徐々に加筆予定です。
読んでおくと理解の助けになるかも知れません。
》西欧連合国
旧欧州が悪化する経済難から合併してできた連合国家。
首都はベルリン。
多目的装甲はバランスに優れた汎用機を基本とし、モジュールによる局地特化型の方式を取っている。
》東欧連邦
旧ロシア連邦を中心とする東欧、アジア諸国が合併した連邦国家。
首都はモスクワ。
多目的装甲の特徴は重装甲重火力。物量と火力によるゴリ押しが基本。
》U.S.O.
正式名称、United States of Ocean（海洋合衆国）。
旧U.S.A.を母体とする南北両米が合併した国家。
首都はワシントンD.C.。
多目的装甲の特徴は高機動、紙装甲。装甲は飽くまで空力制御と風防程度の価値しかない。
》西欧連合国軍 第4機械化歩兵中隊
西欧連合国軍内では中の上程度の実力を持つ多目的装甲中隊。
バランスに優れ、確実な戦果を身の上とするが、小隊間の関係に若干の難がある。
》U.S.O.軍 第9独立機械化強襲小隊
通称《ルシファー小隊》。
激戦区に送られる部隊の中でも特に生存率が高く、高性能機を好んで使う傾向を持つ。
一方で、同小隊 隊長の戦闘スタイルから一般兵の間では忌み嫌われ、軍上層部からは頭痛の種とされている。
》Match Armor
和名、多目的装甲。
全長7～9m程度の有人搭乗型二足歩行機械。
各所に仕込まれた人工筋肉と機械の複合アクチュエータと、後述するマージを用いた《マージ・ジェネレータ》、《マージ・ブースタ》による高いポテンシャルを持つが、装甲厚は戦車より薄い。
また、地上でのマージ・ブースタ出力は機体を滞空させられる程ではなく、あくまで回避目的や高速移動に限られる。
》Specialized Armor
和名、特化装甲。
多目的装甲の弱点である装甲の改善、或いは局地戦における絶対的な戦力として開発された有人搭乗型兵器。
開発の過程で、人型では無くなっている物が多い。
》マージ（Merae）
移住惑星探査の際に偶然発見された新物質。
20A以上の電流を加えると、周囲の有機無機問わず、物質と結合。原子核の結合を破壊し、発生した膨大なエネルギーをある程度保持したまま、増殖する性質を持つ。
マージ技術により、エネルギー分野は飛躍的に発展するが、有機無機問わず、あらゆる物質と結合、破壊する性質は当然の事ながら、人間に対して使用しても同じであり、マージと結合した人間は骨も残らない。
》マージ・マテリアル（Merae Material）
単にマテリアルとも呼ばれる。
マージが反応時に精製する結晶状の物質。
非常に高い強度を持ち、化学的に安定している。
200V以上の電圧を加える事でマージ程では無いにしろ、膨大なエネルギーを放出する性質を持つ。
多目的装甲用火器の弾頭や燃料として用いられる。
》マージ・ジェネレータ（Merae Generator）
マージの性質を利用した発電機。
マージを反応させ、発生したエネルギーを各所に伝達、余剰分をコンデンサに蓄積する。
膨大なエネルギーを生み出せるものの、マージの特性上、廃棄が難しい。
》マージ・ブースタ（Merae Booster）
マージの結合破壊作用により発生したマテリアルから取り出したエネルギーを推進力に変える装置。
ただし、この推進力は大気により大きく減衰（4割程度まで）する為、地上では事実上燃費が悪化する。
》高密度複合マテリアル装甲（High Density Merae Armor）
略称、HDMA。
セラミックスを高密度に圧縮した金属結合マテリアルで挟んだ装甲材。
物理エネルギー、及び成形炸薬弾に体して強い耐性を持つが、マージ兵装には脆弱。
》圧縮マテリアル弾（Compressed Material Ball）
略称、CMB。
マージ・マテリアルを高圧で圧縮、密度を高めた圧縮マージ・マテリアルを弾頭とする弾薬の事。
添加された物質によって硬度は変化するものの、総じて高硬度。
現行における銃砲弾の通常弾頭は全て圧縮マテリアル弾頭である。
》熱光学兵装
マージを反応させた際に発生するエネルギーを熱エネルギーに変換し、放出する兵装。
従来の光学兵装同様に効率が悪く、実弾兵装に比べて射程と弾速に優れるものの、威力の減衰が大きい。
その為、長射程でありながら、実質的にはゼロ距離射撃用の溶断トーチ的運用が推奨される。