ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮) 作:ヘタレ権三郎
皆さん今回はちょっち長いですよ。
ちょいと必要があったので書き足しました。
イッセーside
昨日のジンから、放課後に家に来るように言われて今は部員全員でジンの家に向かっているところだ。
「ねぇ、イッセー。あなたジンの家について何か知ってる?」
「いいえ、ジンの奴あんまり自分の家に呼んでくれなくて詳しいことが分からないんすよ」
「そう、それにあの言葉が気になるわね・・・」
部長の言っていることは昨日ジンが帰るときに言った言葉だ。
『言っておくが、間違っても転移魔法で来るなよ。ま、来ることはできないけどな。
直接足で来いよ。教えてもらうんだから最低限の礼儀は必要だからな』
この言葉。後半はなんとなくわかるけど、前半の意味がよくわからない。
何で転移魔法陣で来ちゃなんねえんだろう?
保健室で手に入れた住所を見ながらジンの家に続く道を歩く。
しばらく歩いていると、なんだかかなり大きな屋敷が見えてきた。
もしかしてと思いながら部長を見ると部長も同じように思っているのか額に手を当てていた。
その屋敷の玄関前に立って屋敷の全貌を眺める俺達。全体的には洋風なのだが、なんだか和風な雰囲気がする二階建ての屋敷。
「あの~、部長。ここで合ってるんすよね?」
「ええ、そのはずなんだけど、・・・何、この屋敷・・・かなり強力な結界が張ってあるわ。
この結界の維持のための魔力は何処から出てるの?」
「リアス、これはただの結界ではないわ。認識阻害に隠蔽の結界よ。しかもかなり複雑なものよ」
「こんなものがあるのに僕たちが気づかないなんて・・・」
「神野先輩は一体何者なんでしょう・・・」
俺とアーシア以外はかなり専門的なことで悩んでいた。
そんなこんなディスカッションしてると、
キィ・・・
玄関の扉が開き中から出てきたのは、
「お、やっと来たな。いつまでそんなところにいるんだ」
甚平を羽織り、ラフな格好のジンだった。
sideout
「イヤー・・・やっと来たな。ってかヒトんちの前で名に突っ立ってんだよ。
とっとと入れよ」
そう言われグレモリー達は一度互いに目を見た後、グレモリーを先頭に入ってきた。
「何か聞きたいことがあるみたいだな」
影幸が修行場所に案内しているとき突然そう言った。
グレモリーは一瞬顔を強張らせたがすぐに元に戻し結界について聞いた。
「ああ、あれね。そりゃ魔法使いの家なんだからそれくらいの防備は当然でしょ。
え?結界維持のための魔力はどうしてるかって?そりゃ企業秘密だな。流石にそう簡単に話せないな」
そんなような受け答えをして一行は地下室に入っていった。
「さて、グレモリー。言っておいた資料はもってきたか?」
「ええ、これよ」
グレモリーは鞄から紙の束を取り出し影幸に渡す。
影幸は受け取った資料を流し見る。
「成程な・・・」
「ねぇ影幸、いったいどんな修行をするの。それに修行場所ってここなの?」
「そう一気に質問するな。修行場所はこれから連れてってやるよ」
そう言って影幸は地下室の中央にある物に向く。
「さ、ついて来い」
そう言って中央にある物体に近付くと影幸が消えた。
「「「「「「!!」」」」」」
グレモリー達は驚きその物体に近付く。
それはゴシック調の台座に大きな球体が乗っておりその中にはミニチュアの建物を中心として自然が作られており、とてもリアルなので、球体の中が只のミニチュアとは思えなかった。
グレモリー達が観察していると突然光に包まれた。
~ ~
光が止むとグレモリーたちの目の前に先ほどまでの仄暗い地下室ではなく、太陽輝く青空、四方には湖や山、荒野にジャングル。
そして目の前には巨大な黒い城がそびえ立っていた。グレモリーたちは今その城に行くための橋が架かっている円柱の上に立っていた。
よく見ると足元には魔方陣が書かれていた。
しばらくの間、何が起こったのか理解できないグレモリー達は周りを観察していると、
「ようやく来たか」
橋の上に先ほどと変わらない甚平姿の影幸が立っていた。
「ようこそ、Schloss von schwarzen Sonntags へ、歓迎するよ」
「Schloss von schwarzen Sonntags・・・確かドイツ語で『黒曜の城』だったわね」
「ああ、そうさ。ここは俺の城だ。そして修行場所でもある。
今日からここで修行するからな」
「えっ!?城!?ジン・・・お前って何者だ?」
「ついて来い。ここを案内するよ。質問があるなら歩きながら答えるよ」
影幸はイッセーの質問をスル―してグレモリー達を先導した。
道中グレモリー達はいくつかの質問をした。
・ここは何処なの?
「ここはダイオラマ魔法球と言う魔法具でな、アンタ等も見たろ。あの置物の中だよ」
・その魔法具は貴方が作ったの?
「まぁな(嘘)もう作り方忘れたからつくれないけどな」
・この城にはあなた以外誰かいるの?
「いるよ。後でそいつ等も紹介するから」
・あなたは一体何者なの
「何物も何も、俺はただの魔法使いだよ。他より少し強いらしいけど」
そして一行は城門を潜り抜け城の中に入る。
「さて、この城とこの中についてだけど、ここの主な構造は正面にある階段の向かって左側に食堂があってその奥に厨房があるんだ。向かって右側には大図書館がある。
其処は上と下の階とでつながってるからかなり広いぞ。それから階段の後ろの扉の先には大浴場があるから、風呂はそこな。
んで、上の階にはゲストルームがほとんどだな。後は大広間があるな。
その上の階には、俺の部屋と書斎がある。そこから上の階は大体が空き部屋だ。最上階には展望台がある。
それから中庭があってそれなりに広いからそこでも修行ができるようになってるよ。
ここから下の階は基本倉庫だ。食糧庫とか、宝物庫とか。それに作業部屋と工房とかがある。
自分の魔法探究とかは基本其処でやってる。
んじゃぁ、次は外ね。
最初に見てのとうり四方にはそれぞれ環境の違う土地がある。この城を中心にして東に湖、北に山脈、西に荒野、南にジャングルって感じにな。
ちなみにこの魔法球の中に入ると24時間は出れないようになっているんだ。
まあ、アンタ等の驚きもわかるけどもう少し話を聞け。
実はな、ここでの一日は外での一時間でしかないんだ。
原因というか仕掛けというか、この城の最深部には『時球儀』という魔法具があってな、それで時間操作してるんだ。そのためにはかなりの魔力が必要で常に供給しなきゃならんから特殊な魔方陣の上において起動させてるんだ。
アンタ等はここで数日間修行して、外に出て学校に通い、放課後にまたここにきて数日間修行っていう内容でやっていくからな」
一通り説明し終えた影幸は食堂に一同を集め全員に飲み物を配った。
「さて、修行についてだけど、まずイッセーは基礎からみっちりやること。メニューは鬼から地獄、地獄の方がまし。の三種類を用意しといた。
「ちょっと待てやコラ!」それからグレモリー、姫島、アーシアの三名は大図書館にて魔力の使い方を基礎から見直すこと。
あそこには俺が集めた魔法所がたくさんあるから参考になるものもあるはずだから」
「ちょっと待ってアーシアはともかくなんで私と朱乃までなの?」
「それについてだが、前のはぐれ悪魔バイザーとの戦闘の時にアンタらの戦闘は見せてもらったけどかなり粗があったんでな。
グレモリー、一つ聞くが、一発限りのミサイルと弾がFULLに装填されたマシンガン、とどちらが強いと思う?」
「それは・・・マシンガンね」
「そのとうり。アンタら二人の魔力の使い方は一気に大きな力で相手を圧倒するようなものだ。けどそんなのは格下に通用する方法だ。
今度の相手であるフェニックスはどう見てもアンタ等にとっては上の存在だ。
今のままじゃスタミナ切れで叩かれる。だから持続力を付けるために魔力の運用効率を身に付けてもらう。そのために基礎を確認して、自分なりの使い方を模索しろ。
それと同時にアーシアに魔力の使い方を教えるんだ。教えるとゆうのはかなり自分のためにもなるからな。
次に木場は剣技向上のために模擬戦をしてもらう。対戦相手は後で紹介する。
そいつ曰く、剣技は戦いの中で伸び行くものってゆうらしいから。
それと同時にアンタの神器、『
それは所有者の考えた魔剣を創り出す神器だ。それはかなりの戦力になる。
戦闘中に相手に合わせて魔剣を瞬時に変えられるようにしておけ。
最後に小猫はイッセーと同じように基礎修行をしながら格闘技の練習を中心にやっていく。
さて、俺からはこんな感じだが、グレモリーはなんかあるか?」
「そうね、その中にイッセーの裕斗、小猫、朱乃との合同修行も入れてもらえないかしら。
イッセーは前線に立つ予定だから、いろんな戦い方を知って損はないと思うのよ。どうかしら?」
「それはいいな。・・・よし、イッセーの修行にその内容を追加しよう。今から大まかな時間割を作るから準備をしてエントランスで待っててもらえるか?」
「分かったわ。それじゃぁ各自荷物を部屋に運んでジャージに着替えてエントランスに集合。いいわね」
「「「「「はい、部長」」」」」
「それから、木場の修行相手はそん時に連れてくるからよろしくな」
そうして影幸による、『グレモリー眷属化トレーニング』が始まるのであった。
今回は影幸君の魔法球の中の説明と修行内容の説明会でした。本格的な修行は次回からとなります。
そして、いつの間にかお気に入りが三桁突破してました!!
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