ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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今回はある一節に物凄い時間を取られました


Ⅲ:悪魔と堕天使そして魔法使い

 放課後になりイッセーたち三バカ共と別れ帰路に就く。

たどり着いた家は日本家屋のような平屋。それなりに広く土蔵までありさらには地下室もある。

(XXXHOLiCの壱原邸を想像してもらえると有難い)

 

この家はこの駒王町に住むにあたりサーゼクスが用意してくれた家だ。日本に来た時はいろんなところを転々としていたから定住地はなかったが、大きめのトランクに入れていた魔法球で山の中を過ごしていたりした。

 

自室に入り荷物を置き部屋着に着替える。

縁側に座り傍らに持ってきた赤塗りの煙管盆を置き緋色の煙管を吸う。

吸いながら今日会ったことを考える。

 

イッセーのこと、イッセーの言う夕麻という女のことを、この町に潜り込んだ堕天使に事を。

考えたところで解決するわけでは無いが状況整理にはちょうどいい。

そうやってぼ~っと考え時間を潰す。

 

結局たいした事も思い浮かばず夕飯を終え月を見ながら御猪口で日本酒をチビチビ飲んでると何かを感じた。

この何かが暴れているような感じ、試しに水盆でその方向を視てみると、

 

「はぁ~、向こうから顔を出すとはな。ま、探す手間が省けてよかったと取るべきだな。

 

            これもまた必然か

 

は~~、面倒くさいな。一応あれ持ってくか・・・」

 

 

               side change

 

 

 俺は今夜の闇をかき分けてひたすら逃げていた。

松田の家でDVDを見終わりその帰り道でヤバそうなおっさんから逃げていた。

夜にwきあがる不思議なパワーを全開で走り・・・15分くらい走って開けた場所に出た。-公園だ―

息を整えながら噴水の辺りまで歩を進めた。

この公演を俺は知っていっる気がする。-死んでくれないかな―

そうだ、この公園は夕麻ちゃんとのデートで最後に訪れた場所だ。ここで俺は・・・

 

 ぞくっ

 

背筋に冷たいものが走る。ゆっくりと振り返るとさっきのおっさんがいた。

背中から黒い翼を生やして・・・

 

「逃がすと思うか?下級な存在はこれだから困る。

お前の属している主の名を言え。こんなところでお前たちに邪魔をされると迷惑なんでな。

こちらとしてもそれなりの・・・・・・・・まさかお前『はぐれ』か?

主なしならば、その困惑している様も説明がつく」

 

何やらこのおっさんはぶつぶつと言ってくる。

何一人でしゃべって一人で納得してんだよ!?

 

「消える素振りも見せず、魔方陣も展開しない。

状況分析からすると、お前は『はぐれ』だな。

ならば殺しても問題なかろう」

 

男の手に光らしきものが集まっていく。

その光によって槍のようなものが形成された

 

―殺される!-

 

と思ったときは既に腹を槍が貫いていた。

 

ごぽっ

 

俺の口から大量の血が吐き出され、それと同時に激痛が走る。

 

「痛かろう?光はお前らにとって猛毒だからな。その身に受ければ大きなダメージとなる。込めてある光は少し弱めでも死ぬと思ったが、意外と頑丈だな。

ではもう一撃放つとしよう。

今度は少しばかり光の力をこめるぞ。 これでさすがにおわるだろう。」

 

トドメを刺す気か、あんなのもう一撃食らったら流石に死ぬ!

 

おっさんが振りかぶった瞬間に・・・

 

「パス・アン・ビリカル 魔法の射手 雷の4矢」

 

ガガガガッッ

 

「グアッ くっ、な、何者だ!!」

 

公園の入り口の方から光る何かがおっさんの槍を持っていた手を打ち抜いた。

 

「何者だって? そいつのクラスメイトで・・・」

 

入り口から入ってきた者は、黒いロングコートを纏い紺のGパンに革のロングブーツを履いた俺のダチ、

 

「ただの魔法使いだぜ」

 

神野影幸だった。

 

               side change

 

公園に来てみればイッセーが死にかけてるわ堕天使のおっさんが槍を振りかぶってるわでトンデモないことになっていたのでとりあえずおっさんの手を魔法の射手で打ち抜きその手を止めた。

 

「イッセー、大丈夫か?」

 

「あ・・・う・・・」

 

イッセーが気絶した正直あまりのんびりしていられ無いな。

俺はおっさんに向き直り、

 

「おい、おっさんよくもまぁ俺のダチをやってくれたな礼をしてやんよ」

 

「ハッ、たかが人間ごときが大口をたたきよって、堕天使に勝てると思っているのか?」

 

おっさんは言い終わると同時にその手に光の槍を創り出しこちらにその穂先を向けた。

 

「出来るから言ってんだろうが。 覚悟しな」

 

「ほざけ!!」

 

そう言って槍を投げてきた、が、そこには既に影幸の姿はなく堕天使の男の後ろに立っていた。

 

「なにっ!」

 

「パス・アン・ビリカル 魔法の射手 連弾・雷の17矢」

 

「ぐおおぉぉっ!!」

 

「パス・アン・ビリカル 氷爆!」

 

「ぐあああぁぁぁ!」

 

コオォォォォォ・・・・ 

 

「ぐっ・くぅぅ・き、キサマ一体何者だ!」

 

俺の魔法をモロに食らい傷つき片膝をつく堕天使の姿がそこにあった。

 

「さっきも言ったよな。ただの魔法使いだって」

 

「ただの魔法使いがこの俺に片膝をつかせるはずがなかろう!

くっ、キサマはここでコロスッ!」

 

そう言い堕天使はその手にまた光の槍を創り出しこちらに向ける。

 

「はぁ、あんたも馬鹿だね」

 

そう言い俺は腕に魔力を集中する。

 

そして互いに放とうとしたところで、

 

「そこまでよ」

 

「「!」」

 

第三者の声によって中断された。

 

「紅い髪・・・・・・グレモリー家の者か・・・」

 

「リアス・グレモリーよ。御機嫌よう堕ちた天使さん。

この子達にちょっかいを出すなら容赦しないわ」

 

「ふふっこれはこれは、その悪魔はそちらの眷属か。ではその人間は何なんだ」

 

「協力者のようなものよ」

 

「そうか、今日のことは詫びよう。

しかし、下僕の放し飼いはやめた方がいいぞ。

私のようなものが、散歩ついでに狩ってしまうかもしれんぞ?」

 

「ご忠告痛み入るわ。この町は私の管轄なの。

私の邪魔をしたら、その時は容赦なくやらせてもらうわ」

 

「その台詞、そっくりそちらえ返そう。

グレモリーの次期当主よ。我が名はドーナシーク再びまみえないことを願おう。

そして人間、次あったときはかくごしておけ!」

 

「ハッ、そっちこそ辞世の句でも考えてやがれ」

 

そう返すとドーナシークはどこかに飛んで行ってしまった。

 

俺はリアス・グレモリーに向いき、

 

「何邪魔してくれ店の?ま、好都合だけど」

 

「そう・・・じゃあ「その前にイッセーだ。そこ退け」え?ええ」

 

「まだ間に合うな・・・」

 

そう言い俺は亜空間にしまっておいた東風ノ檜扇と南風ノ末廣を取り出した。

 

「・・・!・・・それはいったい?」

 

「氣吹戸大祓 高天原爾神留坐

神漏伎神漏彌命似 皇神等前爾白久

苦患吾友乎 護恵比幸給閉止

藤原朝臣神野影幸能 生魂乎宇豆乃幣帛爾

備奉事乎諸聞食」

 

完全治癒呪文を唱え終わるとイッセーの腹に空いていた穴は無くなり傷も全て治癒された。

 

「す、すごいわね。あなたホントに何者?」

 

「まぁ、そいつはまた後ほど」

 

そう言って踵を返す。

 

「んじゃぁ、俺もう帰るわ。

言っとくけどその傷は治っても体力は戻ってないのであしからず」

 

そう言って転移魔法を使いその場を去る。

 

「あ、ちょ、ちょっと・・・」

 

       side change

 

一体あの子は何者なのかしら?

堕天使と同等に渡り合い、あまつさえこの子の傷を完全治癒してしまうなんて、ただ者じゃないわね。

 

とりあえずこの子をいえにはこびましょう。

 

 

 

 




おまっとさまでした。第四話です。
木乃香の完全治癒呪文唱え・・・もとい、書ききりました。
いや、マジ疲れた。

戦闘シーンいかがでしたか?何かあれば感想欄へどうぞ。

分かっていると思いますが、影幸クンの始動キーは「パス・アン・ビリカル」
です。これはオリジナルではなくある小説の一節から少しアレンジをしました。

でわ次回をお楽しみに。

御意見、感想、ご指摘は感想欄にてお待ちしております。

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