〈※凍結中〉IS インフィニット・ストラトス 高専生がIS世界に転生!?   作:瑞翼 翔

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前の投稿から、約四か月後にこの話を投稿します。遅くなってすみませんでした。
それと、一つ報告があります。五月の初めに、『艦これ』をプレイし始めました。(つまり、艦これ未プレイでこの小説を書こうと思ったわけです。)鎮守府サーバーは、大湊です。ネームは、ペンネームと同じですので、もし演習で逢った時には、どうぞお手柔らかに。

さて、『IS インフィニット・ストラトス高専生がIS世界に転生!?』第二話、抜錨です! 


FRAME-01 えっ!妹!?

修治side

 俺が意識を取り戻した時、

「祐里さん。元気な男の子ですよ~」

と、俺の上の方で女の人が言った。どうやらその人に俺は抱きかかえられているようだ。

 

(ん?ちょい待て。このパターンってまさか………)

 

 そして俺は頭の中でできた仮説を実証するために自分の手を見た。結果は、仮説通り。つまり、俺は、赤ちゃんから人生をやり直すようだ。ちなみに、このことを考えている間にも、俺は本能で泣いている。理性と本能が同時に動いているのにも、自分でもビビッている。

 さらに驚いたのは、俺の母さんの顔を見た時だ。

 

(俺の母さんが、『艦これ』の『翔鶴』だと……。私は聞いていないぞ!神様!)

 

 まあ、なったもんはなったで、置いといて、俺の第二の人生が始まった。そして、物心ついた(と世間では言う)頃に知ったことは、

①俺のこの世界での名前は、『神上修治』であること。(あんまし名前が変わっていない気がするが………。)

②俺の父さんの名前は、『神上光次』、母さんの名前は、『神上祐里』であること。

③神様にお願いした通り、父さんは『アナハイム・エレクトロニクス』の社長になっていて、さらに、母さんが其処の副社長になっていたこと。

そして、最後だが、これが一番重要である。それは………

 

④父さんと母さんは、何か重要な隠し事をしている。そう、例えば、()()()()にかかわっているような………。

 

ということである。

 

 まあ、それはおいといて、今俺は、五歳になり、何度か目の日曜日の朝。俺が朝食を食べている時、父さんが、

 

「なあ、修」

 

と、声をかけてきた。ちなみに、『修』とは、父さんと母さんが付けた、俺の愛称みたいなものだ。

 

「どうしたの?お父さん」

「父さんと母さんは、修に伝えないといけないことがあるんだ」

 

えっなにその言葉の切り方。チョー怖え~。

 

「実はな…。母さんのお腹の中に赤ちゃんがいるんだ。」

「へっ?」

 

 待て待て!俺前世で一人っ子だったから、弟か、妹が生まれてもどうすればいいのかわからんだけど!

 

「だから、修は、お兄ちゃんになるのよ」

と、母さんが言った。

「そうなるのか~。あ、そういえば、会社はどうするの?お父さん」

「そういえば、そうなんだよなー」

 父さんがそういったとき、ふいにつけていたテレビの戦隊モノが止まり、アナウンサーが出てきた。

 

『緊急ニュースをお伝えします。先程、全世界のミサイル基地が何者かに同時ハッキングされ、日本を攻撃可能なミサイル2341発が発射されました。日本政府は直ちに各地にある鎮守府と警備府、それに航空基地に対して迎撃命令を出しました。繰り返しお伝えします。――――――』

 

 白騎士事件が始まった。

 

だけど、原作通りの展開になったから、割愛!

 その後、原作通りに女尊男卑社会になってしまい、会社側から解雇、つまりはクビになってしまった男性たちがたくさん出てきた。しかし、父さんはそのようなことはせずに、失業した男性たちを雇いなおしつつ、女尊男卑の風潮に染まってしまい、男性社員に対して差別的な態度を取った女性に対しては、即刻解雇したりして、売り上げを伸ばしていって短い期間でアナハイム・エレクトロニクスを大企業にさせた。――スゲーよ、父さん。

 そして、何回か父さんと母さんと一緒に産婦人科に行って、お腹の中の赤ちゃんについて聞きに行った(むしろ検査というべき?)ときに、産婦人科のお医者さんから、

「これは珍しい。二卵性双生児と一卵性双生児の四つ子ですね」

 それを聞いて、父さんは、

「性別は、なんですか?」

と聞いた。するとお医者さんは、

「全員女の子ですね。」

と言った。

 

 そして、母さんのお腹が日に日に大きくなっていった。父さんの方は、会社の方を信頼ができる専務の人に頼んで母さんをサポートしている。もちろん、俺もサポートに回っている。しかしながら、俺はまだ子供。できることは限られてくるので、その限られた中でできる仕事を頑張った。

そんなある日の深夜。俺は珍しく目が覚めた。(というか、前世でこんな時間まで起きていたことはよくあったので、転生してから初めてっていうこと。いつもは、しっかり子どもとして正しい時間に寝て、正しい時間に起きている)だが、やることもなく、とりあえず台所で水でも飲もうとしたので、一階に降りた。(つまり、俺の部屋は二階にある)すると、一階にある、父さんの部屋から明かりが漏れていた。

(どうしたんだろ?父さん)

そう思って、部屋のドアを開けて部屋の中へと入った。どうやら、父さんは机に突っ伏して寝ているようだ。俺は、その机に乗っかっている図面を見つけ、それを見た。

 それは、ISの設計図だった。名前は『G』で、形やカラーリングはモロ『ガンダム』の『ジム』だった。だが、全身装甲では無かった。ま、当然だけど。

 

その数か月後、アナハイム社が世界初のISとして『G』を発表した。これで、アナハイム社の名前が、世界中に広まった。

 

 それからほんの少し経ち、母さんが妊娠してから約十か月後の1月9日に丁度なった時間帯。俺は、母さんの、

「う~。痛い痛い痛い!」

という声で起きた。

 すぐに階下に行き、父さんと母さんの部屋に転がり込むようにして入った。

「父さん!」

「分かっている。修はすぐに外に出られる格好で待っていなさい」

「わかった」

 

 俺はすぐに二階の自分の部屋に行き、タンスから服を取って着替えをした。

 

「修、行くぞ。病院に」

「うん。母さん、歩ける?」

「なんとか、ね」

 

俺のこともこんな大変な思いをしてまで産んでくれたと思うと、感謝してもしきれないな。本っ当。

 

 俺たちは、父さんの運転する車に乗って、最寄りの産婦人科に行った。ちなみに席についてだが、俺は助手席、母さんは楽な姿勢でいられるように後部座席にいる。

 そして、安全運転ながらも、急いで産婦人科に行き、着いたらすぐに母さんは分娩室へ、父さんはお医者さんに連れられて分娩室の方に連れて行かれ、俺はひとりで分娩室の前にいた。

(あ~。すっげー不安だ!)

 とりあえず、神に祈る。情けないかもしれないが、これが俺の今できる最大の仕事だ。

 

それから何分か経った時、分娩室の方から、赤ちゃんの泣き声がした。しかも四人分!

 

(良かった~無事に生まれた~)

 俺は安心してしまい、力が抜け、その場にへたり込んでしまった。それを見た看護師さんが心配してくれたが、『大丈夫です』といい、自力で立ち上がった。

 そして、分娩室のドアが開いて産婦人科の先生が出てきた。

「あ、あの……。赤ちゃんは……」

「全員無事に生まれて来たよ。勿論、君のお母さんも無事だよ」

「ありがとうございます!」

「いいの、いいの。私の仕事は赤ちゃんとそのお母さんが健康に将来過ごせるように最善を尽くすことだから」

 

うわ、スゲーいい話聞いた!

 

「それじゃあ、私は行くよ」

そういって、先生は向こうへ行った。

(珍しく、いい先生だな~)

 

その次に父さんが出てきた。

 

「父さん!」

「修、良かったな。お兄ちゃんになるぞ」

「うん、そうだね。それで、母さんは?」

「元気だけどな、様子を見るために、しばらく入院するんだ。だから、しばらくは父さんと一緒だぞ」

「うん」

 

 そして、俺と父さんは、病院から出て、車で家に帰った。その道中でのこと、

「ねえ、父さん」

「何だ?」

「名前決めた?四つ子の」

「そういえば、まだだな。それに、全員髪色違ったし」

「どんな色だったの?」

「生まれた順で行くと、紺、銀、茶、茶だったな」

 

(へ?ちょい待って。その順番ってあれだよね?)

 

「なぁ、修。何かいい案無いか?四つ子の名前」

「うーん。有るけど…」

「そうか。じゃあ、聞かせてくれ」

「紺の方が『暁』銀髪の方が『響』先に生まれた方の茶髪が『雷』残った茶髪が『電』で、どうかな?」

「そうか…。うん。いいと思うぞ。母さんにもあとで聞いてみるか」

「うん」

 

 そのような会話をしながら、家に帰った。そして、帰ってすぐに寝た。まあ、今はもう空が白み始めた時刻だけどね。

 

 後日、母さんに四つ子の名前について、俺の出した案を言ってみたら、

「それはいい案だわ。それにしましょう」

と言って、俺の出した案で四つ子の名前は決まった。さて、四つ子の世話、俺も頑張りますか!




 誤字、脱字があれば、ご指摘よろしくお願いします。感想もできればよろしくお願いします。

4月6日修正

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