問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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Yes!ウサギが呼びました!
異世界に落とされるそうですよ?


「これか?」

 

親父の言い付け、というよりは生前口にしていたことを思い出した俺は、親父の机の引き出しにてそれらしきものを見付けた

 

それは一つの小さな封筒を見つけた。どうやら、血統関係の印を施しているだ

 

まあ、親父の性格ならここまで頑丈な結界にしておくのも頷ける

 

俺は、難なく封筒を開ける。まあ、俺以外の動物が触ろうものなら消し飛んでるだろうがな

 

「さてと、中には何て書いてるんだ?」

 

期待を込めて封筒の中身を机に出す

 

「手紙が……二枚?」

 

封筒の中には、これまた封筒と手紙が入っていた。

 

出ている手紙が気になったので先にそっちから読むことにする

 

「えーと、何々」

 

<甲、お前がこれを読んでいることは、なんて、テンプレを無視させて貰う>

 

「無視しちゃうのかよ!」

 

無視したらダメだろ無視は!

えーと、続きは?

 

<まあ、なんかあったってことだ。そんなことはどうでもいい。ともかく、甲。異世界行ってこい!もう一つの手紙を開けたら行けるからな。>

 

明らかに大事な部分の説明飛ばしてますよ、おやっさん

 

まあ、いいか。親父は無駄なことはしない人だしな

 

「さてと、んじゃ、行きますか!」

 

どちらにせよ、今は親父に関する手がかりが無いんだしな

 

そして、俺は異世界へと導く、手紙を開いた

 

そして、全身が光に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、俺は二人の少女と一人の少年+一匹(猫)と絶賛落下中である

 

この状況で、悲鳴をあげないとは凄い人間だな。猫は、叫んでるけど

 

そのような事を思った後、俺はこのままじゃ水の中に落ちることに気がつき行動を開始する

 

まず、近くにいた猫をつかんで頭に乗せる

 

そして、少し遠くにいるが下の二人よりも近くにいる茶髪の少女に向けて手を伸ばし、足からジェット噴射

 

のち、近づくと、俗にいうお姫様だっこをする。

 

「えっ!キャッ!」

 

「悪いな、少し我慢してくれ」

 

そして、俺は地面に向かって飛び、着地した

 

あ、下の二人忘れてた。まあ、いいか

 

「あ、あの……もう、降ろして//」

 

「え。あぁ、ごめんごめん」

 

俺は、ゆっくり少女を降ろした

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空にほうりだすなんて!」

 

と、赤いリボンを着けた少女

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

と金髪の少年

 

「……。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

と、また赤いリボンを着けた少女

 

「俺は問題ない」

 

と、また金髪の少年

 

「そう。身勝手ね」

 

と、またまた赤いリボンを着けた少女

 

「二人とも、中がいいことで」

 

と、これは俺

 

「「良くない!」」

 

いやいや、息ぴったりですけど。まあ、いいや

 

「此所……どこだろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぼいのが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃないか」

 

俺は心の中で全力否定する。だって、一応、俺も亀ですから

 

「まず間違いないけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前らにも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは、``オマエ''って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

「………春日部耀。以下同文」

 

「そう、よろしく春日部さん。それじゃあ、野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴そうな逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取り扱い説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

絶対、この二人仕組んでたろって思えてきた

 

「最後に私と十六夜君を助けなかった貴方は?」

 

「いやー、すまない。手が塞がっててさ、それはともかく城崎甲だ。一般人って言いたいけど()()()()()()()()()まあ、よろしく」

 

「そう、よろしく甲君」

 

「おう、よろしく。三人とも」

 

自己紹介しあっている?彼らを見る不審な影が後ろにいることは、誰も指摘しなかった。


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