オリ主と第六駆逐艦隊   作:神域の

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やっと午後になったよ・・・


0-6 紅茶よりもアイス

 それは『甘味処 間宮』へ行く途中で起こったことだ・・・・・・我々がすいた腹を満たそうと歩いているとガタゴトと音が鳴っているのに気づいた。

 我々四人はその音が気になりその方へ足を向ける。音の出処はすぐそばで道を曲がった所にあった・・・そこで見たものはあまりにも非現実的で、トチ狂っているとしか言えない光景。

 だが一番恐ろしいのは私以外の三人が『憧れた物を見るようなキラキラした目』でその光景を見ているということ・・・・・・まるで得体の知れないナニカに取り憑かれたよう・・・・・・」

 

「そんな訳ないでしょ、バカ響!!金剛さん達に何言ってるのよ!」

 

「そんな事言っちゃダメよ!金剛さん達は凄い艦娘なんだから!」

 

「電達は何にも取り憑かれていないのです!」

 

 えっ!?この三人は目の前で起こっている異常がわからないのか!?それともこれも艦娘の常識なのだろうか・・・あーあ、また変な目で見られるんだろうけど、いちよう聞いてみるかなぁ・・・・・・

 

「あのさぁ、『あれ』ってさぁ、普通なの?」

 

「響、本当にどうしたの?何も変な所はないじゃない」

 

「そうなんだ・・・暁は『あれ』やった事ある?」

 

「うっ・・・それは・・・ないけど、でもいつか一人前のレディとしてやってみたいと思ってるわ!」

 

「あの、響ちゃんは何がそんなに変だと思っているのですか?」

 

 だって変だよ!わざわざ道のど真ん中にダイニングテーブル苦労して運んできて、これまたお菓子の乗せたキャリアーをガラガラと砂の上を平然と押し通るんだぜ?砂がめっちゃ舞ってるもの。狂気の沙汰だよ・・・

 外で食べるにしてもレジャーシートとかバスケットの方が絶対いいじゃん。そう言うと三人は「確かに変かも・・・」とか「響ちゃんが普通のことをいったのです」とか言い始めた・・・電、後で覚えてろよ・・・・・・

 

「あっ!そういえば金剛さんは外国にいたからそうゆう事知らないのかもしれないわねっ!ちょっと教えてくるわ!」

 

 そんな雷の手を俺はサッと握る・・・

 

「もう・・・もうダメなんだっ・・・手遅れなんだよっ・・・!雷、金剛さんだけじゃないんだっ!比叡も榛名も霧島も・・・・・・もう、たすからないんだよっ・・・・・・!」

 

 この時、涙を流すのを忘れない。するとどうでしょう、あっという間にシリアスな雰囲気に。

 

「なら私はどうすればいいのっ!?教えてあげないと金剛さん達が可愛そうよっ!」

 

「(首をフリフリ)・・・・・・そっとしておいてあげよう?今、金剛さん達は幸せそうだ。」

 

 そう言って金剛型四人を見る。この時、皆の目は赤ちゃんを見守るような優しい目だった・・・金剛達は「今日もいい天気ネー」とか「流石です!お姉さま!」とか言っている。知らない方が幸せなこともある・・・そう感じた瞬間だった。

 

「んー?Wow!デストロイヤー達、そこで何してるノー?」

 

「fuck!見つかった、逃げろっ!!」

________________________________________

 

 少し走ると後ろから「響、待って!」と聞こえたので後ろを振り返る。

 

「響っ・・・早すぎっ・・・ふぅ・・・というか逃げなくても良かったんじゃない?」

 

「そういえばそうだね、うっかりしてたよ」

 

「それにしても、金剛さん達、可哀想なのです・・・私達、何もできなかったのです・・・・・・」

 

「そんな事ないよ、電。私達が教えると金剛さん達は傷ついてしまうかも知れない。大人が子供に間違っていると言われるのはすごく恥ずかしいと思う。もしかしたら恨まれるかもしれないね。私達にできることは信じて見守っていることだけなんだ・・・・・・」

 

 スルー安定。しかし空気がお通や状態に、ここは何かして盛り上げるしかないなっ!

 

「間宮さんのとこまでもう少しあるんだろ?しりとりしようぜ!しりとり!」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 無視か・・・いいもんね、一人でやるもんね!

 

「じゃあしりとりの『り』からー!りんご!(ちらっ)」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 くっ!心にくるものがあるな・・・だがまだ俺のターンは終わりじゃないぜ・・・!

 

「ゴリラ!ラッパ!パンツ!積み木!キングコング!「クスッ」グーグル!」

 

 笑った!誰か笑ったよ!いける!このまま行けるっ!

 

「ルンバ!薔薇!ラクダ!ダージリン!んごぼもなっぼの!ノリス「ちょっと待って!」・・・どったの暁、混ざる?」

 

「違う!・・・んごぼもなっぼのってなに?」

 

「え?知らないけど、そんなのあるの?」

 

「響が言ったんじゃない!私が知ってるわけないでしょ!」

 

 あぁそれね、頭に浮かんだのを言ってたからその・・・んんこな物、だっけ?そんな物ないよ。しかし暁はツッコミが目に見えて上達してるな・・・

 もしこれがネット小説ならタグに『ツッコミ暁』『フリーダム響』『ロリお艦雷』『被害担当電』って付くな・・・

 

 そんなことを話していると甘味処間宮に到着。俺、甘いもの好きだから間宮アイス一回食べてみたいと思ってたんだよね!

 

「あら、暁ちゃん達いらっしゃい。そちらの子は?」

 

 ふっ、自己紹介か・・・ここはダイナミックn「この子は暁型二番艦の響なのっ!間宮さんっ!私達とうとう四人揃ったのよ!」

 

 かみなりぃ、おまっここは俺のターンのはずだ・・・なに?しりとりで俺のターンは終了だとっ!?馬鹿なぁぁぁ!!

 

「うわぁぁぁぁぁ!」ピピピピピ、ピロンッ

 

「・・・随分変わった子なのね」

 

「はい」「うん」「なのです」

 

 中は奥行があって広くお昼時なのか艦娘達か結構いた。あ、あれは望月じゃないかぁ!弥生もおる!ぱねぇ、マジぱねぇ!!・・・しかしだ、あちこちから超視線を感じるのは気のせいじゃないはずだ。ヒソヒソとこちらを見て喋っている。

 

 

「・・・あれが昨日来た暁型の?」「足柄さんの足の骨折ったんでしょ?」「昨日お昼寝してたら頭を飛び越えてったニャ」「島風を秒殺したって」「爆発するらしいクマ」「死ぬために鎮守府に来たらしい」「紐なしバンジーが好きらしいわ」「有り得ない距離をあっさり当てたみたい」「再生能力があるんでしょ?」「海軍の秘密兵器ってあの子らしいよ」「戦闘になると敵味方の区別がなくなるらしいニャ」「元グリーンベレーって言ってたクマ」「さっき叫んでたわ」「・・・マッドネス」「クレイジーガール」「死にたがりの狂人」「ミス・ボマー」「単細胞艦娘」「秘密にしていたかった艦娘兵器」「爆走少女」「ボーンブレイカー」「艦娘シモヘイヘ」「殺戮女王」「フライングGO」「元グリーンベレー」「叫びをあげる者」

 

 

 ・・・・・・おい、なんか言いたい事言ってやがる・・・後、俺はグリーンベレーなんて言ってねえ!ギロリと辺りを睨むと一斉に皆 黙ってしまった。おい、駆逐艦にビビんなよ!なんとか言ってよ!どう思われてるの俺!?

 

「・・・もういい。間宮さん、おすすめください・・・・・・」

 

「ははは・・・ちょっと待っててね?皆は何にする?」

 

「私はAコースのランチをお願いするわ」

 

「じゃあ、これ!私はカツカレーにするねっ!」

 

「電はハンバーグにするのです!!」

 

 皆の注文を取り終えると間宮さんは一旦下がっていった・・・・・・あぁ楽しみだなぁ

 

 

 

「間宮さん、どう?どう?」「まずかったら殺すって聞こえた・・・」「嘘・・・ででも間宮さんの料理美味しいから」「殺人予告ニャ」「球磨は死にたくないクマー!」「血肉が好物らしいよ」「死体を人形がわりにしてたらしい」「・・・わがまま殺戮者」「ドラキュラ」「銀の腐敗者」「ネクロマンサー」「狂気の人形遊び」「快楽殺人鬼」「死の美食家」

 

・・・・・・殺すなんて言ってねえよ。ふざけるなマジで。

 そして周りの声に全く気づいていない三人は「ご飯楽しみだね」なんて言ってる。俺も混ざりたかったよ・・・

 

「・・・はい、皆お待たせ」

 

「おぉう、すげぇ・・・」

 

 凄い、確かに凄い。でもご飯じゃなくてスイーツじゃあ、ありませんかね?見るだけであずき、お饅頭、ソフトクリーム、マカロン、フルーツなどが、これでもかというくらいに積まれている・・・・・・

 

「響ちゃん?これ絶対、絶対美味しいから!」

 

「間宮さん!あんたもか!勘違いにも程があるぞ!その噂はもはや誰だよっ!!」

 

 食べるけどねっ!凄いいい匂いするし、口の中は唾液が溢れんばかりです。では、一口。

・・・あむ・・・・・・うまい。このソフトクリーム、凄い濃厚だ・・・ミルクの旨みをこれでもかと閉じ込めた濃縮された味、後味はさっぱりしていてくどくない、そして鼻に抜ける香りから柑橘系の果汁を混ぜているのかもしれない。しばらくソフトクリームを食べているとそれでも飽きがきてしまう・・・それを補ってくれるのがフルーツやマカロン達。ある時は、フルーツのスッキリとした果汁が、またある時はマカロンの食感が口の中にリズムを刻む。ソフトクリームにあずきを混ぜて食べたりして変化を作り、口が冷たくなったらお饅頭をつまんで小休止。うまい。これはいくらでも食べ続けることができる。気がつくと、どんぶりいっぱいだったスイーツは俺の口の中へ消えていった・・・

 

「間宮さん、とても美味しかったです。また食べに来てもいいですか?」

 

「もちろん!気に入ってくれて良かったわ。またいつでも来てね、響ちゃん」

 

 静寂な店内はその言葉を聞くと間を置いてドッと歓声に包まれた。

「あら、あらあら」「おぉ、やったよ」「た、助かったクマ」「やった!瑞鶴やったわ!」「・・・よかった、です」「遺書が無駄になったニャ」「翔鶴姉、やった!やったぁ!」「・・・計算通りです」

 もう、気にしないことにする・・・三人は訳も分からずに拍手をしている。

 

「?とりあえず響おめでとう!」

 

「響ちゃんおめでとうなのです!」

 

「これで響もレディに一歩近づいたわね!」

 

 無理っす。レディは無理っす、暁さん。ていうかこれ祝福でもなんでもないし。そして午後はどうするかと言う話に変わる。・・・俺は心に決めていたことを皆に言うことにした、それは――――。皆から反対されたが俺の意思は固い。

 

「暁!私が一人前のレディになるために賛成してくれ!!」

 

「・・・わかったわ。響、一人前のレディになるのよ!!」

 

「暁!響に騙されちゃダメよ!しっかりして!!」

 

「・・・暁ちゃん、朝騙されたのにまた騙されてるのです・・・」

 

 くーくっくっくっ。全く暁はちょろいぜ・・・あぁ、楽しくなってきたぜぇ!!

 

 

 

称号一覧

 

オリ主・前世ロリコン提督・鎮守府始まって以来の問題児・選ばれしロリコン・馬鹿者・フリーダム響・変わった娘・マッドネス・クレイジーガール・死にたがりの狂人・ミス・ボマー・単細胞艦娘・秘密にしていたかった艦娘兵器・爆走少女・ボーンブレイカー・艦娘シモヘイヘ・殺戮女王・フライングGO・元グリーンベレー・叫びをあげる者・わがまま殺戮者・ドラキュラ・銀の腐敗者・ネクロマンサー・狂気の人形遊び・快楽殺人鬼・死の美食家   計27個


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