ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮) 作:ヘタレ権三郎
独自解釈だったり独自設定だったりしますので、それに留意して読んでください。
修行一日目の昼の部が終わり夜の部に入る前の夕食の時間。
メニューは影幸特製のドイツ料理。ライ麦パンをはじめ、サワークラフト、ドイツ風ピザのフラムクーヘン、茹でられたり焼かれたりしたソーセージなどが大皿に大量に乗せられており、好きになだけ取って食べるバイキング方式で出された。
しかもソーセージは一種類だけだはなく何種類もあった。ニュルンベルガー、テューリンガー、フランクフルター、ボックヴルストなどがあった。
「おいしいわね。これ全部影幸が作ったの?」
「まぁ、そうだけど。それがどうした」
「ドイツ料理が多いわね。ドイツに住んでたのかしら?」
「まぁ、ドイツに拠点を置いた時もあったからな。そん時に色々とな」
「へぇ、ドイツ料理ってソーセージとビールって印象しかなかったから、こんなにたくさんあるなんてな。
それに、めちゃくちゃ美味いじゃねえか!」
「そうだね、このソーセージもとてもおいしいね」
そういって木場がフォークの先に刺したソーセージは他のソーセージと比べ赤色が少し強いものだ。
「それはブルートヴルストと言って血のソーセージだ。ドイツでは結構昔からあるんだ」
「このサワークラフト・・・でしたっけ?とても美味しいです」
「確かに、少し女として負けた気になってしまいますわ」
「・・・・・・(パクモグパクモグパクモグパクモグパクモグ)・・・・・・」
各員絶賛の様子だった。
夕食も終わり、夜の部。知識に関するいわば勉強が始まった。
イッセー、アーシアは悪魔社会についてあまり知識を持っていないのでこの勉強会である程度の知識を付けていくとのこと。
このメニューにアーシアによる教会所属の
まずは、アーシアによる勉強会。
「コホン。では、僭越ながら私、アーシア・アルジェントが悪魔祓いの基本をお教えします。え、えっとですね。以前、私が属していたところでは、二種類の悪魔祓いがありました」
「二種類?」
イッセーの問いに対しアーシアはうなずく。
「ひとつはテレビや映画でも出ている悪魔祓いです。神父様が聖書の一節を読み、聖水を使い、人々の体に入り込んだ悪魔を払う『表』のエクソシストです。
そして、『裏』が悪魔の皆さんにとって脅威となっています」
アーシアの言葉にグレモリーが続く。
「イッセーも出会っているけれど、私たちにとって最悪の敵は神、或は堕天使に祝福された悪魔祓い師よ。
彼らとは歴史の裏舞台で長年にわたって争ってきたわ。
天使の持つ光の力を借り、常人離れした身体能力を駆使して全力で私たちを滅ぼしにくる」
「俺も昔、教会の連中に魔法使いだってことで目を付けられて殺られそうになったこともあったからな。油断できないさ」
と言っても、これは影幸がまだこの世界に転生したての時の話であり、今の彼にとって大概のエクソシストは片手間で払えるほどである。
「それに、連中は神器を持ってる奴がいたりするが、正直言って数は少ない。
理由として真っ先に上がるのは『教会の教え』だ。
例えば、龍の力の宿った神器はキリスト教徒にとって畏怖の対象だ。当然だ。キリシタンにとって龍は悪魔の化身とも語られるからな。
下手に強力なら異端の烙印を押されてポイされるが落ちだな」
影幸の言葉に一瞬空気が凍った。
「で、では、次に聖水や聖書の特徴をお教えします」
そう言ってアーシアはバッグから水の入った小瓶や一冊の本を取り出した。
そして、最初に小瓶を持ち、
「まずは聖水。悪魔が触れると大変なことになります」
「触れるとどうなるんだ?」
「大変なことになります」
「大変なことって・・・あいまいな表現が逆に怖い・・・」
「そうね、アーシアも触れちゃダメよ。お肌が大変なことになるわ」
「うぅ、そうでした・・・。私、もう聖水を直に触れられません・・・作り方も後でお教えします。役に立つかどうかわかりませんけど、いくつか製法があるんです」
次いでアーシアが手に取ったのは一冊の本。
「次は聖書です。小さい頃から毎日読んでいました。いまは一節でも読むと頭痛が凄まじいので困ってます」
「悪魔だもの」
「悪魔ですもんね」
「・・・・・・悪魔」
「うふふ、悪魔は大ダメージ」
「悪魔だもんな」
「うぅぅ、私もう聖書を読めません!」
この後聖書を読めなくなった自分を主にお祈りしダメージを喰らったのはご愛嬌。
そして影幸による魔法使いについての講義。
「さて、魔法使いっていうのは何かというと、悪魔の使う魔力を人間でも使えるように、太古の魔術師が創り上げたもの。それが人類の幻想種『魔法使い』だ」
「魔力と魔法の違いって何だ?」
「イッセーにしてはいい質問だな。
双方の違いについてだが、悪魔の使う魔力は使用者のイメージを基に具現化していきそして現象として発現するもの。
対して魔法は、事象の始まりと終わりを魔方陣という式にして創り上げ、それを発動することによって、事象の結果を発現させるものだ」
「???」
「イッセーは解ってないようだからもう少し砕いて説明すると、
悪魔は魔力によって結果を瞬時に出すことができ、魔法使いは結果を出すためのを使って瞬時に始まりから結果に至り発現するものだ」
「そのとうりですわ。悪魔の魔力の源流はイメージ、魔法使いの魔法は計算式であると覚えればいいですわ」
「ふぅむ、成程・・・」
「続けるぞ。
現在、魔法にはそれぞれ多くの形がある。ルーン式、降霊魔術セイズ式、精霊魔術ガンドル式などがある。
そして、魔法使いは基本、自分に課した課題を一生をかけて探究し続ける存在だ。故に、自ら作り上げた研究資料はもっとも尊いものでありそれを基に創り上げた魔術師式はもっとも尊重するものだ」
「それじゃあ、あなたも何か課題があるの?」
「いや、無い。研究していることはあるが、大したもんじゃないな」
即答だった。
「それじゃあ、影幸君は何式の魔法を使っているんだい?」
「俺の場合、精霊魔術ガンドル式を基盤に独自に組み上げたもので、言うならば、『精霊呼応魔術』と言ったところかね。
詠唱時のスペルはラテン語か古代ギリシャ語で組み上げてるんだ。他にも俺独自の魔法の組み方とかあるけど、ここから先は俺の研究に触れかねない部分だから話せないな」
「魔法使いに対する対策とか何かないかしら?」
「そうだな、対策か・・・。
魔法使いは魔方陣を展開して魔法を放ってくるからその魔法陣から何が来るのか予測することは無理じゃないな。
魔法の計算式=魔方陣だから、知識があれば予測できないこともないな。
と、まぁ。こんなところかな」
そう言って話を切り、夜の部の終了となった。
今回の魔法使いの説明いかがだったでしょうか?独自設定や解釈があるので違和感があるかと思いますが気にしないでください。
最初のドイツ節は作者のドイツ好きが出た1シーンとなりました。
それでわ、御意見、ご感想、ご指摘は感想欄にてお待ちしております。
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