ラブライブ!~オタク女子と九人の女神の奮闘記~【完結】   作:鍵のすけ

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第十五話 受け継がれたモノに対する“心構え”

「なるほど……だから穂乃果ちゃんと花陽ちゃんはジャージ姿なんだね」

 

 納得したように思穂が頷いた。

 そろそろ予算会議の時期なので練習には顔を出さず、文化研究部の部室で予算申請書を作成していたので、久し振りにμ'sの方へ顔を出したら、穂乃果と花陽が顔に汗びっしりで運動していたので困惑してしまったのだ。

 海未から事情を聞き、やはり最近二人とも“ふっくら”としてきたのは見間違いでなかったと確信した。

 この間のハロウィンイベントの動画がネットに上げられており、『A-RISEに強力なライバル出現!』などという評価がバンバン上がってきていたのだ。皆もその事は知っていたようで、実に士気が高まっていた。やはり、自分達のスタイルを貫いて良かったという何よりの証拠だ。

 ……その矢先にこれである。

 

「まあ、あれだけ何かを食べたら必然、そうなるよね」

「……思穂はあまり食べないわよね」

 

 真姫が思穂の頭から爪先を見下ろした。たまに昼食風景を見かけることがあるが、その代替はシソの葉だったりする。むしろ栄養失調にならないのかと不安になるレベルであった。

 

「ま、まあ……趣味の為ならばね」

「ちゃんと食べなさいよ? それで倒れでもしたら笑えないんだからね?」

「おぉ……真姫ちゃんから珍しく心配されたぞ……! これは今日一日分の幸せを使い切ったのかもしれない!」

「べ、別に心配してないわよ! ただ思穂はμ'sのマネージャーだから変な噂でも立ったら嫌なだけよ!」

「うんうん! それでも良いよ! ありがとう真姫ちゃん!」

 

 花陽はともかく、穂乃果の一日はダイエットだけでは終わらない。練習を終え、ダイエットメニューをこなしたら次に待っているのは生徒会業務であった。

 ジャージ姿のまま穂乃果は、海未やことり、そして思穂と共にたまった書類等を処理していく。

 

「おお~流石、皆早いねぇ……」

「思穂も一人で仕上げて来るとは流石ですね」

 

 既に予算申請を出している部はかなりあり、海未がメインでソレを纏めていた。思穂も海未へ申請を渡すと、早速雑件の処理を始めた。あくまで思穂はお手伝いなのだ。重要な仕事に手を付けたことは一切ない。

 

「失礼します。美術部です! 急いだ方が良いと思って直接予算申請書を持ってきました!」

「ありがとうございます。今、内容を確認しますね」

 

 そう言って、海未はすぐに書類を見て、不備がない事を確認すると、それを受理した。

 じゃあお願いします、と一礼し、美術部は生徒会室を後にした。

 

「いやぁ真面目だねぇ……あれは日頃ゲームとかしていないタイプだね」

「思穂の基準で比べないでください。まあ、良いです。これで申請書を貰っていない部はあと僅かですね。はい、ことり」

「うんっ!」

「よーし、ノルマ終了! じゃ、私は今日はちょっと早めに帰らせてもらうね! 今日は何と言ったって、私が注目しているアニソン歌手ユニットのライブDVDの発売日だからさ!」

「ええ、分かりました。今日もありがとうございました思穂」

「じゃあ明日!」

 

 ――その時、思穂はちゃんと良く見ていれば良かったと、そう振り返る。もちろん急いでいたのもあるし、皆も生徒会業務に慣れてきたということもあった。

 ほんの少しだけ、穂乃果達に気を遣っていれば後々降りかかってくる“厄介事”を避ける事が出来たのかもしれない。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 ――その“厄介事”が発生したのは翌日であった。

 やけに神妙そうな顔をしてやってきた希と絵里に連れられ、思穂は生徒会室へ顔を出すと、そこには落ち込んだ表情をしていた穂乃果達がいた。

 生徒会室へ向かっている間に軽く絵里と希から説明があり、それを聞いた思穂はなるほどと、表情を引き締める。

 今回の“楽しい”お話とは、『予算会議前に予算が通った』ことである。

 

「――いやはや……これは面倒な事になったというか何というか」

「ごめんなさいね思穂、来てもらって。思穂も居てくれた方が心強いから」

「気にしないでよ絵里ちゃん。私もまがりなりにも生徒会業務経験者だし、何かアドバイス出来る事はあると思うからね」

 

 今しがた美術部に話をしに行って帰ってきたという穂乃果達の話を聞き、状況を理解した思穂は顔半分を左手で覆った。

 要はこういうことである。ことりがあの時、海未から受け取った美術部の予算申請書をそのまま承認箱に入れてしまったので、ストレートに予算が承認されてしまったのだと言う。

 正直、学校側の経理担当は一体何を見ていたのかと追及もしたくなるが、そんなことをするぐらいならもっと他にやることがあった。

 

「すみませんでした」

「注意はしていたつもりだったのですが……」

「海未ちゃんが悪い訳じゃないよっ!」

 

 穂乃果と海未、そしてことりがそれぞれ責任を被ろうと言い合い始めたが、思穂は手を二度ほど打ち鳴らすことでソレを遮った。

 

「まあまあ。その被り合いは一段落着いたらやろっ? それよりも予算よさ~ん! 楽しい対策会議の時間だよー!」

「思穂、こんな時に――」

「こんな時だからさ、海未ちゃん。しかめっ面してスムーズに行くならともかく、気持ち切り替えていかないと正常な判断は絶対に出来ないよ? 私は断言できるね」

 

 ミスを引きずり、気持ちが落ち込むことでリカバリーが速く出来るならぜひ推奨したいが、生憎と現実はそうではない。気持ちが落ち込むことで思考する速度が鈍り、それはそのまま素早く正確な判断が出来ない要因にもなるのだ。

 これは思穂なりの叱咤。生徒達の上に立つ者ならばまずその生徒の事を優先させろ、という。

 絵里と希も同意のようでそれに頷くと、絵里が一つ提案を出した。

 

「三年生に美術部OGの知り合いがいるから、私からちょっと話してみるわ」

「そうやね。元生徒会長の言う事だったら協力してくれるかもしれないしね」

「それは駄目」

 

 思穂の一言に、絵里と希だけでは無く、穂乃果達も顔を向けた。手近にあった書類を何気なしに持ちながら思穂は続ける。

 

「これは新生徒会に移行して初めての大きなミスだよ? 今、絵里ちゃん達が協力して丸く収めてしまえば穂乃果ちゃん達はもうミスに対しての“心構え”が持てなくなっちゃう。絵里ちゃん達が本当に新しい生徒会を信じているのなら、ここは黙って見守ってくれると嬉しいな」

 

 その言葉に絵里は息を呑んだ。そこには既にいつもへらへらしている思穂はなかったのだから。

 思穂は思穂で、心を冷たい鋼のように変えていた。生徒会に本当の意味で関わっていない自分がこのような発言をするのは分不相応。それがこんなミスならば尚更だ。

 ――しかし、穂乃果はそんな思穂と全く同じ考えを抱いてくれていたようで。

 

「私も――思穂ちゃんの言うとおりだと思う。私達で何とかしなきゃ駄目だと思う。……自分達のミスだもん。自分達で何とかするよ。だって――」

 

 ――今の生徒会は私達がやっているんだから。

 この言葉を聞けた思穂に、もうこれ以上の言葉は要らなかった。あとは、やるだけ。

 穂乃果と、そして思穂の考えを真正面からぶつけられた絵里と希の反応は決まった。それはとても厳しく、そして新生徒会を心から信じているからこそ下せた判断である。

 

「よーし。じゃあ穂乃果ちゃん達、早速――」

「――思穂ちゃんも」

「え?」

「思穂ちゃんも、ここは私達にやらせてもらえないかな?」

 

 思穂は目を丸くするも、その発言の意味を理解し、あえて聞いた。

 

「良いの? 自惚れるつもりはないけど、私も手伝えばすぐに終わるよ?」

「うん、だからここは私達を信じてくれないかな? 思穂ちゃんに手伝ってもらっちゃったら、何だか全部思穂ちゃんに任せちゃいそうだしね」

 

 テヘへ、と舌を出す穂乃果。その顔には申し訳なさと、覚悟の色に染まっていた。

 その言葉を受け、絵里が両腕を組んだ。

 

「それもあるけど……思穂は文化研究部の部長でもあるから、下手に首を突っ込めば他の部から何か言われるかもしれないわね……」

「あ、バレた? それ覚悟でやろうと思ったのに」

 

 実はその通りである。最近こそ目立った活動はしていないが思穂は文化研究部の部長でもある。つまりそれは思穂も予算を申請する側でもあるのだ。

 だが、それ自体は特に何も気にしていない思穂である。何故なら思穂には奥の手があるのだ。第一記載した内容は作ったゲームを保存しておくCDなどの消耗品費のみ。

 他に欲しいものは全部『S会計』から捻出している。絵里達旧生徒会はおろか、穂乃果達新生徒会も、ましてや教師陣にも知られることはないであろう隠し会計。

 それを活用すれば例え予算を八割カットされてもやっていけるので何も恐れることはない思穂だからこそ平然と面倒事に首を突っ込んでいけるのだ。

 

「だったら尚更駄目だよ! 思穂ちゃんが何か言われたら私達も辛いよ……」

「そうですよ思穂? 今更思穂が泥をかぶることはありませんここは私達に任せてください」

「でも、本当に駄目そうだったら協力してねっ?」

 

 穂乃果、海未、そしてことりの決意表明を真っ向から聞いてしまったら、もう思穂には“無理やり手伝う”という選択肢は消えてしまった。

 ふっと、小さく息を漏らし、思穂は鞄を掴んだ。

 

「よーし、なら三人を信じた! なら私は予算会議で何かあったら援護してあげるから!」

 

 絵里と希に付いて、生徒会室を後にすると、二人に誘われ、パフェを食べに行くことになった思穂。

 早速、店に着き、それぞれ食べたいものを注文すると、希から口を開いた。

 

「てっきり思穂ちゃんなら無理やり手伝うかと思った」

「私もそのつもりだったんだけどね」

「ならどうして?」

 

 絵里の問いを受け、思穂は顎に手をやった。

 

「『一人でやるより、皆でやった方が面白い』、これは親戚のお兄ちゃんが通っている学校の生徒会長さんの言葉なんだけどね」

「一人でやるより?」

「うん。前にも言ったけど、私は確かに一人で何でも出来るかもしれないし、穂乃果ちゃん達の面倒を全て引き受ける事も可能だよ? でもそれは優しさじゃない、他の人達を信じていないことに繋がっちゃう」

「確かそれが原因で思穂ちゃんは……」

「そうそう。多分、ここで穂乃果ちゃん達の意志を無視して手伝ったらまた同じことの繰り返しだと思うんだ」

 

 穂乃果達は思穂に“任せて”と言ったのだ。ならばその意思を尊重しない道理はない。だからこそ、思穂に出来る事はたった一つ。

 

「だからまあ……私は、本当にいざとなったら出ていくことにするよ!」

 

 それくらいが思穂に出来る最高の援護なのだ。

 

「おおっと、パフェが来たね! 食べようよ!」

 

 思えば希と絵里との三人でこうして何かを食べに来たことはない。その事に気づけた思穂は、少しだけいつもよりゆっくりとパフェを味わうことにした――。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

(さて、お手並み拝見だ)

 

 思穂の入室により、ようやく各部の代表が揃った。奥に座っていた穂乃果と目があった。交わす言葉に音は要らない。ただ、頷き合うだけで良かった。

 今日はついに予算会議の日であった。美術部代表へちらりと視線をやると、不機嫌そうな表情を浮かべていた。

 

「あれ? そこのちっこいのはどちらの矢澤先輩ですか?」

「ぶん殴るわよあんた? 私はアイドル研究部部長で来てんのよ」

「まあ分かってたけどね」

「後で覚えてなさいよ……!」

 

 時計が定刻に差し掛かった所で、穂乃果が発声した。

 

「では、各部の代表も揃ったようなので、予算会議を始めたいと思います。まずは私から――」

「はい。その前にまず、美術部の件について説明してもらえませんか?」

 

 当然、まずは美術部の代表からそう来るのは確定的で。出鼻をくじかれたか、そう思っていた思穂は次の穂乃果の発言でそれが杞憂だったと思い知る。

 

「――無い袖は振れません!」

「……ぷっ」

 

 思わず笑ってしまった。どう考えても予算会議前に予算を通すなんて馬鹿な話はないので、取り消しを言い切るしかないのだが、ここまで直球勝負とは思わなかったのだ。

 穂乃果は更に続けた。自分達のミスを包み隠さず喋り、そして尚且つ謝罪と承認の取り消しを求める。そして学校の状態を丁寧に説明する。

 

「そこで、勝手ながら生徒会で予算案を作成させてもらいました」

 

 穂乃果がことりと海未に目くばせをすると、ことりが席を立ち、生徒会作成の予算案を各部の代表へ配り始める。思穂の方にも予算案が来たので眺めてみると、思わず溜め息を漏らした。

 はっきり言って要求額は百パーセント満たせてはいなかったが、それでも希望の八割は満たせている。

 口々に聞こえる代表たちの呟き。大なり小なり、そのどれもが生徒会を評価するもので。それはそのまま流れが生徒会に向いたことを意味した。

 皆に行き渡ったのを見計らい、海未が説明を始めた。

 

「各部去年の予算と、本年度提出されている希望額から暫定で振り分けてみました」

 

 時間にして一分ほどの手短な説明の後、各部全ての希望額の八割は確保している事を宣言した。それに続き、穂乃果が口を開く。

 

「この予算案であれば、各部の今年度の活動に支障をきたさないと考えます。来年度、生徒が増えることを信じ――ご理解いただければと思います」

 

 そして、三人は席を立った。

 

「生徒会として、精一杯考えました!」

「至らぬところもあると思いますが」

「どうか、お願いします!」

 

 頭を下げる穂乃果達。だが、各部の代表は未だ何の反応も見せなかった。やはり八割を確保したとはいえ、満足な額では無いのも確かだからだ。

 賛成も反対も渋っている皆を見て、思穂はゆっくりと席を立ちあがった。

 

「どうかな皆? この学校の事と、そして皆の事を考えに考え抜いた良い案だと思うんだけど」

 

 言いながら、思穂は美術部代表へ視線をやる。

 

「例えばそこの美術部代表さん。去年の決算を考えたら、無駄に消耗品を買わなかったら全然余裕な額じゃん!」

「で、でも……これじゃ皆が不満を……。そ、それに片桐さんは去年の決算知ってるの!?」

「……海未ちゃん、手元に去年の決算書あるでしょ?」

「え、ええ……」

 

 そして思穂は去年の美術部の決算を口にする。科目や金額など一円単位で正確に覚えている思穂にとって、これほど楽な作業はない。

 

「か、完全に合っていますね」

 

 頷いた思穂は、各部に配られた生徒会作成の予算案に目を通した上で、言い切った。

 

「全ての部の決算と予算申請額を把握している私が断言するけど、これが多分黄金比だと思うよ。このバランスを更に弄ろうとすると、多分どこかかしらが八割にすら満たなくなってしまうよ?」

 

 思穂は別に美術部に口で勝ちたいわけじゃない。ただ、納得してほしいのだ。だからこそ、可能性も提示できる。思穂は自分の席に置いていた資料を一束美術部代表に手渡した。

 

「例えばこんな補助金制度があるんだよ。ちょっと条件は厳しいかもだけど、顧問の先生に相談して申請してもらえればもしかしたら補助金がもらえるかもしれないよ?」

「……こ、これわざわざ調べたの……?」

「当然! 何たって私はマネージャーだしね!」

 

 そう言いながら、思穂は皆を見渡し、両手を広げた。

 

「どうかな皆? さっきも言ったけど、この予算案は本当に良く出来ていると思う! だけど、それでもやりたいことがあるけど、部費が足りないって人がいたらいくらでも私の所に来てよ! 私がサポートするからさ!」

 

 顔を見合わせる各部の代表、その表情に後ろ向きな感情は見受けられず、次に出る言葉を自ずと予想させる。

 思穂はちらりと、穂乃果達に目をやり、軽くウィンクをする。

 

「ふぅ……。この予算案に賛成の人~?」

 

 言いながら、にこが手をあげた。人間、誰かの後に意見を出したいと考える生き物で、にこが明確に賛成の意を表明すると、それにつられるように手を挙げ始める各部の代表。その挙げた手には美術部の代表も含まれていて。

 結果は――決まったのだ。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「それで予算通っちゃったのぉ!?」

 

 夕方。予算会議と言う名の死闘を終え、思穂達は皆と中庭で合流し、報告を終えた。

 花陽が驚いた後に、穂乃果が心底ほっとしたようにため息を吐いた。

 

「ほんっと~に良かったよぉ!」

「思穂、本当にありがとうございました。思穂がフォローしてくれなかったら今頃は……」

「いやいや~! 日頃の行いが良かったからだよーほんと。で、結果的にその結果に辿りつけたのは穂乃果ちゃん達のおかげでもあるし」

 

 中学校の時に変われ、そして音ノ木坂学院で日々を全力で生きて来れたからこそ、あの結果に転がったのだ。それを自分のお陰と自惚れる思穂ではない。キッカケは全て穂乃果達三人だ。

 

「とまあ、これで穂乃果ちゃんのダイエット生活が――」

「あ、その事なんだけどね! さっき計ったら戻ってたの!」

 

 生徒会業務に没頭していたら食べることを忘れ、いつの間にか体重が戻っていたのだと言う。何とも都合のいい話であったのは流石高坂穂乃果といった所だろう。

 遠巻きに見守っている絵里と希の方へ歩いて行き、思穂は親指で穂乃果達を指さした。ランチパックを片手に、海未に追いかけ回されている最中なので、何とも締まらないが、それでも思穂は言った。

 

「どう? 穂乃果ちゃん達も何とかなるもんでしょ?」

「ええ。これで安心したわ」

「生徒会、大丈夫そうやね。これも思穂ちゃんがいたお陰?」

「ううん。これが穂乃果ちゃん達の底力だよ!」

「……そっか」

 

 心底満足げに頷き、希は夕空をふっと見上げた。その横顔が何故か切なそうで。

 今、声を掛けたら希がどこかへ行ってしまいそうな気がして。思穂はただその横顔を見つめる事しか出来なかった――。


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