コードギアス オールハイルブリタニア!   作:倒錯した愛

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久しい番外編です。

今回はツキトニキにまつわる伝説(噂)をいろんな人にインタビュー形式(?)でお送りします。


ユーロピア戦線、ツキト・カーライル伝説

ユーロピア戦線・カーライル伝説

 

 

とある記者side

 

ツキト・カーライルがユーロブリタニア軍にて指揮をとるようになって2週間………。

 

誰が言い出したか?なぜそう言われているのか?増え続ける出所不明にして奇々怪々な噂の数々。

 

それらを総称して人はこう呼ぶ。

 

『カーライル伝説』と…………。

 

そんな、どこからどう見てもホットなネタ、取り上げるほかない!ってことで、前線の兵士のみなさんや町の人に突撃突撃〜!

 

 

 

①の伝説。

 

語り、見張りの兵隊さん数名。

 

『性に興味無し!?(娼婦、男娼に無関心?)』

 

「聞いたことはあるけどよ、実際どうなんかね?」

 

「うち(ユーロブリタニア)にはノーマルもゲイもいて、それぞれ休みとかに女とか男とかと『そーゆーこと』はしてるけどさぁ……」

 

「部屋から、っつうか基地内から出てねえんだよなあの人」

 

「基地の中の誰かとヤってんじゃねえかって噂もあったけど、掃除のおばちゃんに聞いてもゴムも出てこねえしなぁ」

 

「ゴムなしで普通にやってんじゃねえの?ほら、あの色白の双子ちゃんとか」

 

「そりゃねえだろ、いくら双子ちゃんが綺麗でも子供の世話係とスるわけねえだろ」

 

「そういう性癖か、たんに童貞なだけとか?」

 

「あれだろ?7つくらいで日本エリアに行ったんだろ?カーライル様は顔が良い、戦争が終わった後、日本人の慰み者に…………」

 

「バカ!お前殺されるぞ!」

 

「で、でもよ…………正直、あの顔だったら、あり、だよな?」

 

「お前らホモかよ!?」

 

「ま、待てよ!俺はだな、ただカーライル様が女だったらの時の話をしたんであってだな………」

 

「どちらにせよ不敬だろう!カーライル様を怒らせると、『見えざる剣』に首を刎ねられるぞ!」

 

「そ、そうだな、わりぃ………」

 

「あー…………ってなわけで、記者のお姉さん、質問についてはわからない……いや無回答ってことで!」

 

いろんな人にきいたけど、ほとんど無回答かわからないだった。

 

『見えざる剣』ってなんだろう?とりあえずメモっとこ。

 

 

 

②の伝説。

 

語り、買い物中の兵隊さん。

 

『実は女の子で、それを隠しているのはレイプされたから?』

 

「サラシを巻いてるんだったか?」

 

「胸になにかを隠してるのか、それとも、豊満なおっぱいを押さえつけているのか………」

 

「おっぱいだろ!おっぱい!きっとCはあるね!こう、揉みやすい感じのがさ!身長的にも背中からガシィッといきやすいっつぅか……」

 

「っるっせぇ!変態野郎は寝てやがれ!!」ガンッ

 

「ぐべっ……」

 

「おいおい……………かみさんいる中隊長の前でなんて言い草しやがるんだよこいつ………」

 

「ふん…………俺個人の意見だが、仮に女であろうと上官は上官だ、指示には従う」

 

「男前ですなあ中隊長殿は、まあおれも従いますが…………ただ、レイプ、はねえと思うんですよ」

 

「俺もそう思う少尉、あの人を襲おうとすれば…………記者のあんたでも、『どんな目に合うか』、わかるはずだ」

 

「あんたのとこにも回ってるでしょ?『魔神がごとき怪力、ツキト・カーライル』ってね」

 

「結論を言うなら、男か女かなんてどうだっていい、ただ絶対にレイプなんざされてねえ、いや、誰だってあの人をレイプなんざできねえ」

 

「俺も同じっす」

 

レイプ、はされてないみたいだけど……………性別についてはわからなかった。

 

ってか怪力の噂話ってマジなの?宮廷の壁を素手でぶち破ったってガチだったの?

 

え?カーライルって本当に人なの?

 

 

 

息抜きインタビュー。

 

語り、とある壮年の町民。

 

『ツキト・カーライルについて』

 

「お優しい方ですよ、でも、残酷です、とてもね」

 

「いつの日だったか、私の住む街にユーロピアの兵隊がやってきて、司令部って言うんですかね?それを置いたんです」

 

「何食わぬ顔でやって来て、いきなりここで戦争をするって言うんですから、当然、町長と一緒に出ていくように抗議しました」

 

「ですが兵隊の偉い人が『逆らったら守ってやらんぞ』、って言って、抗議を無視して銃口を向けてきたんです」

 

「そんなある日、大量の紙が空からばら撒かれました、空を見るとユーロブリタニアの輸送機が飛んでいて、そこから紙が落とされているのを見ました」

 

「紙には、数日後に街を攻撃すること、町民は家財道具をまとめてユーロピアの都市に避難、もしくはユーロブリタニア軍に保護されるかを選ぶこと、と書いてありました」

 

「裏の方には、攻撃目標に指定してしまって申し訳ない、と謝罪の言葉と直筆のサインが書いてあり、サインはツキト・カーライルのものでした」

 

「それから数日もしないうちにユーロブリタニア軍が攻め込んで来たのです、ユーロブリタニアの騎士団の赤いKMFがいくつも…………」

 

「しばらくしてユーロピアのKMFと戦闘になり、町が破壊されて行きました、そんな中、避難するのが遅れ、忘れ物を取りに行った女性と、女性の娘である少女が、戦闘の最中取り残されてしまったのです」

 

「女性は崩れた瓦礫に押しつぶされ、身動きができず、少女はなんとか助け出そうと瓦礫を押しますが、当然無理でした」

 

「そこに、ツキト・カーライルは現れ、自らのKMFを盾として、部下に女性と少女の救出と保護を命じ、無事に後送出来るようにと、ユーロピアのKMFの足止めを単騎で行ったのだそうです」

 

「『だそうです』、と言うのは、この話が、助け出された少女から聞いた話だからです」

 

「その後、病院に搬送された女性は、足が潰れてしまっていたので義足が必要でした…………しかし、女性には義足を買うためのお金はなかった」

 

「そんな時、ツキト・カーライルが義足の購入資金を請け負うと申し出たのです」

 

「こうして義足を得て、リハビリに励む女性でしたが、数日後、なんと、ツキト・カーライルが病院に見舞いに来たのだそうです」

 

「戦闘に巻き込んでしまったこと、脚を奪ってしまったことなどを謝罪し、慰謝料等の契約をして帰って行ったのだそうです」

 

「ここまで誠実で献身的な人はいない、と、そこにいた誰もが思ったそうです」

 

「それに、記者のあなたにこうして話ができるのも、この件について封殺しなかったツキト・カーライルのおかげなのかもしれないですね」

 

「ユーロピア軍やユーロブリタニア軍だったら、握りつぶしていたかもしれないですね」

 

「あなたはどうですか?ツキト・カーライルという人をどう思いましたか?」

 

「確かに優しい人であるとは思いますが………………女性と少女、いえ、私の娘と孫娘が、どうやら夢中になってしまったようでして………」

 

「はぁ………訂正します、ツキト・カーライルは残酷な人ですよ、祖父の私よりも簡単にかわいい孫娘の信頼を得ることができたんですから」

 

「ツキト・カーライルに会ったら言っといてください、『私の娘と孫娘はやらん!』とね」

 

「あぁ、そうそう、空から降ってきた紙なんですがね、見比べて見るとサインが微妙に違うんですよ、それにインクの濃さも違ってるんです、まるで、一枚一枚に丁寧にサインしたみたいに」

 

「興味があるのなら、お見せしますよ、ここの簡易住宅の者はほとんどが紙を持ってますから、聞けば見せてもらえるでしょう」

 

人気があるのね、それもすごく、まるで英雄譚の人物ね。

 

あとで調べたけど、一枚一枚全部書き方は同じだけど微妙に違ってた、回った簡易住宅の人だけで50枚ちょっと…………まじで空からばら撒く紙全部に直筆サインしたの!?

 

病気なんじゃないの?入院しなきゃいけないのツキト・カーライルもじゃないの??

 

 

 

③の伝説。

 

語り、ツキト・カーライルの側近?警護?子供のお世話係?の双子さん(美人)。

 

『騎士道精神は飾り?』

 

「まあ…………飾りよねぇ」

 

「そりゃそーでしょ、『騎士道精神で人が救えるか』って」

 

「『施しを与えるだけで高貴な者になれるわけないであろう、真に高貴な者とは施しを与えられる者たちとともに、生きようと足掻く者であるのだから』って言うくらいだし?」

 

「まあ庶民的よね、プライドよりも命、あとは、剣さえ抜かなきゃ、割とまともだしね、割とね」

 

「それと起きてる時間は大抵仕事やってるし、寝たって言いつつ深夜まで起きて仕事してるしね」

 

「寝た(寝てない)、もしくは寝た(30分)っていうのがデフォっていうね、もうアホかと」

 

「社畜魂逞しすぎぃ!って感じ、それでいてあんなにピンピンしてるとかもうなんなのさ本当」

 

 

 

ものすごいぶっちゃけてくれるし………この双子さん結構性格違くて面白い。

 

お姉さん?っぽいほうがアホっぽくて冷静そうな見た目とのギャップで可愛すぎる。

 

妹さんのほうはクール系、というよりかはめんどくさがりっぽい感じでありね。

 

ついでに④の伝説。

 

語り、同じく。

 

『貴族らしさは抜けてない?』

 

「『貴族だから、平民だから、だからなんだ?死ねば平等だ、戯言を吐くな、俗物』って言っちゃうくらいだし、貴族らしさって言うよりむしろ………リーダー気質?じゃないかな」

 

「本人的にはどうでもいいらしいわよ、ただ、『アールストレイム』の名前が嫌いで、名前捨てるときについでに貴族の地位も捨てたってだけだし」

 

「笑っちゃうよねwww普通さ、貴族はやめないでしょwww普通ww」

 

「そこで辞めるあたりがもう全世界のブリタニア国民の笑いのツボよツボ、爆笑のツボピンポイント爆撃よ」

 

「アールストレイムってあれよ?

貴族の中じゃ最有力よ、ブリタニアだけじゃなくて全世界でトップよ?なのにその名前捨てるとかwwwww」

 

「正直笑い話だけど、アールストレイム家としちゃ最悪でしょうね」

 

「神童レベルの跡取りがいきなり家出だものね、残ったのはアーニャ・アールストレイムだけだからその子に継がせる以外道はないし、家出した本人は手切れ金払って知らんぷり」

 

「まーアールストレイム家って結構悪どいことしてたっぽいし、家出されて当然っていうか、『当たり前だよなぁ?』って感じよね」

 

「でもその後のアーニャちゃんに対する塩対応は許せないわ」

 

「あーそれ私も思った!いくら縁切ったって言ってもアーニャちゃん中学生だよ中学生!JCだよ!お兄ちゃん大好きな最高可愛い妹ちゃんだよ?」

 

「はい、ツキトの罪その1、『実の妹をフルネーム呼び』」

 

「マァジ畜生だわ、実妹フルネーム呼びとか最低よ最低」

 

「ツキトの罪その2、『お兄ちゃん呼び拒否』」

 

「はー………(クソデカため息)、今なら勝てそう」

 

「一体何によ…………まあ、罪に関しては海のごとくあるし、そこはまた別の機会にでも聞いて」

 

「片手じゃ数えきれぬ罪に、溺れろビーム!」

 

「遠く離れた向こうでカウンタークロスビーム撃ってそうね」

 

「くっ!まだ勝負は決まってなぁい!」

 

 

 

あ、お姉さんのほうアホ可愛い子だわ、これが天然とかすげえ。

 

ちょうどいいからもうひとつ。

 

⑤の伝説。

 

語り、同じく。

 

『剣で最強って本当?』

 

「んーー…………本人曰く、マリアンヌ様以外には勝てる、って言ってたけども」

 

「これについては、あまり詳しく言えないわ、私たちは批評家じゃないし、剣についても良く知らないし」

 

「まともに対抗できるのはマリアンヌ様とナイトオブワン、それから、直接指導を受けているらしいアッシュフォード学園の生徒、それくらいね」

 

「本人は、その生徒をずいぶんとかっているみたいだけど………教えてくんないのよね」

 

「プライバシーもあるからねえ」

 

「ただ、殴り合いは世界チャンプとタイマンは余裕みたいね」

 

「コンクリぶち抜きパンチとかやめてくだち!選手生命終わるんでやめてくだち!」

 

「まあ、剣で最強か?って聞かれたら、最強では無いと答えるわ」

 

 

 

あの小さい体で意外とパワーアタッカーなのかも?

 

 

 

はい、ここで突撃インタビュー!

 

⑥の伝説。

 

語り、ツキト・カーライル。

 

『皇帝陛下と全ブリタニア国民、どっちを取る!?』

 

「ぶっちゃけた話、全ブリタニア国民を取る」

 

「なぜかって?決まっているだろう?皇帝陛下を取って、全ブリタニア国民並び皇族が絶滅しては、その先神聖ブリタニア帝国が続かないではないか」

 

「皇帝陛下1人と騎士1人だけでは、国家とは呼べない、いくら広大な領地があろうと、技術力があろうと、それを実現し実行する国民がいなければ、成り立たない」

 

「だが、全ブリタニア国民を取ったのであれば、全ブリタニア国民の力を結集し、皇帝陛下に降りかかるあらゆる厄災を跳ね除けることが可能になるだろう」

 

「皇帝陛下なくして国民に自由は無いが、国民あっての皇帝陛下でもある、国民が皇帝陛下を慕い、敬い、奉仕すれば、皇帝陛下は必ず、その心と奉仕に感謝し、国民に褒美を与えてくださるはずだ」

 

「君も、ブリタニア国民として社会に貢献し、『臣民』としての義務も果たすように努力せよ」

 

「あぁ、そうだ、君の支社は日本エリアだったかな?なら丁度いい、代わりにコレを支部長に持って行ってくれないか?」

 

「戦争中だからと言い訳するわけでは無いが、今は手が離せる状態ではなくてな、君のところの支部長にはだいぶ世話になったものだからな、土産の一つくらい、と思ってな」

 

「うん?私と支部長の関係?日本エリアで活動している時に、ユーフェミア様が考えられた法案などに関する資料を大量に頒布する際、デザインや印刷を頼んだのだよ」

 

「君のところの支部長が手助けしてくれなかったら、きっとあの式典には間に合わなかっただろうからな、とても感謝しているよ」

 

「では、頼んだよ、あぁ最後に、私をネタにしても構わんが…………アッシュフォードに関することは忘れろ、良いな?」

 

 

 

ヒェッ………………………ぁぅっ、ちょっと漏らしちゃった…………。

 

 

 

え、えーっと、い、以上!取材はこれにて終了です!

 

さ、さあ!か、帰って編集しなきゃ!

 

…………伝説っていうより、ほとんど噂って感じよねこれ。

 

あー、もーほんとやだー、ツキト・カーライル怖いー。

 

こーなったら帰りの電車の中でもらったクッキー食べてやる!

 

なぜ瓶詰めで渡してきたのかはわかんないけど、おしゃれで可愛い感じ………あ、サインカード入りなんだ、へ〜………。

 

えっ!?なにっ、これ!?なんで私の名前書いてあるの!?なn………はっ!?

 

〈あぁ、最後に、私をネタにしても構わんが………〉

 

あ、あの言葉ってもしかして……………知られてた……………ってこと?

 

ひっ………………ひぃぃぃぃっっっ!!

 

ツキト・カーライル怖いいいい!!!




ツキトニキの簡単★情報網の作り方!

必要なもの
・洗脳技術
・カリスマ

やり方

⑴、圧倒的カリスマで信者量産するよ!

⑵、信者のグループに接触!

⑶、『君達は素晴らしい才能を持っているようだ、私の手助けをしてくれないか?』とかなんとか言ってなんでも(ん?)言う事を聞く便利な奴隷にするよ!

⑷、『スパイが紛れ込んでるかもしれない』とか言っていろんな部隊に『耳』として送り込むよ!

⑸、勝手にいろんな部署の情報が集まってくるよ!やったぜ!

⑹、捕まってもいい人間だから、切り捨てるのも楽でいいよ!だって『君の献身は帝国に安寧を齎した、君に感謝を』とか言えば情報吐かずに自決してくれるよ!



作者「やツクソ(やっぱりツキトニキはクソ)、はっきりわかんだね」
ツキトニキ「君は何の才能もないみたいだね(マジギレ)」
作者「あぁぁああああぁぁああぁああああぁぁぁあぁあああぁああああ!!!」発狂

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