ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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お待たせしました。
最近とても暑くてほとんど家の中に引きこもっているヘタレです。
暑くてモチベーションも上がらずだらだら書いてます。

どうやったら、やる気が上がるのか、誰か教えてください・・・


Ⅷ:前衛たちと課題、そして可能性

   木場side

 

「フゥッ・・・ハァッ!!」

 

キンッ、ガキンッ!!

 

「・・・甘い・・・」

 

バキン!!

 

僕、木場祐斗はさっきからこの隻眼鬼面の鎧の人(?)天目一個さんとずっと剣を打ち合っている。

影幸君からは実戦の中で技量を伸ばして僕の神器『』の運用効率の向上、詳しく言うと神器による魔剣の展開速度の向上を目指して行っている。

けれども、何度このヒトと打ち合っても毎回僕の魔剣が砕かれる。持って5合くらいだ。そのおかげかその所為か展開速度は速くなったがいまだにまともに打ち合えないでいる。

 

「・・・一旦休憩だ。体を休めておけ」

 

「はぁはぁ・・・はいっ」

 

数時間に及ぶ打ち合いに疲れて座り込む僕と違って天目さんは悠然と正座で座り目の前に自身の刀(贄殿遮那)を置いている。

 

僕はなぜこの人に打ち負けているのか。何度も思考した。

天目さんと僕の剣の技量は明らかに天目さんが上を行っている。しかし、事手数の多さは僕が上、のはずだが、天目さんはあの日本刀一本で今までやってきた。

今までを何度か一本入りかけたがそのことごとくを紙一重で躱すか弾くかしている。

それにあの日本刀の能力だろうか、僕の魔剣の特殊能力(例えば、炎が噴き出したり、氷を飛ばしたりetc…)が無効化されている。

影幸君が言うにはあの日本刀には異能を打ち消す能力が備わっているらしい。そのため、魔剣の能力に頼らず純粋な剣技で勝負をしている。

 

「お前の剣には芯がない」

 

「!?」

 

「お前の剣が容易く砕けるのは、その剣に芯がないからだ」

 

「芯?」

 

「そうだ芯だ。お前は剣を創り上げるときその特性を重視していた。そして打ち合いの中、展開速度を上げていったが我が剣の前にそのことごとくが砕け散っていった。

おまえは剣の特性、展開速度に重きを置いている。それが悪いとは言わぬがそれでは剣が砕けるのは当たり前だ。

おまえの中に芯を持ちその芯を剣の中にも創り出す。

神器は思いの力に答えるという。強くあれ、鋭くあれ、固くあれ。強く念じその剣に芯を入れよ」

 

「・・・そうすれば、あなたとまともに打ち合えますか?」

 

「その心で強く願えば、あるいは・・・」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

影幸君はこの人は口数が少ないと言っていたけれど、そうでもなさそうだ。

 

「では、再開するぞ。自身の剣を持て。木場祐斗」

 

「はいっ、お願いします!」

 

僕は自分の手の中に新たに魔剣を創り天目さんに斬りかかる。

 

        sidechange イッセーside

 

よっす、俺イッセー。俺は今、ジンから言い渡された修行用の基礎トレーニングの筋トレをやってるぜ。

正直死にそうだ。腹筋、背筋、腕立て、すべて300回の三セット普通だったら死んでると思うぜ。

しかもその後は小猫ちゃんとの組み手、ジンがいたらジンと組み手だ。

しかも俺の場合一日おきに他の皆との合同トレーニングが用意されているためその苦労も馬鹿にならない。

 

「さて、そろそろ小猫ちゃんとの組み手の時間だったと思うけど・・・」

 

そう言いながら、俺が修行してた場所から少し離れた場所に来ると、

 

「遅いです、イッセー先輩」

 

「ごめんごめん小猫ちゃん」

 

そこには既に小猫ちゃんがいた。

 

「それじゃ、今回もよろしくお願いします」

 

そう言って俺は小猫ちゃんとの組み手を開始した。

 

結果

 

 ちーーーん

 

ぼろぼろにされました・・・

相変わらず小猫ちゃんは強い・・・

 

「お、やってるやってる。てか、終わった?」

 

そう言って近づいて来たのは半そで半ズボンの動きやすそうな格好のジンだった。

 

「ジン、その格好、まさか・・・」

 

「思ってるとうりだイッセー。さあ立てイッセー。始めるぞ」

 

ジンとの組み手もやることになるとは・・・死んだなこりゃ。

 

        sidechange

 

プスプスプス・・・ 

 

影幸の目の前には燃え尽きた(精神的に)イッセーが横たわっていた。

 

「センパイは鬼ですか?」

 

「魔法使いですが何か?

ところで小猫、修行はどうだ?」

 

「まずまずです」

 

「そっか・・・」

 

小猫のそっけない答えに影幸もそっけなく答える。

 

「なあ、小猫。お前にいい話があるんだが聞く気はないか?」

 

「なんですかそれは」

 

「小猫なら、小猫と朱乃サンなら習得できる技だ。

興味ないか?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「興味あるなら今日の夜中庭に来い。教えてやる。

だけど、それを習得するかは小猫、アンタの気持ち次第だ」

 

そう言って影幸はその場を去る。

 

「しっかりと俺からのメニューをこなせよな。あと、イッセーそろそろ起こしとけ。手段は何でもいいから」

 

そう言って城に戻る影幸の背中を見て小猫は少し思い悩み顔を下に向ける。

 

(私と朱乃センパイならできる技・・・私と朱乃センパイ)

 

少しの時間考えていたが不意に顔を上げてイッセーのもとに歩み寄りその襟を両手でつかんで思いっきりスイングし湖に放り投げた。

 




天目一個ってアニメでも小説でもほとんどしゃべらない為、話し方はこっちで勝手にしました。
どうぞ、ご了承ください。

それでは次回をお楽しみに。
御意見、ご感想、ご指摘は感想欄にてお待ちしております。

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