八幡「後輩」 いろは「先輩」   作:鴉子

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一応前回の続きです
てか深夜に書くのはなかなかつらっったです……
それではどうぞっ


八幡「あざとくない後輩」 いろは「大好きな先輩」

いつもと変わらない放課後

俺はいつも通り奉仕部へと足をむけていた

 

ガラガラ〜

八幡「よう」

 

雪乃「……」

 

八幡「おい、なんか反応しろよ」

 

雪乃「あぁ来ていたのね。あまりの影の薄さに気がつかなかったわ、影薄谷君」

 

影薄谷ってなんだよ

谷をつければなんでもいいと思っているのか?

 

八幡「俺が影薄いのは自覚しているからいいが名前雑すぎるだろ」

 

雪乃「あら、ごめんなさい空気君」

 

うわぁ、ついに谷までつかなくなっちゃったよ

 

そんないつも通りの会話も終了して俺は席に着いた

さて、昨日の続きでも読もうかな

 

ペラペラ……

 

ガラガラ〜

 

結衣「やっはろー!」

 

雪乃「こんにちは、由比ヶ浜さん」

 

八幡「おう」

 

由比ヶ浜が来たのを合図にか雪ノ下は紅茶を、由比ヶ浜はお菓子を出した

まぁ、この光景がいつも通りの奉仕部だな

 

そんなことを考えていると

 

ガラガラ〜

 

いろは「こんにちは〜」

 

突然一色がやって来た

 

雪乃「こんにちは一色さん、何か依頼かしら」

 

いろは「はいっ!生徒会の仕事についてなんですが先輩を借りてもいいですか」

 

やっぱりか

一色のことだからどうせ生徒会の仕事だろうとは思っていた

てか今俺のこと借りるって言ったよね

俺って物か何かなの?

ナニソレハチマンカナシイ

 

雪乃「そう、分かったわ。さっさとそれを持ってていいわよ。

なんならもう返さなくてもいいわよ」

 

それとか言っちゃってるよそれとか

 

いろは「本当ですか、ありがとごさいます!」

 

結衣「えー、だめだよゆきのん。ヒッキーも一応奉仕部なんだよ」

 

雪乃「そうね、やはり返してもらうわ。そんなのでも一応は奉仕部の部員ですしね」

 

そんなのって言っちゃ……はぁ、もういいや

てか俺の言葉もなしに俺の処遇決まっちゃってるよ

 

いろは「むぅー、ざんねんですねー。まあ、今日は先輩を借りていきますね」

 

雪乃「えぇ、いいわよ。それはさっき私が言ったことだしね」

 

いろは「それじゃあ先輩行きますよ」

 

なんか俺行くって言ってないのに行くこと決定してるよ

 

まぁ、文句を言ったところで関係ないから着いて行くとするか

 

 

 

 

ー生徒会室ー

 

いろは「そういえば

先輩珍しいですね?」

 

生徒会室で作業をしていると一色が突然聞いてきた

 

八幡「ん、何がだ?」

 

いろは「だって先輩いつもは頼んでも渋るのに今日はあっさりと着いてきたじゃないですかー」

 

なんだそんなことか

 

八幡「そりゃ、文句言ってもどうせお前無理やり連れてきたんだろ。だったら始めから着いてった方がはえーじゃねーか」

 

いろは「そうですか……」

 

…………

 

なんだよこと沈黙っ!

 

てかなんか今日の一色なんか変じゃないか?

 

そんなことを考えていると一色はさらに聞いてきた

 

いろは「先輩は私のことどう思っていますか?」

 

どうって……

 

八幡「まぁ、あざとい後輩かな」

 

半分本気で思いながらそう言った

 

しかし一色は、

 

いろは「そんなこと言っても先輩ってなんだかんだ言っても手伝ってくれるじゃないですかー。先輩って本当に私のことあざといとだけ思ってるんですかー?」

 

なんだこいついきなり

てか今日のこいつなんでこんなに勘いいんだよ

 

八幡「はぁ、なんだよいきなり。俺はあざといとしか思ってねーぞ」

 

俺はそう誤魔化した

しかしまたも一色は、

 

いろは「ウソですよね先輩。最近先輩のウソは分かるんですよー」

 

八幡「はぁー、あざとい」

 

いろは「あざとくないですよー。それで先輩どう思っているんですかー?」

 

八幡「はぁー、言わなきゃダメか?」

 

いろは「はいっ♪」

 

一色は嬉しそうにそう返事をする

 

言うしかねぇのかぁ……

そんなことを思いながら俺は本音を言う

 

八幡「まーなんだ俺にとっての小町みたいなもんだな。見ててなんかほっとけねーんだよ」

 

まぁ、これが俺の本音だ

う、自分で言ってて恥ずかしくなってきた///

 

俺はそんなことを考えていたのだが、

 

いろは「妹ですか……」

 

あれ?なんかいつもと反応違うくない?

いつもだったら散々罵倒して速攻で振られるのに

あぁそうか、妹って言われたのがあまりにもショックで言葉もでなくなってしまったのか

 

八幡「いや、悪かったな。お前がそんなにも妹と言われるのが嫌だったとはおもわなかったよ。」

 

いろは「ち、違います!嫌だったというわけではなくてですね……」

 

八幡「どうしたんだ一色。今日のお前変だぞ?体調でも悪いのか?」

 

いろは「いえ体調はいいのですが……」

 

八幡「はぁー、なんだ悩み事でもあるのか?なんだったら相談にのるぞ。俺だって奉仕部だからな」

 

いろは「いえその……先輩は私のことひとりの異性って思ってないのかなぁと思いまして……」

 

は?一色は一体なにを言っているのだ?

俺は言っている意味が分からず頭のアホ毛を『?』にしていた

 

八幡「いやお前何言ってんだ?」

 

いろは「だからですね……分かりました。先輩今から言うことをしっかり聞いてて下さい」

 

そう言って一色は一呼吸して言った

 

いろは「先輩、私は先輩のことが異性として好きです。私と付き合って下さい」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

いろは「先輩、私は先輩のことが異性として好きです。私と付き合って下さい」

 

はぁー、どうしようついに言っちゃったよ

 

そう思いながら私は先輩のほうを見た

しかし先輩は何か真剣な表情で考えているようだった

だから私は自分から訪ねた

 

いろは「先輩、返事聞いてもいいですか?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

いろは「先輩、返事聞いてもいいですか?」

 

そう言って一色はおれのほうを見てきた

その一色に顔を見ただけでこの告白がウソで無いと分かった

俺は嬉しかった

素直に自分の気持ちを伝える一色に感動を覚えた

この時に俺は気づいた

 

俺も一色のことが好きだと言うことに、一色と付き合いたいというこに

 

だけど俺は考えてしまった

もし俺と一色が付き合った場合のことを……

 

一色は生徒会長で全生徒の代表であると同時に最上位カースト

一方の俺は最低辺カーストである。また俺には文化祭での例もある

そんな俺と付き合ってみろ。一色は今まできづきあげてきた全てが崩れてしまう。それに嫌われ者の彼女という最低

のレッテルが貼られてしまう

俺は一色に辛い思いをして欲しくなかった

そうなると告白の返事は自然と出てくる

 

八幡「一色、俺はお前とは付き合えない」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

八幡「一色、俺はお前とは付き合えない」

 

先輩はそう言った

普通に聞いたら私が振られているだけだろう

だけど先輩の表情を見てもそんなこと言えるの分からない

そう思い私は聞く

 

いろは「先輩、その返事は本音ですか?」

 

そう聞くと先輩はさらに答える

 

八幡「当たり前だ。俺は嘘をつかない。お前のことなんて異性として見たことねえよ」

 

いろは「嘘ですよね。だったらどうしてそんな悲しそうな表情をしているんですか?」

いろは「もしかして先輩、自分と付き合ったら私が周りからいじめられるとか考えてませんか?」

 

そう言うと先輩の表情がまた少し変わる

 

いろは「私言いましたよね、先輩のウソは分かるって。それにそんな表情じゃ説得力ないですよ」

いろは「それに私は周りにどう思われようとも関係ありません。先輩のことが好きなんです。この気持ちに嘘偽りはありませんよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

いろは「それに私は周りにどう思われようとも関係ありません。先輩のことが好きなんです。この気持ちに嘘偽りはありませんよ」

 

そう言うとと一色は静かに微笑む

 

あぁ、俺のことをこんなにも思っていてくれている

それがどれだけ嬉しいことか

それなのに俺は何言っているんだ

こいつが本音でぶつかってきたのに俺は自分の本音を語らないで……

 

そう思い俺は一色に言う

 

八幡「さっきはすまなかった。もう一度おれの返事を聞いてくれるか?」

 

こんなのは都合良すぎる

それでも一色は静かに微笑みながら頷く

 

八幡「一色、俺もお前のことが好きだ。こんな俺でよければ付き合ってくれ」

 

いろは「はいっ!私も好きです、先輩っ!」

 

こうして俺と一色は付き合うことになった

 

 

 

ー帰り道ー

 

いろは「先輩っ!」

 

あの告白からの帰り道、私は先輩を呼ぶ

 

八幡「どうした一色?」

 

そう言って私の方を見てくる先輩はかっこ良く見えた

 

って、そうじゃなくて

 

いろは「先輩、私のことは一色じゃなくていろはって呼んで下さいっ!」

 

そう言うと先輩は少し恥ずかしそうに

 

八幡「分かったい、いろは」///

 

先輩顔赤いな///

 

いろは「なので私もこれからは八幡って呼びますね」///

 

そう言う私もきっと耳まで真っ赤なのだろう

 

八幡「いきなり呼び捨てかよ」///

 

いろは「いいじゃないですか、付き合っているんですし♪」

 

八幡「まぁ、それもそうだな」

 

そう言う先輩、八幡も嬉しそうだった

 

いろは「大好きですよ、八幡」

 

八幡「俺も好きだぞ、いろは」

 

そう言って私達は手をつなぎ歩いて行った

その手からは八幡の温かさが感じ取れた

 

 

 




八幡をデレさせるのに迷いました
捻デレってただデレさせるの難しいですねぇ……

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