ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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今回は修行一日目の前半です。


Ⅴ:魔法使いと修行、一日目前半

 影幸からの各種修行メニューが言い渡されオカ研メンバーはそれぞれジャージに着替えてエントランスにて影幸を待っていた。

 

「あとは影幸だけね」

 

「はい、それに僕の修行相手という人もです」

 

「しっかし、誰なんだろうな、木場の相手って」

 

「うーっす、お待たせ~」

 

そう言って来たのは話題に上がっていた影幸だった。

 

「遅かったなジン」

 

「まぁ、コイツ連れてくるのに少し手間取ったけどな」

 

そう言って自身の後ろを指さす。

 

「それで、影幸君。僕の修行相手の人って誰なんだい?」

 

「ああ、紹介するよ。こいつがアンタの修行相手の・・・」

 

影幸の後ろから出てきたのは、腰に一本の日本刀を携えた隻眼鬼面の鎧武者。

 

「天目一個って言うんだ。口数少ないけどよろしくしてやってくれ」

 

天目一個の登場にオカ研メンバーは息をのんだ。

無理もない。いきなり鎧武者が出てくるとは思ってもいないのだから、この反応は当然の物である。

 

「そ、それが僕の修行相手かい?」

 

流石の木場もこれには困惑を隠せない模様。

 

「まあな。んで、一様もう一人紹介したくてな、無理やり引っ張て来た。・・・こいつだ」

 

そう言って影幸はずっと持っていた鎖を引っ張ると後ろから巨大な盆とその上に胡坐をかいて座っている六本腕を備える板金鎧。その手には大きな槌を携えていた。

 

「ガヴィダってんだ。・・・ほれガヴィダ少しは挨拶しろ」

 

「言っとくがよぅマスター。俺はあそこから出たくなかったんだが?なんで高が小娘共ごときに挨拶せにゃならんのだ?」

 

「いやいやいや。世話になってんだし、最低限の礼儀は必要だろうが。・・・まったく。すまんね、口の悪いおっさんで」

 

「い、いえ、いいわ。それよりその方たちは何なの」

 

「あ~、ん~、まぁみりゃ分かるよ。二人とも面を外して」

 

そう言われ面を外すとそこには、あるはずの顔がなかった。

 

「こいつらは魔道駆動鎧体と言って魔力で動いているいわば人形みたいなもんだ。欠点としちゃぁこの中でしか活動できないってところだがな。

まぁ、詳しいことはあとあと。

これから修行を始める。グレモリー、姫島、アーシアの三名はさっきも言ったとうり、大図書館で魔力の基礎を学びあえ。

イッセーと小猫は東の浜辺に下りて近接戦闘の訓練と基礎トレーニングを。

木場は天目と西の荒野で試合でもして戦闘能力を上げろ」

 

それぞれ、影幸から修行内容を言い渡され各自修行を開始する。

 

         ~    ~

 

  小猫とイッセー

 

小猫とイッセーは東の湖の浜辺で影幸より渡された修行内容を影幸の監督のもと行っていた。

 

小猫は影幸と組み手を。

 

「・・・ふっ・・・やぁ!」

 

「まだまだ、そんなんじゃ当たらないぞ。もっとよく狙って」

 

「・・・当たってください。・・・」

 

「ヤダネ。当てたかったらしっかりやれ」

 

イッセーは・・・

 

「ふんぬぅぅぅぅ!」

 

岩を背負って腕立てをしていた。

 

「98・・・99・・・100!はぁはぁはぁ・・・やっと終わった・・・」

 

そこに、小猫との組み手を中断した影幸が来て。

 

「よし、じゃあ次だ」

 

そう言ってイッセーの足をロープでくくり逆さ吊りにしてその真下で一斗缶を使い炎を上げていた。

 

「ほ~れ、しっかりと腹筋背筋やらんと火傷するぞー」

 

「うおあっ!アチ!アツっ!」

 

炎の熱さにたまらず体を折り曲げるイッセー。だが長くは続かず元に戻ってしまう。そしてまた体を曲げる。

その繰り返し。

 

「名付けて、スルメ踊り」

 

「名付けりゃいいってもんじゃ無いだろーー!この人殺し――!」

 

「人じゃなくて、アンタ悪魔だろ」

 

「センパイは鬼ですか?」

 

「いいえ、ただの魔法使いです(キリッ)。

生き物は命の危機に瀕したときに本来の性能以上の力を発揮する・・・らしいから」

 

「最後あいまいだなーおいっ!」

 

 

    グレモリー、姫島、アーシア

 

「ここの蔵書量はすごいわね」

 

「ええ、そうですね部長」

 

「こんなにたくさんのご本を見るのはじめてです」

 

三人はそれぞれ手近にあった本を開き読んでいる。

 

「この本、ドイツ語で書かれているわ」

 

「こちらは、・・・ロシア語・・・でしょうか」

 

「これ、イタリア語です」

 

「いろんな国の魔法書があるのねここは」

 

「リアス、見つけましたわ。この本がおそらく魔法教本ですわ」

 

「ありがとう、朱乃。さて、私たちも始めましょう」

 

 

     木場と天目一個

 

「せいっ!・・はぁっ!」

 

「・・・温い・・・」

 

ガキンッ

 

西の荒野では木場と天目一個が互いに剣を打ち合っていた。

その周りには、木場が創製したと思わしき剣が無残にも折れて転がっており、その数は優に20個は超えていた。

 

「甘い!」

 

「!!」

 

天目の一振りによりまた1本木場の魔剣が斬り折られた。

 

(なんて、剣筋なんだ。とても素早い。それに無駄がない。このままじゃ・・・)

 

木場は剣を交えながら自らの創造する魔剣を再び天目一個に振り下ろした。

 

        §    §

 

その後ある程度時間がたつと。今度はグレモリーの考えた修行が始まった。

 

イッセーがオカ研メンバーと組み手をしたり魔力の使い方を学んだりしていた。

 

その間影幸は、夕食の用意をしていた。

 




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次回をお楽しみに。

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