今回、モンハン要素がありますがゲームじゃ無理だろって言う設定などがありますが気にせず読んでくれると助かります。
ミヤコと海莉は集会所に向かうとそこには沢山のプレイヤーで賑わっていた。
「見事にE組だらけだな」
「そうですね」
ザボアザギルの装備と武器を着込んでいる海莉は嬉しそうに周囲を見て言い、まだ始めたばかりなのかハンターシリーズと鉄刀を装備しているミヤコも肯定しながら回りを見る。
「……しかしあれは誰なのでしょう?」
ミヤコが見つめる視線の先にはアイルーの被り物を被っていて他にはユアミシリーズと言うほぼ裸の変人が集会所を歩き回っていた。
心なしかあのプレイヤーの周りには人が避けているような感じで女子達は明らかに汚物を見るような目でそのプレイヤーを見ている。
「あんな格好するのは岡島に決まってんじゃんwww」
「そう言えばそうですね」
海莉の言葉に納得したミヤコは興味が無くなったのか視線を外して暫く辺りを見る。
すると海莉とミヤコの方に向かってくるミナト達が向かってきた。
楓はスカルシリーズを纏い双剣を持っていて、ミナトはレウスシリーズを纏って背中には太刀の飛竜刀を背負っていて最後の華鎌はタロスシリーズに花の形をしたランスのフレグランスを持ってやって来た。
「なんかすっげぇー偏ったパーティーだなwww」
「太刀2人に槍2人・双剣1人とか完全に脳筋チームだなwww」
集会所についた瞬間、海莉とミナトはこの面子の装備を見て笑いあう。
「でしたら私ガンナー装備に変更してきますか?」
「いや、時間も惜しいしこのままで問題ないだろ」
「で?どのクエストに行く?」
「この防具が欲しいです」
ミヤコの言葉に一同は振り向くとある依頼書が握られていて依頼内容はナルガクルガ捕獲のものだった。
「へぇ、いーじゃん。なら先ずは副会長のランクを2に上げちゃおうぜ」
海莉の言葉に皆は頷くと一同はランク1のキークエスト、テツカブラ・ゲリョス・クック・ウルクスス・ロアルロドス……そして緊急のドドブランゴを手際よく狩りミヤコのランクを2に上げていった。
「いやぁ~、あっという間だった」
「副会長意外はやり込んでたからねwww」
「それでもミヤコさんも中々の手際でしたよ」
上から楓、ミナト、華鎌が言いながらボックスに置かれているアイテムをポーチに入れている。
現在、5人はミヤコが素材が欲しいと言って皆に見せていたナルガの捕獲クエストをするため渓流にいた。
ハンターシリーズを装備していたミヤコは現在、クックシリーズで纏められて武器も鉄刀から雷属性のある斬破刀を持っていた。
アイテムをポーチに入れ終わると5人はベースキャンプを出発してナルガのいるエリアに向かう。
倒れている大木を跨ぎ、小川を突っ切って駆ける。
すると5人の目の前に黒い竜が舞い降りて来た。
鋭利な鋭い刃かと思わせる翼をもち、赤い目が特徴の飛竜……ナルガクルガだ。
「GYAAAAAAA!!」
ナルガはこれでもかと言って良いほどの咆哮を5人に向ける。
距離を離れているとはいえその咆哮に思わず一同は顰めっ面になり耳を塞ぐ。
ナルガは得意な俊敏で5人に近づき自慢の鋭利な翼を振るってくる。
海莉と華鎌は咄嗟に盾を構えナルガの攻撃を弾き距離をとる。
楓は素早く双剣を構えるとナルガに向かって駆け出し、対するナルガも構えて長い尻尾を楓に向かって凪ぎ払うように振るうがその攻撃は空振りに終わる。
楓は咄嗟に上へジャンプして回避し更に隙だらけの背中を切りつけながらナルガの背後に回る。
ナルガは楓の方を向こうとするが……
「俺等を無視するとか泣けるわ~」
「油断大敵です」
ナルガの両脇をミナトとミヤコが太刀を抜いて斬りつけていく。
燃えるような熱さととてつもない電流が襲ってきて思わず悲鳴をあげてしまう。
ナルガは楓を後回しにしてミナトとミヤコを攻撃するもののまたもや海莉と華鎌に防がれてしまい攻撃は届かなかった。
「サンキュー。役に立つ壁だなぁ」
「ハハハ、後でガチでボコるから逃げるなよ」
「え?嫌に決まってるじゃんwww」
軽口を叩き合いながらナルガを斬りつけていく一同。
すると突如ナルガが倒れ、鼾をかきながら寝始めたいた。
「やっと効きましたね」
華鎌はニッコリしながらそう言う。
華鎌が使っているフレグランスには眠り属性があり少しずつ睡眠毒を蓄積させて眠りにつかせてのだ。
「こんな所で寝るとか行儀が悪いよなwww」
「そしたら優しい俺達が起こしてあげないとなwww」
「そんじゃ景気良くドカンと起こしてやろうぜwww」
ミナトと海莉に楓の3人は良い笑顔でそう言うと眠っているナルガをチラッと一瞥する。
3人はナルガの周囲に大タル爆弾Gを丹念に設置していく。
「なんででしょうか……ナルガが哀れに思えてきました」
「奇遇ですね。私もそう思っていた所です」
フフフーン♪と鼻歌をしながら楽しく爆弾を設置している3人を見ながら華鎌とミヤコは哀れみの視線をナルガに向ける。
「こんなもんか?」
「そうだな。そしたら後は起爆させるかwww」
楓の問に海莉はそう答えると「あぁ、目覚めが楽しみだwww」と言いながらミナトと共に爆発に巻き込まれないように離れていく。
残された楓は小タル爆弾に火をつけて大タル爆弾Gの近くに置いて皆のもとに向かって駆け出していく。
ドォーーーン!!!!
突如、物凄い爆発音が鳴り響き爆風が周囲を襲う。
あまりにも爆風が凄いのか離れて見ていたジャギィーやアイルー達が吹き飛ばされているのが見えた。
「ケホッ!ケホッ!爆弾を仕掛け過ぎです!」
「どれだけ仕掛けたんですか!?」
ミヤコと華鎌は咳き込みながらも楓達3人に詰め寄る。
「10個くらい仕掛けたよな?」
「良い爆発だったなwww」
「芸術は爆発とはこの事だなwww」
しかしとうの3人は悪びれた様子も無くアハハと笑いながら答えており2人は思わず頭を抱えてしまう。
これ以上話しても仕方無いと判断したミヤコは爆心地にいるであろうナルガを見る。
ナルガのいた爆心地は黒い煙と炎が立ち込めていた。
すると炎の中からナルガが現れてきた。
流石のナルガも爆発には堪えたのか自慢の翼はボロボロになっており体のあちこちから血が流れ尻尾が吹き飛ばされていた。
「あっ……このクエスト捕獲だったの忘れてた」
楓の呟きにミナトと海莉も「「あっ!」」と声を出す。
「良く生きてたなナルガ!」
「お前のタフさに感謝するわwww」
反省の色を全く見せない3人にミヤコは苛立ちのようなものを思い出すが先ずはナルガを優先すべく意識を切り替える。
対するナルガはもう嫌だと言わんばかりに楓達に背を向けて足を引き摺って逃げようとするが……
「閃光玉……君に決めた!」
楓はどこぞの台詞を言いながら投げつけると周囲を明るく照らしつけていく。
光が収まるとナルガは目を瞑りながらのた打ち回る姿がありミナトが罠を仕掛けて動きを止めるとミヤコと華鎌が捕獲用の麻酔玉を投げつけ再び眠りつける。
ナルガは死んだように眠っているのを確認した一同はその場でハイタッチをして喜びあう。
「今後はあのような馬鹿な事はやめてください」
「固いこと言うなよミヤコ」
「「や・め・て・く・だ・さ・い・!!」」
「「「わかりましたから武器を向けるのはやめてください」」」
華鎌とミヤコの言葉に3人は土下座しながら懇願する。
そんなやり取りをした一同はクエストを終了したということもあり集会所に戻る。
「それにしてもやけに呆気ないクエストだったな」
「この作品はモンハンじゃないからこんなもんで良いかって言う作者の手抜きがあるんだよ。
本来なら5人で嬲るなんてこと出来ないし爆弾を馬鹿みたいに設置もこの話ならではなんだし」
「おいメタ過ぎるだろwww」
「気にするな、俺は気にしない」
「少しは気にしろよwww」
集会所に戻ってから海莉の言葉に楓はそう返事をするとミナトと海莉から突っ込みをされて3人はアハハ!と楽しげに笑う。
そんな3人に華鎌は頭を抱えながら見る。
「お待たせしました」
その言葉に楽しげに話してた3人と華鎌はそちらを振り向くとナルガ装備を着ていたミナトの姿があった。
他の装備と違い少々肌の露出があり遠出から「おっ!」とミヤコをゲスい視線で見る男子どもがいてそれに気が付いたのかミナトはユラリと立ち上がり太刀を抜くとゲスい男達に斬りかかっていった。
「似合ってんじゃん副会長」
「ありがとうございます」
悲鳴というBGMを流しながら海莉はミヤコを褒める。
口には出してないが楓と華鎌も同じでミヤコは小さく微笑みながら感謝の言葉をいうのだった。
「…………それにしても防具を揃えたりするまでにお金や素材を切らしてしまいました」
「そういや俺も肉や薬草類のストック尽きる頃だったな」
「ヌルフフフ、ならこのまま素材ツアーにでも行きませんか?」
ミヤコ達はそんなことを話していると不意に殺せんせーの声が聞こえて来た。
「あれ?殺せんせーも買ったんだ」
「はい。先生もこのゲームは好きですから」
「本音はどうなんです?」
「…………皆さんここ最近、全く相手してくれなくて寂しいので無いお金をなんとかやりくりして買いました」
「だと思ったwww!!」
殺せんせーの言葉に海莉はこれでもかと言うぐらいに腹を抱えて笑い転げる。
「ですので先生も混ざりたいのです!買ったばかりなので是非、皆さんと一緒に素材を集めに行きましょう!」
「良いじゃんwww、俺もそれに参加しても良い?」
殺せんせーの言葉に賛同したのはカルマだった。
カルマはミナトと共にやって来ると同時に楓達に耳打ちをする。
「…………わかったよ。なら一緒に行こうぜ」
カルマの耳打ちに内心警戒した殺せんせーだったが楓達は1つ返事で承諾したので警戒心などそっちのけで、あからさまに嬉しそうな表情をする。
一同は準備をすると言う事で一旦、各自の部屋に戻り道具を揃え直した後に7人と言う大所帯で森丘に向かう。
「ヌルフフフ。こうして皆さんとクエストに行けると言うのは嬉しいですね」
ベースキャンプにたどり着くと同時に殺せんせーは染々とそう言いながらボックスから地図を取り出そうとしたが…………
「にゅや?」
殺せんせーはボックスに手を伸ばそうとしたが何故か地図はおろかクエストを終了させるためのネコタクチケットすら無くなっていた。
「どうやら人数分無いみたいですね」
「まぁ、7人もいるしね~」
「仕方ありません。今回は地図無しでも問題はありませんからこのまま進みましょう」
華鎌とカルマはそう答えると殺せんせーは気にしない素振りでそう言うと1人先にエリアに向かって行き皆もその後に着いていった…………ベースキャンプの焚き火に“1人分の地図とチケット”が燃やされてるとも知らずに。
皆はバラバラにエリアーを探索しており殺せんせーはカルマと海莉と共にエリア6で素材を集めていた。
「ヌルフフフ、鉱石も良い具合にポーチに入ってますね」
1人でブツブツと呟きながら殺せんせーはせっせとピッケルを使って鉱石を手に入れていく。
すると突然、周囲が白い煙で覆われているのに気付く。
「あっ、ごっめーん!間違って煙玉投げちゃった」
「おや、そうですか。でも気にしてませんのでお気になさらず…………にゅ?」
海莉の言葉に殺せんせーは何て事無いように言い引き続き鉱石を採集しようとすると殺せんせーの目の前で謎の光が帯びていた。
ドン!!
突然その光が放出され直撃した殺せんせーは宙に舞い高低差のあるエリアで一気に底に叩き落とされてしまう。
「ごめーん殺せんせー!!間違って龍撃砲撃っちゃったwww」
高い所からカルマの悪びれた様子もない言葉が聞こえてくる。
「にゅや~、相変わらずカルマ君は……」
殺せんせーはそう呟きながらエリアから出ようと踵を返して歩を進めようとすると目の前に大タルが置かれており、それに気付かない殺せんせーはゴン!と頭をぶつけてしまう。
「何故こんなものがここに?」
困惑するのを他所に突如、どこからかボウガンの発砲音が聞こえて直ぐに大タルが爆発を起こしていた。
「にゅやーーー!?」
突然の爆発に殺せんせーはまたもや宙に舞い壁に激突する。
「こんなことをするのは誰ですか!?」
殺せんせーは大声を出すものの返事はかえって来ず煙玉の効果が切れると周囲には海莉もカルマも姿は見えなくなっていた。
「…………これは気を抜けませんねぇ~」
少ない体力を回復させるために殺せんせーはポーチから薬草を取りだしむしゃむしゃと食べながら呟く。
その後も殺せんせーがアイテムを取ろうとする度にランスで突かれたりナイフを刺されたり、弓やボウガンで撃たれ太刀で斬られと満足に採集が出来ず残り時間が5分を切ろうとしていた。
「皆さんに邪魔されて全然採取出来てない~!?」
殺せんせーは叫びながらせっせとキノコを取ろうとするものの楓にボウガンで撃たれまたもやアイテムを取れない。
「またですかー!?君達はさっきからなんなんですか!?」
殺せんせーは顔を真っ赤にしながらプンプンと起こっている。
殺せんせーの目の前には武器を構えている楓達6人の姿があり、皆はそれぞれニヤニヤとゲスい笑みを浮かべる。
「いやぁ~、このクエストはただの採取クエじゃないんだよねぇwwww」
「超生物を妨害しろって俺達で決めたクエストがあるんだよwww」
「そう言うと事ですので覚悟してくださいね
カルマ、ミナト、ミヤコの順でそう言うと殺せんせーはいよいよ身の危険を感じたのか冷や汗を流す。
急いで逃げようとするもののボウガンを装備している楓は照準を合わせると直ぐに発砲させて殺せんせーを躓かせる。
「ゲーム内じゃマッハは出せないから楽に狙えるわwww」
ケラケラと笑う楓に殺せんせーは急いで立ち上がろうとするとシャークプリンスを構えて突撃してきた海莉に轢かれて地面に転げ回る。
「皆さん!?落ち着きましょう!!争い事では何も解決しません先ずは話しあi……にゅやーーー!?まーたーですかー!?」
殺せんせーは皆を宥めようとするものの聞く耳を持たないのかカルマの龍撃砲がまたもや炸裂し殺せんせーを吹き飛ばす。
「太刀の乱舞を見せてあげないとねwww」
「御一緒させてもらいますお兄様」
ミナトとミヤコの兄妹はそう言うと狩技の練気解放円月斬りを発動させて無数の乱舞を見舞わせる。
「アッハハ~!!じゃあ次は俺がやるぜwww」
海莉は笑いながらそう言うとランスの狩技、スクリュースラストを発動させて螺旋の衝撃を殺せんせーに放ち吹き飛ばす。
その後も時間一杯まで殺せんせーに向けて狩技等を使って吹き飛ばし続けて採取クエストは終了する。
「……ふぅ。かなり楽しめました。素材なども沢山手に入りましたし」
集会所に戻ってから1人を除いて他の面子は肌が艶々としていてこれでもかと言う程の満面の笑みを浮かべながら各々のポーチを開き見せ合う。
「…………」
殺せんせーも静かにポーチを開き中身を確認する。
カラ骨×3、クタビレダケ、虫の死骸、セッチャクロアリ、石ころ、大地の結晶×2
悲惨な結果で殺せんせーは思わず叫びながら集会所を出ていく。
「いやぁ~皆のお陰で楽しめたわ~。暫くこれで殺せんせーイジってこう」
「それ賛成www」
カルマの言葉にミナトは一言そういう。
余談だが翌日から数日間、ミナトとカルマ、楓の3人から弄られ終始顔を真っ赤にしていた殺せんせーがいたとの事らしい。
「にしても今日はそろそろお開きにするか」
辺りを見ていた楓はポツリと呟く。
E組の生徒でごった返していた集会所は今では疎らになっておりミナトらもそれに気付いたのか「了解」と一言言い一同は集会所を後にした。
ゲームを終えた一同は隔離校舎を後にして下山する。
海莉は用事があると言い1人先に下山してしまい、ミナト・ミヤコ・楓・華鎌は待っていてくれた速水・倉橋と合流し山を降りていく。
帰りの話題も勿論モンハンの事でありお互い何を狩った等の話をしているとミヤコはある話題に釘付けになっていた。
「それは本当ですか?本当の本当なんですね?」
倉橋と速水に身を乗り出す用な感じで何度も聞き返すミヤコに苦笑いをする。
「本当の本当よ。私達はオトモのアイルーで狩りに行ってたの」
「ニャーニャー言っててとても可愛かったんだぁ~」
ミヤコが釘付けになっていたのは倉橋と速水がアイルーを操作して狩りに行っていたと言う事だった。
「それは是非とも興味深いですね。今度は私も同行させてください」
「勿論だよ~!明日にでも行こう!良いよね凛香ちゃん?」
「勿論、歓迎よ」
やったー!と元気に喜び速水とミヤコと話す倉橋。
その光景を彼氏2人は良いものだと思いながら確りとその光景を目に焼き付けるのであった。
おまけ…………
≪クエストが失敗しました≫
人気の無い隔離校舎で1人寂しくゲームをしている人がいた。
「きー!なんなのよこのゲーム!難しすぎるのよ!!」
誰もいない教室でギャーギャー騒ぐその人物はE組で外国語を教えているビッチ先生。
録にゲームをしたことのないビッチ先生は皆がやってるのに興味を持ち素早く購入しやっているのだが思うように進まない…………
クラスの人達に協力してもらえば良いのでは?と言いたいのだが生憎、プライドの塊でもある彼女はそれをよしとしない。
何としても1人でランクを上位に上がり皆に自慢したいビッチ先生は再びゲーム機を手に取りクエストを受注するのだった…………
おまけ…………②
所変わって津賀家。
≪クエストが失敗しました≫
あの後、ミヤコはミナトと共に帰り、夕食をミナトの家で食べているとタイミング良くミナトの姉、雪乃が帰ってきて3人で仲良くモンハンをしていたのだが…………
「姉ちゃん突っ込み過ぎなんだよ!?1人で3乙とかありえねーよ!?」
ミナトの突っ込み通り雪乃が1人で突っ走った結果、即行でクエスト失敗になってしまった。
あまりの出来事にミヤコもゲーム機を持ったまま固まっており微動だにしない。
「えぇーい!!こうなったらクリアーするまで寝ないわよ!あんた達も手伝いなさい!!」
「……え?私は御暇させていただきます。後の事はお兄様にお願いを」
「ちょっと待て!?然り気無く逃げようとするなよ!!」
ミナトとミヤコは口論するものの結局、雪乃を論破することが出来ず完徹で1つのクエストをやり込むのだった。
次の日、2人の大人と1組の兄妹が目の下に大きな隈が出来たのは言うまでもなかった…………