落とし穴、落ちた所で、生神に   作:美坂 遙

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結構歩いてきたが

たまに兎が居るけど、攻撃する前に逃げられてしまい

未だに収穫は無しだった・・・

 

「後どれくらいで集落に着くか分かるか?」

 

「このペースならもうしばらくしたら目視出来ると思います」

 

そんな事を話していると7m程前に1m位の黒猫が現れた

 

「珍しいですね、この猫がシャドウキャットです

こちらに気づいたのが遅れたせいで

攻撃体制に入ってますね」

 

冷静なクリエとは反対に俺は少し慌てていた

シャドウキャットが明らかにこちらへ走って来ていたからだ

 

「武器はどうやって取り出すんだ!?」

 

「スマホの画面で選ぶか名前を呼べば取り出せます!」

 

流石にスマホを触る暇はないので

 

「神気の太刀」

 

と叫び取り出し終えた時にはもう1m位しか無かった

慌てて太刀を振り下ろしたが見事に避けられ

逆に爪で軽いとはいえ傷を受けてしまった

 

「夏希様!」

 

クリエはそう言うとシャドウキャットへ一気に近づき

飛び蹴りを繰り出した・・・

シャドウキャットは3m程転がり止まった

 

そういえばクリエは使役獣だった、

見た目が子供だから戦う事が

本当に出来るのかと思ったけど

問題ないみたいだな

 

シャドウキャットが動かないのを確認したクリエは

こちらを向き少し心配した声で

 

「夏希様怪我は大丈夫でしょうか?

申し訳ありません、先に取り出し方も

教えておけばよかったですね」

 

「問題ないよ、聞かなかったのは俺が悪いしね

それはそうとシャドウキャットを一撃とは凄い力だね。」

 

「私は最高神様から夏希様のサポートの為に

知識の書をスキルリストに登録して貰っています

使役獣の項目をに表示されています

技に関しては夏希様のおかげです」

 

そう言われ確認してみると

 

スキルリスト

・知識の書

・PC-01

・ーーー

と表示されていた

 

「スキルリストには三個しか枠が無いのか?

後、PCー01と表示されてるけど

俺のPCのデータの事か?」

 

「その通りです、使役獣はスキルリストを三枠もち

一つは種族スキルで固定

残りの二枠は魔物ベースなら魔石を

機械生命体ベースならコアを登録させる事で

身に付きます

私の場合は神代人形が元ですので

種族スキルを持ちません

その代わり、最高神様が作ったコアのスキルと

夏希様のPCー01のデータをスキルとして持っています

その影響で私はスキル二つが固定され

入れ替えが出来るのは一枠となっています」

 

「スキルの詳細は?」

 

「知識の書は名前の通りこの世界の知識が入っています

PCー01には夏希様が保存していたデータと

外部機器に接続する事が出来ます

先ほどの技はPCー01に登録されていた動画を基にしました」

 

気になった動画を保存していたのが役に立ったようだ

詳しく聞いてみると電子書籍は技の動きが

詳しくは分からない物が多く

再現出来そうなのは少ないらしい

残念だ・・・


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