艦隊これくしょん -艦これ- ~空を貫く月の光~   作:kasyopa

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某空戦アニメ的なサブタイになってしまったけどこれでいいのだ……
アニメ第七話開始直前の回ですが、そのまま第七話は終わります。
そして遂にあの人が……


第十八話『私に出来る事』

私は長門さんに一枚の海図を貰って自室へと籠った。

 

私は今私の出来る事をする。第一機動部隊の旗艦ではなく、涼月として出来る事を。

 

二人の妖精さんを呼び、オリョール海で起きたことを事細かに海図に記していく。

私達の航路、敵の配置、敵の編制、そして帰投中に狙ったかのように現れた主力艦隊。

 

いくら何でも、出来過ぎていた。

雲海に隠れて通信し、攻撃機隊がこちらに向かってくるのは解るが、

それが一時の方向から。ほぼ真正面だ。迎撃に当たり、そして現れる敵艦隊。

恐らく島の影に隠れて電探から逃れていたのだろう。

だがそれも一時の方向。

 

『まさか帰投中に襲われるなんてね!』

『ですが、遭遇戦にしてはかなり念の入った編制、です!』

 

そう。あの時は遭遇戦だと思っていた。

でもかなり出来過ぎている。あの編制には補給艦が居ない。

反復出撃しても奥地に敵主力艦隊は見当たらなかった。

主力艦隊が発見されたとされる奥地でも主力艦隊が見つからず、

むしろその付近に居た艦隊が偵察機に発見され遭遇戦を行っているような物。

 

当然多くの深海棲艦が発見されている海域なので通常の遭遇戦もあるが、

それは戦艦すらいない水雷戦隊の様な編制。

 

連戦を終えて帰投中に一時の方向に現れる敵主力艦隊。

敵陣にうまく誘い込んで、気が抜けた帰投中に正面から叩き潰す。

それも一回目で叩いて来たわけではない。

反復出撃をするのを知っているような突然の現れ方。

 

……知っている? 深海棲艦が? こちらの作戦を? どうやって?

 

心当たりがない訳ではない。

W島の奇襲に失敗した時も、その海域に居ないはずの空母が現れた。それも二隻。

その作戦に当たっていたのは第三水雷戦隊と第四水雷戦隊。

制空権を取るなど容易く、重巡すらいないこの編制を殲滅するにも十分だ。

 

それと同時に行われていた遠征での敵の補足した艦隊は戦艦二隻に駆逐艦四隻。

金剛さん達の様な大型電探を搭載した艦を配備していなければ、

スコールと言う悪天候の中で敵艦を捕捉できず一方的に倒されていたかもしれない。

 

「……提督に報告しなければ!」

 

嫌な胸騒ぎがする。これが本当でないことを祈ろう。

 

部屋を飛び出して提督室に駆けこむ。そこには提督は居らず大淀さんが居るだけだった。

 

「提督室に入る時はノックをしてください」

「す、すみません! 提督はいらっしゃいますか!」

「今提督は席を外されています。長門秘書艦も同行されているので、

 今ここには居らっしゃいません。何か御用であれば伝達しますが」

 

確か大淀さんは通信関係の事を担っていると言っていたはず。なら彼女にも関係がある。

 

「大淀さん、これを見てください」

 

私は提督室の扉を締め、机上にオリョール海の地図を広げた。

 

「これは、現在第一艦隊が任務を受けているオリョール海の海図ですね」

「上からの任務で私達は反復出撃による敵の殲滅と、海域の解放を命じられました」

「それは既に存じています。その点で何か御不満でもありましたか?」

「いえ、では今回帰投中に敵の奇襲に遭ったという話は」

「……聞いていません。もう少し詳しくお願いします」

 

私は、あくまで机上の空論でしかないものの、

これまで起きた出来事を出来るだけ繋げて大淀さんに事細かに話す。

 

「つまり敵深海棲艦はこちらの無線を傍受している可能性が高いと」

「はい。ここまでの『偶然』、『偶然』とは思えません」

「……無線には当然ながら平文ではなく暗号で行われています。

 ですが、ここまでとなると流石に気になりますね。解りました。

 この事は提督に私から伝えておきます。そしてこの事は指揮に関わる事なので内密に。

 涼月さん、ご協力感謝致します」

「ありがとうございます。その海図はそちらで管理して下さい。失礼しました」

 

大淀さんに話が通ってよかった。

提督室を出ると、見える景色はもう夜で建物の明かりが点々と見える。

どうやら海図を纏めているうちに日が落ちてしまったようだ。

 

自室に戻ると、翔鶴さんがベッドに座りながら一人でせわしなくしていた。

 

「どうされたんですか翔鶴さん」

「あ、涼月さんどこに行っていたんですか~」

 

その顔は仄かに赤く、酒気を帯びているようだ。

もしかして今まで飲んでいたというのだろうか。

彼女の隣に座るとかなりお酒臭い。

 

「ねぇ涼月、どうして私ばっかり被弾するのかしら~」

「えっ、えっ?!」

「やっぱり瑞鶴に比べて胸が大きいから……」

 

そう言って翔鶴さんは自分の寝巻をはだけさせようとしたのでそれを全力で阻止する。

 

「だ、だらしないですよ翔鶴さん!」

「あら……ごめんなさい……」

 

そう言った彼女は、そのまま私に体重を預けてくる。

当然成人女性ほどである彼女を支えることなど出来ず、

そのまま二人でベッドに倒れ込んだ。

 

「瑞鶴……あまり提督の邪魔をしちゃ……だめよ……」

 

そのまま抱き付かれて離されることは無く、私は彼女の胸の中に沈む。

温かく柔らかい。そう思ってしまう自分に不甲斐なさを感じながら、

私はそのまま眠ってしまうのだった。

 

 

/////////////////////

 

 

翌日、私は提督室に呼び出されていた。

理由は敵が暗号を解読し、こちらの行動を呼んでいるという私の見解について。

 

「では、提督も以前からそのように……」

「ああ。確証はつかめなかったが、

 涼月の持って来てくれた証拠と証言の数々で確信に近づけた」

「ですが、それが本当だとすれば……」

「今上層部が考案し発動しているMO作戦にも、支障が出るやもしれん。

 だが、打てるべき手は打つ。それが私のやり方だ」

 

肘をついて手を顔の前で組み、溜息をつく提督。

提督は、提督としてしっかりしていると思う。

 

「ありがとう涼月、君をこの鎮守府へ呼んでよかったと思っている」

「……恐悦至極でございます」

「そんなに硬い言い方をしなくてもいい。

 君は引き続き、オリョール海攻略に当たってほしい」

 

そこまで提督が行ったところでノックをされる。

 

「なんだ! 取り込み中だぞ!」

 

このピリピリした状態を隠せずに長門さんの言動が荒くなる。

しかし入って来たのは陸奥さんであった。

 

「鎮守府沖に出ていた第五遊撃部隊から緊急の打電です。

 正規空母加賀が、同伴艦の瑞鶴を庇い大破したとのこと」

「加賀が!? 提督、申し訳ありません。失礼します」

 

頭を下げて出ていく長門さんと陸奥さん。おそらく港へ向かったのだろう。

 

「……涼月は行かないのか」

「はい。一つ要件が増えたので」

 

加賀さんが瑞鶴さんを庇って大破した。

それは加賀さんも大変なことだが、瑞鶴さんの方も心配だった。

瑞鶴さんと加賀さんはああ見えてやはり相性がいい。

そして互いにこのままではいけないと思っている。

 

『だから何か教えてもらおうと思っても加賀さんにはぶつかっちゃうし、

 赤城さんに教えてもらおうにも結局加賀さんが付いてくるし』

 

『つまりはそういう事よ。だから私はこう言うの。

 『五航戦の子なんかと一緒にしないで』と』

 

そう言う彼女の顔を見たことを私は忘れていない。

互いに理解し合いたいけれど、ぶつかってしまうという二人を。

私は一つ浮かんだ事を提督に進言することにした。

 

「提督、翔鶴さんを第五遊撃部隊に移動させてあげてください」

 

その発言に驚く提督。

今、おそらく彼女の心は脆く崩れそうになっているであろう。

勝負事が大好きでいつも張り合うのに、心はとても弱い。

その張り合う相手が居なくなるとすぐに倒れてしまいそうで、私はそれが怖かった。

 

「だが、それでは機動部隊の空母が空いてしまうぞ」

「ですので、二航戦の方々にお願いして頂きたいのです」

「それは第一機動部隊旗艦としてのお願いかな」

「いえ。これは翔鶴さんと瑞鶴さん、二人の友人としての私自身のお願いです」

 

一本取られたと言わんばかりに笑う提督。

 

「……いいだろう。涼月、君の好きなようにやってみろ」

「ありがとうございます」

 

頭を下げて扉の前でもう一度頭を下げる。

 

「ああそうだ。涼月」

 

出ていく寸前で引き留められる。

そこには立ち上がって煙草を吸っている提督の姿が。

 

「君は、秘書艦に興味はないかい?」

「生憎、煙草を吸う人に興味ありません」

「そうか」

 

私は返事を聞いてその場から走り去るのであった。

 

 

 

私が港に着くと、野次馬と思われる艦娘達と長門秘書艦に陸奥さん、

利根さんと翔鶴さんが第五遊撃部隊の皆と話している所だった。

 

「でもどうする? MO攻略本隊は既に出発しているだろうし、

 加賀もこの様子じゃ修復は間に合わないわ」

 

翔鶴さんが迷っている様子で、おそらく私達の事を考えているのだろう

 

「翔鶴さん、構いませんよ」

 

私の言葉を聞いて皆が振り返る。

 

「提督には既に許可を取ってあります。

 後は翔鶴さん自身の判断、と思っていましたが丁度良かったです」

「涼月さん……でも私が抜けたら第一艦隊は」

「二航戦のお二人にお願いします。まだ話はしていませんが、何とかして見せます」

「ちょっと涼月! 何適当に進めてるのよ!」

 

冗談じゃないといった様子でずかずかと間に入る瑞鶴さん。

その目はいつにも増して怒っていた。

 

「なんでもあんたの思い通りになるなんて思わないでよね!」

「これはただの私のお節介です。貴女の意思は関係ありません」

「関係あるわ! 私だって第五遊撃部隊の一員なんだから、

 それを決める権限位あるに決まってるでしょ!」

「……そうですか。では存分にお悩みください。

 ですが翔鶴さんは一度、第一艦隊から外れて頂きます。よろしいですか」

「ええ。こちらからお願いしようとしたところだもの。喜んで受け取るわ」

 

一方の翔鶴さんは迷いのない目をしていた。

私は彼女の信頼に応えるためにも、こうやって立ち上がる事が出来た恩を返す為にも、

出来る限りのことはしたいと思っている。

傲慢でもいい。我儘でもいい。それでも彼女の為に何かしてあげたいのだ。

 

「翔鶴姉ぇ! なんでこいつの肩ばっかり!」

「瑞鶴、涼月さんは私達を思って言ってくれているのよ」

「……っ! 涼月なんて大っ嫌い!!」

 

去り際に放たれた瑞鶴さんの言葉の矢は私の心を掠め、傷をつけたのだった。

 

 

//////////////////////////

 

 

「あ、涼月じゃない。久しぶり」

「ご無沙汰してます、蒼龍さん、飛龍さん」

 

空母の演習場では、二航戦の二人が練度向上に励んでいた。

ただ少し様子が違う。何故か二人ともハチマキをしていた。

 

「提督から話は聞いてるよ。第一機動部隊の空母が足りなくなったからお願いしに来た、

 でしょ?」

「はい。オリョール海攻略の為に、お二人の力を貸して頂きたいのです」

「何硬くなってるの。私達と涼月の仲じゃない!」

「そうそう! 涼月たってのお願いだからね!」

 

二人とも笑顔で引き受けてくれる。そのことに胸を撫で下ろした。

一旦落ち着いたところで、二人のハチマキについて聞いてみる事にしよう。

 

「ところでそのハチマキは……」

「あ、これ? いいでしょ、鳳翔さんお手製のハチマキ!」

「涼月のペンネントかっこいいから、鳳翔さんに作ってもらったんだよねー」

 

灰色の生地にで白い横線が二本入っており、中央には日の丸。

 

そこまでこった造りであるというのに、付ける理由はかっこいいから。

二人らしいというか、なんというか。

 

「そ、それだけですか」

「そうそれだけ」

「それ以上を求めても私達からは何も出ないよー」

 

そんなこんなで二人の了解を取って、私達はオリョール海へ向かう事にするのだった。

 

 

//////////////////////

 

 

「涼月の人脈にはほんと驚かされるねー」

 

敵海域に突入する前、川内さんがそう呟く。

 

「そうね、鎮守府カレー大会で審査員を務めたのも、

 その顔の広さが買われたと言われていますし」

「流石、『この鎮守府でその名を知らぬ者はない!』ですね」

「あの時は笑っちゃったなぁ、確かにその通りなんだもん」

「『私を誰だと思っている!』っていうのもセンスあるよねー」

 

空母の二人が蒼龍さんと飛龍さんに変わるだけで、艦隊全体の雰囲気が一転した。

二人とも非常にフランクな性格だけあって、不穏な空気を忘れさせてくれる程に。

それでも、敵はこちらが攻めてくる事を知っている。

それもあって気楽ではいられない。それでも彼女達の振る舞いは変わらなかった。

 

「蒼龍さん、飛龍さん、偵察機の発艦をお願いできますか?」

「ん、解った。この前奇襲に遭ったんだもんね」

「索敵は大切に、空母戦は先手必勝、慢心は駄目絶対! これ信条!」

 

彼女達は、赤城さん達よりも何かもっと索敵を大切にしているような気がする。

それは、そう。まるで過去にそのような事態に怠った様な。

 

「二段索敵でいい?」

「はい。二段索敵でお願いします。後、出来る事なら低空飛行による島の影も念入りに」

「でもそんなことしちゃ見つかっちゃうよ?」

「空母戦は先手必勝、なんですよね」

「あらら、言い返されちゃった」

 

そう言いながらも偵察機を発艦させる二人。その目は先程と違って鋭かった。

 

「でも、提督の話を信じるなら……索敵も念入りにねっ!」

 

飛龍さんが直掩機を出して、その一部を気になったのか大きな島の影へと向かせた。

 

「飛龍がそっちをやるなら私はこっち。対空見張りも厳として。よろしくねっ!」

 

蒼龍さんは飛龍さんの出した反対側へ偵察機を出して、遅れる様に直掩機を出した。

 

「さーて、やれることはやったわ。どこからでも掛かってきなさい!」

「そうね。飛龍の言う通り」

「あの、そこまで発艦させて大丈夫なんですか?」

「大丈夫よ。私達の妖精さんの練度、知ってるでしょ?」

 

通常の二段索敵に加えて島の影を探る為の別の偵察機を連続発艦。

それに直掩機も発艦させている。

ここまで密にして頭が回るのだろうかと思い声を掛けたが、心配ないと返された。

 

防空演習を重ねれば重ねる程にめきめきと育っていく彼女達の艦載機。

あの時の様に良い勝負が出来る事は少なくなり、最近ではほぼ勝てない状況だった。

 

「っと、一番機より入電、編制は……重巡2、軽巡2、駆逐2」

「距離はどうですか?」

「随分と離れてるみたい。こっちに来てるみたいだけどね」

「解りました。皆さん交戦準備、単縦陣を取って一気に殲滅。

 蒼龍さんと飛龍さんは先手を!」

「「「「「了解!」」」」」

 

「攻撃隊、発艦始め!」「第一次攻撃隊、発艦!」

 

無数の艦爆と艦攻が空を舞い、敵の居る方向へと翔け抜けていく。

制空権の問題はない。後は最初でどれだけ叩けるかが問題だ。

 

「艦爆隊、艦攻隊からの入電……敵艦隊全滅!」

「どうよ!」

 

そう言えば割と多めの艦爆や艦攻を発艦させていたなと思う。

それでも、全滅とは。敵に空母や戦艦が無いとはいえ、

重巡二隻を含めた艦隊を航空戦だけで全滅させるなんて相当な命中率だ。

 

「っ! 十時の方向の島影に敵主力艦隊と思わしき艦隊を発見!」

 

その時、蒼龍さんが声を上げた。

 

「編制は!」

「空母2、戦艦1、重巡2、駆逐1!」

「蒼龍さんと飛龍さんは先ほどの残った艦爆と艦攻をそのままそちらの攻撃に。

 私達は砲撃戦重視で複縦陣を!」

 

飛龍さん達を一番後ろに、榛名さんと霧島さんを前へ。

私と川内さんは中央に移動する。

 

「涼月! 私達の艦戦を相手の正面にぶつけるから、進路はそのままで!」

「艦載機との挟撃、と言うわけですか」

「ご名答!」

 

何と柔軟な人達だろうか。練度が高いだけでなくここまで柔軟な発想が出来るとは。

飛龍さんは別方向に向かっていた艦戦を更に分断し、

呼び戻して十時の方向へと向かわせる。

 

「私の艦戦は交戦状態! 直掩機を出せるものなら出してみなさい!」

「私の艦戦も忘れないでね!」

 

島の向こう側で激しい戦闘音がする。

艦載機が飛び回る音、対空砲火の為の砲撃音。機銃を連射する音。

 

高速機動を行かしての島からの裏回り。

そしてついに主力艦隊の背後を捉えた。

 

背後からの二人の戦艦による砲撃は、

旋回するのに時間がかかっていた戦艦を見事に貫き爆沈させる。

そしてこちらに飛びついてくる駆逐艦を私が狙い撃ち、

川内さんが追従する砲撃で確実に沈めた。

完全な奇襲と挟撃。残った空母と重巡は何とか島から離れようとしていたが、

敵にとってもう一つの悪夢が襲い掛かった。

 

「そろそろ到着する頃ね」

 

蒼龍さんが空を見上げると、

先ほど発艦させていた蒼龍さんと飛龍さんの艦爆と艦攻が合流し始めていた。

 

「さて、赤城さんの分の落とし前、付けてもらおうじゃない!」

 

三方向ならぬ立体的な四方向からの攻撃により、敵主力艦隊は悉く殲滅されていく。

最後には座礁した敵空母を蒼龍さんの艦爆が容赦なく投下を繰り返し、焼き払われた。

 

「四番機より入電、敵が撤退しているらしいよ」

「ということは……」

「海域解放だね。お疲れ様」

 

こうしてオリョール海は解放され、

輸送路が確保されて少量ながらも高速修復材が鎮守府に届いたのだった。




キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!
アニメ版提督 CV:三木眞一郎 が一番似合うと思う。
長い間喋らない路線で進行していたのですが、
流石にここまで来ると提督が喋らない方がおかしいという状況になった為、
真面目にあえなく喋らせることに。今後も提督の出番アニメでかなり(?)増えますし。

無理がある者をひたすらに無理があるまま突っ走るのは不可能です。
そこまであのアニメは無理をしていたのか。いや、まだアニメは絵があるから、まだ誤魔化せる。
影だしたり、足音だけとか、提督視点とか。
ですが文章だけの小説で、存在するのに無理やり隠蔽されてる人物を語るのは相当難しい。
だからこそ登場はするけど自分の身分などを明かさないキャラが多いのだと思います。
(ちょっと偏見入ってるけど)

新生第一機動部隊の編制。
アニメ第五話の話(この小説だと十三話に該当)で違和感に思ったと思いますが、
こういう形で編入させたと思って頂ければ。
恐らくアニメ版では翔鶴さんはどこの部隊にも出ていなかったのだとと思います。
(でもそれだと翔鶴の疲労度の問題でちょっと疑問が残る)

次回はついにアニメ第八話……そして舞台が移る時。
その場所は、涼月にとってどんな変化をもたらすか。
「この瞬間を待っていたんだぁー!!」

簡易的な自問自答コーナー

Q.まさかこのための海図制作能力?
A.史実ネタと小説の第一話、第十話を大胆にフラグにしてみました。
 史実ネタから派生させて色々任務や趣味を差せていたら思わぬ回収に。
 プロット先生流石です。

Q.何故今更提督が喋ったの?
A.アニメ第七話で吹雪に提督が伝えるシーンがあるので、そこで限界を感じました。
 というか長門に全部涼月に対するお礼を伝達した場合、完全に『糞提督』になっちゃうので。
 一度たりとも人に直接お礼を言わない提督なんて人間的にどうよ……とも思える。
 それに提督が喋った方が色々と提督の意思を伝えやすいのもあります。
 今回の涼月と提督だけの会話と、秘書艦として誘った件はそこです。

Q.蒼龍と飛龍がハチマキ!?
A.思った人は多いと思いますが、まだあの状態ではありません。
 ただ単純に鳳翔さんお手製ハチマキを付けた蒼龍と飛龍です。
 かなりストーリーの根幹に位置するので、これ以上は言えません。

Q.オリョール海で高速修復材取れないけど?
A.こちらは物資の輸出入のルートが確保されたスタイル。
 なので結構少量になってたりします。
 後、第八話で何故吹雪達よりも早く赤城達が着いてるんだ! という疑問解消の為。

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