ツキトside
クロヴィスが本国へ帰ってから二週間ほど経った。
『クロヴィス殿下はテロリストに果敢に立ち向かい意識不明の重傷を負い、ブリタニア本国への帰還を余儀なくさせられた、ブリタニア国民の諸君、どうかクロヴィス殿下の回復を祈ってほしい』
全世界放送でジェレミアが言葉を連ねていく。
ジェレミアの後ろには赤い羽根を胸につけた男女が並ぶ、純血派だ。
ジェレミアはコーネリアと一緒に来る、つまり純血派を数人連れてくる、ヴィレッタやキューエルはもちろん来るだろう。
これの対処だが…………必要ないだろう、このまま計画を進める。
ああそうだ、第二次シンジュクゲットー掃討作戦の数日後、ナナリーに本格的に告白されてしまい、反射的に返事をしてしまい付き合うことになってしまった。
おいそこ、そんな目で見るな。
仕方ないだろう!ナナリーの『付き合ってください!』に対し『イエス、ユアハイネス!』で返した私は何も悪くない!これはひとえに忠義の心が…………。
ええい!それはどうでもいい!問題なのはそのあとだ!
「なぜ私がアッシュフォードに通わなくてはならないのですか………」
そう、ナナリーの発案によってお手伝いから学生にランクダウン、職を失いました。
できるだけ一緒にいたいというナナリーのためにルルーシュが学園長に問い合わせてみたと、そして見事ルルーシュと同じクラスに編入となったわけだ。
お前はその行動力を普段からもっと使えよ!
それで、さっきのつぶやきに対しルルーシュは。
「今後俺がゼロだとバレることがあるかもしれない、もしバレた場合そいつの処分を任せる」
近くに死体処理のできる私を置いておきたい、ということか。
「だが!シャーリーとかは………」
「殺すな、ですね」
「………ああ」
しかし、やはり甘い、緩い、だがそれでいい、継ぎ接ぎだらけでなければ私はついていけない。
いっそルルーシュがシュナイゼルのようにたくさんの民を虐殺したとしてもなんの感情も抱かないような人間なら、私はついていかなかっただろう。
人間的弱点を持った魔王、いいじゃないか、そんな継ぎ接ぎだらけのルルーシュが私は大好きだ、もちろん尊敬という意味で。
それにしてもコーネリアか、コーネリア自体は別に問題にはならない、問題はユーフェミアだ、七年も離れていたんだ、そろそろフラグが折れて偶然出会ったスザクにフラグを立ててくれたら万々歳だ、ナナリーと血みどろの争いは見たくない。
「ツキト、次は移動教室だぞ」
「はい、準備は終えています」
「………学校では敬語はやめてくれ」
「わかったよ、ルルーシュ様」
「様もやめてくれ」
「わかったよ、ルルーシュ」
「それでいい、行くぞ」
長年ずっとこっちで呼んでいたから難しいな、脳内では呼び捨ても簡単にできるのだがな。
移動教室は普通に終わった、やっと昼休みか、腹が減った。
「ルルーシュ、咲世子から弁当をもらってある、ナナリーを誘って食べないか?」
「それがいい、さっそくナナリーを……」
「ツキトさん!お兄様!」
中等部の方からかけてくるナナリー、っていうか速、スザクといい、まともな人間がいないんだが。
「相変わらず速いなナナリーは」
「当然ですお兄様!大好きなお兄様とツキトさんと一緒にご飯が食べれるんですから!」
「でもよかったの?中等部の友達と食べなくて」
今の私は眼帯を外しカラーコンタクトにしてギアスの紋章が見えないようにしている、そのうえ話し方も優しそうな感じにした、そして、これは最重要だが、人と話すときは微笑むようにしてみた。
「ツキトさんのことを話したら行って来なさいって」
「良い友達をもったね、ナナリー」
「はい!とても優しい人たちです!」
「それはきっと、ナナリーが優しくて可愛いからだよ」
「え!?////……あ、ありがとうございます……」
「おいおいツキト、俺の目の前でナナリーを口説くとはいい度胸だな?」
「もう!お兄様は意地悪です!」
「あはははは、すまないナナリー、それで、いつ結婚する気なんだ?」
「ええ!?そ、それはその………」
「二人とも、早くご飯にしようよ」
風呂敷に包まれた弁当箱三つをそれぞれに手渡し、行き渡ったところで開ける、目に飛び込んできたのはナイスバデーな咲世子のビキニ姿…………っておい待て。
「お、おいツキト、それは………」
「ルルーシュ、ナナリー、ちょっと用事ができたから先に行くね」
「あ!ツキトさん!(ああ、一緒に食べたかったのに……)」
今、アッシュフォード学園のクラブハウスに向けて全力疾走している少年は………私だよ!ツキト・アールストレイムだよ!
「咲世子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
くそ!あんな扇情的な写真なんて入れやがって!おかずか!?おかずのつもりか!?ふざけるな!食事中にトイレに行って抜けとでも言うのかあの阿呆!馬鹿!忍者!天然美女!作者の脳内ランキングno.2!
あんな可愛いメイドさんがいつも側にいたら気が狂うわ!なのにビキニ姿の生写真ってなんだよ!ふざけるな!ムラっとしただろうムラっと!!
「咲世子おおおおおおおおおお!!!説教だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「!?」ビクッ
ふう、いい仕事をしたぜ。
咲世子もこれで反省してくれるといいんだがな。
時間は………遅刻か、まあいい、今日はC.C.とピザでも食べていよう。
「早い帰りだなツキト」
「ああ、咲世子の説教をしていたら遅刻してしまってな、面倒だから無断欠席した」
「ほう、そうかそうか」
「ピザはまだあるか?」
「ああ、向こうに置いてあるぞ、二分焼くとちょうどいい」
冷凍庫から冷凍ピザを二枚取り出しトースターで焼き始める、この冷凍庫は冷凍ピザ専用の冷凍庫だ、C.C.用に買っておいたものだ。
チンっと小気味好い音が鳴る、トースターを開けるとドロドロになったチーズの匂いが食欲をさそる。
ピザを皿に乗せてテーブルに置く。
「ほれ」
「お?私のぶんか?」
「ああ、私はルルーシュ様が帰ってくるまで暇なんでな、話し相手になってくれ」
「そういうことならいいぞ、はむ……」
C.C.はピザを食べ始めた、何気に観察していると結構優雅に食べるものだな。
「ん?どうしたんだ私を見て」
「お前の食べ方が意外にも優雅に見えたものでな」
「ふふ、当たり前だ、私はC.C.だからな」
「違いない、どこで習ったんだ?」
「マリアンヌさ、最低限これくらいはできなければならないとか言われてやらされたんだよ」
「ははははは、皇族にマナーを教えてもらったのか!」
「使うときなんてないのになあ?」
「ピザを食うときに貴族のマナーなど不要だからな」
「まったくだ…………そういえばナナリーと付き合ったんだってな、どうなんだ?」
「どうも何も、私はナナリー様の従者だ、交際関係にあるとはいえ、そこは覆ることはない、ナナリー様が成長し、相応しい男が現れるまでの相手をしているだけだ」
「ほう?ヤらないのか?」
「ヤるわけないだろう、私はナナリー様の従者、それで充分なんだよ」
「面倒くさい考えだな、童貞を捨てようとは思わんのか?」
「時が来たら、な」
こだわりがなくなっていっている自分に悲しくなりつつ、ピザを食べる、普通に美味い、追加注文しておくか。
「ところで、そっちの方はどうだ?」
「伊達に無駄に生きてきたわけじゃないさ、ほら、これが資料だ」
C.C.はそう言うと紙の束を渡してきた。
実はC.C.には個人的に調査を依頼していた、パソコンを与えて様々な情報を集めさせている、C.C.は長年生きてきた経験をハッキングという形で使っている。
そしてその報酬がこの冷凍ピザ、私のぶんも加味して少し多めに置いといてある、さらに昼飯はピザ◯ットのピザを三枚まで頼むことを許可してある、これで原作通りチーズ君がもらえるだろう。
今回調べさせたのはコーネリアとついてくるであろうユーフェミアがいつエリア11に来るか、というもの。
この資料によれば、明日、明後日にはエリア11について総督として動くのだそうだ、おそらくコーネリアは今日の午後にはついているだろう、政務に取り掛かるのは明日の朝からだろうしな。
「C.C.、二日前から明後日までの皇族専用の飛行機の着陸予定がないか調べてくれ、見つかったら連絡をくれ」
「やっと休めると思ったんだがな、仕方ない、もう一働きするか」
「頼んだ、私は街に出る」
「何をしに行くんだ?」
「なぁに、ただの散歩だ」
クラブハウスを出てバイクを引っ張りだし総督府へ向かった。
特派の扉を叩き中に入る。
「忙しいところすまない」
「あら、ツキトさんでしたか、ココア淹れましょうか?」
セシルが出迎えにきてくれた。
「頼む、ロイドは?」
セシルのココア(?)をもらうことを即決し、ロイドの居場所を聞く。
「向こうでモニターとにらめっこしてますよ」
セシルの指差した方向にロイドがいた、モニターにしがみつきタイプしている。
セシルはココア(?)を作るために奥の部屋に行った。
「調子はどうだ?ロイド」
ロイドに後ろから話しかける。
「あら〜ツキト君、順調だよぉ、データをもとに改良を加えて飛行時間を三分上げたんだぁ、さらにサクラダイトの量をちょっと増やしてみたんだけど、運動性能が少しだけ上がったよぉ、あ、これスペックデータねぇ」
差し出されたのはスペックデータののったデータチップ、近くの端末に入れてみると驚いた。
まだランスロットには遠く及ばないが、少なくともグロースターの機動力ではないな、装甲を削り可動範囲を拡大、180度の開脚が可能に、ビルの谷間もランドスピナーで通れそうだな。
「これはいいな………」
「でしょう?」
「ああ、このまま続けてくれ、ところでスザクはいるか?」
「スザク君ならさっき総督府にお呼ばれしたようだけど…………」
総督府へ直接の呼び出し?まさか…………。
「そうか、向かってみよう」
「ツキトさん、ココアできましたよ、ロイドさんも」
スザクのもとに行く前に、とりあえずココアだ。
「ありがとう、ところでセシル、スザクが総督府に呼ばれたと聞いたが」
「あ、はい、さっきギルフォードっていうコーネリア様の騎士の方が…………」
「ギルフォードだと!?」
「は、はい」
ギルフォードといえば、コーネリアの専任騎士!というかもうついていたのかコーネリア!
「もうコーネリア様が到着なされたのか」
「はい、予定を前倒しにしてユーフェミア様とともに」
前倒しにするほど切羽詰まった予定が?
「そうか、挨拶に行った方がいいか…………ん?じゃあなぜスザクはコーネリア様に?」
「それは………」
セシルが口ごもる。
「クロヴィス元総督に危害を加えた疑いがあるって連れてかれちゃった」
ロイドがそういった。
「なに!?馬鹿な!スザクは私と行動を共にしていた!私が移動拠点に向かった後も特派にいたはずだ!」
「それが取り合ってもらえなくてねぇ、はあ、大事なパーツがぁ…………」
「ちっ、連れて行った連中は?」
「たぶん、純血派だと思います、赤い羽根をつけてましたから」
純血派だと!?くそが!貴様らそこまでイレブンが嫌いか!!
「あの…………穀潰しどもがぁ………わかった、そちらは私がなんとかする、コップはどこに置けばいい?」
「あ、そこに置いておいてもらって結構ですよ」
「それでは失礼する」
純血派、どうしてくれようか、ジェレミア以外を皆殺しにしてやろうか。
「おい、ジェレミアはどこにいる?」
「!?……はっ!ジェレミア卿は現在外出中であります!」
「外出中?では枢木に合わせろ」
「それは………」
「できるだろう、さっさと通せ」
「ああ!お待ちくださいアールストレイム卿!」
検問の兵士を放っておいて純血派のいる場所に入る、枢木はどこにいいるんだ?
「お待ちくだs「黙っていろ、殺すぞ」……イエス!ユアハイネス!!」
静かになったな。
「枢木の居場所を教えろ」
「はっ!地下の独房です!」
「案内しろ」
「イエス!ユアハイネス!!」
兵士の案内のもと独房のある地下に来た、ん?あれがスザクか、拘束服とはな。
「ん?………あ、アールストレイム卿!?な、何か御用でしょうか?」
「枢木を解放しろ、そいつはやってない」
「で、ですが………」
「それに、クロヴィス様はそもそも怪我をしていない」
「へ?」
「え?」
「お、起きたかスザク」
「お、おはようございます………って今のはどういう………」
「このエリアにおける一連のテロにクロヴィス様は手を焼かれていてな、自分には手に負えないと言ってコーネリア様に総督の座を譲ったのだそうだ」
「じゃ、じゃあ…………」
「クロヴィス様が怪我もしてないのに枢木を捕まえる必要はないはずだ、さっさと解放しろ」
「い、イエス、ユアハイネス」
看守はスザクの独房の鍵を開け、拘束服の拘束を解き、軍服を手渡した。
スザクとともに特派に向かう途中。
「ツキトさんはなぜクロヴィス殿下のことを?」
「私はこれでもナイトオブラウンズだ、それに幼き頃よりクロヴィスともチェスをする間柄だった、だからこそだろう、クロヴィス様は私に相談をしてきたのだ」
「そういうことだったのですか」
「あ、そうだ、純血派にお礼をするのを忘れていた」
「お礼?」
「純血派メンバー全員にセシルの手料理を食べ終わるまで残業にさせてやる」ニヤァ
「うっわあ、それは嫌だなあ…………」
あまりのおぞましさにスザクの口調も戻ってしまった。
「ハッハッハッハッハッハッ!人にされて嫌なことは人にするな、そんなこともわからん連中には少々緩いと思うがな!」
「確かにそうだけど、やりすぎはよくないよ」
「そうだな、ほどほどにしておいてやるか…………そうだ、ルルーシュ様とナナリー様にあって見たくないか?」
「ルルーシュとナナリーに!?会いたい!」
「よし!ならばユーフェミア様のところへ行こう!」
「え!?なんで?」
「私に、いい考えがある」
スザクを連れ総督室の扉を叩いた。
『誰だ?』
「ツキト・アールストレイムです」
『ツキト!?ツキトか!!早く入れ!』
「ツキトは人気者だね」
「まあな」
総督室に入る。
「生きていたのかツキト!ルルーシュとナナリーは!?」
入った瞬間コーネリアに食ってかかられた。
「…………その件でお話がございます」
説明中………
「そ、そんな………」
「私は、今後ルルーシュ様の遺言を果たすためエリア11に留まります」
「そうか…………」
「それとコーネリア様、ユーフェミア様はいらっしゃいますか?」
「ユフィか?今は自室に…………」
「コーネリア総督!!」
ボディーガードのような男が入ってくる。
「なんだ!」
「ユーフェミア副総督が消えました!」
「なに!?」
これは…………チャンスか?
「スザク、ユーフェミア様を追え」
「え?でも居場所が………」
「おそらくシンジュクゲットーを目指しているはず、美女だからすぐにわかる」
「わかった!」
スザクは総督室から飛び出していった、というかこの説明だけでよく飛び出していけるな、その正義感は好きだぞスザク。
コーネリアは……。
「すぐに捜索班を編成して出動させろ!ユフィを探せ!ユフィをおおおおおお!!!」
「お、落ち着いてください姫様!」
絶賛取り乱し中か、ギルフォードも大変そうだな。
「コーネリア様」
「ツキト!お前もユフィを………」
「現在予測できる行動範囲内に私の信頼できる者を配置いたしました」
「行動が早い、さすがツキトだな!」
「そろそろ連絡が《アイタイ(アイアイアイアイ)のに……》きましたね」
「「早!」」
着信はシスプリだ、特に深い意味は無い。
『ツキト?今ユフィに追いついたよ』
「そうか、では連れ戻して……」
『それがねツキト、ユフィはシンジュクゲットーを回りたいって言うから、ボディーガードとしてついていくことにするよ』
…………あ、ここでフラグ立てるつもりだな。
っていうかユーフェミアじゃなくてユフィって呼ばせてるんだな、あいつまだ天然なのか、咲世子といい勝負しそうだな。
「わかった、だが無茶だけはするなよ、ユーフェミア様も心配だがお前も大事なんだ」
『ツキト………僕はいい友人を持ったよ、ありがとう』
「きゅ、急に褒めるな、恥ずかしい……」
『ははは、じゃあ行ってくるね、二時間くらいで帰ってくるよ』
「ああ、わかった」
ケータイを切る、そういうばスザクも天然だったな、もし咲世子にフラグが立っていなければスザクに立っていた可能性も…………いや無いか、その場合はルルーシュに立つだろう。
ユーフェミアとスザクの天然コンビがシンジュクデートとはな、廃墟街探索ツアーなんてなにが面白いんだか、しかも今なら無料でテロリストに襲われる権利もつくという、いらねえ。
「ツキト!ユフィは?ユフィはどうなった!?」
「コーネリア様、顔が近いです」
「む、すまない、それでユフィは!?」
「ユーフェミア様は私のボディーガードを連れてシンジュクゲットーの視察をするそうです」
「なんだと!?すぐにヘリで連れ戻して……」
「なりません」
「な!?ツキト!お前……」
「ユーフェミア様は自身の仕事をしているのです、コーネリア様は副総督の仕事の邪魔をなさるおつもりですか?」
「ぐっ!…………だがシンジュクゲットーは危険だ!すぐに連れ戻さなければユフィが……」
「ユーフェミア様は仕事をしているのです、将来このエリア11を統治する者として自ら現状を確認しに行く、立派なことです、人と人は結局同じ目線でしか分かり合えないのです、ユーフェミア様はエリア11の総人口の八割を占めるイレブンを理解しようとされているのです、もし邪魔をするならば、我が主、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの遺言状に基づき、コーネリア・リ・ブリタニア、貴様を殺すぞ…………」
今更だが遺言は【エリア11をナンバーズに優しいエリアにしてくれ】ということにしている、つまりユーフェミアの行動はエリア11のイレブンにとって今後良い方向に進んでいくものとだと思う、その邪魔をするコーネリアはルルーシュに刃向かったと取れる、だから殺されても文句は無いよな?
「アールストレイム卿!不敬であるぞ!!」
「黙れギルフォード!味方によって己の主を殺される怖さを教えてやろうか!!」
「つ、ツキト、怒らないでくれ、お願いだから………」ウルウル
「姫様!?」
「怒らないでくれ?ブリタニアによって我が主は殺されたのだぞ?それで怒るなと?フハハ、フハハハハハハハハハハハハ!……………………ふざけるな!コーネリア・リ・ブリタニアぁ!!」
「ヒッ!ごめんなさい……ひっぐ………ごめんなさい……」
なんとコーネリアはへたり込んで泣き始めてしまった!
「姫様ぁぁあああ!?!?」
ギルフォードうるせえ。
あとコーネリアかわいい。
とりあえず泣きやませよう。
「…………今ユーフェミア様の邪魔をしなければ、私は怒らないのです」
「ぐす………ホント?」
退行してるうううううううううう!!
「はい、だからもう泣かないでください、ルルーシュ様が悲しみます」ナデナデ
「……わかった、なくのやめる」
お前今いくつだ。
「そうです、ルルーシュ様も泣いてる顔は見たくないのです、ユーフェミア様も見たくないはずです」ナデナデ
ユーフェミアもシスコンだからなあ、コーネリアの泣き顔が見たくない、とは言い切れないんだよなあ。
「うん…………ツキト、まえみたいによんで?」
昔の呼び方…………そういえば一時期コーネリアにせがまれてコーネリア姉さんって呼んでた時期があったな、それか。
「(姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい姫様かわいい)」
「いいよ、コーネリア姉さんがそう言うなら(最大限の優しい声)」
「///////………ありがとうツキト、もう大丈夫だ」
赤くなってかわいいなあ、もう少し遊ぶか。
「本当に?無理しないでいいんだよ?政務はギルフォードに任せて、少し休もう?」
「だ、だが………」
「顔も赤いし、熱があるんじゃないの?」ピトッ
「!!………わ、わかった!わかったからおデココツンてするな//////」
「ふふ、コーネリア姉さんは初心だなあ」
「わ、悪いか!?」
「ううん、かわいらしくて、素敵だと思うよ(決まったか?)」
「ううぅ………///////」
顔を真っ赤にして悶えるコーネリア、落ちたな。
「じゃあ休憩室に行って休もうか、久しぶりに膝枕してあげる」
「本当!?」
「うん、それじゃ行こうか」
「うん!行く!」
だからお前今いくつだ。
かわいいからいいけど。
「ギルフォード、政務の方は頼んだ」ピラ
「っ!…………了解した、姫様は頼んだぞ(キリッ)」
「その忠義に感謝する」
ふっ、ギルフォードなど、コーネリアの泣き顔(隠し撮り)と赤面コーネリア(隠し撮り)さえあれば恐るるに足らず!
「じゃあ行こうか、いい子にはもっといいことしてあげるよ」
「いいこと!……早く行こう!(いいこと!いいこと!)」グイグイ
「あ、ちょっと引っ張らないでよー………」
ふっ……………ちょろいもんよ。
ふぅ……………ん?何もなかったぞ?ただ膝枕してして耳かきしてやっただけだ、それ以上のことはしてない。
ああ、あとおデコにちゅーしてあげたぞ、すやすやと眠りおって、かわいいものよのぅ。
さて、コーネリアは休憩室に寝かせておいたし、置き手紙も置いたし、スザクのところにでも行くか。
「スザク、今どこらへんだ?」
『喫茶店にいるよ、喉が渇いたらしいから寄ってるんだ』
その気づかいで何人の女が落ちたことか。
「そうか、ではそっちに向かう、場所は?」
『えっと……『ご主人様、ご注文はお決まりですか?』……あ、僕はコーラで、ユフィは?』
『コーヒーでお願いします』
まだ席に着いたばかりだったか。
『えっと、場所はちょっとよくわかんないけど、ここら辺でシンジュクゲットーに一番近いメイド喫茶にいるよ』
「わかった、そっちに向かう、私のジンジャエールも注文しといてくれ」
『うん、わかったよ、それよりツキト、さっきから追手が来ないんだけど、どんな魔法を使ったんだい?』
まあそこは気になるよな。
「膝枕だ」
『膝枕って、あの膝枕?』
「ごく一般的な膝枕だ、私が正座して、コーネリア様を私の膝にのせて耳かきを…………」
『…………ごめんツキト、ちょっと理解が追いつかないよ』
そりゃそうだ、あの堅物女を膝枕なんてどう考えても無理だからな…………古くからの幼馴染みというコネでもない限りは。
「そうか、じゃあもう切るぞ」
『うん、待ってるよ』
「ああ」
ケータイを切って何かあったときのために交換しておいたロイドのケータイにつなぐ。
『ツキト君かなぁ?僕に何かよう?』
「四人乗りの地味な護送車はあるか?」
『う〜〜ん………セシルく〜ん、四人乗りの地味な車ってある?』
『私のでよければありますけど』
『あるってさ〜』
「そうか、ちょっと行きたいところがあるんだ、出してもらえないか?」
『え?でも………』
『セシル君、気分転換にはちょうどいいんじゃない?』
『…………そうですね、じゃあ車を出しますので門の近くで待っててください』
「ありがとう、では切るぞ」
『はぁい、いってらっしゃぁい』
ケータイが切れる、さて、一応コイルガンも持っていった方がいいな、レイピアは…………袋に入れて背負っていくか。
眼帯はポケットにあるな、ユーフェミアのことがバレれば何かしら事件が起こる可能性がある、その時は眼帯をつけてレイピアを抜いて脅せばいい、最悪ユーフェミアの前で人を切ることになるのか、ユーフェミアのためにもそれは極力避けたいがな。
総督府の門にて待っているとセシルの乗った自動車が出てきた。
「待ちましたか?」
「全然」
セシルの車に乗り込む。
「すまんな、急に呼び出して」
「いえ、平気ですよ」
「そうか、この住所まで頼む」
「わかりました」
車が走り出す、法定速度より5kmほど遅い安全運転だ。
「ところで、スザク君はどうなりました?」
「実はな、私の命令でさっきの住所のところに待機しているんだ」
「そうなんですか、疑いは晴れたんですね」
「スザクはあんなことしないさ、やるとしたら…………テロリストのあのゼロとかいう奴だろう」
「ゼロ…………なぜあんな奇妙な仮面を被っているのでしょうか?」
「顔を隠しているのなら、影武者を使うこともできるからな、そこで死んでも、また別の影武者を使えば【生き帰った】とかなんとか言うつもりだろう、でなけれなあんな堂々としている意味がないしな」
実際、最初こそC.C.に影武者になってもらいゼロ=不死身の存在として活躍してもらおうかとも思ったが、ルルーシュにそんな考えはなかったらしく、猛反対された。
「そうですね…………あ、そろそろ目標の住所に…………って、まさか……」
「ああ、もう着いたのか、すまないな」
「い、いえ………でもここってメイド喫茶……ですよね?」
「そうだな」
「スザク君の趣味、なのかな………」
「実はある人物の護衛のためここにいるんだ、護衛対象は大物だ、こんなメイド喫茶にいるなんて思わんだろうから、ここにしたんだろう、スザクも頭を使ってくれているようでなによりだ」
「そ、そうだったんですか……」
「セシルも来るか?」
「え、いいんですか?」
「ああ、車を止めてきたまえ、私は先に行っている」
「あ、はい、わかりました」
車を近くの駐車場に停めに行くセシル。
メイド喫茶に入る、かなりの人がいるがすぐにスザクを見つけた、というかユーフェミアの髪が目立ってすぐわかった。
ここから二人を見ると完全にカップルだな、ブリタニア人とイレブンのカップル、か……………親の説得が難しそうだ。
「お帰りなさいませ、ご主人様、お一人様ですか?」
「いや、あそこのブリタニア人とイレブンのカップルと待ち合わせしていた者だ」
「そ、そうでございましたか」
私の態度がでかいからか若干引いているようだ、もしくは背負った袋に警戒しているのか。
まあいい。
「スザク、すまんな少し遅れた」
「そうでもないよ、どうやって来たの?」
「セシルに車を出してもらったんだ」
「そうか、セシルさんが」
「…………ツキト?」
ユーフェミアが驚いた顔をしている、そりゃ死んだと思ってたら実は生きてましたというんだからな。
「ええ、ツキト・アールストレイムです、ユーフェミア様」
他の客に聞かれぬよう小声で言う。
「っ!………ツキト……」ウルウル
「ユフィ、ハンカチ使う?」
「ありがとうございます、スザクさん」
イケメンだなスザク、それでもユーフェミアのフラグは私に立っているのか、スザクの方に立て直した方がいいと思うんだが。
「ふう……ツキトは元気そうですね」
「ルルーシュ様の遺言を果たすまで、私は死ねませんからね……」
「あ……ルルーシュ………」
ユーフェミアは俯いてしまう。
「………えっと、これがツキトのジンジャエールだよ」
「ありがとう、スザク、ユーフェミア様とどんな話をしていたんだ?」
「ああ、ユフィはエリア11でのナンバーズの待遇を良くしていこうって」
「ナンバーズの待遇の改善か、不可能ではないが………」
「難しいかな?」
「基本的にブリタニア人は他人種に対し差別意識が高い、古くからの強い選民思想が深く根を張っているのが現状だ、だからまずはその考えを破壊する必要がある」
「というと?」
「例えばだが、エリア11のイレブン代表を立てる、その代表とナイトオブワンを戦わせ、勝てば少しは評価が変わるだろうな」
「それ、無理だよね?」
「当たり前だ、ブリタニアが誇る騎士、ビスマルクに勝てる者がいるものか、あとはそうだな…………テロに下るより他ないな」
「テロ………」
「あの第二次シンジュクゲットー掃討作戦、最初のシンジュクゲットー壊滅作戦でテロリストのほとんどを殺したはずなのに、圧倒的優勢であったブリタニアが、敗走を余儀なくされた…………これはつまり、エリア11の独立を目論むテロ組織にとって良い条件を与えてしまったということ、これ以上にテロは増えるだろう、それに、ゼロという奴、とある情報筋によるとあいつがテロ組織を指揮していたという情報もある、新参者の仮面を被った奴の指揮の元で戦うなんて普通ではない、だが見事我々ブリタニア軍を敗走させた…………その手腕は確実なものだ」
「やはりツキトもゼロは危険だと思ってるんだね」
「ただの道化師だったら良かったんだがな、そうもいかんようだ、早々に始末しなければならんな」
「そうだね、あんな間違った方法では………」
「スザク、テロが正しいと言うつもりはないが、少なくともテロを支援する民間人はそれを正しいと思っている、それを理解してくれ」
「…………そうだね、人にはそれぞれの考えがあるんだもんね」
「ああ、だがスザク、お前はお前だ、テロを間違った方法だというなら私は批判しない、お前はお前でいてくれ」
「ツキト…………うん、僕は僕でいるよ」
これでスザクはテロ(ゼロ)を支援する人に対して頭ごなしには否定しなくなる………と思う。
「ツキトもスザクも、そんな暗い顔をしていないで、今日は楽しみましょう」
「そうだな」
「お待たせしましたツキトさ…………ゆ、ユーフんぐ」
「(バレたらどうする、ここの客の半分はイレブンだぞ!)」
「(!……はい)」
危なかった、セシルには事前にユーフェミアがいると伝えて於けば良かったかもしれないな。
「あら、あなたは?」
ユーフェミアがセシルを見てそう言った。
「スザク君と同じ特派で働いています、セシル・クルーミーです」
「ユーフェミア・リ・ブリタニアです」
「挨拶も済んだし、セシルさんも何か頼んだr「なんだこれは!?」
どうしたんだ?何が起こった?
「も、申し訳ありません……」
「申し訳ありませんだとぅ!?ふざけているのか!こんな不味いコーヒー飲めるか!!」
あいつは………階級章は曹長か、このメイド喫茶のコーヒーにケチをつけてるようだが…………。
「こんな不味いコーヒーを出す店は不要だ!取り壊しだ!」
「そ、それだけは!お許しください!」
店長と思われる男が出てきて土下座をする、が…………。
「黙れイレブンが!」
そう言って曹長は店長を蹴った。
「おいスザク、ユーフェミア様を抑えろ」
「りょ、了解」
「は、離してくださいスザク!あれを止めなければ………」
「私がやります、ユーフェミア様はそこで黙っていてください」
「そんなの………っ!」
カチャッ
コイルガンの銃口をユーフェミアに向けた。
「ツキト!君は何をして………」
「私が仕えた主、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、あなたが無茶をするのを抑えてくれと頼まれました、ここはおとなしくしていてください」
「ですが……」
「くどいですよ、私はそんなに優しくないんです、目的のためならば皇族だろうと敵に回します」
「ツキト!君は……」
「(スザク!ユーフェミア様の身分がばれたら、ここで殺される可能性が高い、だからここは耐えてくれ!あとで土下座でもなんでもする!!)」
「(………約束だよ)ユフィ、ここはツキトに任せよう」
「スザクまで!…………わかりました」
ユーフェミアは座ったまままた俯いてしまった、唇を噛み締め、悔しそうな顔だ。
押さえつけていたスザクも座り直した。
私は曹長に近づき声をかける。
「ずいぶんと暴れているな、ええ?曹長殿」
「なんだ貴様?ブリタニア人の私に逆らうのか!!」
「ほう、では貴様は、ナイトオブラウンズに逆らうのか?」
眼帯をポケットから出して取り付ける。
「?……!……あ、あなたはまさか!?」
「そうだ、ツキト・アールストレイム、ナイトオブサーティーンだよ曹長!」
「も、申し訳ありません!」
「申し訳ありません?ふざけているのかね?まあいい…………スザク、こいつを拘束して外に連れ出せ」
「はっ!」
スザクは立ち上がり曹長を拘束して外に連れ出した、すっかり軍人が板についてきたな、生身で私に勝てるくらいにはなったんじゃないのか?
店の外では人だかりができており、まさか暴れていたブリタニア軍人を同じブリタニア軍人、しかもナイトオブラウンズが取り押さえたのだから驚きだろう。
「アールストレイム卿!この店が悪いのです!この店のコーヒーが不味いのが……」
「ほう、君はそんなに早く死にたいのか、そうかそうか」
コイルガンを曹長に向ける。
「ひっ!ち、違います!」
「なら黙っていたまえ、さて、店長?立てるか?」
「あ、ありがとうございます……」
脇腹を抱えて立ち上がる店長、ふむ、折れてはいないようだな。
「ふむ、治療費は私が負担しよう、同胞が済まなかった、いやもう同胞ですらないが」
「も、申し訳ありませんでした!い、命だけは!命だけは助けてください!」
「ほう?【命だけは】か、わかった、本来ならここで銃殺刑にしようと思っていたが、やめておこうか」スッ
「あ、ありg「では代わりに、貴様のすべてを抹消することにしよう」……へ?」
「聞こえなかったのか曹長?いや、違うな、お前はもうゴミだ、おいゴミ、ゴミのお前がなぜこんな所にいる?さっさとゴミ捨て場に戻れ」
「じょ、冗談ですよね?そんな、人権否定なんてあるわk」
「あるのだよ、お前はもうブリタニア人でもなんでもない、店長、こいつはもうブリタニア人でも軍人でもない、お前の好きにしろ」
「い、いいんですか!?」
「ああ、だが殺すなよ?死体の処理は結構面倒なんでな」
「よっしゃ!おい!全員でボコっちまおうぜ!」
「そうだな!おら!このゴミ野郎!」
「死ねおらあ!」
「てめえのせいでうちの店は潰れたんだ!」
「死んで償え!」
なんということだろう、まるでおしくらまんじゅうだな。
「ツキト、これはさすがに………」
「見たところこいつは常習犯だ、許す気などもうとうない、ユーフェミア様とセシルを連れてきてくれ、帰るぞ」
「うん、それはいいんだけどさ、命だけは助けてやるって言ってたけど、あのままじゃ…………」
「【私は】殺さない、という意味で言っただけだ、私が殺すわけじゃないんだから嘘は言っていない」
「君は本当に悪魔だね」ニコッ
「セリフと表情が180度違うじゃないか、さて、おーい店長、代金は置いておくぞ!」
って聞こえてないか…………。
「まあいいか、行くぞスザク」
「うん、ユフィ、セシルさん、行きましょう」
「あの人は?」
「ああ、【解放】してあげましたよ」ニヤァァ…
「そ、そうなのですか………(深く聞かないほうが良いでしょう)」
「それでは私は車をとってきますので、少々お待ちください」
セシルはそう言って駐車場に走っていった。
ん?通信?
『おいツキト!お前一体何をやった!?』
「……なにかございましたか?」
『なにかございましたか?じゃない!今中継でお前のことが放送されているんだぞ!』
「放送?…………あ」
左右を見てから空を見ると飛行船が飛んでいた、あれか。
『わかったら早く隠れるなりしろ!』
「…………もう遅いです、それに、ブリタニア軍の上のほうは私のことをしっています、今更隠すこともないでしょう」
『お前の身分がばれるんだぞ!』
「むしろ好都合です」
『なに!?』
「理由は私が帰ってくるまでに考えておいてください、では」
『まt(ピッ)』
ケータイをきる、ちょうどセシルの車もついたのでそれに乗り、総督府へと帰った。
「ユフィ!突然いなくなるなんて心配したじゃないか!」
帰るなりコーネリアのお出迎え。
「すみませんでした総督…………ですが!どうしても自分の目で確かめたかったのです!」
「コーネリア総督、私からも謝罪いたします」
「………今回のことは不問とする、ツキトは残れ、他は部屋から出ろ」
「お許しいただきありがとうございま…………コーネリア姉様、まさかこのあとツキトと……」
「そ、そんなことはない!私はツキトのあの喫茶店前での騒ぎについてだな………」
「どうでしょうかね………」
「し、信じてくれユフィ!私は別にツキトの童貞に興味は………」
「なぜ童貞だって知っててわざわざそう言うことを言うんですか!?」
「ち、ちがう!今のは言葉の綾というか…………」
童貞童貞うるさいぞ、この変態姉妹め。
というかお前ら処女だろうが。
「とにかく!ユフィは部屋から出るんだ!」グイグイ
「あ!姉様酷いです!私にもあじm……」
バタン
コーネリアがユーフェミアを追い出し部屋に鍵を閉めた。
おいユーフェミア、お前さっき味見って言おうとしただろう。
「さて、ツキト、喫茶店前での騒ぎはどういう了見だ?」
「エリア11、ひいてはブリタニアのための布石です」
「どうしてあれがブリタニアのためになる?」
ふっ、やはり聞いてくるか。
「それは…………次回で言います」
「メタいぞツキト!」
コーネリアとユーフェミアのコレジャナイ感、タグにキャラ崩壊追加しとこう。