衝動のままに決闘する   作:アルス@大罪

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何気に今回が初の十代とのデュエル描写です。今までは十代と誰かのデュエルでしたから……あと原作効果カードを龍斗が使います。ご注意ください。


テスター試験ー③ VS.十代

「枕田ジュンコ、試験終了だ。あとはデッキの内容を見せてもらって後日合格発表する。因みに、ラストターンの手札はなんだった?」

「……【ダーク・アームド・ドラゴン】よ」

 

なんか呪文握ってやがった。てか召喚できてたら俺終わったんじゃ……いや、【クリフォトン】で1ターン凌げたか。にしても恐ろしい。

とりあえずデッキを受け取って次の受験者を呼んでもらう。

 

「やっと俺の番か。早くデュエルしようぜ!」

 

十代か。こいつが一番危ないんだよなぁ……筆記試験は10点。実技試験の最高点数は一応20点までとしてあるから合格点である30点にするには1killでもしないと難しいだろう。もちろん1killだけで満点になるわけじゃないが、慣れないデッキでそれくらいはやってもらわないと厳しいだろう。

言いようのない不安を抱きつつ試験内容を伝え、合格したときどんなテスターになるか聞いたところ、

 

「ん〜〜!どのカードも使ってみたいんだよな〜!よしっ!龍斗みたいに全召喚を使うぜ!」

 

と言ってきた。自らハードルを上げてきた。まぁこのテストで全召喚を使えってわけじゃないからいいけどな。すぐに試験開始。その間に枕田のデッキを確認する……ふむふむ……マジで【ダムド】入ってるし。まぁ【RR】は闇属性だから相性いい……とは思う。【ネスト】で墓地の枚数を調整できると……で、エクストラが……鳥獣族縛りか。【ダムド】抜いて【結束】ってアリか?いや、どう改造するかじゃなくて構成の評価だ。回してみるか。

ドロー。

 

【バニシング・レイニアス】

【ダムド】

【トリビュート・レイニアス】

【ネスト】

【ゴドバ】

【ラプターズ・フォース】

 

お?なんだコレ?【バニシング】→【トリビュート】→【ファジー】落としてサーチ→【ネスト】発動して【バニシング】サーチ→【フォース・ストリクス】エクシーズ、効果で【トリビュート】サーチ。2枚セットエンド……次行こう。何度か回していたら十代がデッキの構築を終えたようだ。

十代に俺のデュエルディスクと同じペンデュラムゾーンが用意された物を渡す。

 

「じゃあ行くぞ」

「ああ!」

「「デュエル!」」

 

遊城十代

LP4000

 

VS

 

宮田龍斗

LP4000

 

「先攻は受験者からだ」

「いくぜ!俺のターン、ドロー!【EM アメンボート】を召喚!」

 

【EM アメンボート】

攻撃表示

ATK500/DEF1600

 

【EM】……!【アメンボート】は別だけど、脳筋デッキめ……つかこれはどういった運命だ?

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

遊城十代

LP4000

モンスター

【EM アメンボート】:攻

ATK500

魔・罠

伏せ2枚

手札3枚

 

十代のことだ。防御用のリバースは用意しても妨害用のリバースは用意してないだろう。気にせず展開しよう。

 

「俺のターン、ドロー!……は!?」

 

なんだこの手札は!?十代の動きを見るために手札の確認をしなかったがこれは……

 

「ど、どうした?」

「あ、いや、なんでもない。俺は手札から永続魔法【地獄門の契約書】を発動。このカードは俺のスタンバイフェイズ毎に1000ポイントのダメージを受けるが、1ターンに1度デッキから【DD】モンスターを手札に加える。【DD ケルベロス】を手札に加える」

 

宮田龍斗

手札5枚→6枚

 

「それって確か入学試験のときに使ったカード!」

「そうだな」

 

そして【EM】と【DDD】の激突をここで見れるとはな。

 

「次に永続魔法【魔神王の契約書】を発動。このカードも俺のスタンバイフェイズ毎に1000ポイントのダメージを受けるが、1ターンに1度手札または墓地のモンスターを素材に融合召喚する!手札の【DD ケルベロス】と【DD リリス】を融合!

牙むく地獄の番犬よ、闇夜にいざなう妖婦よ!冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!【DDD 烈火王テムジン】!」

 

【DDD 烈火王テムジン】

攻撃表示

ATK2000/DEF1500

 

「1ターンで攻撃力2000……!」

「更にチューナーモンスター【DD ナイト・ハウリング】を召喚!」

 

【DD ナイト・ハウリング】

攻撃表示

ATK300/DEF600

 

「たしかそのモンスターって……」

「【DDナイト・ハウリング】の効果発動。召喚成功時、墓地にいる【DD】モンスター1体を攻撃力と守備力を0にして特殊召喚できる!ただしこの効果で特殊召喚したモンスターが破壊されたら俺は1000ポイントのダメージを受け、このターン悪魔族モンスターしか特殊召喚できない!蘇れ【DD リリス】!」

 

【DD リリス】

守備表示

ATK100/DEF2100→ATK0/DEF0

 

「チューナーとそれ以外のモンスター……いや、これってたしか……!」

「レベル4の【DD リリス】にレベル3の【DD ナイト・ハウリング】をチューニング!闇を切り裂く咆哮よ、疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ!レベル7!【DDD 疾風王アレクサンダー】!」

 

【DDD 疾風王アレクサンダー】

攻撃表示

ATK2500/DEF2000

 

「【烈火王テムジン】の効果発動!他の【DD】モンスターの特殊召喚に成功したとき、墓地の【DD】モンスターを特殊召喚できる!現れろ【DD ケルベロス】!」

 

【DD ケルベロス】

攻撃表示

ATK1800/DEF600

 

「更に【疾風王アレクサンダー】の効果発動!他の【DD】モンスターの特殊召喚に成功したとき、墓地の【DD】モンスターを特殊召喚できる!【DD リリス】!」

 

【DD リリス】

守備表示

ATK100/DEF2100

 

「やっぱり入学試験のときと同じ状況!」

 

気付いていたか。まぁ全く同じってわけじゃないんだけどな。

 

「レベル4の【DD リリス】と【DD ケルベロス】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!

この世の全てを統べるため、今 世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4!【DDD 怒涛王シーザー】!」

 

【DDD 怒涛王シーザー】

攻撃表示

ATK2400/DEF1200

 

「カードを1枚セットして魔法カード【天よりの宝札】!」

「ここで最強のドローカード!?」

 

OCGだと残念カードだがこっちだと最大6枚ドローできるというインチキカードになっている。なんだこの爆アド。

 

「互いの手札が6枚になるようにドローする!」

 

遊城十代

手札3枚→6枚

 

宮田龍斗

手札0枚→6枚

 

…………おい。

 

「俺はスケール1の【DD魔導賢者ガリレイ】とスケール10の【DD魔導賢者ケプラー】でペンデュラムスケールをセッティング!」

「ペンデュラムスケール!?嘘だろ!?」

 

俺だって嘘だと思いたいがこれが現実だ。俺の後ろに柱が現れその中には【ガリレイ】と【ケプラー】がいた。

 

「これでレベル2から9のモンスターが同時に召喚可能!

我が魂揺らす大いなる力!この身に宿りて、闇を切り裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!降りかかる災いを振り払え!レベル7!【DDD 反骨王レオニダス】!」

 

【DDD 反骨王レオニダス】

攻撃表示

ATK2600/DEF1200

 

「全ての王をも統べる超越神!レベル8!【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】!」

 

【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】

攻撃表示

ATK3000/DEF1000

 

これで俺のフィールドには5体の【DDD】モンスター。ちょっとやりすぎたか?

 

「すげぇ!すげぇよ龍斗!こんなにモンスターを召喚するなんて!」

「偶然だ。だがこのデュエルを乗り越えられたら、恐らくテスターになれるだろう。いくぞ十代!」

「こい!」

「バトル!まずは【烈火王テムジン】で【アメンボート】を攻撃!」

 

【テムジン】が剣に炎を纏わせ斬りかかる。

 

「【アメンボート】の効果発動!攻撃表示のこのモンスターが攻撃されたとき、守備表示に変更して相手の攻撃を無効にする!」

 

【アメンボート】の周りに膜が張られ、【テムジン】の攻撃を防いだ。

 

「ならば【怒涛王シーザー】で攻撃!」

 

【シーザー】が大剣を振るい【アメンボート】を両断した。

 

「罠発動【EM リバイバル】!俺の【EM】モンスターが破壊されたとき、手札・墓地から【EM】モンスターを特殊召喚する!もう一度頼む!【アメンボート】!」

 

【EM アメンボート】

攻撃表示

ATK500/DEF1600

 

攻撃表示……また攻撃を防がれるのか……だが攻めるしかない。

 

「【疾風王アレクサンダー】で【アメンボート】を攻撃!」

「【アメンボート】の効果で攻撃を無効にするぜ!」

 

【アレクサンダー】が斬りかかるも【テムジン】のときのように防がれた。

 

「次だ。【反骨王レオニダス】で攻撃!」

 

【レオニダス】が【アメンボート】を突き刺し爆散させた。

十代に動きは無い。ならこれで!

 

「【ヘル・アーマゲドン】!十代にダイレクトアタック!」

「罠発動!永続罠【EM ピンチヘルパー】!1ターンに1度相手のダイレクトアタックを無効にしてデッキから【EM】1体を効果を無効にして特殊召喚する!」

 

【ヘル・アーマゲドン】から放たれたレーザーは突如現れた影に弾かれた。

 

「来い!【EM シルバー・クロウ】!」

 

【EM シルバー・クロウ】

攻撃表示

ATK1800/DEF700

 

結局フィールドにモンスターを残してしまったな……この攻撃をモンスター1体の状況で凌ぐか……

 

「カードを更に1枚セットしてターンエンド」

 

宮田龍斗

LP4000

モンスター

【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】:攻

ATK3000

【DDD 反骨王レオニダス】:攻

ATK2600

【DDD 怒涛王シーザー】:攻

ATK2400

【DDD 疾風王アレクサンダー】:攻

ATK2500

【DDD 烈火王テムジン】:攻

ATK2000

ペンデュラム

【DD魔導賢者ガリレイ】:スケール1

【DD魔導賢者ケプラー】:スケール10

魔・罠

【地獄門の契約書】

【魔神王の契約書】

伏せ2枚

手札1枚

 

これが俺の1ターン目?嘘……だと思いたい。ここまでガン回りすると後が怖いし。

 

「俺のターン、ドロー!じゃあ俺も行くぜ!俺はスケール2の【EM ペンデュラム・マジシャン】とスケール5の【EM シルバー・クロウ】でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!頼むぜ!【EM】達!【EM ウィップ・バイパー】!」

 

【EM ウィップ・バイパー】

攻撃表示

ATK1700/DEF900

 

「【EM ファイア・マフライオ】!」

 

【EM ファイア・マフライオ】

攻撃表示

ATK800/DEF800

 

「【EM ディスカバー・ヒッポ】!」

 

【EM ディスカバー・ヒッポ】

攻撃表示

ATK800/DEF800

 

「【EM ペンデュラム・マジシャン】のペンデュラム効果発動!【EM】モンスターのペンデュラム召喚に成功したとき、【EM】モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

 

【EM ウィップ・バイパー】

ATK1700→ATK2700

 

【EM ファイア・マフライオ】

ATK800→ATK1800

 

【EM ディスカバー・ヒッポ】

ATK800→ATK1800

 

【EM シルバー・クロウ】

ATK1800→ATK2800

 

「更に【シルバー・クロウ】のペンデュラム効果で【EM】達の攻撃力が300ポイントアップする!」

 

【EM ウィップ・バイパー】

ATK2700→ATK3000

 

【EM ファイア・マフライオ】

ATK1800→ATK2100

 

【EM ディスカバー・ヒッポ】

ATK1800→ATK2100

 

【EM シルバー・クロウ】

ATK2800→ATK3100

 

攻撃力がトータル1300アップ……

 

「装備魔法【団結の力】!これで【シルバー・クロウ】の攻撃力が俺のフィールドのモンスター1体につき800ポイントアップする!」

 

【EM シルバー・クロウ】

ATK3100→ATK6300

 

前言撤回。なんか4500ポイントも上がりやがった。それよりも【テムジン】がやばい!攻撃されたら一撃で俺のライフがもっていかれる……!

 

「リバースカード!永続罠【戦乙女の契約書】!これでお前のターン中、俺のフィールドの悪魔族モンスターの攻撃力が1000ポイントアップする!」

 

【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】

ATK3000→ATK4000

 

【DDD 反骨王レオニダス】

ATK2600→ATK3600

 

【DDD 怒涛王シーザー】

ATK2400→ATK3400

 

【DDD 疾風王アレクサンダー】

ATK2500→ATK3500

 

【DDD 烈火王テムジン】

ATK2000→ATK3000

 

なんだこのパワー合戦。何がどうなったらこうなった?

 

「【ウィップ・バイパー】の効果発動!1ターンに1度、フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!【ヘル・アーマゲドン】の攻撃力と守備力を入れ替えるぜ!コンフュージョン・ベノム!」

 

っ!!焦って発動タイミングを誤った……!

【ウィップ・バイパー】が【ヘル・アーマゲドン】に毒を吐き出した。

 

【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】

ATK4000/DEF1000→ATK1000/DEF4000

 

「バトル!【シルバー・クロウ】で【ヘル・アーマゲドン】を攻撃!」

「させるかよ!【戦乙女の契約書】の効果で1ターンに1度、手札の【DD】または【契約書】のカードを捨てることでフィールドのカードを破壊できる!手札の【地獄門の契約書】を捨て、【シルバー・クロウ】を破壊!」

 

【戦乙女の契約書】から白い羽がいくつも飛び出して【シルバー・クロウ】に突き刺さり破壊した。

 

「なら【ウィップ・バイパー】で【ヘル・アーマゲドン】を攻撃!」

 

【ウィップ・バイパー】の体が異常なまでに伸び【ヘル・アーマゲドン】を締め上げ、砕いた。

 

「チィッ!破壊されたペンデュラムモンスターはエクストラデッキに表側の状態で加えられる」

 

宮田龍斗

LP4000→2000

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド。この瞬間【ペンデュラム・マジシャン】の効果が終了して、攻撃力が戻る」

 

遊城十代

LP4000

モンスター

【EM ウィップ・バイパー】:攻

ATK2000

【EM ファイア・マフライオ】:攻

ATK1100

【EM ディスカバー・ヒッポ】:攻

ATK1100

ペンデュラム

【EM ペンデュラム・マジシャン】:スケール2

【EM シルバー・クロウ】:スケール5

魔・罠

【EM ピンチヘルパー】

伏せ1枚

手札0枚

 

危ねえ……【戦乙女の契約書】がなかったら終わってた……【天よりの宝札】で引けてよかった。

 

「俺のターン、ドロー!スタンバイフェイズ、ペンデュラムゾーンの【ガリレイ】の効果でこのカードのスケールが1から3に変更される」

 

【DD魔導賢者ガリレイ】

スケール1→3

 

「同じく【ケプラー】の効果でこのカードのスケールが10から8に変更」

 

【DD魔導賢者ケプラー】

スケール10→8

 

「そして【契約書】3枚の効果でダメージを受けるんだが……」

 

【地獄門の契約書】から光が放たれ俺に降り注ぐが、直前で【レオニダス】が受け止めた。

 

「【レオニダス】の効果で俺が受ける効果ダメージは0になる」

「デメリットを無効にするモンスター……」

 

続く【魔神王の契約書】、【戦乙女の契約書】からの光も【レオニダス】が受け止めた。

 

「【地獄門の契約書】の効果発動!デッキから【DD リリス】を手札に加え。【戦乙女の契約書】の効果発動!手札の【DD】または【契約書】を捨て、フィールドのカードを破壊する!【DD リリス】を捨て【EM ペンデュラム・マジシャン】を破壊!」

 

【戦乙女の契約書】から白い羽が飛び出して、ペンデュラムゾーンの【ペンデュラム・マジシャン】を破壊した。

 

「バトル!」

「メインフェイズ終了前に【ウィップ・バイパー】の効果発動!【レオニダス】の攻撃力と守備力を入れ替えるぜ!」

 

【ウィップ・バイパー】の毒によって【レオニダス】の力が逆転する。

 

【DDD 反骨王レオニダス】

ATK2600/DEF1200→ATK1200/DEF2600

 

「チィッ!しかしバトルは続ける!【怒涛王シーザー】!【ウィップ・バイパー】に攻撃!」

「罠発動【ドタキャン】!相手モンスターの攻撃宣言時、俺のフィールドのモンスター全てを守備表示にする!」

 

【EM ウィップ・バイパー】

攻撃表示→守備表示

ATK2000→DEF900

 

【EM ファイア・マフライオ】

攻撃表示→守備表示

ATK1100→DEF800

 

【EM ディスカバー・ヒッポ】

攻撃表示→守備表示

ATK1100→DEF800

 

「しかしバトルは続く!」

「まだ【ドタキャン】の効果はあるぜ!このターンの終了時まで戦闘・カード効果で破壊された表側表示の【EM】は墓地ではなく、手札に戻る!」

 

【シーザー】が大剣を振り切り裂くが、【ウィップ・バイパー】は光となって十代の手札に戻った。

 

遊城十代

手札0枚→1枚

 

「粘るな……お前の【HERO】とはえらい違いだ」

「へへっ……【EM】関係のカードを集めてたらこうなった」

 

十代のやつ、楽しそうに笑いやがって……これが試験だって忘れてないか?

 

「……バトル続行だ!【レオニダス】で【ファイア・マフライオ】を攻撃!【テムジン】で【ディスカバー・ヒッポ】を攻撃!」

 

【レオニダス】と【テムジン】が【ファイア・マフライオ】と【ディスカバー・ヒッポ】をそれぞれ切り裂くも、やはり光となって手札に戻ってしまった。これで壁はなくなったが、【EM ピンチヘルパー】で防がれてまた場を埋められてしまう。

 

遊城十代

手札1枚→2枚→3枚

 

「……ターンエンド。この瞬間、【レオニダス】の攻守が元に戻る」

 

宮田龍斗

LP2000

モンスター

【DDD 反骨王レオニダス】:攻

ATK2600

【DDD 怒涛王シーザー】:攻

ATK2400

【DDD 疾風王アレクサンダー】:攻

ATK2500

【DDD 烈火王テムジン】:攻

ATK2000

ペンデュラム

【DD魔導賢者ガリレイ】:スケール3

【DD魔導賢者ケプラー】:スケール8

魔・罠

【戦乙女の契約書】

【魔神王の契約書】

【地獄門の契約書】

伏せ1枚

手札1枚

 

「俺のターン、ドロー!」

「【戦乙女の契約書】の効果で悪魔族モンスターの攻撃力がアップする」

 

【DDD 反骨王レオニダス】

ATK2600→ATK3600

 

【DDD 怒涛王シーザー】

ATK2400→ATK3400

 

【DDD 疾風王アレクサンダー】

ATK2500→ATK3500

 

【DDD 烈火王テムジン】

ATK2000→ATK3000

 

「魔法カード【EM キャスト・チェンジ】を発動!手札の【EM】を好きな枚数デッキに戻して、戻した枚数に1枚プラスした枚数ドローする!俺は【ファイア・マフライオ】、【ディスカバー・ヒッポ】の2枚を戻して3枚ドロー!」

 

遊城十代

手札3枚→1枚→4枚

 

ここで手札交換……しかし【ウィップ・バイパー】を残してる……【DDD】の守備力の低さを利用して攻撃してくるつもりか……?

 

「俺はスケール2の【EM ドラミング・コング】とセッティング済みの【EM シルバー・クロウ】でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

【ドラミング・コング】……いや、スケール3以下のペンデュラムモンスターをここで引くか……

 

「これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能!」

「そうだな。だから止めさせてもらう。【戦乙女の契約書】の効果で手札から【地獄門の契約書】を捨て、【ドラミング・コング】を破壊!」

 

再三飛び出す白い羽。そして【ドラミング・コング】は登場してすぐに破壊された……若干申し訳なく思う。

 

「嘘だろ!?……【EM ウィップ・バイパー】を召喚」

 

【EM ウィップ・バイパー】

攻撃表示

ATK1700/DEF900

 

「【シルバー・クロウ】の効果で攻撃力がアップする」

 

【EM ウィップ・バイパー】

ATK1700→ATK2000

 

「【ウィップ・バイパー】の効果で【レオニダス】の攻撃力と守備力を入れ替える!」

 

【DDD 烈火王テムジン】

ATK3600/DEF1200→ATK1200/DEF3600

 

「バトル!【ウィップ・バイパー】で【レオニダス】を攻撃!」

 

【ウィップ・バイパー】に締めつけられ、【レオニダス】は苦悶の声をあげ破壊された。

 

宮田龍斗

LP2000→1200

 

「これで次のターン、3枚の【契約書】の効果で俺の勝ちだぜ!」

「知ってるか十代?そういう言葉って覆されることがよくあるって……リバースカードオープン【契約洗浄】。俺のフィールドの【契約書】を全て破壊し、破壊した枚数分ドローし、破壊した枚数1枚につき1000ポイントのライフを回復する」

 

宮田龍斗

LP1200→4200

手札0枚→3枚

 

「これで契約は破棄された」

「伏せてたカードってそれだったのか〜。ターンエンド!」

 

遊城十代

LP4000

モンスター

【EM ウィップ・バイパー】:攻

ATK2000

ペンデュラム

【EM シルバー・クロウ】:スケール5

魔・罠

【EM ピンチヘルパー】

手札2枚

 

「俺のターン、ドロー!このスタンバイフェイズに2枚の【魔導賢者】のスケールが再び変化する!」

 

【DD魔導賢者ガリレイ】

スケール3→5

 

【DD魔導賢者ケプラー】

スケール8→6

 

「まぁ、あまり意味が無いけどな。手札の【DD魔導賢者ガリレイ】の効果発動!」

「手札からペンデュラムモンスターの効果!?」

「手札のこのカードを捨て、俺のフィールドの【DD】または【契約書】を手札に戻す。【DD魔導賢者ケプラー】を手札に戻す」

 

準備完了。ここで決める。

 

「十代。ペンデュラム召喚は『召喚して終了』する召喚じゃないんだ」

「……どういうことだよ?」

「こういうことだ。俺はセッティング済みの【DD魔導賢者ガリレイ】とスケール10の【DD魔導賢者ケプラー】でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

再び俺の後ろに【ケプラー】が姿を現す。

 

「これでレベル6から9のモンスターが同時に召喚可能!我が魂揺らす大いなる力!再びこの身に宿りて、闇を切り裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!手札とエクストラデッキより、全ての王をも統べる超越神!レベル8!【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】!」

 

【DDD 死偉王ヘル・アーマゲドン】×2

攻撃表示

ATK3000/DEF1000

 

「?ペンデュラム召喚して終わりじゃないか」

「まだだ!俺はレベル8の【ヘル・アーマゲドン】2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!

2つの太陽が昇るとき、新たな世界の地平が開かれる!エクシーズ召喚!現れいでよ!ランク8!【DDD 双暁王(そうぎょおう)カリ・ユガ】!」

 

【DDD 双暁王カリ・ユガ】

攻撃表示

ATK3500/DEF3000

 

「ペンデュラム召喚からのエクシーズ召喚!?」

「【双暁王カリ・ユガ】の効果で、エクシーズ召喚したこのターン、このカード以外のフィールドのカード効果は発動できず、無効化される」

 

【シルバー・クロウ】のいる柱が灰色になった。俺のフィールドのモンスターも力を失い跪いている。

 

【EM ウィップ・バイパー】

ATK2000→ATK1700

 

「バトルだ。【怒涛王シーザー】で【ウィップ・バイパー】を攻撃!」

 

【ウィップ・バイパー】を【シーザー】の大剣が両断した。

 

「くっ!」

 

遊城十代

LP4000→3300

 

「トドメだ。【双暁王カリ・ユガ】でダイレクトアタック!」

 

【カリ・ユガ】の角から黒と紫の電撃が放たれ十代を襲う。

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

遊城十代

LP3300→-200




次回はテスター試験最終戦、VS明日香です。あと合格発表も同じ話でするので少し長め…………だったような気がします。そして更に予告!既にストックとして用意してある第30話の最後に、TFキャラが1人出ます。口調が違いますが、ご容赦を……

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