ま、あいつ等基本バカだから仕方ないよ」

 

唯一、カルマは寺坂達の行動を見てケラケラと笑いながら煮オレを飲んでいた。

すると奥田は思い付いたかの用に……

 

「あ、でも狭間さんなら頭良いからもしかしたら…………」

 

と言っていると狭間が何処から持ち出したのか分厚い活字の本を大量に持ってきてイトナの前に置いていた。

 

「復讐したいんでしょシロの奴に?

名作復讐小説“モンテ・クリスト伯”全7巻2500ページ。

これ読んで暗い感情を増幅しなさい。

あぁ、最後の方は復讐やめるから読まなくていいわ」

 

「「「「「「難しいわ!!」」」」」」

 

狭間の言葉に寺坂達と離れていた楓達の思いは一緒で声を揃えて突っ込みを入れていた。

するとイトナが突然プルプルと震えだすとバンダナをビリビリに引き裂いて触手を出していた。

どうやら触手の発作が起こったようで寺坂以外はその場から逃げ出していた。

 

「俺は……適当にやってるお前等とは違う。今すぐあいつを殺して……勝利を」

 

今にも暴れだしそうなイトナに寺坂はフンと鼻で笑うとイトナに語りかける。

 

「おうイトナ…俺も考えたよ……あんなタコ殺してーってな。

でもな今のテメーにゃ奴を殺すなんて無理だ。無理のあるビジョンなんざ捨てちまいな……楽になるぜ」

 

「うるさい!!」

 

寺坂の言葉にカッとなったイトナは触手で寺坂を吹き飛ばそうとしていた。

……がしかし、寺坂は吹き飛ばされることなく、腹で触手を受けると肘と膝を使って押さえ込んでいた。

 

「吐きそーな位クソ痛てーけど弱ってるからか捕まえやすいわ」

 

「……っ!」

 

寺坂は痛みを堪えるようような表情をしていると何かを思い出した見たいにイトナに話し出す。

 

「あぁ……吐きそーといや村松ん家のラーメン思い出した。

あいつなあのタコから経営の勉強奨められてるんだ。

いつか店を継ぐときがあったら新しい味と経営手腕で繁盛させてやれってよ。

吉田も同じ事を言われてた……いつかは役に立つかもしれないって。

なぁイトナ……」

 

寺坂は1度区切るとイトナの頭目掛けて拳骨をしていた。

 

「1度や2度負けたぐらいでグレてんじゃねぇ。いつか勝てりゃあいーじゃねーかよ。

タコ殺すにしたってな今殺らなくていい……100回失敗したっていいんだ。

3月までにたった1回殺せりゃ……それで俺達の勝ちなんだよ。

そして賞金で工場を買い戻して雲隠れしたって言うテメーの親に自慢してやればいい」

 

「……耐えられない。次の勝利のビジョンが出来るまで……俺は何をして過ごせばいい」

 

イトナの言葉に寺坂ははぁ?と、こいつ何を言ってるんだ?見たいな表情をする。

 

「今日みてーにバカやって過ごすんだよ。そのためにE組がいるんだろーが」

 

寺坂はそう言うと掴んでいた触手を離していた。

もう掴む必要はないと判断したのだろう。

現にイトナの触手はダランと力なく垂れ下がっていて、フラフラと覚束無く立っていたのも今は確りと立つことも出来てる。

 

「俺は…………焦ってたのか?」

 

「……おう、だと思うぜ」

 

触手の執着が無くなったのが遠巻きで見ていた楓達にもわかっていて安堵の息を吐いていた。

するとカルマはクックックと笑いながらボヤいていた。

 

「あのバカさぁ、あーいう適当な事を平気でよく言えるよね~。

でも、バカの一言は……こう言う時、良い具合に力抜いてくれんのよ」

 

カルマのボヤきに皆はあぁ~確かにと頷いて笑いながら見ていた。

暫くすると頃合いを見て殺せんせーがピンセットを持ってイトナの前に現れた。

 

「今なら君を苦しめる触手細胞を取り払えます。大きな力の1つを失う代わりに多くの仲間を君は得ます。

殺しに来てくれますね?明日から」

 

「……勝手にしろ。この力(触手)も兄弟設定も飽きた」

 

イトナは力なく笑いそう言うと殺せんせーは手際よくイトナから触手を引き抜いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、イトナは普通に学校に登校すると皆は普通に挨拶をし出迎えてくれた。

 

「おはようございますイトナ君。気分はどうですか?」

 

朝のHR時、殺せんせーはイトナにそう尋ねていた。

 

「最悪だ、力を失ったんだから。でも……弱くなった気がしない。最後は殺すぞ……殺せんせー」

 

当初来たときとは別人のような凛とした目をしながらそう宣言するとイトナは自分の席に向かい座っていた。

漸くだが、E組クラス30人が全員揃い授業と暗殺に勤しむのであった。

因みに…………

 

「おい村松、金がない。だから吐くの我慢するからお前の不味いラーメン食わせろ」

 

「あぁ!?」

 

寺坂グループに入った。




そろそろコードネームを考えたいな…………

楓「は?俺と桐のあるだろ」

だってそんなのつまんないじゃん!
何か面白いコードネームを考えてるんだけど……

・インセクター羽蛾

しか思い付かなかったww

楓「何故!?」

読者様で楓と桐の面白いコードネームを思い付いたら是非、感想かメッセージに書いて送ってください!
面白そうなのがあったらそれを採用したいと思います!

楓「頼む!まともなの考えてくれ!!」

それは読者様と俺次第…………ではまた!

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