オリ主と第六駆逐艦隊   作:神域の

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 あらすじに注意書きを書きました。しかし読んでくれる人っているんだなと思う今日このごろ。感想くれた方マジありがとう! 少し書き直したよ。


0-3 演習はドキドキでござる

[とあるツインテール重巡洋艦視点]

 

 数十分前に非常に頭が痛くなる問題が発生したのじゃ・・・いやこの言い方は正しくない、実際は『予想を遥かに上回る問題が発生しそう』が正しいな・・・

 悩みの原因は昨日やってきた駆逐級艦娘、彼女は鎮守府に来てまだ一日も経っていないにもかかわらず小さくない問題をいくつも起こしている鎮守府始まって以来の問題児じゃ。

 

 大きい問題は三つ。一つは長門秘書艦の意見を無視しての逃走、話を聞くに提督室から出た直後に爆走したらしい、これはいろんな場所で目撃者がいるので間違いないじゃろう・・・

 

 二つ目は入浴中に自分の両目を潰したらしい、この問題は噂が飛び交っており度胸試しだの、新しい力を手に入れるためだの言われている。場所が場所なのですぐ入渠になったらしいのじゃが目の容態があまりに酷かったらしく、駆逐艦ではまずありえない7時間オーバー叩き出し提督に頼んで高速修復剤を用意してもらったらしいがどこまで本当か分からないのじゃ・・・

 

 そして三つ目は目の前で起こったのじゃ・・・地面をゴロゴロと転がる音に目を向けると、例の艦娘がひどい表情で吾輩に助けを求めてきたのじゃ。そして上から響く怒号、その時まさかと思ったのじゃがそのまさかで例の艦娘は足柄に殺されると思ったらしく三階の高さから飛び降り、何を言われたのか激怒した足柄も飛び降り両足を骨折。入渠ドックや高速修復剤は病気や内側の怪我には効き目がなく自然完治を待たなければならないのじゃ。

 

 ・・・・・・そういえば那智のやつが今朝言っておったの「足柄はまたダメだった」と、足柄よ・・・嫌なことがあったのは分かるが駆逐艦の子に八つ当たりするのは吾輩ちと良くないと思うぞ?

 

「はぁ・・・筑摩よ、次の時間の演習・・・どう思う?」

 

「・・・あはは、利根姉さんファイトです」

 

「吾輩はもう疲れた・・・後は筑摩に任せていいか?」

 

「利根姉さん・・・私も頑張るので一緒に頑張りましょう」

 

 間違いなくあの艦娘は問題を起こす・・・吾輩、今日ほど寝たいと思った日はない・・・はぁ・・・・・・

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 羽黒と一緒に出てきた暁達三人と教室に戻ると幼女達が心配そうに周りに集まってきた・・・これは、お触りしてもいいのでしょうか?まあ響の中身が問題なので実際にやると『悲鳴』→『憲兵こんにちわ』→『bad end』コンボを喰らいこの二次小説が終わるので触らないが・・・誰も憲兵連行ENDなんて見たくないだろ?YESロリコンNOタッチ!みんなも守ろうね!

 そして皆で自己紹介した。普通の自己紹介だったが、島風が一生懸命に連装砲ちゃんを紹介してたのにはほっこりした。けどね?その半ケツはおにーさんどうかと思うんだ・・・・・・

 

「――――それでね、次の演習は私達四人でやることになったのよ!ねえ、聴いてるー?」

 

「うん聴いてる聴いてる、この四人ってことはあっちの四人と戦うことになるのか?」

 

「なのです!響ちゃんが来るのを聞いて電たちが利根さんと筑摩さんにお願いしたのです!」

 

「あー情けないんだけど演習とかしたこと無いから足引っ張ると思うよ?」

 

 以外な事に自習の時間を利用しておこなっているのは演習の勉強、俺が子供の頃は騒いでいたなぁ懐かしい・・・

 まあその理由は俺の「演習でも弾薬とか使ったら沈まない?」が原因でこれを聞いた皆は固まっていた、艦娘の中では常識らしいな。話を聞いていると――――

 

 ――――演習は艦隊の練度を上げるために行う事で、専用の弾薬や艦載機を使うこと、轟沈はしないが一定のダメージを食らうと一部の兵装の機能が使えなくなること、これは戦闘続行不可能(主砲などが機能しなくなる)だと教艦に轟沈判定を喰らう。

 

 そして被弾しても絶対沈まないがめちゃくちゃ痛いらしい・・・

 

「・・・痛いのは嫌だ、絶対に嫌だ。絶対沈まないなら痛くなくてもいいじゃないか・・・・」

 

「響は痛いのダメなの?子供ねー、暁はへっちゃらだしっ」

 

「暁よ・・・世の中に注射されるのが好きな奴がいるか?自分の腕に針さして容器の中に入ってる薬液を体の中に入れたり、そこから自分の血を抜かれたりするんだぞ?」

 

 嫌だろ?と言うと三人は顔を蒼くしてコクコクと頷く。そりゃあ普通の人なら痛いのは嫌さ、好きな奴はアブノーマルだ。患者に注射を射つのが好きな医者はいっぱいいると聞いたことはあるが・・・

 そんな事を話していると自習の終わりを知らせるチャイムがなる。さあ!第六駆逐隊出撃ィ!!

 

「響ちゃん!そっちはドアじゃなくて窓なのです!」

 

「なん・・・だと・・・!?」

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 皆で歩く事数分・・・演習場に到着した。フフフ・・・ここから俺の『響ちゃんマジTUEEEE伝説』が始まるのか・・・

 

「フフ・・・フフフ・・・フハハハハハハッ・・・ゴホッおえっ」

 

「のう?筑摩よ・・・吾輩の心はもう砕ける寸前なんじゃが・・・・・・」

 

「利根姉さん?気をしっかり持って!負けちゃダメです!」

 

 変に笑うもんじゃないな、むせた・・・ん?あれは姉さん!『カタパルト姉さん』じゃないかぁ!攻撃するたびにカタパルトが不調な姉さんは改二になる事でカタパルトを整備する事ができカタパルトが治って良かった姉さんになるのだ!(あの時は必死過ぎて誰だか分かって無い)

 

「・・・コホン、整列!!この時間は海上実戦演習を行う!分かっているとは思うが演習じゃからといって気を抜いたり油断すると大怪我を負うことになりかねん!(チラ)それとくれぐれも変なことをしない事、以上!!」

 

 おおぅ・・・これが演習とはいえ戦う前の空気っ!緊張感っ!!しかしだ・・・カタパルト姉さん、どうして最後の忠告の前にこちらを見たんだ?まさか変な事すると思っているのか?

 

「それじゃあ駆逐艦の皆さん。兵装を起動させましょう」

 

 顎のところに手を当ててこちらに指示を出したのは筑摩だ。そのポーズからあの顔は仮面なんじゃないか?というネタによりコラ画像がたくさんあった。そして「はい!」と返事をして兵装を装備するロリっ子達・・・・・・一寸待って!!兵装の機動とかどないすんねん?まさかこれも艦娘の常識!?・・・クソッタレ!根性でなんとかするしかねぇ!!

 

「(すうぅ)・・・・・・ほおおぉぉぁぁあああ!!・・・ぬああああああ!!・・・・・・アカン、詰んだ・・・」

 

「ちょっと響!兵装だしてないじゃない!そんなのじゃダメよ!」

 

「雷ぃ・・・兵装の起動のさせ方がわからない、もうダメポ・・・」

 

「えぇ!?響は艦娘でしょ!?ほら自分の持ってる兵装を思い浮かべてこう・・・ギャシャーン!ってやるの、響ならできるわ!」

 

 響の兵装って12.7cm連装砲だよな・・・アニメなら魚雷もか?えと、思い浮かべてギャシャーン!!・・・ですよね~出るわけないッスよね・・・おい見ろよ、あそこの利根筑なんて頭抱えて唸ってるぜ・・・島風なんておっそーい!じゃなくて「おっそ・・・」って言ってるもの。

 

「・・・ギャシャーン!ドバーン!デデーン!ぱんぱかぱーん!!はぁはぁ・・・兵装が出せないなんて、嘘だドンドコドーン!!」

 

「頑張って響!そこはもっとツツーっといってからグイーンってきてドカーンってかんじよ!やればできるわ!」

 

 うん、なんていうかさぁ・・・あえて突っ込まなかったけどギャシャーンってなによ・・・説明がオノマトペ過ぎてわからん、だがその期待に応えなければいかんなぁ!!

 

「そのいきよ!響、頑張って!」

 

――それからしばらく――

 

「うん!ダメっぽいわ!響あきらめましょう?また今度やればいいじゃない!」

 

 オゥマイガー!雷に匙投げられた・・・筑摩には「今日は響ちゃん見学ねっ」と、利根には「ハッハッハッまたいつかやればいいのじゃ!」と嬉しそうに言われた・・・解せぬ。

 

「チクショー、ミリヲタじゃねえと『駆逐艦 響』の装備なんてわかんねえよ・・・ていうか俺ゲームでは響っていうかВерныйにつけてた装備は秋月砲と(ジャキン)か・・・・・・っファ!・・・兵装きたぁっ!これで勝つる!フハハハハっ・・・ごえっごほっ」

 

 おい利根筑なぜ落ち込む。今日は平和に終わると思ったのにとか言うな。・・・演習行っていいですか?「行っていいよ・・・」か、カタパルト姉さん語尾に『のじゃ』忘れてますよ・・・・・・

 

「おーい!皆ー!兵装だせたーっ!今行くから待っててー!」

 

「・・・ほらねっ!私が言ったとうり響はやればできるのよ!」

 

「・・・暁ちゃんがもう少し待とうって言ってたのを『いやアレ無理よ、今日はもうダメでしょ』って言ってた雷ちゃんが言っちゃいけないと思うのです」

 

 心がイテェ・・・雷に見捨てられてたなんて、涙が出てきたぜっ!・・・だが!ここからがオリ主の本領発揮なのよ!!行くぜっ!

 

「?響早く行きましょう?時間がなくなっちゃうわ」

 

「暁これ・・・海に出た瞬間沈まないよね・・・?」

 

「・・・・・・大丈夫よきっと!兵装が起動してる時は逆立ちしても大丈夫なのよ!」

 

 でも沈むんですよね?わかります。けどこうしてても始まらないしな・・・いいだろう、そのテンプレ回収してやろう!とうっ!(バッ!(ジャンプ!))――――(プカー(浮く音))――――あるぇ~?沈まないよ?

 

「ねえ暁?沈まないよ、おかしくね?」

 

「いや沈む方がおかしいからね?」

 

 なんだよ沈まないのかよ・・・それはそれでつまらないな・・・そんな事を考えているうちに暁は先に行ってしまう・・・はぁ、行くか。(ついーー・・・バシャン)うん・・・足が滑って立てないね。

 

「(ビチャァ)・・・抜かった!こっちか!!ヤバイ!足の踏ん張りが効かないっ!暁ぃヘルプミー!!」

 

 後ろでカタパルト姉さんが「響、立てないなら今日は見学しよう!!」と嬉しそうに言ってくる・・・俺が立てないのがそんなに面白いかっ!くそう・・・因果応報、くらえっ!

 『ひびきの たつように みせかけた じたばたこうげき!!』(ビチャン!バチャン!)

 

「ぶはっ!ちょっ!響!止めっ!誰か!誰か止めて!!」

 

「響!掛かってる!利根さんに掛かってるから一回止まって!」

 

 知ってる、だって掛けたんだもの。だけどばれるとマズイので言わないでおこう。それから10分位時間をもらい移動の練習をして『普通』に移動できるようになった。

 

「・・・はい、それでは実戦演習を始めます。各自の隊は所定の位置に着いて開始の合図を待ってください」

 

 筑摩の指示にハイっと返事をするロリっ子達(2回目)・・・え?利根さん?あの人、服がビチャビチャになったから着替えに行きましたよ・・・フフフ・・・・・・さあ!そうこうしてる内に所定の位置に着いたらしいってなんか近くね?相手の位置が見えるもの。

 

「響、第六駆逐隊の旗艦はこの私こと雷がつとめるわ!だから響は私に頼ってもいいのよ?」

 

「雷さんや、さっき頼ったら匙投げられたのですが・・・・・・」

 

「・・・・・・さあ海戦の合図はまだかしら?」

 

 無視しやがった・・・ん?海の上に光る球が上がる、きっとあれが合図だな・・・

 

「始まったわ、皆行くわよ!艦隊は単縦陣をとって敵艦隊と交戦するわ!続いて!」

 

 陣形をとる第六駆逐隊、そして暁に突撃をかます電・・・・・・

 

「っ・・・これが演習・・・予測不能やでぇ・・・・・・」

 

「違うから!電がドジしただけだから!」

 

 二人が目を回していると服を着替えた利根がやってきてこちらをジトーと見つめる・・・

 

「俺違います!俺ちゃいまっせ!電っス、電が殺りました!」

 

「ホントか?まあよい・・・暁に電は轟沈判定!」

 

 本気っすか!?まだ始まってから10秒たってねえぞ!どうなんのコレ?

 

 

 演習開始直後

 

第六駆逐隊

 雷

 暁 轟沈判定

 電 轟沈判定

 響

敵艦隊

 島風

 夕立

 睦月

 如月


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