コードギアス オールハイルブリタニア!   作:倒錯した愛

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お久しぶりブリタニアァァァァァアアアアア!!!!!

ピックアップで青王出たぞゴラァ!!!

使い道?パーフェクト黒王がいるので、ないです。
直感に回数の回避か無敵付けて、どうぞ。

もはや半ばコレクションゲーですねコレワァ……。


あな恐ろしや我が『婚約者』

「あぁぁあぁぁあああ……あぁぁあああぁあぁぁああ…………」

 

頭を抱えて蹲るのは私。

 

「ほら、借金の返済みたいなもんだろう」

 

軽ーく言ってのけたのはC.C.。

 

「今さら悩んでも仕方がないかと」

 

そう言って紅茶を淹れるのは咲世子。

 

「えっと…………やっぱりさ、こういうのはしっかりやるべきかなって」

 

私の肩に手を置いたスザクが言う。

 

「その…………俺からも、頼む」

 

対面に座ったルルーシュが優しい声音で言う。

 

クラブハウスは沈んでいた、私のせいで。

 

………………そうだ、時を戻そう。

 

Cの世界を経由して外側と接続、時間軸に針を付け足し逆行を開s

 

「おいツキト、お前今何しようとした?」

 

「すまん、少し……だいぶ……かなり……200%くらい混乱しているようだ」

 

「お前が参ってどうする、素直に喜ぶべきだろう」

 

「だが……しかしだな……」

 

アーニャとナナリーの親善試合から2週間経った日のことだ。

 

中華連邦に抗議文を送ったり、アーニャからの濃いスキンシップを受け流しつつ焦土作戦を練っていた。

 

その日はアーニャからのスキンシップがほとんどなく、『槍でも降るのでは?』と戦々恐々としていたが、無事にクラブハウスに戻ることができて調子を狂わされた気分になった。

 

安心したのも束の間、夕飯を終えてナナリーに呼び出され告げられた。

 

『私のお願いは…………まだ有効ですか?』

 

正直、嫌な予感しかしなかった。

 

「そう思ってたら、案の定ですよルルーシュ様…………試合を申し込まれました」

 

「ナナリーだけならまだしも、アーニャ・アールストレイム卿も、か……」

 

つまり【ナナリー&アーニャ〜VS〜ツキト】である。

 

…………処刑かな?

 

「なんの罰ゲームでしょうかねコレ?前世の私は閻魔にファックサインでも突きつけたんですかねえ…………」

 

「お前ならやってそうだよな」

 

「イイ笑顔でやりそうではありますね」

 

「いっそ殴りかかってそうだね」

 

「C.C.!咲世子!スァァアザク!!お前たちは私の味方ではなかったのか!?」

 

「お、落ち着けツキト……」

 

「はっ……も、申し訳ございませんルルーシュ様……私としたことが」

 

あってないような私のメンタルが粘土のようにこねくり回されているような気分だ………不愉快極まる。

 

「くっ……私が……私が…………私がナナリー様とアーニャに勝てるわけないじゃない!!」

 

「い、いや、ツキトは素早さがあるだろ?それならいけるんじゃないか?」

 

「完全に見切られております……」

 

「手数で押すのはどうだ?」

 

「2対1で手数で押すのは…………」

 

「パワーでゴリ押しだよツキト!」

 

「怪我したらどうするんだ!?」

 

「いやそこか!?」

 

「当たり前ですルルーシュ様!ナナリー様もアーニャもまだまだ15歳の高校一年生ですよ!顔に傷なんてつけてしまったら………」

 

…………首括らなきゃ(使命感)。

 

「死ななきゃ(使命感)」

 

「かつてないほど慌ててるねツキト、君らしくないね」

 

「メンタル木綿豆腐だぞ?舐めないでくれよスザク」

 

「自慢げに言うとこじゃないだろう……」

 

呆れ混じりのルルーシュのツッコミを受けつつ頭を使っていく。

 

が、使った瞬間にお手上げを確信、残る手立ては…………。

 

「……咲世子」

 

「ツキトさん、私は常にナナリー様の味方ですので、悪しからず」

 

「………スザク」

 

「説得してみるのはどう?」

 

「もう何度も試したさ、しかし返ってくるのは『NO』だけだった…………一度決めたらナナリー様は脇目も振らずに一直線ゆえ、きっとこれから毎日何度説得しようとも考えを変えようとはしないだろう」

 

そこに惹かれたのだがね?と付け足す。

 

ナナリーの一途さは私の影響なのだろうか?だとしたら、ちょっと嬉しいと言うか、何というか、すごく心が温かくなるというか……。

 

「ツキトの言う通り、ナナリーは思慮深い、しかしどこか猪のように突っ走ってしまうところがある…………主にツキトに対してのものだが」

 

「誠に申し訳ございません……」

 

「謝るなツキト、お前のおかげで、今の俺とナナリーはあるんだ、特にナナリーはお前に大きく救われている」

 

「依存のようにも見えるけどね、ただまあ、それくらい一途なのがナナリーらしいと僕は思う」

 

「そうだな、ナナリー様ほど伴侶にしたいと思える女性はおらん…………が、ナナリー様ほど王にしたくない御方はいない」

 

「ツキトさん、それはさすがに不敬では……」

 

「待て咲世子、ツキトの言うことは、正しい……残念ながら、いや、喜ばしいことに、か?」

 

「残念ではありますが、同時に、喜ばしくもあります…………ナナリー様はあまりに闇を感じることがないのです」

 

言ってはなんだがナナリーは信じ込みやすい性質だ、敵と味方を早期に決定してしまうところがあり、その性質が時に最悪の事態を招きかねないのだ。

 

加えてルルーシュのように政治などに対する意識や興味が薄い………国のトップとしてはあってはならないことだ。

 

「誤解を恐れず言うならば、人望が…………」

 

「そこはまあ………分け隔てないと言う点では好かれるのだが…………」

 

人望もまた違う、ナナリーは多くの友人を作り、ライバルと競い合うが、国家の運営においてはそれだけでは足りないのだ。

 

ルルーシュは中学生の頃より大小構わず貴族の長男長女との友好を築き上げて来た、端的に言ってコネだが、これは将棋で言う【持ち駒】を増やす行為に等しい。

 

どんな時にどんな手段をとろう、と考えた時に頼れる人物はどれほどいるのか?そう考えた時、ルルーシュとナナリーのどちらがより多くの人物がいるのか、考えるまでもないだろう。

 

ナナリーの友人を貴族の長男長女より下に見ているわけでもないし、ナナリーのライバルを侮辱しているわけでもない。

 

【王としての人望】、どちらがより上か、そう考えた時にルルーシュが上なのだと言うだけの話だ。

 

かつて、我らが祖たるブリテンの栄誉を地に貶めた憎っくき愚王、ジョン失地王は最低最悪の人望無さであったからな。

 

王にとって、皇帝にとって、国家の頂点に君臨する者にとって、人望がいかに大事か…………それをよく理解させてくれる良い教材だ。

 

それ以外には馬の糞以下の存在だがな、まったく、イングランドの王、ウィリアム1世を見習ってほしいものだ。

 

まあ、彼の王も国をほっぽって戦争と冒険に明け暮れていたし、王としてみたら………ちょっと、その………仕えてみたくはあるが、民草を考えるとどうしても反りが合う気がしないのがな…………。

 

そういう意味では、不完全な王こそ、真に民に好かれる王なのだろう。

 

「いかに政治の手腕が天才的であろうと、頭のキレる策士であろうと、人間である以上は人間の考えを超える行動はとれませんから」

 

「なんでも出来る聖人君子なんてありえないからな……」

 

「いたら私が斬り捨てておりますが」

 

「物騒だなお前は……」

 

「そこはほら、せめて神社に閉じ込めるとかにするといいんじゃない?」

 

ヒェッ…………スザクお前怖すぎ。

 

「スザク…………お前、変わったな」

 

「え?ちょっとルルーシュ、待ってよ、そんな引かないでよ!冗談だよ!信じて!」

 

「おいおい、そんな引っ張るなって、悪かったよすまんすまん」

 

若干涙目でルルーシュに縋り付くスザク、ルルーシュもやり過ぎたと思ったのか謝りつつ笑っている。

 

黒薔薇(ルルーシュ)×白薔薇(スザク)……悪くないな」

 

「おいC.C.ゴルァ」

 

「おっと、つい口をついて出てしまった」

 

じゃれあう2人を前に在ろう事か薔薇発言をするとは…………C.C.このやろう、いいセンスしてるじゃないか。

 

「ところでさ、そっちの緑のお姉さんなんだけど…………もしかして」

 

「ほう?ようやく気づいたなボウヤ、キュウシュウ以来だな」

 

思わせぶりなC.C.の返答に、スザクを中心に部屋の温度が5度くらい下がった。

 

ルルーシュは『やばい』という表情で私を見てきた。

 

わかってる私にとってもこれは結構やばい。

 

運良くごまかせないかなーなんて考えが甘すぎた!気がついた時にはスザクとルルーシュは勉強を終えてリビングでのんびりしていたのに、空気読まずにC.C.がシャワーから上がって来やがったのだ。

 

驚いて固まるルルーシュとスザクが再起動する前に、最初からリビングにいた私に気が向いたから『よぅし!』と内心思ってはいたが…………お前ほんとそう言うところだぞスザク!

 

鋭すぎんだよお前!色々と!この爽やか主人公野郎!大好きだこの野郎!

 

「………………あぁ、こんなところにいたなんてね」

 

言うなりルルーシュから離れ、ルルーシュの盾になるように立ってソファに座るC.C.にポケットから拳銃を取り出して頭に突きつけた。

 

セーフティは解除されていて引き金を引けばC.C.の頭が即ザクロだ。

 

「お前を捕まえる前に、ツキト、どうして何も言ってくれなかったんだ、まさか…………脅されていたのか?」

 

クッソ腹たつくらいイケメンな男口調、私でなきゃ惚れてるね。

 

その口調で堕ちない女子はほぼいないだろうなぁ…………私ももう少しマシな見た目が欲しかった……。

 

まあ現状にはそれなりに満足してるからいいか。

 

「そうカッカするなスザク、この女、C.C.は私の大事な部下なんだ」

 

「ツキトの…………本当かい?」

 

むっ、口調が戻って表情も柔らかくなってしまったな。

 

そっちの方も好きだからいい別に構わんが。

 

「あぁ、非公式ではあるが私の直属でな、騎士団と私をつなぐ重要な連絡係だ」

 

「さっきから聞いているから知ってるとは思うが、私の名はC.C.、訳あって名前がないのでこう名乗っている、こいつにこき使われてるかわいそうなただの少女さ」

 

「こんな具合に口の減らん可愛げのない女だが、腕は確かだ、まあ…………『パートナー』のようなものさ」

 

「そうだったのか…………やけに騎士団と綿密に打ち合わせできていると思ったらこう言う事だったんだ………」

 

拳銃を下げつつそう呟くスザク、ポケットにしまいつつ質問してきた。

 

「ツキトはいつから騎士団とコンタクトを取っていたんだい?」

 

「日本解放戦線によるビルの占拠事件以降だな、その時のことはスザクも知っているだろう?」

 

「うん、目先のテロリストより人命を優先した、そう言ってたね」

 

「その通りだ、その気持ちは今も変わっていない…………それで、その時に騎士団側に協力を取り付けたことがきっかけになったのか、向こう側から接触があった」

 

「あの時か…………その後のナリタ包囲戦は?」

 

「なるべく被害を避けるために互いに攻撃のポイントをずらして進軍することを示し合わせたりしたな、コーネリア様には私から直接ルートを伝えておくだけだったから楽ではあったが…………よもや私の砲撃で危険にさらす羽目になるとは」

 

「ガウェインの砲撃で起きた土石流は計算外だったの?」

 

「まったく、さほども考えてなかったさ」

 

結果だけで見れば、日本解放戦線が起こした土石流で本隊は進軍を妨害させられ、騎士団はしばし単独で日本解放戦線との戦闘を余儀なくされたが……。

 

「あれほど威力があるとは知らなかったからな………」

 

「僕も驚いたよ、あの威力には」

 

「おいおい待て待て、それじゃあC.C.は……」

 

おっと、ここで割ってきたか、さすがルルーシュ、タイミングは良好だろう。

 

「えぇ、ルルーシュ様の思っている通り、騎士団のメンバーです」

 

「そう、だったのか……なんとなく察してはいたが」

 

「報告せずに事を運んでしまい申し訳ない限り、不忠の我が身を罰するならば甘んじて受け入れます」

 

「ツキトが伝えないで良い感じたのだろう?なら、俺は責めないさ」

 

「感謝の極み」

 

「ツキトがルルーシュにも秘密にしていたってことは、相当だね……」

 

「私にも隠し事のひとつやふたつはある………スザクの鋭さでバレてしまったが……」

 

「スザクを侮りすぎじゃないのか?お前らしくないぞ」

 

「空気読まずにシャワーから出てきたお前が言うなC.C.ぅぅううう!!!」

 

「いちいち喚くなツキトォ!その口を閉じさせてやろうかァ!」

 

「上等だゴラァ!見さらせC.C.ゥ!!」

 

キレちまった…………せめて一撃で決めて殺る!

 

「ど……同格!C.C.って女の子は一見して普通でか弱く見える女子高生!でも、その実…………実力は互角!」

 

「お、おい、スザク?いきなりバトル漫画みたいなこと言ってどうしたんだ?」

 

「ルルーシュは感じないのかい!?あの2人のオーラを!」

 

「お、オーラ?……え?」

 

「行くぞォ!C.C.!」

 

「来ォい!ツキト!」

 

腕を引き絞る、狙いは…………拳!

 

「「じゃーんけーん、ポン!」」

 

…………ぐっ……。

 

「私が、この私が、よもや、C.C.にジャンケンで負けるなどと……ッッ!!!」

 

「ふん!まだまだだなツキト、バレバレだったぞ!」

 

「えぇ……」

 

ルルーシュの呆れ顔とため息が私とC.C.に向けられる、ふっ、辛い……。

 

「あぁ、盛り上げありがとうスザク」

 

「よかった、いい感じできたみたいで」

 

スザクはほっと胸をなでおろした。

 

「いやいやいやいや、スザク?お前さっきC.C.のことものすごい勢いで疑ってなかったか?」

 

脈略もクソもない流れにルルーシュがすかさず突っ込んだ、それに対してスザクは驚いた表情を向けるが、なんともないようにこう返した。

 

「ツキトのパートナーなんだよね?なら、何も問題ないかなって」

 

「そんな簡単に……」

 

「綺麗事だけで物事は解決しないっていうのはツキトから聞いてからさ、騎士団に仲間がいても不思議じゃないと思ってたから」

 

「…………そういう事か、そういうところは本当に鋭いんだなスザク」

 

ルルーシュはスザクの答えに納得してそう言い、椅子に座りなおした。

 

「それに、ツキトの『直属』なら、少なくとも悪い人じゃないからね」

 

「あぁ、それには俺も賛成だ、クレアさんとか……特にな」

 

頰を赤らめたルルーシュがちょっとだけ恥ずかしそうにそう言うと、咲世子の視線がとても優しくなった。

 

今度咲世子にどこか美味しいケーキでも買ってこよう。

 

「そう言えば、ツキトの秘書のクレアさんってどんな人なんだい?ルルーシュ」

 

「お、俺に聞くのか?………えっと、年上でとても包容力があって、でも可愛いところが多い人、それでもって、俺の……か……彼女、だ」

 

「うえぇえ!!??ルルーシュの彼女!?あの静かに読書している姿が似合うマインドさんとかい!?」

 

「最初の頃はビックリしたよ、クレアさんがツキトと学園に来たと思ったら色々根掘り葉掘り聞かれて、ツキトは助けてくれないし、むしろニヤニヤしてたような……」

 

「何を仰いますかルルーシュ様!私はただ、そのままのほうが面白そうで…………ネタになると思っていただけです」

 

「余計悪いわ!」

 

「あはははは、それで、どうなったんだい?」

 

「ん?あぁ、それから何度か話したり、メールや電話したりして、デートを何回かしてるうちに…………好きになったというか」

 

「る、ルルーシュが……すっごく大人に見える!」

 

「ついでに言えば、坊や(童貞)から坊や♂になったしな」

 

「え?C.C.さんそれって、つまり……」

 

「あーーーー…………想像に任せる」

 

「…………く、悔しくないよ!全然悔しくないからね!?」

 

涙目でそんなこと言っても説得力ないぞスザク……。

 

まあショックだろうな、モテはすれどいかにも女慣れしていない親友が、よもや自分より先に卒業していたなんて。

 

「知り合いの女性にスザクのことを勧めてみるか」

 

「なんで!?」

 

「いや…………スザクは、その……ナンパとかできるか?」

 

「無理だけど…………ほら、合コンとか」

 

「あれ大体組み合わせ決まってる出来レースだぞ、それでも参加したいなら止めはせんが…………引くのは確定ハズレくじだぞ?」

 

「………………さっきのでお願い」

 

「わかった、とはいえ、今のところスザクに紹介できそうな女性はいないな」

 

誰でもいいならまた話は違ってくるが、親友に紹介する手前、それなりの良識を兼ね備えた人格者でなければ。

 

知り合いの貴族令嬢に数人ほどいるにはいるんだが…………隙あらばマウント取ろうとする(物理)系女子はちょっとな………。

 

「さすがに都合よくいたりしないよね」

 

「自分からも出会いを探すといい、ベストは皇族だ、最低でも爵位は貰えるから地位は保証されるだろう」

 

「地位かあ、今の僕ってどれくらいの地位なのかな?」

 

「少なくとも軍部では少佐相当の権力がある、それから『騎士』という爵位を持っているから、スザクも貴族と言えるかもな」

 

「騎士も爵位なんだね」

 

「昔は騎士や男爵はたくさんいたが、今ではもっぱら名誉階級扱いだがな…………ちなみにこのピンク髪の小僧は元侯爵家出身で、自身も子爵か伯爵相当の爵位があったが、見事にぶん投げたからなこいつwww」

 

「そう言えばアールストレイム家は後宮にも出入りできる名門貴族として一部では知らぬ者もいなかったほどの家だったな…………思ったんだが、俺ってかなり幸運だな」

 

「たしかにルルーシュは運がいいことも多いけど……それほどかな?」

 

「よく考えて見てくれスザク、爵位を捨ててまで仕えてくれる騎士が他にいるのか?」

 

「…………アニメや漫画でもそうそういないよ………そうか、たしかに幸運だねルルーシュは、それを言うなら僕もだけど」

 

「俺たちは2人揃って、とてつもない豪運の持ち主だったみたいだな、スザク」

 

「あまりそう言われるのは…………少し、居心地が……」

 

前にもこんなことあった気がするが…………褒められるのは嬉しいが、あまりそう手放しで言われるのも……。

 

「いつになっても褒められ慣れないな、お前は、自己評価の低さは主人の評価の低さだぞツキト?」

 

「むっ、言うではないかC.C.」

 

「パートナーは口煩いものと決まっているからな」

 

「はっ、よく言う………しかしその通りだな、今のC.C.(パートナー)以外のC.C.なんぞ考えられん」

 

物静かなC.C.など私のパートナー足り得ない、昔の従順なC.C.もまた乙なものがあるが、やはり強気な女ほど魅力がある!

 

私は良きパートナーに恵まれる運命だったようだな。

 

それに、先ほどまで短剣のごとく突き刺さっていた胸のわだかまりがスッと引いている気がした。

 

「ぶちまけてしまうと思いのほか楽になりました、愚痴に付き合わせてしまい申し訳ございません」

 

「そんなこと気にしていないさ、悩みがあるならどんどん言ってくれ、俺もツキトの主人として一緒に考えるから」

 

「僕も、ツキトの親友として相談に乗らせてもらうからね、その時になったら頼ってほしい」

 

ほんっっっっっっとにお前らイケメン過ぎるだろ!!

 

ハーレムくらい余裕で作れるイケメン主人とイケメン親友がいるとか…………それなんてエロゲ?

 

勿体無いなんてレベルじゃないぞ…………。

 

「では、さっそくユーフェミア様のことで相談が」

 

あまりに爽やかなイケメンすぎてイラッときたのでちょっと意地悪してみることにした。

 

「うっ…………」

 

ユフィの兄として従者でありナナリーの婚約者である私にどう言えばいいのか言葉に詰まるルルーシュ。

 

「あー…………えっと……」

 

言葉に詰まるルルーシュを横目になんとか声を出そうとするも墓穴を掘りかねないため様子を伺いながらオロオロするスザク。

 

「とりあえず寝てみればいいんじゃないか?」

 

そしてさらっととんでもないことを言い出すC.C.。

 

「でしたら、ぜひ私も」

 

お前は黙っとけ咲世子。

 

『畏まりました』

 

っ!?……こいつ!直接脳内にッッ!?

 

と、ルルーシュとスザクのイケメンっぷりと咲世子の実力(?)を改めて実感したある日の夜のことであった━━━━。

 

あとでC.C.の脳天にイッパツ喰らわせたのは言うまでもない。

 

「クソ痛いんだが」

 

「おかわりもあるぞ?」

 




カルナも出たぞ(ボソッ)

追加の沖田オルタと坂本ァ!もいいけど、岡田サンの宝具が個人的にツボなのでどうしても宝具5にする勢いでいる所存。

サリエリさんは5にできたけどスキルマまでかなりある…………来週土曜…………余裕だな!(慢心)

次回は、舞台を去る道化師……という、お話。


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