ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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先ず、皆様には遅くなってしまったお詫びを申し上げます。
大学の定期テストの時期だったため、更新できずにいました。
けれど、皆さんも思っているとうり、無事テストも終わったので更新いたしました。
久しぶりの執筆のため内容が少し薄くなって、文字数も少ないかもしれませんが、どうぞお楽しみください。


Ⅶ:お嬢様達と魔法書、そして禁書

   リアスside

私、リアスグレモリーはこの城の大図書館という名の大書庫にて影幸から言い渡された修行という名の勉強を朱乃とアーシアと共に行っていた。

 

「それにしても、本当に呆れるほどの蔵書量ね。彼はこれを全部読んだのかしら?」

 

「さぁ、流石にそれは解りかねますが、ただ一つ分かることは彼が並の魔法使いを優に超える力と知識を持っているということですわ。

力は彼の自己紹介の時の説明から、知識量はこの国籍に富んだ魔道書から、それぞれ読み解けますわ部長」

 

「確かにそうよね。彼の課題のおかげで、私たちの攻撃の消費魔力もかなり減ったし」

 

「魔力運用の効率化という課題はこなすことができそうですわね」

 

「ええ、それともう一つ。アーシアに魔力の使い方をレクチャーする事」

 

そう言って私たちは机の上で魔力の制御をおこなっているアーシアを見る。

アーシアの手のひらには緑色の淡い光を放つ魔力が現れていた。

どうやらそれなりに好調のようだ。

 

数時間後、私たち三人は休憩と称し大図書館内を散策していた。

 

「よく見ると、いろんな国の本があるわね。

日本の呪術の本や、ヨーロッパの魔法書」

 

「各神話体系の魔法書にそれに連なる地域の魔法書」

 

「ホントにいろんな本がありますね~」

 

「それに、よく見ると魔法書以外の本もあるみたいだけれど・・・」

 

そう言って私たちが目を向けた先には娯楽のためか多くのライトノベルや漫画が置いてある本棚があった。

しかもご丁寧にその本棚には娯楽とゴシック体の文字が彫られていた。

 

それから少し奥に進んだところに周りの本棚とは雰囲気が全然違う本棚があった。

その本棚には鎖が垂らしてあり収まっている本が取り出し辛い印象を受けた。

そしてその本棚にはBrennen Buchと彫られていた。

 

「Brennen Buch・・・確かドイツ語で『禁書』だったかしら・・・」

 

「禁書、と言いますと呪われた魔道書だとかそう言うのですか?」

 

「たぶん、そうだわ」

 

「なんか、少し恐ろしいですね」

 

「そうだな、開いたらアンタ等はソッコーでSAN値直送BADENDルートまっしぐらだな」

 

「そうね、けれど何でこんなものまでここにあるのかしら?」

 

「それは昔の俺の収集癖に文句を言ってくれ」

 

「ええ、そうさせてもら・・・う・・・わ!?」

 

「「!!」」

 

「か、影幸。あなた何時からここにいたのよ!?」

 

「いつからって、さっきからだよ。正確にはアンタらがこのBrennen Buchの本棚の近くに来た時からな」

 

「・・・」

 

「ま、ここの本には触れるなよ。あんまりお勧めできない本とかたくさんあるからなこの棚は。

例えばこの本は・・・」

 

そう言って影幸は禁書棚の一冊の本を手に取って・・・って!

 

「ちょっと大丈夫なのそれ!?」

 

「ん?ああ、大丈夫。これはそんなにひどくないから」

 

そう言って本をおもむろに開くと

 

『aa・aaaa・aaaaaaaaaaAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』

 

本の開かれたページから人の顔が浮かび上がって叫びだした。

 

「ったく。相変わらずうるせーな・・・」

 

それに対し影幸は片手をチョキの形にして浮かび上がった顔に向かって指を突き刺した。

そしてその顔がひるんだ一瞬に本を勢いよく閉じて元の場所に戻した。

 

「と、まぁこんな本があったりするんだ。いまの本は作者の怨念が本に宿ったものだな。目つぶしをすれば黙るから対処はしやすいな」

 

「けれど、危険なものも多いんでしょ?」

 

「まね。例えばこれ、『』これは英仏百年戦争でジャンヌ・ダルクと共に戦った軍師ジル・ド・レェの持っていた魔法書だ。

それにネクロノミコン、エイボンの書、セラエノ断書とかまぁ、かなりヤバいものがあるね。大半が写本だけどね」

 

「「「・・・おぞましすぎるわ(ぎですわ)(すぎです)」」」

 

思わず頭を抱えたくなるような魔法書ばかり。何でこんな本を集めたのか過去の影幸に直接聞きたくなってきたわ。

そう言えばと思い、気になっていたことを聞いてみることにしましょう。

 

「そう言えばここって大量に本があるけど全部あなたが管理してるの?」

 

「ん?いや。本の整理とかはここの司書に一任してるよ」

 

「司書なんているの?」

 

「いるよ。俺意外にここに住んでるのは。でも今はそいつはいないよ。

外に出て確かスペインに行ってる筈だ」

 

「スペインに?」

 

「ああ、俺の知り合いに会いに行ってる。暫らくすれば戻ってくるはずだから来たら紹介するな」

 

その後、図書館の散策を終え、自身の能力のさらなる向上を目指して、私たちは修行を再開した。




危ない魔法書ってほとんどがクトゥルフ系の物でしたね。
顔が飛び出した本は、ハ〇ーポ〇ターが元ネタです。わかりましたか?

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