コードギアス オールハイルブリタニア!   作:倒錯した愛

92 / 96
おまたせえええええええええええええええええええええっっ!!!!!!


新たに『協力者』を

「出番がないのはどうかと思うぞ私は」

 

「良いではないか、計画的にことが運んで終わったのだから」

 

「そういうことじゃないだろう、絶世の美女たる私に、出番の『で』の字すらないということは……同性愛者と見まごうほどだぞツキト」

 

「お前までそう言うかこの処女ビッチ擬きが」

 

執務室のソファでぐでぇ〜と寝そべり、私に愚痴と罵倒をぶつけるC.C.を睨む。

 

昨夜、いや今朝であろうか、黒の騎士団の不穏な因子、過激派主要メンバーの生命が消失した。

 

戦闘による損害らしい損害はなかった、むしろ撤収作業中に足を滑らせ転倒した隊員が数名いたか、怪我はないと言っていたが…………腰大丈夫だろうか?

 

「何が不満だ?数日前にお前の存在がスザクにバレたアクシデントもあったそのすぐ後に先の状況だぞ?」

 

「何が言いたいんだ〜?」

 

「あいつは所謂『世界に愛されるタイプの主人公』だ、イケメンで技量良くどこかあどけなく人を惹きつける魅力があって黒い部分に対する勘が鋭い男なんだ、お前が油断を晒せば私も危ないのだ」

 

「そうは言うがなぁツキト……私も部屋でパソコンいじってピザ食ってるだけなのは飽きたぞ」

 

「お前なぁ…………はぁ……わかった、何がしたい?」

 

「おや?諦めが早いとは、お前にしては意外な行動だな」

 

「馬鹿を言え、お前相手に粘るだけ無駄と知っているからだ」

 

まったく、本当に魔女のようだなC.C.は…………そこがまた魅力なのだがな。

 

「私を面倒くさい女みたいに言うな、めんどくささで言えばお前の方が上なんだぞ」

 

「言ってくれる………まったく、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?こんなくだらない意地悪をする女じゃあないだろう?」

 

「ふん…………お前が私を蔑ろにするから言わないでいただけだ」

 

かまってちゃんかおどれは……。

 

「まったく、お前という女は愛らしいにもほどがある、私を萌え死にさせる気なのか?」

 

「黙れ、この男女見境無し発情魔が」

 

「……綺麗なものを綺麗と言うのは罪か?イケメンをイケメンと呼んで何が悪い?良い女を口説くことは不道徳か?ならばそれら不条理、我が身全てで受け止めよう!(関ボイス)」

 

「無駄に良い声で畳み掛けるな!逆に胡散臭いぞ!」

 

関智一風味のボイスはお気に召さぬ様子だな。

 

次やる時は諏訪部順一風にするのも一興か……。

 

「まあそう言うな、あいにく私は口しか回らん男でな、こういうのも一興と思っただけさ」

 

「だったら仕事くらいやってくれない?ってかあと10分で会議よ?」

 

「昨夜の一件の会議だろう?別にやらんでもいいだろうに」

 

デスクから口を挟んだクレアにそう零すC.C.、どうやら出番関連についてまだ根に持っている様子だ。

 

「C.C.、残念だけどここにいるこのホモはね、コーネリア様に何も言わずに出動させたのよ」

 

「それがどうしたんだ?猟犬部隊はツキトのお膝元だろう?コーネリアは無関係のはずじゃないのか?」

 

「エリアのトップはコーネリア様なのよ、直属とはいえ無断で軍を動かせば何かしら言われるに決まってるわ」

 

「それでか…………お前本当に面倒ごと増やすのだけは天才的だなツキト」

 

「うるさい、コーネリアがちゃんとベッドで寝ていれば良かったのだ、夜中に目が覚めて窓から夜景を見てたら作業中の猟犬部隊を見られたなど、どんな冗談だというのだ」

 

帰ってゆっくり寝ようと思った矢先、夜中にもかかわらず起きていたコーネリアに問い正され、その場しのぎで言ったあれこれの結果が数分後の会議の議題となるとは…………。

 

寝てろやコーネリア……寝不足やろお前ぇ。

 

「まったく……面倒くせえなあ」

 

「地が出てるぞ、地が」

 

「仕方ねえだろ?出るもんは出ちまうんだ、おちおち地なんて出せねえんだからちょっとくらいは許せや」

 

「どうでもいいけど、C.C.は早めに出ないと遅れるわよ?今日は騎士団の団結力強化とかのための集会があるんでしょ?」

 

「どうせボウヤが喋ってるのを突っ立って聞いてるだけで暇になるんだ…………もう少しくらい居てもいいだろう?」

 

クレアの催促にもC.C.はソファ上から全く動じずにそう答えた。

 

「同情くらいはしてやろう」

 

「うるさい、お前も連れてくる予定だったのに、こんな面倒な会議を立ち上げて……」

 

「なぜかあの時間に起きていたコーネリアに言え、それに、そっちの会議に出ずとも私はその後でブリタニアと黒の騎士団の合同会議に出席せねばならんのだぞ?」

 

「知るか、お前のせいみたいなもんなんだから、あくせく働け」

 

「わかっているさ…………お前も早く向かうんだぞ」

 

「わかっているよ」

 

ソファでブーブーと文句を垂れるC.C.にそう言って、クレアと共に会議へと向かった。

 

あぁ、面倒だ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会議室にて会議は始まり、エリアの成長状況やキョウトや黒の騎士団との今後の付き合い方などを話し合い、ついに私に話しが回ってきた。

 

「最後になるが…………ツキト」

 

「はい」

 

「昨夜の出撃について私は事前報告を受け取っていないのだが、なぜ何の報告もなく出撃した?」

 

「国籍不明の工作部隊を捕捉したとの情報があり、秘匿を厳としなければならなかったためです」

 

「なぜ私に秘密にしたんだ?エリアの責任者は私となっている、ツキトの貢献も忘れてはいないが、一言くらい欲しかったぞ……」

 

…………さっきまでの厳格な表情と雰囲気はどこに行ったんだ?最後なんかもう怒られた後の子犬みたいになってるんだが。

 

正直コーネリアがかわいくて会議なんかどうでもよくなってきたんだが!!

 

「…………情報の出所が黒の騎士団であるため、秘匿せざるを得ませんでした」

 

「黒の騎士団から……?」

 

「黒の騎士団と…………カーライル卿は黒の騎士団のゼロと連絡を取っているのか?」

 

意外にもコーネリアではなくギルフォードがそう聞き返してきた、彼はコーネリアの言葉を遮るような男ではないはずだが…………きっと驚きのあまり、とっさにと言ったところだろう。

 

「然り、ゼロより打診があり私が受け入れたのだ」

 

「カーライル卿は、それを今日まで黙っていたと……黙秘していたと、言うのか?」

 

「そうなるな」

 

「!!!」

 

ダンッ!と円卓を叩いてギルフォードは立ち上がった。

 

彼らしくない怒りで満ちた表情に、会議室に集った者たちがどよめく。

 

「貴公は!コーネリア様の幼馴染であり、最も信頼厚き貴公は!!重要な事柄をなぜ報告しない!?」

 

「物事には順序があるのだギルフォード卿、私が報告をしなかったのは、まだその時ではなかったからだ…………あと、幼馴染云々は関係なかろう」

 

「では聞くが、いつになれば話す予定だった?」

 

「日本エリアを自治区とした後……であろうな」

 

「貴公はふざけているのか!」

 

幼馴染の関係性を出してきたお前が言うなギルフォード。

 

「おふざけだと思うならばそれも良し、私は私なりの方法で日本エリアについて考えているだけだ」

 

「ならばそれを実行する前にコーネリア様に伝えるべきだ、貴公は秘書や枢木卿やユーフェミア様に話すだけであり、コーネリア様には全容どころか一言もないではないか!」

 

「全てを報告せよと言うなら、先んじて貴公がやるべきではないかね?」

 

「私はコーネリア様に全てを報告している!」

 

「本当かね?コーネリア様に隠していることはないのかね?……ひとつも?」

 

「っ……プライベートなことは関係ないであろう!」

 

「ならば、私も話すことはないはずだ、貴公が話さぬのだからな」

 

「しかしだな!…………コーネリア様!よろしいのですか!?」

 

私の態度に耐えかねたのか、ギルフォードはコーネリアに助け舟を求めた。

 

「ギルフォードの意見はもっともだ…………ツキト、教えてくれ……いつから黒の騎士団と繋がっていた?」

 

ふむ…………ここで一石を投じるか、否か。

 

………………ブリタニア人らしく、賭け(ギャンブル)も悪くないか。

 

「コーネリア様が日本エリアの総督となられた頃……でしょうか」

 

「そうか…………最初から、ツキトは黒の騎士団と繋がっていたのだな」

 

「コーネリア様から見れば、そうなりますね」

 

「では…………では貴公は、あの旧サイタマゲットーにおけるテロリストとの戦闘時にも……」

 

「特定の回線を通じて当時のゼロと話しをしていた、双方の動きが合わなければあそこまで綺麗な『戦闘』は仕上げられなかった」

 

「貴公は……貴公は一体何を考えているのだ!」

 

「無論、日本エリアの今後だ…………あいにく、それ以外の命令を受けていないのでな」

 

「命令だと?それは皇帝陛下の勅命か?」

 

「当然ながら主命だ、私は二君に仕える気はことさらない、これまで、これからも」

 

「カーライル卿、貴公の忠義もよく分かる、しかし斯様な物言いでは皆々が勘違いしかねない」

 

ダールトンがそう警告してくるも、構うことなく口を動かす。

 

「ダールトン将軍、今の私の発言には一切の虚言はない…………額面通り受け取ると良い」

 

「き、貴公………まさか……」

 

「ツキト、もしやと思ったが…………ツキトは陛下に」

 

「我が忠誠はすべて、偽りなく我が主のみに向けている、陛下も敬ってはいるが、どちらかを取るとなれば、迷いなく我が主の勅命を取る」

 

「貴様は!陛下よりラウンズの地位を賜って置きながら、忠誠を捧げぬなどと…………恥じることはないのか!?」

 

「ないな、何一つとしてありはしない、我が仕えるべきは皇帝陛下に非ず、我が主のみだ」

 

ラウンズ、最強の騎士、皇帝の剣…………とは言うが、現在の実態はただの飾り、与えられるKMFや親衛隊はキャラクターを引き立てるパーツに過ぎない。

 

一世代前の本物の騎士達ならいざ知らず、現行ラウンズはアイドルだぞ?誇れるものがどこにあると言うのだ……。

 

さらに言えば、貴族たちにとって私は【地方巡業に奮闘するそれなりに売れてはいるがデビューしきれないアイドル役】という認識なのだぞ?

 

どれだけ格好良く【外征騎士】と唱えようと、所詮は国の公式アイドルでしかない。

 

まあ、陛下は私について色々と分かっているから、待遇面では不満は無いが…………何にせよ、早めに功績を挙げて枢機卿にならねば。

 

「妄言もいいかげんにせよ!貴公はたったいま逆賊となり得てもおかしくないのだぞ!」

 

「ふむ…………ならば、ここにいる者たちだけでも、首ぐらいは取っておいた方がいいかもしれぬな」

 

「なんだと!?」

 

「逆賊となるもまた良し、そうなると中華連邦あたりにでも取り入るしかないのだが…………訪問に際し手土産くらい無くては、品格が疑われてしまうのでな」

 

本気でそんなこと考えてはいないがな。

 

スザクあたりが中華供の女に惚れたとかでもない限り、焦土とする計画に変更は無い。

 

「だが先も言った通り私は日本エリアを発展させること以外に主の命を受けていない………そもそも、我が主がいると知りながら、爆撃を行った皇帝陛下に忠誠を誓えとでも?」

 

「それは!…………だがそれは事故であって、貴公も復讐はしないと言っていたはずだ!ラウンズである者が言を違えるのか!?」

 

「復讐は無意味と知っている故にしなかったに過ぎん…………私はただ主命に従うのみ、その過程で邪魔になるものを排除するだけだ」

 

「それは……たとえ私や、ユフィや、皇帝陛下であっても…………か?」

 

「主の安寧のためならば、誰であれ…………たとえ神であれ、私は排除する…………それだけです」

 

ルルーシュとナナリーの命令を達成すること…………。

 

「コーネリア様やユーフェミア様は我が主にとても良くしてくださいました…………できることなら、斬りたくはないのです………」

 

2人の敵を切り刻むこと…………だ。

 

それくらいしか能の無い男だが、それでも、あの2人のそばにいることができるのだ。

 

世界の外側が、私をこの世界に押し込めた、故に、私は存在そのものが世界のどこかにある限り、この世界の極点に位置する。

 

極点とは、『中心』であり、『外周』だ。

 

望めば、望むものを、望むままに…………とは、あの白い神の言葉だったか。

 

ハッ…………なんて恵まれた環境だことか。

 

…………だからこそ、苦労をかけてさせてきたルルーシュとナナリーの苦悩を、その半分でも請け負えたなら。

 

私は、きっと2人に相応しい騎士となれるはずだ。

 

そのために、まずは内情を知る味方を増やし、今まで以上に地盤を強く固めることが肝心だ。

 

アッシュフォードの当主および次期当主は味方であり、とても従順な有力貴族だ。

 

C.C.は2人の友人として密接な関係にあり、貴重な私と同等の存在だ。

 

クレアは内情を知る転生者であるがルルーシュしか眼中にない、珍しい人種だが一応は同類…………なのか……?

 

ユーフェミアは…………味方ではあるが、私とナナリーとの3人での絡みになると軽く修羅場になるし…………犯されかけるし………ダレカタスケテー。

 

と、欲している人材はほぼほぼ揃っているが、私の方針に異議を唱えられる人物が1人もいない。

 

いるとすれば……………ここまで漏らしておいて今更言うまでも無いか。

 

「…………ふむ………クレア」

 

「なに?」

 

「そろそろだと思うのだが…………どうだ?」

 

「…………あんた、本当に予知能力とか持ってないわよね?」

 

「あるにはあるが、所詮経験則だ、お前ほどじゃないさ」

 

隣に座るクレアと軽く言葉を交わしながら、確信を得た。

 

私がこれから起こす行動が、クレアの【見た】景色………これから起こる事柄と同じだと。

 

すなわち、確定した未来と同じ道筋を辿れるのだと。

 

「…………しかし、コーネリア様が私の真意を知りたいと思うなら、この会議が終わった後にお教え致しましょう

 

「本当か?………冗談ではないな?」

 

「えぇ、なんなら、ユーフェミア様も同席していただきましょうか?

 

「妹も?なぜだ?知る必要があるのか?」

 

「ユーフェミア様にはすでにお伝えしているためです」

 

「貴公!ユーフェミア様には伝えていたのになぜコーネリア様には伝えなかった!」

 

「…………ユーフェミア様との談笑の中で誤ってこぼしてしまったからだ」

 

言った瞬間、会議室中の者たちがポカンとした顔で私を見つめてきた。

 

「…………き、貴公が?」

 

「秘密を漏らした……?」

 

「…………あぁそうだ!私ともあろうものが!よもや談笑の中で気が緩んでしまうなど!!!」

 

思い出したらムカムカしてきた!!くっそ!クッッソッ!!

 

あの雰囲気と胸の前で秘密を隠し通せるものか!!普通に無理だろう!?

 

「一生涯における不覚において三番目くらいの不覚を取ったが…………まあそれはもう良いのだ、今は……コーネリア様のお返事を待つのみ」

 

「…………私だけにしか理由を言わないというのか?」

 

「えぇ」

 

「ダールトンやギルフォードには教えられない理由なのか?」

 

「先方の『信頼』を裏切れませんので」

 

コーネリアの言葉に短く返し、黙る。

 

コーネリアはダールトンと小声で何か話し始めた。

 

さぁて、決まった答えが返って来るまで、如何程の時間がかかるのやら………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ダールトン、どう思う?」

 

「……頑なに訳を話さなかったカーライル卿の最大にして最後の譲歩、と取るべきかと」

 

「私としては一定以上の幹部へも通達しておきたいのだが………これ以上は望み薄か?」

 

「我々が迫っては難しいでしょう、あるとすれば、それはコーネリア様次第かと……」

 

「ツキトの甘さを突けと?」

 

「身内、特に幼少期から繋がりのある人物には人一倍甘い面があるのは誰の目にも明らかです、ここはコーネリア様が適任かと」

 

「…………私の妹に頼むのはどうだ?ユーフェミアに泣き真似をしてもらえばツキトは必ず口を割る、さらに言えば、ツキトは絶対にユーフェミアに暴行を加えたりしない、どうだ?」

 

「洞察力に優れるカーライル卿を騙しきれるとは思えません……カーライル卿は日本エリアにおいて実質的な政治権力と現状の2/3ほどの軍部の指示を得ており、強硬策は支持派の反乱を招く可能性があり分が悪いかと」

 

「手が早いにもほどがあろう……残る手は正面からしかないのか?」

 

「そうなりますが…………そもそも、我々にまで伝える必要は薄いかと考えます」

 

「そうか?情報はなるべく共有したほうがよいだろう?騎士団がどうかは知らんが、今の関係を続けていくならあちらとの協議にも出席する必要がある」

 

「正しい考えにございます、しかし、カーライル卿にとって情報を渡す行為は苦渋の決断であると考えます、カーライル卿は非常に慎重に行動する人物………コーネリア様個人への情報公開に踏み切ったのも、幼少期から付き合いがあり信頼できると踏んだからでしょう」

 

「では、私がツキトから情報をみらったとして、それを伝えるのは控えた方が良いと?」

 

「カーライル卿を怖れぬならば」

 

「いや、怖いというか…………嫌われたくないというか……」

 

「あぁ………コーネリア様はカーライル卿の『姉上』でありました…………兄弟姉妹に嫌われたくないというお心は理解しております」

 

「まあ私が勝手にそう思ってるだけだし、立場上それも難しくあるのだが…………できればもっと頼って欲しいし、茶会とかもしたい……」

 

「………ユーフェミア様と一緒に誘われてはいかがでしょうか?カーライル卿もお二人の誘いとあれば断ることはないでしょう」

 

「う、うむ、今度話してみよう」

 

「…………して、如何なさいましょうか?」

 

「ん?……あ、あぁ……ツキトからの情報は私が受け取るが、ダールトンやギルフォード含めた全ての者に一切を通達せず、私と妹、ツキトのみの間での情報共有を行うものと考えているが…………伝えないことで混乱が生じるかもしれん」

 

「そうでしょう、なのでもしもの時は…………」

 

「………………その時は、な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で?あんたにしては珍しく私に確認をとってきた訳だけど、どういう風の吹き回しかしら?」

 

「慎重を期す必要があったからだ、御二方についての情報は本来なら知り得た瞬間に首を刎ね飛ばすレベルなのだ……いかに旧知の仲であるコーネリアとはいえ、裏切らぬ保証はない」

 

「コーネリア……様は裏切らないわよ、あんたが余程こっ酷く捨てたりしない限りはね…………でも、皇帝の座を狙ってたらどうするつもりだったの?」

 

「妹を差し置いてか?シスコンのコーネリアが?………ありえん、私が御二方に剣を向けることくらいありえん」

 

「自信あるのはいいけど、そういうところこそ未来予知のできる私に聞くべきじゃないの?」

 

「チートやバグに頼るのはどうしてもクリアできないステージがあるときだけと決めている」

 

「魔◯村とか?」

 

「フロ◯のアクションRPG……は普通にクリアできるな、フラグ管理が乙女ゲーム並みに面倒だが」

 

「無双ゲームとか好きなの?」

 

「やったことはないが………ベル◯ルク無双はやってみたいと思ったな」

 

「ゼ◯伝の無双は?」

 

「申し訳ないがゼ◯伝を知らないので金を払ってまで買うほどのものなのか正直わからん」

 

「じゃあ、ブ◯ボは?」

 

「糞3を周回して飽きが出たら買ってみようと思う」

 

「…………どこでプレイしてんの?」

 

「クラブハウスの自室だが?」

 

「よくバレないわねあんた……」

 

「wiki見ながら3周して、飽きたからRTAやってたな」

 

「へー、タイムは?」

 

「再走に再走を重ね…………結局走りきれなかった」

 

「最後まで走りなさいよ……」

 

「祭祀場の木のショートカットのとこができなくて詰んだのだ……」

 

「意外とアクションゲームが苦手なのね……」

 

「クレアはどうなんだ?得意なゲームとかあるのか?」

 

「育成系のゲームかしら、農場経営のゲームとかハマったわね」

 

「競馬のゲームとかか?」

 

「なんでここで競馬のゲームなのよ……やったことないわよ、ていうか知らなかったんだけど」

 

「気にするな、アレは……ちょっとした闇だからな……………厳選とか」

 

「あぁ…………理解したわ」

 

「育成ゲームの闇は深い…………ポ◯モンなんて本当に……」

 

「ぶっちゃけ面倒よね………ソーシャルゲームのガチャと違ってお金がかからないだけマシかしら?」

 

「時は金なりと言うぞ」

 

「…………結局闇に変わりはないようね」

 

 




ゼ◯伝に関しては緑の服の人がマスターソードとかいう剣で世界に光を取り戻すことくらいしか知りません。

でもゼルダ姫は最高にシコいので検索はします


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。