〈※凍結中〉IS インフィニット・ストラトス 高専生がIS世界に転生!? 作:瑞翼 翔
修治「九か月ほど放置してた理由は何だ?」
作者「まあ、大学の単位そのほか諸々ですね、ハイ……」
修治「まあ、作者って失踪常習犯だしな…」
作者「本当にすみません」
作者・修治「「それでは最新話をどうぞ」」
修治side
前の話で、『ほんま、修やん変わってへんな』と、急に後ろから声がかけられた。―――はい、そこ。メタいとか言うな。
それに反応して振り返ると、黒髪ロングの自由奔放そうな女子がいた。―――なんかどっかで見たような………。
「えっと。どちら様でしたっけ?」
とりあえずその女子に声をかける。正直、覚えがないし。
「え?修やん、うちの事忘れたん?うちの稲荷でまーやんと
(『うちの稲荷』?『まーやん』と『鳥ちゃん』ってのは恐らく『摩耶』と『鳥海』だとして、『
「まさか、千春か?」
「気づくの遅うない?」
「すまない。あまりに変わったからわからんかった」
「えっと、修治くんその子とどんな関係なの……?」
「かみっか~、私も気になる~」
千春と話してたら、簪さんとのほほんさんのことを見事に忘れてた。とりあえず、千春のことを説明しないと………。
「えっと、この子は『
「せや。よろしゅうな、お二人さん」
「よ、よろしく……。更識簪です……」
「布仏本音だよ~。よろしくね~」
「せや。ウチも今から夕飯なんやけど、一緒に座ってもええか?」
「俺はいいけど、二人はどうだ?」
千春が相席をしていいかと聞いてきたので一応二人に聞いてみる。こういうのは俺の一存だけで決めるのは無理だし。
「い~よ~」
「いいよ……」
「―――だそうだ。空いてるのは………あ~。俺の隣でもいいか?」
「ええよ。そもそもそこしか空いてないやん」
そう言うと、千春は俺の隣の席へと座った。ちなみに、千春の夕飯はきつねうどんであった。
「そういえば千春は何で
「
「昔なんか言ってたっけ?」
「言ってたやん。『
「言ってたな………」
「ねえ、修治君。『そら』って『空』ってこと?」
「いや、『宇宙』って書いて『そら』って読むの。まあ、ある意味ロマンチックな言い方だな」
「そんな前からISの宇宙進出について考えてたんだ………。凄いなぁ………」
「修やんがそれ言った時にはそこまで考えてへんと思うわ。そんときうちら六歳やで」
ごめんなさい。そのときにはもう考えてました……。
「かみっか~ってあんまり深く考えてないよね~」
「そんなことないぞ。うん、多分」
少なくとも、単位かかってる時期にこれを書いてたり、失踪認定されるレベルで更新止めるほど考え無しではないし。
「てか、最後に会ったの三年前だよな」
「せやな。中一のお盆以来やな」
「……なんで実家が近いのに会ってなかったの?」
「ちょっと会社のほうが色々とごたごたしててそもそも実家に行けなかったんだよ」
主に響の艤装の解析とそれの量産化の為に設計の見直し、コアの作成、趣味レベルでクアンタとは別のISを作ったり(それが『
「そうだったんやな。納得」
「納得してくれて助か………って待て。俺、千春にその時会社勤めしてること言ってたっけ?」
「修やんからは聞いてないけど、女子をなめたらあかんよ」
「OK。なんとなく把握した」
「……それで理解する修治くんもすごいよ」
「そうか?」
「断片的すぎるでしょ……」
「かみっか~は色々とずれてるよね~」
「そうなのか?」
そう二人に尋ねると、そろって首肯した。やっぱり自分のことを知らないのは自分なのだな、と思った瞬間である。
「ところで、二人は食べ終わったのか?」
ここでの『二人』とは、簪さんとのほほんさんのことである。ちなみに、俺は杏仁豆腐も含めてすべて食べ終わっている。千春?なんかもう食べ終わってんの。いつ食べてたの?
まあ、見たところ簪さんはかき揚げ少しと少しの麺が残っていて、のほほんさんは三分の一が残ってるようだった。
私のこの問いかけで、簪さんとのほほんさんの食べるスピードが上がった。時間的に、そろそろ閉まるというのも関係してるかもだが。
そして、二人が食べ終わるまでに五分ほどかかった。そこから急ぐように食器を返却口に置き、食堂を出た。うん。千冬先生に初日からどやされたくないし。
そして、千春に寮の廊下で気になってることを聞いた。
「ところで、千春の部屋ってどこなの?」
「修やんうちのとこに夜這いでもするん?」
「違うわ。時間があったら遊びに行こうかなと思ってんだよ」
「ならええわ。1036号室や」
「ん?俺と簪さんの隣の部屋じゃないか」
「そうなん?なら、遊びに行ってもええか?」
「いいかもだけど、簪さんはどう?」
「大丈夫だけど、私の私物に許可なく触らないで……」
「ええよ。そのくらいなら修やんにも言われてるから」
「………え?」
「だって修やん、私物許可なく触ると数日間、口きいてくれへんし」
ああ、俺らが小五の時のお盆休みのときのやつか。
「いや、あれは千春が触ったのが触っちゃいけないものだったし、その時はまだ子供だったし……」
「………千春さん、何触ったの?」
「修やんの作りかけの模型」
「厳密には作りかけで、なおかつ塗料が半乾きの戦闘機の模型だな」
「それはまずいね……」
「まあ、流石に
さすがにその辺の釘は刺しておかないと俺が首になるからね。情報漏洩はシャレにならないしね。
「それじゃあ、じゃあね~。かんちゃん、かみっか~、ちはちゃん」
「おう、のほほんさんまた明日」
そう言ってのほほんさんは自室へと向かった。どこぞの戦車の名前みたいな千春のあだ名を口にして。
「……なあ、修やん」
「どうした?」
「『ちはちゃん』ってうちのこと?」
「たぶんそうなんじゃない?」
「おもろいニックネームやな………」
「気に入ったん?」
「まあね」
「後で本音に伝えとくね、千春さん」
「よろしく頼むわ、かんちゃん」
「私の名前は簪だから……」
「ごめんな~」
そんな感じで三人で話しているうちに、俺らの部屋が近づいてきた。
「また明日な。修やんと簪ちゃん」
「千春、また明日」
「また明日」
自室へと入った俺の目に飛び込んだのは、いまだに荷ほどきされていない段ボール二箱と、ファイズギアボックス(を模したIS保管ケース)、それに、銃火器が入っているスーツケースだった。
「寝る前に荷ほどきしよ…」
そう考えた俺は、消灯時間ぎりぎりまで荷解きを行った。スーツケースはRX-0の拡張領域に仮置きしておいた。だって、他人に銃火器を荷解きしてるの見られたくないしね。
「ところで、修治くん」
「どうしたの?簪さん」
「これって……?」
そういって簪さんが指示したのは、そこそこ大きい箱から出したものだった。
「『二式飛行艇』の1/32の模型だね。邪魔かな?」
「どうなんだろう…?」
「やっぱり、今度実家帰るときに戻してくるわ」
実はこれ、
修治side out
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