魔法科高校と"調整者"   作:ヤーンスポナー

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そろそろこのSSも佳境に入ってくるかなーなんて思いながら、番外編。
短いです。1300文字程度とかもはや投稿しなくてもいいレベルです。

だけど、合った方が面白いかと思って。


第七十二.五話~会談後~

【log:Sunday,November 6 2095

point:35N138E   】

 

 

 

 

 

「・・・奥様、"彼ら"に対しては、これで?」

 

「えぇ。これで四葉、もとい私の力は日本さえ超えうる力を持つことになるわ。達也さんのお陰で予定を早めなければいけなくなったけど、結果としては上々といったところかしら」

 

「一時は肝を冷やしました。まさか"烏"達が直接四葉を狙ってくるなど。敵対的な行動は取っていませんでしたから、備えもまったくない状態。奥様の策が無ければ、ここには大きなクレーターが出来ていたでしょう」

 

「そうね。彼ら自身、もうこれ以上コントロール不能の勢力を増長させたくはないでしょうから、これ以上そのような機会があったら今度こそ躊躇はしないでしょうね。ソレまでの間に、何とか保身に走れた形になったわね」

 

「ですが、これで一定の目的は果たしたわけですな」

 

「えぇ。わざわざ"達也さん達"の結果の通達まで偽造し、本来の日本魔法師社会の目的からも抜け出し、七草、ましてや九島さえ出し抜いた。この後は彼らがどう動こうが私達には無害。次今のような事態が起こっても、七草が消えて九島、一条などもただ没落するだけ。十師族などという枠組みさえ、私達は抜け出すことが出来た。もう煩わしい虫達も気にすることは無い。私達は、"彼ら"の機嫌を損なわない限りもはや誰の束縛も受けることは無い」

 

「ですが、よろしいので?"烏"と協力関係になった事を、"あれ"にも伝えた方がよろしいかと」

 

「伝えるべきだと思う?あんな儚い物に無理をさせたら、それこそ彼らは怒ると思うけど?」

 

「・・・確かに。尤も、彼らはそのようなことが可能などということは露ほども思っていないでしょうがね」

 

「きっと怒るわよ。それはもう、烈火の如く」

 

「文字通り地球ごと燃やし尽くされかねませんね」

 

「フフッ、まぁ、そうね。私達もこれ以上調子に乗ることは避けるようにしないと。これからのことも、任せても?」

 

「もちろんです。折角得られた物を棒に振ることの無いよう、上手く立ち回らせます。ところで、達也殿はどのように?」

 

「元から謹慎など出来る訳はないとは分かってはいるけど、一応言ってみましょうか。達也さんのことだから、深雪さんと離れかねないようなことを受け入れるはずはないのだけれど」

 

「・・・」

 

「あら、不満?」

 

「えぇ。少々私達は、"烏"達の機嫌を些か損ね過ぎているかと。無理矢理にでも、謹慎させた方が後の為になるかと存じますが。それに・・・」

 

「分かっている、といっても理解できないでしょうね。とりあえず、続きは後でにしましょう。達也さん達に待って頂いているのですから、早めに向かった方が良いでしょう?」

 

「・・・畏まりました。それでは、行きましょう」

 

「ええ」

 

 

 

「そうね、"烏"が直々に安全な連絡手段を用意してくれるとのことだし、私達もその準備くらいはしないと」

 

「と、申しますと?」

 

「周りからの干渉を出来るだけ少なくする、といったところかしら。とりあえずは風間さんの所だけでも控えさせる事にしましょうか」

 

「それを、これから?」

 

「えぇ。見越してはいたから呼び出したのだけどね」

 

「なるほど」

 

 

 

「さて、それでは」

 

「えぇ、お願い」

 

 

 

「失礼致します」

 

 

「お待たせいたしました。本当に申し訳ございません。前のお客様が中々お帰りにならなくて・・・」




とりあえず今後のこのSSの予定をば。
クライマックスと言えばいいのでしょうか。とりあえずは来訪者編がソレに当たります。つまりこの"魔法科高校と調整者"はぶっちゃけた話、来訪者編を最後に大まかのストーリーが終了します。その後はネタを思いつき次第次話として投稿することになるかと思いますが、連載は来訪者編を最後に特に予定がない限り終了すると考えてよいかと思います。

もちろん、ネタが無い訳ではないんです。ただ、来訪者編で出すネタを考えるとどう考えてもダブルセブン編からが作りにくいというか、インパクトが浅いというか。

まぁ魔法師社会を裏切った四葉と七草・九島のリアルバトルor冷戦じみた事を書くのも一手なんですが、どうも自分は元からある設定を継ぎ接ぎすることは出来ても設定をほぼ資料がない状態で作ることは得意ではなくて・・・。はっきり言って今現在のネタが来訪者編以降ほぼないんです。九校戦の時以上のネタ不足と言う事なのです。

まぁ詳しい話は実際にそこまで行った時にしようかと思います。まだ未定というか、予定の段階ですしね。とりあえず、そう言った感じで進んでいくと理解して頂ければ幸いです。

次回、多分時系列が一週間ほど飛ぶ。そして、来訪者編の真の始まり。いろいろ面白いことが起きるかもしれない。

・・・ところで十一月のハロウィンパーティーって何ですか。ものすごく気になるんですが。40ページって書いてあるし大した量じゃないんだろうけど、かなり気になる。オーディオドラマCDの特典らしいが、まだ売ってるのだろうか。あるなら買いたいと思っていたり。

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