自由大熊猫UNKNOWN ただしキグルミ 本編完結   作:ケツアゴ

47 / 49
マテリアル1と2ゲット!

キヨヒー、グダーズ以外に興味ないから自分以外を選んだりしなかったらモテモテハーレム容認だと・・・・・っ!?

つまり嫉妬する水着キヨは狂化EXのバーサーカーと違い少しはコミュ力が・・・・ストーキングって認めてるしね


4とか早く出ないかなぁ


番外編 月給大熊猫定食セプテム 下

「狂化、狂化、狂化~! 狂化の末広がーり!狂化、狂化、狂化~! 狂化のトーテムポール! 狂化、狂化、狂化~! 狂化のピラミッドー!」

 

「あはははははは!」

 

「何と素晴らしい! 圧制者も恐れおののく事だろう!」

 

 とある昼下がり、ステンノの所から付いて来たタマモキャットとネロの味方だったスパルタクスは仲良くなっていた。ついでだが自称アイドルも居る。

 

「さて、バーサーカー連中とバーサーカー以上に狂っている馬鹿は無視して作戦会議だ。ではジャンヌ、私達が居ない間のことを報告してくれたまえ」

 

「ええ、分かりました、エロ……ミヤさん」

 

「何一つ誤魔化せていないからな!」

 

 ため息を吐きつつキリキリ痛む胃を押さえる。生前の記憶が摩耗している彼だがアンノウンの事はハッキリと覚えており、ここまで被害を受けることはなかったのにと頭痛を覚えながら考えていた。

 

「私達は敵サーヴァント三体と接触。アンノウンの交渉で三対三のフットサル対決に持ち込みました」

 

 

 以下ダイジェスト

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇねぇねぇ、若いイスカーンと老けたウェーイ君、君達とは戦いたくないからフットサルで勝負しようよ。じゃないと恥ずかしい過去をわめき散らすよ?」

 

「脅迫だな全く……」

 

「うん、いいよ。僕達も不本意な戦いだしね」

 

「■■■■!!」

 

「じゃあ、僕はパンダだからハンド無しね。これ、手じゃなくって前足だから。それとジャンちゃんとマルちゃんはど田舎出身の世間知らずだからハンデちょうだい! ちょっとした反則なら許してよ」

 

「厚顔無恥だな、貴様は! ……王の許しが出た」

 

「じゃあジャンちゃん、マルちゃん。試合開始と同時に僕の手下と一緒にバズーカ撃ってね」

 

「「了解!」」

 

「……君は一度”ちょっとした”を辞書で調べたまえ」

 

「うん! えーっと……些細な、大したことのない……ジャンちゃん、マルちゃん! 試合開始と同時に僕の手下と一緒にバズーカ撃ってね! このバズーカ、爆発と同時にフローラルの良い香りがするんだ。リラックス効果満載さ!」

 

「「「だからどうしたっ!!」」」

 

 この時、ダレイオス三世は正気に戻った。

 

「「了解!」」

 

「「「するなっ!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「……結果、相手全員が試合続行不可能になって私達の勝利です。アレキサンダーと諸葛亮孔明は呆れながらも笑って座に帰り、ダレイオス三世はアライグマのキグルミ担当になりました」

 

「なんでっ! どうしてっ! そうなったっ!? ……幾ら何でも自由過ぎるだろう」

 

「アイアムフリーダムパンダっ! 何時だって自由さ!」

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで連合ローマ帝国の本拠地に攻め入る前日の夜、見張りをしているエミヤの所に湯気が立つマグカップを持ったアンノウンが現れた。

 

「シロちゃーん! ホット墨汁と納豆ココア、どっちが飲みたい?」

 

「どうせ”どっちが飲みたいとは聞いたけど、持っているとは言っていない”、とでも言う気なのだろう? 馬鹿め。コーヒーの香りがしているぞ。……貴様が散々煎れたコーヒーの香りがな」

 

「ちぇー! 記憶が摩耗してるから予想されないって思ったのにさー!」

 

 キグルミの頬を膨らませつつエミヤの横に座ったアンノウンは自分のコーヒーを飲み出し、エミヤも座ってカップに口を付けた。

 

 

「しかし、貴様は私に何か怒っているのか? 悪戯にしては度が過ぎているぞ」

 

「うん! 怒ってるよ」

 

 返って来たのは多くの者が意外と思う答え。だが、エミヤは何処か予想していたような顔だった。

 

 

「……守護者になった事か?」

 

「違うけど? それはシロちゃんが決めた道だから僕は何も言わない。僕が怒っているのはタイガーやリンリンやイーリンやサクランやワカメを心配させた挙句に泣かせた事。昔の自分を殺して自殺しようとした事も不満かな? まぁ資格取得のアイキャンで資格取ったから何時でも守護者を辞めさせられるから何時でも言ってよ」

 

「……ああ、聖杯探索が終わった後で頼む。全く、最初から貴様に頼れば良かったな。私が衛宮士郎だった時にしか居なかったから無理な話だが」

 

 

 

 

 

 

「そうそう。本当にシロちゃんは駄目だなぁ。そんなんだからカルデアではロリペド女たらしって噂されて女性職員は接近禁止の注意喚起が出てるんだよ」

 

「……どうせそうなる様に誘導したのは貴様だろう」

 

「エレスコレクート!」

 

 君は正しい、という意味だ。昔ジャンプで読んで知った。

 

 

 

「実に忌々しい。貴様達のせいで私は王から叱責を受け城から追い出されてしまったよ」

 

 次の日、ローマのルビ振りが面倒臭いのとエミヤの憂さ晴らしで神祖ロムロスを速攻で撃破したアンノウン達の前にレフが現れる。カルデアの観測画面では目にモザイクが入れられ声も編集されているが、実際その声を聞いている藤丸の背中に寒気が走った。

 

 

「あっ、じゃあ住所不定無職なんだ。……可哀想。これあげるから元気出して」

 

 この就職氷河期の時代に職場にスパイとして入っていたという悪評まで付いては再就職は難しだろうとアンノウンはコンビニやスーパーに置いていそうな求人情報誌(一か月前)をそっと手渡す。ハンカチでキグルミの目元を押さえながら渡すその姿はバ○ちゃんのキグルミ集団の感動を呼び、この年のネロが選び最優秀主演男優賞に選ばれるかもしれなかった。

 

 あと、怒ったレフが魔神柱という正体を現したのだが、数万からなる○ボちゃんのキグルミ集団の前には手も足も出ずに終わる。彼の出番などこんなもんだ。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜、やっと終わった」

 

「貴様は何もしていないだろう」

 

「してたよ? 天燐目当てにリタイアマラソン」

 

 心外だとばかりに見せてきたゲーム機に刃を振り下ろすエミヤ。特殊コーティングしたゲーム機の前に投影魔術の剣など敵うはずもなく、折れた刃は何時の間にか召喚されていたアルテラの頬を掠めた。

 

 

 

 

「……破壊する」

 

 其の気迫に全英霊が即座に構え、ネロも刃を構える。藤丸も即座にマシュの後ろに隠れ、アンノウンは……。

 

 

 

 

「やっほー! アルちゃん、おひさー!」

 

「命は壊さない。ただ文明を破壊するのみ。……だが、貴様は別だっ!!」

 

 やっぱり知り合いだったのかセイバーらしく即座にビームを放つアルテラ。それに対しアンノウンは転がりながら飛び上がった。

 

 

 

 

「ヤー!」

 

「ヤー!」

 

「ヤー!」

 

 手足を抱えて丸まったアンノウンをバ○ちゃん達が次々とトスをして高く打ち上げていく。ビームがアンノウンを飲み込もうと迫った時、高く舞い上がったアンノウンの背後にジャンヌとマルタが現れた。

 

「ビームを弾く程の宝具が存在しないなら……パンダを蹴れば良いだけですっ!!」

 

「通常の三倍の高さから蹴り落とす事で威力は二倍! 更に回転を何時もの倍掛けることで計四倍。そしてっ!!」

 

 

 

 

「「二人で蹴る事で更に倍の八倍っ!! 必殺! パンダシュゥゥゥゥトッ!!」」

 

「あれがパンダシュート。あの伝説の……」

 

「知っているの、マシュ!?」

 

 

 

 

 

 パンダバスケという競技が存在する。その名の通り、パンダをバスケットボールの代わりにする競技で、選手とパンダ共に強靭な肉体を必要とする。ンダ之助もパンダバスケに憧れる少年パンダの一匹だ。ンダ三郎は恵まれた肉体の持ち主ではなく、何処にでも居る喋って踊る以外にはハーバート大レベルの学力しかない平凡なパンダだ。

 

 だが、ンダ衛門には友人との約束があった。

 

 

「俺、ポケ○ンの赤買うからお前は緑な。じゃないとコンプリート難しいし、イーブイとかも他の奴と話し合って進化させようぜ」

 

 

 

 そして十年後、ンダ吉は死んだ祖父との約束通り、アカデミー賞を受賞したのであった。

 

 

 

 

「それがアンノウンさんからお借りした『君も今日からパンダ通! 世界の超必殺百科』に載っていたパンダシュートの誕生秘話です」

 

「どれがっ!? って言うか捨てなよ、そんな本っ!」

 

 そしてセイバーなら撃てて当たり前のビームとアンノウンが激突する。

 

「まだしてなかったのっ!?」

 

 この作品の元々の原作でも一秒の間に焼き鳥三男と主人公が話したり殴り合ったりして、次のシーンでは同じ一秒の間では少し動いただけ、それでも同じ一秒経過なのだから仕方ない。英霊の戦闘中に指示が出せる一般人が何を言うか、である。

 

「私は全てを破壊する。……それは貴様もだ、ジョセフィーヌ」

 

「誰っ!?」

 

「……あのパンダの事だ。先ほど消えた、な……」

 

 ビームが消え去った時、其処にはアンノウンの姿はない。ジャンヌとマルタがガッツポーズを取る中、アルテラは藤丸達に向き直る。……だが、視界から何時の間にかネロの姿が消え去っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はははははっ!! 油断したな、破壊の大王よ!」

 

「何時の間にっ!?」

 

 説明しよう! アンノウンに気を取られている間にダンボールを被ったネロはアルテラの背後に回り、隙を突いて羽交い締めにしたのだ。そして空から奴が現れた。巨大な漏斗を両前足に抱えて。

 

「アイアム無敵っ!! そしてグランドビーストの僕と組めばネロちゃんがビーストへとクラスチェンジ、強化されるのさっ!」

 

 無理やり上を向かされたアルテラの口に巨大な上戸が差し込まれ、更に上空からハシビロコウのキグルミ(本名・言峰綺礼)が中華鍋の中身を注ぎ込む。

 

 

 

 

「喜べ、破壊の大王よ。私から激辛麻婆豆腐のサービスだ」

 

 

 

 

「アルテラが死んだっ!」

 

「この人でなし!」

 

「ああ、そうとも。私は鳥類、人ではない」

 

 こうして二個目の聖杯を発見した一行はカルデアへと帰っていく。最後、ネロに手を振るアンノウンの背中が少し寂しそうだったのはエミヤの思い過ごし……かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれぇ? ねぇ、私の出番は? ねぇったらぁっ! 私の出番はぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 今回のオチ要員はエリザベート・バートリー。




意見 感想 誤字指摘お待ちしています

次回! 結局大熊猫鵜飼オケアノス 既知との遭遇

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。