八幡「後輩」 いろは「先輩」   作:鴉子

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前回の話をいろはしてんで書いてみました



八幡「後輩」 いろは「先輩」 いろはside

いろは「せんぱーい。」

 

そう言って私は先輩を呼んだ

今日は生徒会の仕事がたまっている

しかも他の役員も用事があって来れないのだ

こういう時は先輩を頼るのに限る

そう思って先輩を呼んだのだが…

 

 

 

うん、無視ですね 

 

まったく先輩という人は…

 

せっかく可愛い後輩が呼んでいるっていうのに無視ですか!

 

そう思いながら私はもう一度呼んでみる

 

いろは「せんぱいってばー、聞こえてるんでしょー」

 

私は可愛らしくそう言った

てか、私自分で可愛いって言っちゃってるよ

まぁー可愛いんだけどね〜 

 

そんなことより先輩まだ無視するんですかっ!

こうなったら…

 

いろは「うぅー、おりゃ!」

ドンっ!

 

私は先輩に体当たりした

何やってるんだろ私…

 

八幡「何すんだよ」

 

先輩が気づいてくれたからいっか 

 

いろは「先輩が無視するから悪いんですよー」

 

八幡「いや、俺じゃないと思ったし」

 

いろは「私が先輩って呼ぶのは先輩だけですよー」ウワメヅカイ

 

私が先輩を先輩って名前を付けずに呼ぶのには理由がある

ずっと名前を付けずに呼んでいたため今さら名前を付けて呼ぶのは変じゃないだろうか

そのため私は先輩のことを先輩と呼び続けている

 

それに最近私は悩んでいる

最近私は先輩のことばかり考えている

先輩を見つけると目で追っている

私は先輩のことが好きなのだろうか…

自分でも分からない…

でも私がこの気持ちに気付いた時、私は先輩のことを名前を付けて呼んでみようと思っている

 

八幡「はいはい、あざといあざとい」

 

私が思いにふけっていると先輩はそんなことを言った

まったく先輩は…

 

いろは「むー、なんなんですか、せっかく可愛い後輩が話しかけてるのにー」

 

そう私は言ったのだが…

 

八幡(可愛いって自分で言っちゃってるよこの子。まぁ実際可愛いけどよ」

 

いきなり先輩はそんなことを言ってきた///

先輩声に出していたこと気付いてないのかな///

 

いろは「ちょ、なに言ってるんですか。///告白してるんですか。ごめんなさいまだちょっと無理です。」

 

はぁー、またやってしまった

先輩の前だと必ずこう言ってしまう…

 

八幡「はぁ?お前こそ何言ってんだ。俺の中でのお前はあざといだからな。」

八幡「てかまた振られたのかよ、告白もしてないのにさ」

 

先輩本当に声に出していたこと気づいてないんだ…

 

いろは「あざといって、先輩のほうがあざといじゃないですか」ボソッ

 

八幡「ん、なんか言ったか」

 

いろは「先輩のほうがあざといっていったんです!」

 

八幡「なに言ってんだお前、俺のどこがあざといんだよ。お前の方があざといだろ。」

 

いろは「なんでもありません!おバカな先輩には一生わからないです!」

 

本当に先輩はわざとやってるようにしか思えない

 

八幡「そんなことより何か用事があったんじゃないのか」

 

そんなことを考えていると先輩は突然そう言ってきた

 

ん、用事……?

 

いろは「そ、そうでした!先輩っ生徒会のお手伝いを…」

 

八幡「わりー、俺用事あるんだった。

じゃあな一色」

 

私が言い終える前に先輩はどこかに行こうとする

 

いろは「ちょっ、先輩どこ行くんですか」

 

八幡「どこって部活だが」

 

先輩が面倒くさそうな顔をしている

このままでは先輩が行ってしまう

こうなれば最終手段…

 

いろは「本物…」ボソッ

 

『脅す』を使った

 

八幡「はい今すぐ行かせて頂きます」

 

やっぱり先輩は扱いやすいなぁw

 

いろは「ホントですかっ!さすが先輩です!ありがとうございますっ!」

 

私は精一杯可愛いくそう言った

 

八幡「あざとい、あざとい」

 

むぅー、またあざといって……

まぁいっか、先輩だし 

 

こうして私たちは生徒会へ向かった

 

 

 

 

ー生徒会室ー

 

八幡「おい一色」

 

生徒会室に着くと先輩がいきなりそう言った

 

いろは「なんですか先輩?」

 

八幡「なんで誰もいないんだ?」

 

いろは「他の役員は家の用事があったり学校を休んだりと誰もいません。

はっ、もしかして二人きりなのをいいことに告白でもするつもりですか。

ごめんなさいまだちょっと無理です。」

 

ちょっとからかうつもりで私はそう言った

 

八幡「何言ってんだ。お前に告白なんてするわけねぇだろ。」

 

むぅー、そう返されるとなんだか悔しいなぁ

 

あれ、なんで私悔しがってるんだろ?

 

八幡「はぁ、まぁいいはやく仕事始めるぞ」

 

私がそう考えていると先輩はそう言った

 

いろは「ちょ、先輩はやくないですか」

 

先輩から仕事を始めるなんて不思議だ

 

八幡「こっちははやく帰りたいんだよ」

 

なんたそういうことか

 

そう言って私たちは仕事を開始した

ー生徒会室 1時間後ー

 

いろは「せんぱーい」

 

私は突然そう言った

 

八幡「おい一色、口じゃなく手を動かせ手を」

 

いろは「だってー、仕事あきましたー」

 

それに1時間も机に座りっぱなしで書類とか本当に疲れる

先輩は疲れないのだろうか?

 

八幡「そんなのは理由になってない」

 

いろは「先輩も疲れましたよねー?

なら休憩しましょうよー」

 

八幡「はぁ、分かったよ。

少し休憩するか。」

 

そう言って先輩は手を止めた

やっぱり疲れていたのかな

 

いろは「さすがです先輩っ!」ンー

 

私は思いっきり背筋を伸ばした

やっぱり私書類とかむいてないなー

これからは全部先輩に任せちゃえばいっか 

まぁ冗談だけとね

 

八幡「あざとい」

 

私がひとりで考えていると先輩がそう言った

てかまたあざといって言ったよ

まぁ、わざとだけどねっ

 

いろは「あざといってなんですか、もー」プクッ(頬を)

 

それでもさらにわざとらし(あざとく)そう言った

 

八幡「そういう仕草のことだ。」

八幡「てゆうか他の役員かいないことくらい初めから言えよな。

こんなのとてもじゃないが一人で出来る量じゃないぞ。」

 

いろは「だって、私一人って言ったら先輩手伝ってくれなさそうじゃないですかー」

 

さすがの先輩もそこまでお人好しじゃないだろうとおもったのだが……

 

八幡「はぁ、何言ってんだお前。

一人だからこそ手伝うだろ普通。」

 

先輩は予想外にもそんなことを言ってきた

 

いろは「そ、そうですか。

あ、ありがとうございます。」///

 

やっぱり先輩の方があざといじゃないですか///

 

八幡「そ、そんなことより休憩はもういいだろ。

作業を続けるぞ」

 

先輩がいきなりそう言った

今顔をを見られるわけにはいかない

そのため私は先輩同様作業を再開させた

 

 

 

ー生徒会室 数時間後ー

 

んー、あれここどこだっけ?

確か先輩と一緒に生徒会の仕事を…

バッ

私は時計を見て驚いた

あれからかなり時間が経っている

私はいつの間にか眠ってしまっていたようだ

 

いろは「そ、そうだ書類は…」

 

そう思って手元を見てみると私の分の書類がなくなっている

慌てて周りを見てみると静かに眠っている先輩が目に入った

そして近くには書類の束がある

きっと私の分もやってくれたのだろう

なんだかんだいってもやっぱり先輩は優しいなぁ…

その時私の中の一つの気持ちが確定的になった

 

そっか私先輩のことが……

 

私は眠っている先輩に向かってこう言った

 

いろは「大好きですよ、比企谷先輩っ 」

 

今はまだ面と向かってそう言えないだろう

でもいつかこの気持ちを伝えることかできるといいな

そう思いながら私微笑む

いつものあざとい笑顔ではなく、私自身の素の笑顔で……

 




思っていたよりもいろは視点難しかったです…
この続きはかけたら書こうと思います

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