問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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地球の理が精霊と契約するそうですよ?

やっぱり知ってる人いるか。まあ、仕方ないか。親父、有名過ぎるし

 

「そりゃ当たり前だろ。だって俺、息子だし」

 

「えぇー!甲さんが、斗兜様の息子!」

 

「うるさいぞ、黒ウサギ。それと、その斗兜って誰だ?」

 

と、十六夜が発言する。すると、すぐさま、黒ウサギが解説というか武勇伝のようなものの説明が入る

 

お前ら、組んでんのかよ

 

「斗兜様は、何体もの魔王を倒し続けた。英雄のような存在でございます。どんなに小さな子供でも知ってるような御方です。ですが、今から百年前に忽然と姿を眩ませてしまいました」

 

百年前っていうと、あぁ、ギャオスの襲来関係か

 

「あの、甲さん、斗兜様はお元気ですか?」

 

「親父が元気なら俺は此所にはいないさ」

 

「えっ、…………ということは」

 

「おう、親父は死んだよ。というかさ、こんな湿っぽい話は止めて、早く黒ウサギのコミュニティに案内してくれよ」

 

「は、はい。………わかりました」

 

親父は、一万匹ほどのギャオスと共に爆死した。正しく直すのであれば、親父は自らを爆弾に変え、敵のど真ん中で爆発した

 

全く、どれだけ派手に爆発してんだか。爆風でこっちもふっ飛びそうだったぜ

 

そんなことを考えつつ、俺達は、落下場所を後にした

 

 

 

 

 

と、思っただろ。甘い甘い。俺には少しやることが有るのさ。

 

なので、俺は、一言、耀に伝えてから、山から降りている仲間達のもとを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、アクア!シルフィード!ノーム!いるんだろ!」

 

俺は最初に落とされた湖の所へ戻っていた。

 

理由は簡単、精霊たちと契約するためだ。

 

俺達ガメラが人の姿でいられるのも精霊達の加護のおかげである

 

しかし、この世界に来た瞬間に精霊達がいなくなってしまっていたのだ

 

そういや、俺はあんまり精霊達と交流してなかったな。覚えてるかな

 

「「「お久しぶりです。マイマスター」」」

 

前の湖と地面と空から声が聞こえてきた

 

よかった。覚えててくれた

 

「ごめんな、ずっと会ってやれてなくて」

 

「いえ、貴方の性格から考えるとそんなことになるのは重々承知でしたから」

 

あらま、シルフィードには筒抜けですか

 

「そうか。それじゃあ、早速」

 

「待ってください、マスター」

 

「ん?どうした?アクア?」

 

「マスターはこの世界に来て一度もギフトゲームを体験していないでしょう」

 

「そうだけど、どうしてわかったんだ?」

 

「さっきもいいましたけど、性格から考えるとすぐわかります」

 

ちょっとまて、俺の性格、筒抜け過ぎるだろ!」

 

「マスター、声、出てる」

 

「え、あ、悪い、ノーム」

 

「大丈夫」

 

「とにかく、マスターの性格上、一度、練習しておくべきです」

 

「まあ、シルフィードがそこまで言うならいいけど」

 

「では、このような、ゲームにしましょう」

 

シルフィードが言い終わると、上空から一枚のギアスクロールが落ちてきた

 

『ギフトゲーム名 北風

 

参加プレイヤー 城崎甲

 

クリア条件 風の精霊シルフィードの吹き飛ばしを耐える

 

クリア方法 吹き飛ばしを受け、その場から動かない

 

敗北条件 降参する、その場から動く

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと自らの名の元、上記のゲームを開始します

 

シルフィード 印』

 

「それでは、始めます」

 

シルフィードの声と共に空気が集まる音がする

 

「ああ、こい!」

 

俺は腕組みをして、足腰に力を入れる

 

「ハァ!」

 

うぐっ、シルフィードの奴、前より強くなってるな。だけど

 

「俺の敵じゃねぇな」

 

俺はさっきより足に力を入れる

 

そのまま持続すること二分

 

「ふぅ、参りました。」

 

「おう、おつかれさん。シルフィード、前より強くなったな!びっくりしたぜ!」

 

「お褒め頂き、ありがとうございます。ですが、マスターも前より更に強くなっていますよ」

 

「ああ、まあな」

 

「さてと、シルフィードの試しも終わったし、そろそろ戻らせて頂きますよ、マスター」

 

「おう、わかった。それと、これからもよろしくな」

 

「「「はい」」」

 

三体の精霊は返事をした後、俺の左のブレスレットのうち無色の宝石へ、三体とも入っていった

 

「それじゃあ、そろそろ戻りますか」


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