ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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お待たせしました。
戦闘校舎のフェニックス始まりです。


戦闘校舎のフェニックス
Ⅰ:魔法使いとメイド、そしてフェニックス


おでんを食ってから数日後に堕天使側からミッテルトの迎えが来た。

ただ、迎えに来たのが、シェムハザだったことには影幸もミッテルトも驚いていた。

てっきり下っ端の堕天使が来ると思っていたがまさか、『』副総督のシェムハザが来るものだから。

そしてシェムハザはミッテルトを引き取り、影幸に心ばかりの詫びの品を渡し、グリゴリの本部に帰って行った。

その時、ミッテルトは少し寂しそうな表情をしていた。

 

いま、影幸は教室の自分の席で、本を読んでいた。(周りからは外国語の本を読んでいるように見えるが、実は魔法の術式について書かれた本である)

 

そこにイッセーが真面目な表情で近付いて来た。

 

「何か用か?」

 

「ジン・・・昨日の夜、部長が夜這いに来たんだが・・・」

 

「・・・・・・・・・スマン、流石にヌメック語は解らんよ」

 

「いや日本語だよ!真面目に聞けよ!」

 

「スマンスマン。てっきりアンタがラリッたのかと思ったよ。

で、いったいどうしたんだ?」

 

「さぁ、俺にもよく解んねぇんだ」

 

「俺が何でも知ってると思うなよ。知ってることしか知らないからな。

木場にでも聞いてみたらどうだ?アイツなら俺より何か知ってるかもしれないぞ」

 

「そうだな・・・」

 

       ~    ~

        影幸side

 

「部長のお悩みか。たぶんグレモリー家に関わることじゃないかな」

 

放課後、俺とイッセーとアーシアは木場と共に旧校舎にある部室に向かっている。

移動中にイッセーは木場にグレモリーのことを聞いていたが、木場のこの反応を見る限り詳しくは知らないようだが。

 

(どうやら、今日は客人がいるようだな・・・)

 

俺は部室に向かう途中で部員以外の気配を感じた。

覚えのある気配なのであまり警戒はしない。

 

そして部室の扉の前に来た時、

 

「・・・僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて・・・」

 

と木場が言った。ようやく気付いたみたいだな。イッセーとアーシアはまだ気づいてないみたいだな。

 

扉を開けて入ると中にはグレモリーと朱乃さん、小猫、そして銀髪メイドがいた。

 

そこにはまるで、吸血鬼の館にて吸血鬼に仕えている時を止めナイフを投げてくるかのようなメイドがいた。

と言っても彼女はグレモリー家に仕えているメイドであって、時を止めるメイドではない。ナイフは投げてくるが。

 

「アーシアと影幸は初めてだったわね。紹介するわ、私の実家の・・・」

 

「グレモリー家のメイド、グレイフィアと申します。

いごお見知りおきを」

 

そう言って挨拶をするグレイフィアさん。

その挨拶にアーシアは挨拶を返した。そしてグレイフィアが顔を上げるとすぐに俺に視線を向けた。

 

「グレイフィア、彼は・・・」

 

「存じておりますお嬢様。

・・・お久しぶりですねジンさん」

 

「「「「「「え?」」」」」

 

「応、久しぶりだな。元気してたか?」

 

「ええ、そして今日こそ一本取らせていただきます」

 

そう言うや否やナイフを構え投擲してきた。

 

俺はそのナイフを掴み瞬動でグレイフィアの後ろに回り込む、しかし彼女もそれをわかっていたのか振り向きざまにナイフを振るう。

俺はその斬撃を先ほどつかみ取ったナイフで防ぎ。空いている手を手刀の形にして間髪入れずにグレイフィアの喉元に突き付けた。

 

「・・・参りました」

 

グレイフィアが負けを認め両手を上げ降参の姿勢をとった。

 

「ちょっと、グレイフィア!いきなり何をしてるのよ!あなた影幸と知り合いだったの!

影幸も何応じてるのよ!」

 

「まぁ、ちょいと落ち着けや。これはいつものことだから気にするな」

 

それから、俺とグレイフィアとでグレモリーを説得した。

 

「さて、ある程度疑問も解消したことだし、全員揃っているから部活をする前に、少し話があるの」

 

「お嬢様、私がおはなししましょうか?」

 

そういうグレイフィアにグレモリーは片手を振っていなす。

 

「実はね・・・」

 

口を開いた瞬間部室の床に描かれた魔方陣の紋様が変化し光出す。

 

(転移現象だな。この紋様はたしか・・・)

 

「・・・フェニックス」

 

木場がそう言った。その瞬間魔方陣から炎が巻き起こり室内を熱気がほとばしる

 

 

(・・・アチーな~)

 

炎の中に一人の男が佇む。

そいつが腕を横に薙ぐと周囲の炎が払われた。

 

「ふぅ・・・人間界は久しぶりだ」

 

そこにいたのは赤いスーツを着ており、ネクタイをせず、胸までガッツリとシャツを開いていたホストっぽい見た目のチャラ男だ。

 

「愛しのリアス。会いに来たぜ」

 

 

 

 

 


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