〈※凍結中〉IS インフィニット・ストラトス 高専生がIS世界に転生!?   作:瑞翼 翔

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 大変ながらくお待たせしました。最新話です。(まあ、また数ヶ月間開けるんですが)

 さて、最初言っておきます。結構御都合主義入ってるかも知れません。

 あ、記念話の進捗ですか?大変申し訳ありません。まだ出来ておりません。多分、この小説の次の投稿をする時にあげるようにしますので、もう少しだけお待ちください。

 それでは、最新話をどうぞ!


FRAME-13 はじめて知る事実

修治side

 

 それから授業を二コマほど進めた昼休み。俺は一夏と箒と共に学食へとやって来た。そして食券を買い、少しして俺たちが頼んだものが出てきた。それを取り、空いている席に座った。

 ちなみに俺たちが頼んだものは、一夏が日替わりランチ、箒が鯖の味噌煮定食、そして俺は豚骨ラーメンだ。

 

「そういえば修治。中学の部活はなんだったのだ?」

「弓道。そういえば、俺も箒と同じで全国制覇してたな」

「そうだったのか………。というか、修治も知っていたのか!?」

「まあ、な」

「そうか。それで、ここの部活には入るつもりなのか?」

「いや、どこにも入らないかな。中学の時ですら部活と仕事(アナハイムのIS部門副主任)の両立が少しキツかったからな」

「それもそうだな。それで……い、一夏は何をしていたのだ?」

「バイトしてた」

 

 一夏のその発言に箒は固まった。まあ、そうなるな。その言葉だけを聞いたら。

 

「まあ、家計を助けるために仕方なく剣道を辞めたんだけどな」

「そ、それはどういう事だ?」

「だって、箒との唯一の繋がりだったからな、剣道は」

 

 ああ、うん。何か一夏が唐変木+鈍感の症状をいつの間にか自力で完治させやがって、さらに箒の好意に気付いて、その上箒の事が好きなのだと自覚したっぽいんだよな。俺の努力返せ。

 あ、ちなみに鈴についてだが、一夏に告ってフラれた。そこから鈴はそれを吹っ切って今では一夏の良き親友となった。

 

「そ、そうなのか。な、なら放課後に剣道の稽古をつけてやろうか………」

「頼む。少し体が鈍ってるからお手柔らかにな」

「善処はする」

 

そのような話をしつつ、箸を進める。

 

「そうだ、修治」

「どうした?」

「姉さんはどうしてる?」

「ああ、うん。元気だよ。それと、報告することがある」

「何だ?」

「束さん、彼氏作ったってよ」

 

「え?」

 

 今声を上げたのは一夏。箒は絶句してる。俺も知ったときには驚いたよ。結構前だけど。

 

「………修治。姉さんの彼氏の写真有るのか?」

「当然だ。ほら」

 

 そう言って俺は箒に去年俺に送られた、薫さんと束さんのデートの時のツーショット自撮りの写真を見せた。

 

「左が姉さんで、右が………」

「女の人か?この人」

 

箒と共に見ていた一夏がそう言った。

 

「パッと見は女性だ。だが、男だ」

「………本当なのだな」

「ああ。何なら本人に電話掛けようか?」

「頼む」

 

 箒にそう言われたので、俺は薫さんに電話を掛けた。数コール後、薫さんが出た。

 

『もしもし、修治?どうしたの』

「束さんの妹に薫さんと束さんのツーショット写真見せたんですけど………」

『なんとなく察した。大方私の容姿で女だと思われていると』

「その通りです」

『分かった。束の妹に電話を替わって』

 

薫さんにそう言われたので、箒に電話を替わった。

 

修治side out

 

箒side

 

 私は修治から携帯電話を受け取って耳に当てた。それにしても、修治の携帯電話ゴツいスマートフォンだな………。

 

「もしもし………」

『もしもし。貴女のお姉さんとお付き合いさせて頂いています、十六夜薫と申します』

 

 電話口から女性の声にしては低く、男性の声にしては高い声が聞こえた。恐らく彼が『薫さん』なのだろう。

 

「ご丁寧に有り難う御座います。私は篠ノ之箒です」

『ご丁寧にどうも。さて、本題に入ろうか。私の事、女性だと思ってるんだよね?』

「ええ、義兄(にい)さん」

『――ゲホッゲホッ。済まない、お茶でむせてしまった。………大丈夫だよ、束。ただ単に君の妹に意表を突かれただけだから』

「今近くに姉さん居るんですか?」

『うん、居るよ』

「替わってくれませんか?」

『いいよ』

 

それからすぐに姉さんの声が聞こえた。

 

『もしもし箒ちゃん、久しぶり。六年ぶりだね』

「ええ、姉さん。姉さんも変わり無いようで」

『うーん。変わったちゃあ変わったんだけどね。人を好きになっちゃった』

「ええ、わかっています。というより、本当に姉さんの彼氏は男なんですか?」

『もち。というか、昨日もヤっちゃったぜい』

「………公共の場でそんなこと言わないでください。この小説が規制掛けられるので」

『箒ちゃんもメタ発言するなんて、成長したねぇ』

「マイナス方面への成長です」

『そうかな~?』

「そうですよ。では、義兄さんに替わってください」

『あ~、ちょっと待って。箒ちゃん、専用機欲しくない?』

「………どういう事ですか?」

『修くんが箒ちゃんのためにISを用意してくれたんだよ』

 

 その言葉を聞き、電話を離して修治の方に話しかけた。

 

「修治。姉さんから聞いたんだが、修治が私のためにISを用意してくれたというのは本当か?」

「どういうこと?ちぃっと束さんに替わってくれるか」

「構わないが」

 

そう言って私は修治に電話を返した。

 

「ああ、主任(・・)。お疲れさまです。………それはそうと、主任。もしや『アストレイシリーズ』の一機を箒に渡そうとは思ってないですよね?………しらばっくれないでください、有給と休憩と給料減らされるのにプラスして、残業増やされたいんですか?………分かればいいんです。………はあ!?箒をパイロットにする手続きの書類もう(父さん)に出した?………え?(父さん)がさっき承認の判子押した?マジっすか………。ええ。本人に伝えておきます。とりあえず、薫さんにしばかれて下さい」

 

修治はそう言って電話から耳を離した。

 

「姉さんがすまなかった」

「箒が謝る事じゃない。とりあえず、うち(アナハイム)から専用機が渡される。だから、今週末にうち(アナハイム)に来てくれ。もちろん、一夏も」

「ああ」

「分かったのだが、良いのか?比較的一般人の私に専用機など」

「良いんだ。第一、自衛のために渡すからな」

「そうなのか」

「そうだ」

 

そう言って修治は電話をまた私に渡してきた。

 

「姉さんの無計画さは変わりませんね」

『そうかな~?とりあえず、薫に替わるね』

 

 それからすぐに義兄さんが出た。それと同時に頭を殴った音が聞こえた。恐らく、姉さんが殴られたのだろう。

 

『もしもし、ごめんね。君のお姉さんを殴っちゃって』

「いえいえ、千冬さんに前はよく殴られていましたから、たぶん殴られ慣れていると思います」

『そっか。それじゃあ、束がおイタをした時には遠慮せずにして良いんだね?』

「ええ。それはそうと、義兄さんは姉さんよりも年は上なんですか?」

『いや、君たちの五歳上で、束にとっては私は四歳下だよ』

 

 姉さん、年下の彼氏に殴られるというのはどういうことですか?

 

「そうだったんですか。では、今後も姉さんをよろしくお願いしますね」

『分かったよ。それじゃあね』

 

 そうして、電話が切れた。なので、携帯電話を修治に返した。

 

箒side out

 

修治side

 

 どうやら電話が終ったらしく、箒が俺の携帯を俺に返してきた。

 

「有り難う、修治。お陰で姉さんの近況が知れたし、姉さんの彼氏がまともな人だと分かった。」

「そりゃ良かった。まあ、あの人ある意味普通じゃないけどね」

「それ、どういうことだ?修治」

「そこら辺は社外秘だけど、普通じゃないことはいえるんだ、一夏」

「そうか、会社勤めも大変だな」

「まあな」

 

 そんな感じで旧交を温めた昼休みだった。ちなみに、俺は束さんとの電話の前までに既にラーメンを食い終わっていた。

 

 そして、時間は飛んでその日の放課後。俺ら三人は教室に居た。

 

「あ、織斑君に神上君。良かった、まだ帰ってなかったんですね」

 

 すると山田先生がやって来た。そして、俺と一夏が居たことに胸を撫で下ろしていた。

 

「どうしたんですか?」

「それがですね、織斑君と神上君の寮の部屋が決まりました」

「あれ?1週間は自宅から通学するんじゃなかったんですか?」

「大方、警備上の理由だろうよ、一夏」

「そうですね。神上君の言った通りです。それで、これが寮の鍵です」

 

 そう言うと、山田先生が寮の部屋番号が書かれた紙と部屋の鍵を俺と一夏に渡した。

 

「俺は・・・1025、か」

「何!?私と同じ部屋ではないか!?」

「本当か!?」

 

 一夏は原作同様箒と同室っと。さてさて、俺は何処かな~。

 

「えっと・・・1037か。山田先生、自分は1人部屋ですか?」

「いえ、神上君も女子生徒との相部屋です」

 

 え?それマジで?軽く(社会的に)死ぬ確率ぐんと上昇したわ。

 

「そういえば、俺達の荷物は・・・」

「大丈夫だ。織斑の荷物は私が手配した」

 

 後ろから急に出現&発言しないで下さい、織斑先生。寿命がほんの少し縮みますから。

 

「といっても、生活必需品だけだ。必要なものがあれば休日に自宅に帰るか学園の購買で買えば良い」

 

 やっぱり安定の千冬さんクオリティー。かなり大雑把過ぎません?それ。というか、あれ?

 

「私の魂の・・・じゃなくて、私の荷物の手配は?」

「何を言いかけたのかは知らんが、神上の荷物はおば・・・神上副社長が手配して放課後までに手の空いている社員に学園に運ばせると言っていたのだが・・・」

「?」

「放課後までに学園の総合受付に来たのは、段ボール二箱とアタッシュケース、それにスーツケースを台車に載せてきた女子小学生だけだった」

「はい?」

「いや、私も驚いたのだが、その女子小学生は『アナハイムの神上副社長に頼まれて、修治ちゃ・・・神上修治くんの荷物を渡しに来ました』と言ってきたらしいから、総合受付で今足止めをしている」

 

 ここでふと、スマホを開いて某無料通信アプリを開くと着信が11件も同一人物からあった。あ、今12件になった。

 

(うわ、やっぱり明香(めいか)さんだったか)

 

「ん?どうしたの、修治」

 

ここで麻里が教室に入ってきた。

 

「実はな、明香さんが俺の荷物を届けに・・・」

「ごめん、もうオチが見えた。大変だね、あの人も」

「神上、知り合いなのか?」

「ええ、先生。その人、私の同僚です」

「何!?あんなに背が小さいのにか!?」

「はい。というより、織斑先生と同い年ですよ。とりあえず、総合受付に私と麻里、それと加東先生も連れていってください」

「分かったのだが、なぜ加東先生まで連れて行くのだ?」

「一応、加東先生もうち(アナハイム・エレクトロニクス)の所属なので」

「そう言えば、そうだったな。では、神上、忍野は私についてこい」

 

 そう言って織斑先生は教室から出ていった。それに続くように、山田先生も教室から出ていった。

 

「まあ、そういうわけだから、一夏、箒、また明日」

「おう」

「ああ」

 

 織斑先生に続くように俺とマリは教室から出る。俺らの行動の実際の意図としては、一夏と箒の青春の一ページ作りの為である。ほら、夕方の教室に意中の相手と二人っきりっという王道シチュエーション。最高じゃない?そして、そっから先はやっぱりハッピーエンドでしょ!

 

 まあ、そんなことを考えつつも、職員室前へと到着した。俺とマリは千冬さんが加東先生を呼びにいくのを待っていた。

 

「そういえばマリ」

「何?」

「『ザバーニーヤ』の調子はどう?」

「まあ、いい感じ。というか、修治がアレ(・・)を量産しているっていうのが驚きだよ」

「それは仕方がない、か。だって俺もあれが成功するとは思わなかったからな」

 

 そんな感じで話していると、千冬さんが加東先生を連れて職員室から出てきた。

 

「久しぶりですね、頭・・・じゃなくて、修治くん。それに麻里さんも」

「ええ、お久しぶりです。加東先生」

「そうですね。それで、話は織斑先生から聞いていると思いますけど、明香さんが俺の荷物を届けに来たみたいなんです」

「それで何で私に声をかけたんですか?」

「明香さんのストッパーです」

「ああ、成る程。理由もわかったところで、行きましょうか」

 

 そして、俺達は総合受付へと向かった。その道中で加東先生もとい、結花さんが

 

「そういえば、修治くん。あれは少しやり過ぎでしょ」

「え~っと、はい」

「只でさえ筆記で話題をかっさらっていたのに織斑先生にサシでイーブンにもっていくのって、相当常識はずれだからね」

「はい、今後は多分自重します」

「それと今日、麻里さんと一緒にイギリスの代表候補生に喧嘩売られたんだって?」

「はい」

「それについては、自重せずにしっかりと落とし前をつけていいから」

 

 うぉい!?そこは自重して、と言う所じゃないの!?

やっぱり結花さんもキレてるの!?

 

「そもそも、私が聞いた状況からしておもいっきし向こうが悪いからね」

「もとから手加減無しで()ろうと思ってましたので」

「それなら良いわね」

 

 そういうことを話しつつ、歩いていると総合受付へとたどり着いた。

 

「失礼しm―――」

「修治ちゃ~~~~ん」

 

 ドアを開けた瞬間、明香さんが俺に向かって飛んできた。

 

「セイッ!」

「へぎゅっ!」

 

 それを結花さんが踵落としで迎撃(インターセプト)し、明香さんは床へとダイブした。え?結花さんの服装?パンツスタイルのレディーススーツだよ。

 

「神上、今の光景どっかで見たことあるんだが・・・」

「貴女がいつもあの人(束さん)にやっていることです。ただ、対象が俺になって、対処しているのが加東先生になっただけです」

「傍から見たら私たちがしていたのはこうだったんだな。今後は私も自重しよう」

 

 俺と千冬さんがこのように話していると、明香さんが俺の方に来た。

 

「修治ちゃん、今のは駄目だったのかな・・・」

「いえ。ただ、急すぎただけです」

「本当に?」

「ええ」

「本当の本当に?」

「はい」

「お姉さん、その言葉信じてもいい?」

「明香さん、俺が嘘ついたことありましたっけ?」

「無いけど・・・」

「ならそれが答えです」

「それなら・・・」

 

 そう言うと明香さんは俺を抱き締めた。多分傍から見たら、身長差ありすぎて訳わからん状態かも。

 

「修治ちゃん、寂しく無かった?ご飯ちゃんと食べれた?友達できた?」

「まあ・・・」

 

「明香、いい加減にしたら?」

「またそうやって修治ちゃんの意思を無視して結花ちゃんはそう言う」

「修治くんだって困ってるじゃない」

「そうなの・・・?」

 

 な~んでそう言って上目遣い+目がうるうる状態でこっちの方を見るんですかねぇ。明香さん。

 

「困ってはいないですけど、メタい話、そろそろ進まないと不味いです」

「それもそうね。また向こうに修治ちゃんが来たら好きなだけお世話出来るもんね」

 

「話は終わったか?」

「いっつもながら、長いねぇ」

「なんというかすみません」

「まあ、いい。それであなたは?」

 

 千冬さんは明香さんに向けてそう言った。すると明香さんは、

 

成島 明香(なるしま めいか)です。アナハイムでテストパイロットをやっています」

 

見事なまでに『お仕事モード』でそれに答えた。

 

「明香さん、俺の荷物は?」

「そうだった。これね」

 

 そう言って明香さんが転がしてきた台車には、横が長めで高さがそこそこ低めの段ボールと大きい段ボールが一つずつ、計二箱と大きいスーツケース、それに、とある架空の会社のロゴが入っている銀色のアタッシュケースが乗っていた。

 

「えっと、大きい段ボールとアタッシュケースの中身はわかるんですけど、残りはなにが入っているんですか?明香さん」

「確か、もうひとつの段ボールの中身は『二式』で、スーツケースの中身は・・・」

 

「銃火器と予備の弾倉、それにお手入れ用の道具一式だったかな?」

「なっ!?」

 

 明香さんの繰り出した言葉に千冬さんは驚愕の声をあげた。ま、当然かな?

 

「神上、今すぐ『武装所持許可証』の交付手続きをしてくれ。さもないと、少し厄介なことになる」

「あ、はい」

 

(あれ?『武装所持許可証』って何?というか、没収とかになんないの?銃火器お持ち込みとかって)

 

 そう思いつつ、千冬さんから神速の域で渡された『武装所持許可証』の交付手続き用紙に必要事項を書いていく。

 

「『所持許可対象の武装』の欄には、正式名称を書かなければならないんですか?」

「そうだ」

「分かりました。明香さん、スーツケースの鍵って持ってます?」

「もちろん」

 

 そう言って明香さんは、胸の谷間からスーツケースの鍵を取り出すと同時に結花さんに頭を叩かれた。この間0.5秒。

 

「少しは周りの目を考えなさい」

「駄目だった・・・?」

「むしろ、駄目じゃないほうが問題でしょう。明香は立派なもの持ってるんですから」

 

(どうすればいいんだ?俺が突っ込んだらセクハラ認定食らうこの状態)

 

 しばらくしたらそれが収まって、明香さんが口を開いた。

 

「改めて、これがスーツケースの鍵」

「あ、どうも」

 

 どう扱えばいいのか分からないスーツケースの鍵を明香さんから貰って、とりあえずスーツケースを開ける。

 するとスーツケースの中には、『FN Five-seveN』、『FN P90』、『H&K MARK 23』、『H&K G36』、『H&K HK33』、『L96A1』それに加えて『PGM ヘカートII』がそれぞれ分解されており、拳銃と小銃は袋に小分けにされて付箋が貼られ、狙撃銃は分解されてそれぞれ蓋と底の所に仮止めされていた。

 当然だが、各銃のデリケートな所と蓋と底の所には緩衝材を巻き付けるか敷き詰めるかのどちらかがされていた。

 弾倉は、各銃ともに四個ずつ入れられ、弾薬は『.45ACP弾』、『5.56x45mm NATO弾』、『5.7x28mm弾』、『7.62x51mm NATO弾』、『12.7x99mm NATO弾』が各三百発ほどが入っていた。

 あとは、浸透性防錆潤滑剤とチャンバーブラシ、銅の落とし剤それにキャブクリーナーが入っていた。

 

 まあ、それだけだったら良かったんだけどね、世間一般にエアガンとかで出回ってるから。

 

「明香さん、これ(・・)いれたの誰ですか?」

「ああ、それ?確か禾生(かせい)さんだったかな?」

「禾生さんってあの?」

「そうよ、麻里ちゃん」

「全く、地味に分類に困るもの入れないでくれよ、警備部隊責任者様」

 

 とりあえず、これは『スタンガン』で登録すればいいよね?この学園に(・・・・・)重犯罪者(・・・・)がいない(・・・・)限り(・・)

 

 そんなこんなで、『所持許可対象の武装』の欄を埋めて、『武装所持許可証』の交付手続き用紙を完成させ、織斑先生に提出した。

 

「確かに受け取った。許可証の発行は恐らく明明後日(しあさって)になるだろう」

「分かりました。では、荷物を持って寮に戻らせていただきます。そういえば、明香さん。荷物を載せてきた台車はどうすればいいですか?」

「修治ちゃん今週末来るでしょ。その時に一緒に持ってきてくれたら良いわ」

「了解です。では今週末にまた会いましょう」

「それじゃあね、修治ちゃん」

 

 そういうわけで、俺はマリは総合受付を出て寮へと向かった。

 

「あ、マリ」

「ん?」

「マリの寮の部屋ってどこ?」

「1052号室だよ」

「そうか」

 

 どうやら、俺は初対面の女子としばらく同居となるらしい。ある意味不幸だわ。

 

修治side out




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