特に今日久しぶりにPC内を整理してたらお気に入り登録してた作業用BGMが見つかり、久々に聞いてみようと思ったら削除されててびっくりしました。二年ぐらい前からあったやつなので本当に悲しかったです。けど結局もう一度聞きたかったのでコメントから曲を見つけてそれらをmp3で保存しつつプレイリストを作ったんですけどね。
さて、今回は半分日常回です。
【Wednesday,October 12 2095
Person:operator4 】
『・・・生存者は一名、意識はまだなし、資料は作戦要綱のみか』
『はい。息のある工作員の意識が回復し次第、尋問に入りたいと思います』
『ぜひ頼む。今回の作戦もいい手腕だった。次も期待している。』
『ハッ、では』
通信を通して部隊長からの作戦結果の報告を聞き、一考する。
まず、二日に行った行動の結果、拠点は見つかった。今回"聖遺物"の奪取に向かった部隊の動き、展開などを察知できたのはそれによる成果だ。
別に位置が割れた時点で殴りこむのも悪くなかったが、それで得られるものが何かをもう少し見極めてからの方がよいだろうと考えたのだ。
そして、十日の結果が先ほどの通信の通りだ。"部隊"の手により自走車の逃走を阻止、及び工作員一名の確保は成功した。しかし、それだけだった。
作戦要綱の内容は要約すると"司波小百合を襲撃、拉致し、所持品の中に聖遺物がないかどうかの確認、なかった場合は本人を尋問し情報を吐かせる。知っているかどうかに関わらず作戦終了後は速やかに処分する"であった。
まず持っているかどうかさえ分からないといった文面にため息しか出なかった。まぁ、いくら国家機関の部隊とはいえ他国での活動ではどうしてもお粗末になるのは仕方ないのかもしれない。
とりあえずは、捕獲した工作員の尋問の結果待ちになる。
「さて・・・、誰にも聞かれてないな」
今回の報告を聞いた場所は学校だ。盗み聞きはされないようにしていて、現にされていないと分かっているはずなのだが人の目を気にしてしまう。
「・・・まぁ、問題ないな。さて、戻るか」
そこから少し歩き、"学校生活"に戻った。
「借哉、電話は終わったの?」
「あぁ、とりあえずは用は済んだ」
「ならさっさと飯にしようぜ。腹が減って仕方がねぇ」
「アンタ、これだから・・・いや、なんでもないわ」
「オイ、言いたいことあるならはっきり言えよ」
「もういいから飯行こうぜ。ここで言い争っても腹が減るだけだぞ・・・」
相変わらず騒がしい
しかし、こういう日常も決して悪くはない。
食堂に着くと、"今は忙しいはず"の人物がいた。
「あれ、達也じゃねぇか。今日は
レオがある意味目先の疑問を聞くのに対し、
「それより達也さん、論文コンペの方は大丈夫なんですか?」
美月がある意味一番聞くべきともいえる疑問を聞く。
そしてまた、両方ともある意味事務的に答えるのが"彼"らしいと言うべきか。
「今のところはそこまで切羽詰ってるわけではないかな。今日は単純に食べる場所はこっちの方が近かったし、ついでだし一緒にと思ってな」
「深雪は大丈夫なの?」
そう聞いたエリカに対しても、同じように返す。
「一応既に伝えてある。問題はないだろうさ」
しかし、そう言う"彼"は、どうも何かを隠しているような気がした。
昼食が終わり、各々教室に戻ろうと言う時に"彼"から声が掛かった。
「借哉、ちょっといいか?」
「なんだ?ここで話しても問題ない内容か?」
「場合によっては、な」
そう前置きをつけた上で、恐らくは"一緒に昼食を取った理由"を聞いてきた。
「昨日の"自走車の事故"について、知ってることはないか?」
「いや、知らんな。お前の親戚が乗っていたのか?」
我ながら白々しいとは思うが、事実何もいうつもりはなかった。
工作員の自走車を部隊が爆破した後、その残骸は"自走車同士の衝突、爆発事故"として態々"もう一台"用意して爆破させた上でそう手回ししたのだ。
そして、恐らくは"彼"もその"事故"がただの隠蔽だと分かっていたのだろう。というより、恐らくは確実に独立魔装大隊に依頼した上で仕留め、情報を得ようとしていたのだろう。それを横から掻っ攫っていったのだ。"彼"にとってある程度の不利益が出ていることは確実だ。
しかし、今回に関しては"我々"が関与したと言う証拠さえ残っていない。実行したのは"我々の傘下の部隊"とはいえ、純粋な国防軍所属の部隊だ。
もちろん少し調べたり、考えたりすれば出てくることだろうがそもそも正直に答えてやる義理もない。
「いや、少し気になってな。知らないならなんでもない」
「そうか、ならこっちもとりあえず言いたい事は言ってしまうとしよう」
「何のことだ?」
そう聞く"彼"に対して、率直に言うことにした。
「"お宝"を手に入れたみたいだな」
「・・・お前」
瞬間、"彼"の目が敵を見るそれに変わる。元々敵では、あるのだが。
「勘違いするな。別に奪おうとしたりするつもりはない。あんなの作ろうとしてもどうしようもないしな」
「・・・どこから知った?」
「心当たりはいくらでもあるだろう?」
そう暈かすが、特に特殊な手段を使ったわけではない。
最初から"聖遺物"の場所が分かっていたのだから、それを追っていれば自然と"持ち主"も分かる。
「はぁ・・・。もう驚かんがな、一体何を言いたいんだ」
「"どう"使うつもりだ?」
「・・・は?」
「そのまんまの意味だよ。気になってな」
小説を見るように目的を監視しながら気づいていくのも悪くはないが、やはり最初から知りたい気持ちはある。単純な好奇心で聞いていた。
答えは、ある意味予想通りの物だった。
「・・・"目標"の解決の糸口になるかもしれない、と思ってな」
「そうか、なら頑張れ。俺はただ眺める事にする。しかし、だ」
「・・・なんだ?」
"彼"に対して、一応、釘は刺しておくことにした。
「そいつは扱いようによっては人を幸せにもするし、逆に不幸にもする。持ち主の意図はまるで汲んでくれない。例え良かれと思って使っても、悪い方にしか行かんこともある。せいぜい、気をつけて使えよ」
ってことでちょっと最近急展開過ぎた流れを整理しました。
やっぱりこういう流れを作るとちょっと読んでて落ち着くものですね。荒事も続きすぎると気疲れするのと同じです。
次回、舞台は更に週末へ移る。九校戦でのオリ主介入の影響が出てくる、はず。
後、もしタグに追加して欲しいものがあったら言ってくださるとありがたいです。どうも勝手が分からないのですが、もしかしたらこのタグは投稿した人からしか設定できない物なのかなと最近気づいたので・・・。