女ルシェに転生して2020年の東京で運命ごと『かえる』!! 作:エマーコール
あ、今回もあとがきを書こうと思いますが、ただの雑記に近いです。なので、見なくてもおk!
それでは………19Sz、どうぞ!!
俺達は何とか都庁へ帰還。
……にしても、あのでかい帝竜、もし戦うとしたらどんな方法で………? と思っていた。
だって、ウォークライだってでかかったのに、あいつはそれ以上のでかさを誇っていた。
もしぶっ倒すなら……どうすれば……?
そう思っているときに、いつの間にか都庁についていたみたいだ。
広場には、自衛隊の皆さんが。
「……おかえり13班。あの後、『アイツ』が出たって聞いて…心配していたんだ」
……確かに、でかすぎたなあれ。ビビるのも、無理はない。
さらに他の自衛隊の一人が言った。
「ホント、危ないところだったよ。……みんなを助けてくれて、ありがとな」
「……それだったら、リンさんに言ってくださいよ。あなた達の隊長に……ね」
本当はリンさんが呼んだわけではない筈。リンさんはムラクモのこと嫌っているみたいだし、プライドが邪魔をして救援信号を出したのはリンさんじゃない。他の人だ。
けど、ここはあえてごまかした。……その方が、後がいいかもしれないからだ。
「……あ、そうだ、リン。お前も礼を―――」
そう誰かが言った……のに、リンさんは後ろを向けてしまった。……そりゃあ、そうだよな。嫌っているやつらに、邪魔をされたんだし……ね。
「……手柄をゆずっただけだ」
「っ!おいなんだよその言い方―――」
「わーストップストップ。……いいんですよ。俺達が勝手に手柄を取っただけですから、ね?」
俺はヒカイさんとジョウトに振り返りながらそう言った。二人も黙ってうなずく。
「……」
黙ってしまったリンさんはそのまま都庁の中へ。……どうしたんだろうか。一体。
「……どうしたんですか?」
「あぁ……あいつは本当はみんなに認められたいだけなんだよ」
「……なんでそこまで……」
「……前任の隊長が戦死して、急に抜擢されたもんだからさ……自信がなくて空回り、しちまってんだ」
「………戦死……」
……それは、確かにつらい。
でも……
「……そこまで抱え込まなくてもいいのに。だって、まだ自衛隊のみなさんがいるじゃないですか」
「…………ありがとう。13班の……ロナ、だっけ? ……本当に、迷惑かけてばかりだな」
「……この時代だからこそ、助けあわなくちゃいけないんですよ。……身内でも、赤の他人でも」
「……感謝する。……13班に敬礼っ!!」
……なんか、照れくさいな。こうしてお礼をされることにさ……。
『……お前、なんでそこまで抱え込んでいるんだよ!』
『だって……だって!!』
「…………あぐッ!?」
痛い……!!頭が、痛い!!!
なんだよ、なんだよこれ、なんなんだよ!!!
割れるぐらいに痛くて、まるで、一番嫌な記憶を思い出しているようなぐらいに。
くっそ……止まれよ!!!思い出せないんだし、無理やり思い出すんじゃねぇよ!!!
「……ハァ……ハァ……ハァ……!」
……やっと、治まったか……でも、まだ痛い…………。
「……大丈夫か?」
「……なんとか」
本当は大丈夫じゃないけど……俺は強がった。いつの間にか倒れ込んでいた俺は立ち上がると、ヒカイさんとジョウトを見て、さらに今いる人たちを見た。
「………すみません、先に……寝させてもらいます……」
……ったく、……ほんとうに、なんだったんだよ……。
ベットにたどり着いた俺はとにかく、寝ようとした。ニット帽も、マントもつけたまま。
それぐらい、とにかく寝たかった。
一体、俺は何を思い出そうとしたんだ……?
………畜生……
「チクショウ……」
俺は、それしか言えなかった。
思い出せなかったこともある。
そして、何かを悔やんでいるかのようにも思えた。
「……寝よう」
寝て、その時のことを忘れたかった。
でも、そんなことしても忘れられないんだろう。
人間、そんな生き物だから―――
ん……? あっれ……?
なんか、妙に意識がはっきりしてる……?
寝てる………よな?
「起きたか……いや、今は、寝ている、か」
あれ?神様? ってことは………
「……迎えに来た」
マジか!! ってことは、もうこの世界から俺の世界に帰れるんだな!!
「あぁ。……キミも嘆いていただろう。何故このような世界に来るようになってしまったのかを」
……そりゃあ、そうですよ。何でこの世界に一回転生しなくちゃいけなかったのかを。
「すまない」
だから謝りすぎですって。……もう少し堂々としてもいいんですよ。
「……さて、帰ろうか。キミの、元いた世界に」
そうだな。……帰ろう。こんな物騒な世界なんて、嫌だし。
神様が手を差し伸べている。この手に触れれば、俺の本当の世界に帰れる。
そう。俺はその手を伸ばして―――
「君。名前」
「単刀直入に言いましょう。……ようこそ『ムラクモ本部』へ」
「んじゃあ安全を期すためにも三人一チームを組め!!」
「……これで全員ですかね?キカワさん?」
「…お、きましたねぇ候補生!!」
「援護する!…候補生。お前らが主役だ!!」
「大丈夫。痛くない、痛くないからね……!!」
「―――ガッハハハハハ!!!大勝大勝!!!お前ら!!!本当に、最高だ!!!!」
「ははっ!そんな緊張すんなって!……ま、お互いの名前を覚えたところで、第2ラウンド行こうぜ?」
「ハハッ……そうだな……どうだ?ムラクモやめて、SKYに入らねぇか?」
「……これから先は、ずっと地獄よ。予想もできないことも起こるでしょう。
……それでも、覚悟はできて?」
「つまりあれか。お前のせいで俺らは休みなしか」
「……二人は休んでいてくれ。私はミヤのところへ行って素材を渡してくる。……お疲れさん。先に休んでくれよ」
「あぁカツアゲだなジョウト」
「おいカツアゲだぜおっさん」
「ちげぇよアホ。……つか漫才していいのかよここで。いくらなんでもお偉いさん集まっているんだぜ?」
「ほう?名前を教えてもらった……か」
「あぁこいつのことなら問題ねぇよ。なにせ説教開始から5分しかたってないしよ」
「えぇ。……全く、これだから恐れを知らない若者は困るんだ」
「へっ!独りじゃできねぇことだろ!?」
「謝罪は都庁を奪還させてから言おうか。……それじゃ、行くぞ」
「私は山蔵檜海…。おじさんで構わない」
「森雁条堵だ。テキトーになんとでも呼べ」
「………ロナ。河城野炉奈です」
「いいでしょう。河城野炉奈、山蔵檜海、森雁条堵。今この時よりあなた達をムラクモ機関、機動13班として認定します」
手を止めた。
「……?」
…
……
………
…………
そりゃあ、帰りたいけど……帰りたいけど!!
だからって!今の状況をほっとけない!!
嫌だよ痛いのは!嫌だよ人が死ぬのは!!
でも現実から目をそむいちゃいけないんだ!!それがたとえ俺には関係ない世界だとしても、でも!今は俺もいる!!
ヒカイさんだって、ジョウトだって辛かったのに、それでも前へ進んでいたんだ!!それは、『生きる』からだ!!
そんな大切な…………『生きる』をくれた二人を、
世界をそのままにして、ほっとけないんだ!!!
「…………………そうか」
…………
「…………………しばらくは来れなくなる。…………いいのか?」
もちろん。……せめて、この東京から帝竜たちを消滅させるまで、来ないでほしいです。
「……………分かった。キミがそう望むのなら……しばらくは、こない。………一つ言わせてくれ」
…………?
「…………今の世界は、とても良いか?」
…
……
………
…………
……………そりゃあ当然……
「非常に不満だよ。……まるで、前の世界では不幸日和を送っていたのかって思いたいぐらいに、最高だから」
「………………そうか」
それだけ言うと、俺の意識は急激に落ちていった。
でも、どこか寝心地がいい気がする。
…………頑張るんだ。
あれだけ啖呵を張ったんだから、頑張るんだ。
そうだろ?
……はい、いかがだったでしょうか?
今回の話は……いいものを書けたと思います。多分。
さて、今回のあとがきの話は……『スキル』。
実は今回の『ルシェかえ!』ではスキルの際にチャッキーン(効果音)してます。
というのも、普通に叫ぶだけでは味気ないと思い、そして思ったのが、それ。
統一性があるので、それを見てみるといいでしょう。
で、それを見ていただけると、デストロイヤーがあんまり技名を言わないのがあるでしょう?
実は……恥ずかしい話、どうやってD深度を再現しようか迷っているからです。
かといってそのまま「ジャブ!」とか叫ばせていたらなーんか意味がなぁ……と。
ちなみにそれ以外はちゃんとかっこよく?言っているので見てみるのも一興かと。
おすすめはサイキックですよ!!全力で考えましたから!!私の宙にセンス、ご覧あれっ!!(殴
さて、話はこれまでにして、次はchapter2ですね。
……ここで13班を吹っ飛ばされた方は多いのでは?私もその一人です(何
そして、前の話でも言っているんですが、Ⅲが発売されますよ!それまで楽しみに、私の小説を読んでいただけると嬉しいです!
ちなみに、オリキャラメンバーズのセブドラⅡでの声のイメージはこんな感じです
ロナ→ピザが大好きな女性
ヒカイ→ダンボールを愛用している男性
ジョウト→ベクトルを変換する男性
キカワ→親友のスカートをめくり上げる(?)女性
フウヤ→人間離れした怪力の男性