〈※凍結中〉IS インフィニット・ストラトス 高専生がIS世界に転生!? 作:瑞翼 翔
それでは、『IS インフィニット・ストラトス高専生がIS世界に転生!?』第四話、どうぞ!
修治SIDE
今日は、八月十六日。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ……って違うか。もう夜だし。今日は、俺の十歳の誕生日だ。今は、誕生会の真っ最中です。いるのは、両親と暁、響、雷、電(あたりまえだけどね)、織斑姉弟、それに篠ノ之箒である。
「修、誕生日おめでとう」
そういって、父さんと母さんは少し大きめの箱を俺に渡してきた。
「ありがとう!」
といって、俺は箱を受け取り、包装を解いた。すると中には、
「携帯?しかも絶滅危惧種のガラケーだし」
ガラパゴスケータイ、略してガラケーがあった。
「子供にはそれで充分だろ?子どもにとって、最近危なっかしいからな」
「そうよね。それに、私たちが仕事で遅くなる時に、すぐに連絡ができるし」
確かに正論だ。それに、こんなに早く携帯がもらえるのはすごく驚いている。
そんな事を思っていると、ふいに、
ピンポーン
と玄関のチャイムが鳴った。
「だれかしら?こんな時間に」
「俺、ちょっと見てくる」
「一人じゃ危ないわよ」
「では、私がついて行きます」
「じゃあ、頼んだわよ。千冬ちゃん」
ということで、俺と千冬さんとで見てくることに。
ドアを開けようとしたら、俺の第六感が働いた。
「あ、束さんだ。これ」
まあ、たぶん近所迷惑なことになりそうにないだろうから、ドアを開けた。
「ちーちゃん、修君久しぶり~♪」
やはり、束さんがいた。しかしながら、
「束、どうしたんだ?その格好は。頭のねじがようやく見つかったのか?」
「む~、ちーちゃん辛辣~。私だって、TPOをわきまえるよ~。それはそうと、修君。誕生日おめでとう!ハイ、これ。絶対気に入るよ」
そういって、束さんは俺に長細い箱を手渡した。そして俺がその箱を開けてみると、一角獣、獅子、不死鳥らしきものが彫りこまれたペンダントが出てきた。
(なんぞ?これ)
そう思いつつ俺はそれに触れた。
キィィン!
そんな音が脳内で聞こえると同時に、俺の頭の中に様々な情報が流れてきた。そして、『貴婦人と一角獣』の『天幕』が現れた時、俺は悟った。
(これが俺の望んだ機体……。『RX-0』)
それを悟った時、周りを見る余裕ができた。千冬さんの驚いた顔、束さんが笑っている顔、そして、いつの間にかいた箒の千冬さん以上に驚いた顔。まあ、そりゃそうだろ。男がISを展開しちゃったんだから。
「な、なあ。修治がまとっているのは何だ?束。ISに見えるのだが…」
「その通りだよ、ちーちゃん。機体名『RX-0』。白騎士の前に私が作った、正真正銘のISの基礎となった機体。だけど、起動の条件が、高い空間認識力を持ち、なおかつ機体が認めた人しか乗れなかったから、しょうがなく誰にでも扱えるように作ったのが白騎士なんだ」
ふーん、そうなんだ。って、なんか今、さらっと凄いこと言ったよね。
「だが、なぜ待機状態になっていたのだ?」
「持っていきやすくするため」
「あの~」
「ん?どったの?修君」
「どうやって解除すればいいんですか?これ」
「メニューの解除の欄をアイコントロールすれば解除できるよ」
「ありがとうございます」
そうして、ようやく俺はISを解除した。
「束さん、『RX-0』って無駄に拡張領域の容量大きいですよね。何でですか?」
「この機体の骨格…『ムーバブルフレーム』っていうんだけど、それに数種類の材質を使った同形状の装甲をつけることで、様々な状況に対応できるようにしたんだよ。そのために拡張領域の容量が大きいの」
「それで、そのなんたかフレームの材質は何なのだ?」
「最初はチタン合金セラミック複合材だったんだけど、去年偶然できちゃった材質がとても面白いものだったから、それを量産してこの機体のムーバブルフレームにしたの」
「それってなんですか?」
「正式な名前は今のところないけど、性能としてはIS操縦者の動きを先読みして動かせるようにできる性能だね」
「束、それ、タダの金属にできる芸当か?」
「まあそこはほら~、全能の、この束さんがすることだから、できちゃうのだよ」
「それにしても、たくさん武装ありますね」
「あ、そうだ!もう一つここに来た理由有ったんだ!」
そういって、束さんは靴を脱いで居間の方へといった。…料理を食べに来たのだったら、追い出しますよ(笑)。たぶん、千冬さんと一緒に。
そう思いつつ、居間の方へと向かったら、すごく珍しい光景があった。というか一夏、寝てたのか。ちなみに、暁たちは眠そうにしていたので母さんが寝床へさっき運んで行った。
「なぜ束が修治の父親と話しているのだ?」
いや~、まさかと思うけどね~。もしかしたらあれかな~。
「私をアナハイム・エレクトロニクスに匿ってください!」
そういって、束さんはDOGEZAした。
「修治、話は大体聞いた。アナハイム・エレクトロニクスについては知っているよな」
「もちろん。父さんが社長をしている会社でしょ」
「そのとおりだ。篠ノ之束をアナハイム・エレクトロニクスに匿いつつ、雇用するから、修、お前もアナハイム・エレクトロニクスに入れ」
「ちょっと待ってくれ、父さん。俺まだ小学生だよ」
「だが、事情が事情だ。修が束くんからさっきもらったISなんだが、コアの方が未登録のやつらしい」
「まじで!?」
「本当なんだよ。ごめんね、修君。騙すようなことしてしまって」
「いえ、大丈夫ですよ。ですけど、そのコア自体がオーバースペックということはないですよね…」
「うん、大丈夫。そこら辺のコアと同じだよ」
「それで、どうするんだ?」
「俺、アナハイム・エレクトロニクスに入る」
俺のその発言に対して一同かなり驚いた顔をしていた。
「ほ、本当にいいのか!?修」
「当然。俺が決めたことだから、俺にしか責任はないよ」
「そうか、なら決まりだ。明日から、アナハイム・エレクトロニクスに来てくれ。勿論、修は学校の帰りにな」
言われなくてもわかっていたんだが……。
「今、俺夏休みだよ。父さん。」
「そういえば、そうだったな。だったら、長期休業中は9時から来てくれ」
「わかった」
そういうわけで、今までで一番予測不能な俺の誕生日が終わった。
修治side out
???side
紘太side out
修治side
翌日、俺は束さんと共にアナハイム社に向かっていた。勿論、束さんは変装をしてだが。
「束さん、後でコアの作り方を教えてくださいませんか?」
「うん、いいよ~」
「ちょっと待ってください。そこは悩むところでしょ!?なんですんなり教えるんですか!?」
「ん~。修君なら信頼できると思ったから、っていう答えだったらダメ?」
「いえ、それでも大丈夫ですよ」
とりあえず、一歩前進。といったところかな?この世界での生活も。
side out
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9月26日一部修正。