【改訂版】零の役者~Fateの劇をやってたらルイズに召喚されました~(勘違いもの)   作:法螺依存

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第二話『どうやら物語が始まるようです』

 私がこのトリステイン魔法学院に勤めてもうどれぐらい経っただろう。

 10年? いや、20年は経っただろうか。

 私はかつて、取り返しのつかない罪を犯してしまった。

 疫病だからと言われ、私は何の疑いもなく村を焼き討ちした。この手で、罪のない人々と幼い命を奪ってしまったのだ。 

 

 それでも、国のため疫病を広めないためになら、止むを得ない。そう思っていた。今思えば、それは愛国心とは名ばかりの浅はかな言い訳ではあった。けれど、少なくともその時までの私にはそれが真実だった。

 

 だが――その真実は全く違っていた。

 その村に疫病なんか、起こっていなかった。私が国のために、そう思って殺した人々は真に何の罪のない人たちだったのだ。

 新教徒狩り――それが疫病村の焼き討ちの真実だった。時の教皇による新教徒弾圧として行われたものだったのだ。

 

 その時の私は悔やんだ。自身を叱咤した。

 何故、私は真実を確かめようとしなかったのか。私が、少しでも自分で考えることができる人間であったのならば、あのような悲劇は起こらなかったかもしれないのに、と。

 いや――起こらなかったに違いないのだ。私は小隊の――魔法研究所実験小隊の隊長であったのだから。

 

 罪を償うために自身で命を断つことも考えた。しかし、それが結局のところ自身が罪から許された気になるための卑しい考えだと、直ぐに分かった。

 私一人の命が、あの村で死んでいった数多くの人たちの命と対等だなどと思うのはただの傲慢でしか無い。

 

 ではどうすればいいのか? 今でもその答えは出ていない。

 けれど、少しでも同じような悲劇を起こさないことぐらいは出来るはずだ。そう思ったからこそ、私は教師になる道を選んだ。あの悲劇を決して忘れず、若い彼らが私と同じような立場に立たされた時、自身で考える事ができるように――教師とは、師として導き教えるものなのだから。

 

 しかし、あの記憶は経験となって私の体に絡みついている。あの悲劇を忘れないということは、すなわち何時まで経っても私はあの頃の『ジャンコルベール』から抜け出すことが出来ないということでもあった。

 教師になって戦いの杖を置いても、私はあの時から何も変わっていない。長いの間、本格的な戦いはしていなくてもその経験は今も体に染み付いているのだ。

 だからこそ、危険の伴う使い魔召喚で、何か予定外の使い魔が呼ばれても生徒に危害が加えられないようにと自ら志願したのだ。この染み付いた汚れた経験を、少しでも役に立てるために。

 

 だというのに――私は何も出来ずその使い魔に無力化されてしまった。

 無論、腕は鈍っていただろう。だが、それでもこの学校の教師の中で私以上の腕を持つものはいないのだ。

 

 ――彼は一体何者なのだろう?

 

 

 

 

 *第二話『どうやら物語が始まるようです』

 

 

 

 

 鼻を突く、古臭い埃の臭いに顔をしかめながら、私はページをめくる。

 私はミス・ヴァリエールの召喚した使い魔についてどうしても気になっていた。何の抵抗も許すことなく一瞬で私を取り押さえたあの動き――。

 きっと彼は瞬時に私があの中で一番強いと判断して行動したのだろう。戦闘において指揮官を狙うのは定石、あの時であれば私がそれであることは疑う余地も無い。

 

 そこまで考えて私は多分、人生で始めて恐怖を感じていた。

 ページをめくる手が震える。それを逆の手で押さえつけた。

 取り押さえられていた時は苦しくて何が何だか分からなかったが、よくよく冷静になって考えれば、接近戦の不得意なメイジは相手を近づかせないのが当たり前。

 勿論、私の油断もあったろうがあんなにスムーズに懐に入られたことは初めてだ。きっと彼は何年もの間、対メイジ戦の技術をを鍛錬し、幾たびの戦場を越えてきたのだろう。

 

 戦闘では少なからず出てしまう殺気を微塵も感じさせず、一瞬で相手の懐に入り、呪文を詠唱させないように首を押さえる。

 確かに、それは魔法の使えない平民が理想とする、最も効率の良いメイジの制し方だろう。だが実際それを使えたものなど私は今まで見たことがなかった。

 

 なぜなら、その動きはあくまで理想であって普通の人間には到底不可能な動きだからだ。私の胸元に踊り出たあの動きは、まるで物理に逆らっているかのようだった。あんなもの一朝一夕でできるものじゃない。

 何より、平民はどんなに鍛錬を積んだ戦士でも深層心理ではメイジを恐れている。本能としての恐怖が刷り込まれているのだ。人によってその大きさは違うが、必ず心の奥底にはそれが根付いていて、いざメイジとの戦闘になった時には思うように動けないものだ。

 

 それに、それらを克服したとしても意味が無いのが現実でもある。魔法を使えない平民を近寄らせない方法などいくらでもあるからだ。

 例えばエア・カッターなどの風系統の魔法。風は実体が無いので勿論平民には見えない。

 彼ら平民では、何が起こったのかわからないうちにやられてしまうだろう。

 

 だが……彼は違う。あのミス・タバサの無駄のない高速のウィンディ・アイシクルを見もせずに避けた。そして我らを見つめるあの瞳に恐れは見えなかった。

 まるで路傍の石ぐらいにしか思っていないような、何処までも深いあの漆黒の瞳は、思い出すだけでも身震いする。

 しかし、それに相反する、まるで敬拝する君主を見るような忠義の瞳も併せ持っている。まさしくその姿は君主に仕える聖騎士だ。

 

 平民であれだけ強く、しかもあれほど美しい騎士ならば、知られていて当然。きっと平民の希望の星として敬われているはずだ。

 しかし――古今東西、あのような騎士は見たことがないし、聞いたこともなかった。

 そうなれば、ハルケギニアの騎士ではないと思うのが自然だ。きっとサハラ砂漠の向こう側、東の世界からやってきたのだろう。

 

 ――いや、もしかしたら我々には考えつかない、もっと違う場所から北可能性だってある。もし彼が天界から来た、と言ったのなら私は信じてしまうだろうな。

 

 そんな埒もないことを考えていると、あるページに目が止まった。

 

「こ、これは……!」

 

 そこには彼の左手に現れたルーンと酷似した絵が描かれていた。

 ルーンの上には『ガンダールブのルーン』と書かれている。

 

「そうか、彼は神の左手・ガンダールヴ……! それなら彼のあの強さも納得できる……!」

 

 ガンダールヴはあらゆる武器を使いこなす伝説の使い魔。武器を握らせれば並ぶものなしと言われていたらしい。

 私を取り押さえた時、彼は腰に下げている黄金の剣を使う素振りも見せなかった。体術のみであそこまで強い彼が武器を持ったら一体どれだけの強さなのか想像もつかない。

 

「――いけない! そんなことよりもこのことを早く学院長に報告せねば!」

 

 今は一人で考え込んでいる場合ではない。学院長に早く報告して指示を仰がなくては! これは、もはや私一人の手に負える事柄ではないのだ。

 

 

   *** 

 

 

 Fateの夢を見ました。っと言っても原作は自分の役に関係するところしか知らないからかなり適当だけど。

 

 まぁ、そんなことは置いておこう。あの広場での出来事の後、何故か呆然としている周囲の中で、俺はルイズという少女とキスという方法で主従の契約した。するとビックリ、ちゃんと令呪らしきものが左手に現れた。

 なんだこれ、スゲー超リアルじゃん! と興奮していると、ルイズがなにやら神妙な顔つきで事情を話し出した。

 一応聞いてみるか、と軽い気持ちで聞いてみると、と色々厄介なことがわかってきた。

 

 俺って馬鹿かよ、と自分に呆れてしまう。何で俺と契約したのが士郎じゃないって時点でおかしい事に気づかなかったんだよ。

 どうやらここはフランスとかあそこらへんのヨーロッパのハルケ何とか地方にあるトーリーステン……王国? っとかいう所にある専門学校らしい。

 何の専門かは教えてくれなかったが魔法がどうのこうのとか言っていたので、たぶんマジシャン養成学校なんだろう。実際皆空飛んでたし。

 さすが将来のプロマジシャン。全く種がわからない。きっと自分のような素人では気づけない巧妙な仕掛けがあるに違いない。

 ああ、今度教えてもらうのもいいかも知れないな。氷柱飛ばしたりとか出したりね。

 

 閑話休題。

 

 あの後、俺はルイズに命令されてルイズの部屋に連れられてきた。右も左も分からない異国の地に拉致されてしまった俺を、親切にも面倒見てくれるらしい。

 その代わり自分に使い魔とやらになって欲しいとの事。

 知ったかぶりで、当たり前ですとか何とか言っといたが、要はあれのことだろう? よくマジシャンの横とか後ろとかでサポートしたりしているお姉さんとかのポジションの事だろう? もしくは飼っている鳩とかライオンとか。

 それとなく聞いてみると、やっぱり魔法(マジック)の補佐らしい。

 

「ところであんた名前は? さっきはセイバーって名乗ってたみたいだけどまさかそれが本名な訳無いわよね?」 

 

 するとルイズが突然そんな事を尋ねてきた。

 

「それは……」

 

 思わず俺は言い淀む。

 何故かは知らないが、俺はヨーロッパらしきところにいるらしい。ってことは何かの拍子に警察とかにバレたら捕まらないか? そしたら二度と監獄からでれなくなるかもしれない。

 北朝鮮よろしく人を拉致するような国だ。そんな理不尽があっても何も不思議じゃない。

 

 ……どうしよう? こういう時はどうすればいいんだ!? 

 思考が混乱して泥沼に嵌っていると、ルイズ嬢は追い討ちをかけるように問いただしてくる。

 どうしよう本名は教えれないけどセイバーの本名なんて知らない。どどどどうしよう! ティガーたすけておくれよぉ!

  と、ここで俺に神のお告げが聞こえた。

 

 ……いや、待てよたしかセイバーってアーサー王って設定じゃなかった?

 じゃあアーサー……って名乗るのは流石に有名すぎて偽名だとばれるだろう。ここは(多分)欧州だ、そんなところで自分はアーサーって言うことは日本で俺は織田信長だって言ってるようなもんじゃないか。

 うーむ、どうしたものか。

 ん……? そういえばこの前の世界史の授業でアーサー王伝説について話していたな。アーサー王の名前って確か――

 

「ルキウス・アルトリウス・カストゥス」

 

 だったっけ? ……そんな感じだったと思う。

 氏族名のアルトリアが『熊の男』って言う意味があるんだよ、って先生が言ってて『意外とむっさい男だったのか』と、結構印象に残っていた。

 まぁ、そんなことは今はどうでもいいや。今は取り合えずなんて名乗ろうか考えなくては。

 うーむ……ここは格好良く『クラウド』とか『ティーダ』って名乗――

 

「分かったわ。長ったらしいからアルトって呼ぶから」

 

 あ、あれ? 何か勝手に名前が確定してる!?  

 

「ち、ちがっ――」

 

 ――うんだよと続けなかった。

 

「……? 何?」

 

 そんな期待を込めた瞳で見つめられたら今更、適当な名前なんですなんてとても言えないじゃないか!

 ルイズは俺の様子に不思議に思ったのか、首を傾げて続きを催促してくる。ック、こうなったらやけくそだ! 

 

「血が……ルイズの血が欲しいのです」

 

 がぁぁぁあ! 俺は何を言っているんだぁぁぁ! いきおい任せに何を口走っているんだ俺はぁぁあ! これじゃあ変態じゃない! お嬢ちゃんの唾液がほしい、って言っている体液フェチじゃないかぁ!

 案の定ルイズも顔を引き攣らせている。だが、吐いた唾は飲み込めない。しょうがない……こうなったら最後の手段だ。

 このまま、ぶっちぎるしかない。

 

「ど、どういうこと?」

 

「実は、私はこの世に現界しているだけで魔力(やる気)の大半を費やしています。そのため常に私の魔力は空の状態に近い。これでは(警察に見つかった時の)戦闘に支障が出てしまいます。然らば、足りない分は補わなければいけないのが道理でしょう?」

「つまり……魔力は血が最も多く含まれている。だからそこから補いたい……ということ?」

「そういうことになります」

 

 嘘には多少の真実を。それを実行してみたんだがこれでいいんだろうか? ……嘘ばっかりな気もするんだけど……。

 

 まぁ、でも、どうやらルイズは冗談だと思ってくれたみたいで安心した。話に乗って返してくれたのがいい証拠だろう。

 取り敢えず一安心だな。

 

「それなら仕方が無いわね……」

 

 そう言うとルイズはタンスの方に近寄り、何やら物色し始めた。しばらくすると中から出てきたのは装飾の綺麗なナイフだった。

 

 あ、あれれ? そこは笑う所でしょ? 空気読もうよ!

 クソッ……これが噂の『KY』という存在なのか?

 

 そんな俺の驚きをよそに、ルイズはそのナイフを自身の手首にあてがった。

 え……なに本気で手首をリストカットしようとしてんの?

 

「ル、ルイズ! 今は結構です。この学院にいれば(警察と)戦闘になることなど無いでしょうし、それに後のことを考えなければ一時的に全力を出すことは出来ます。いつ戦闘になるか分からないのですから必要の無い時に貰っても、ルイズの体に傷を付けるだけで大して意味がありません。ですから、戦闘になりそうな時、もしくは終わった後に……必要な時だけ分けてもらえば十分です」

 

 そう言うと、ルイズはちょっとホッとした顔をして頷いた。

 ってか、自分から血をくれって言っときながらイラネーとかナメとんのかいって話だけど……まぁ、でもルイズも納得してるし良いか。

 

 と、まぁそんなこんなでその日は夜が更けていった。そして、次の日の朝、洗えと渡してきた下着等を持っていざゆかん! って息巻いて出てはいいが洗い場が分からないことに今更気づき、一旦ルイズの部屋に戻ろうとしてさらに迷った。

 まさか建物の中で迷うとは夢にも思わなんだ。

 まぁ、それは置いておいて……一つ言わせてくれ。

 俺の前で全裸になリ、しかも下着まで洗わせてくれるってことは食べちゃっても良いのだろうか?

 

 

   ***

 

 

「……これでいい。聖杯を自らの手で斬り壊した以上、私は英霊ではなくなりました」

 

 青いドレスに身を包んだ金髪碧眼の少女が目の前に立っている少年に告げた。その表情は嬉しさと悲しさ、寂しさ、愛おしさを一片に詰め込んだ何とも複雑な笑顔だった。そんな彼女に少年が悲しげに一言だけ呟いた。

 

 ――セイバー。

 彼の表情は見えなかった。でもこれだけは分かる。彼女と彼は愛し合っているのだと。そしてもう二度と会えないのだと。今これが二人の最後の時なのだと。

 

「はじめから、その必要もなかったのです。王は国を守った。ただ、国は王を守らなかった……まったく、そんな当たり前の事を、どうして気づかなかったのでしょうね」

 

 少女は自嘲するように言う。しかし、その顔は何処か晴れ晴れとしていた。

 

「あぁ……体が透ける、聖杯の恩恵もなくなった。これでようやく、私はあの丘に戻れる」

 

 少女は消えゆく中でも、気丈にその顔に笑みを浮かべた。

 

「最後に、貴方に心からの感謝と、ありったけの親愛を。私が築こうとしたものは理想郷とはほど遠く、万人を救う事はできませんでしたが――それでも胸を張れるものだったと、貴方は伝えてくれました」

 

 少女の体がオレンジ色の太陽の光と白い花が咲き乱れる丘を背景にだんだん薄れてゆく。

 

 ――セイバー!

 

 少年が駆け寄って抱きしめた。それに答えて少女もゆっくりと抱きしめる。

 

「駄、目ですよ……せっかく笑顔で別れられ、る、と思っ、たのに―――」

 

 少女の笑顔が徐々に崩れてゆく。そして涙を一筋流すと彼のぬくもりを忘れないようにときつく抱き締めた。

 沈黙が二人の間に舞い降りる。しかし、それは決して悲しい沈黙ではなかった。

 

 少女は不意に彼の体を優しく押しのけた。もうその顔に涙は無く、あるのは心のそこからの笑顔だった。それに答えるかのように少年も微笑む。

 夕焼けの光と花吹雪の舞う風景の中に佇む二人は、まるで一つの絵画のように美しかった。

 

「――ありがとう。貴方の言葉を胸に、私は、あの丘から先に進みます」

 

 今まで止まっていた時が急速に流れ出すかのように少女の体は薄れてゆく。

 しかし、二人の顔に悲しさはない。

 少年は誇らしげな表情で一言呟く。

 

 ――またな。

 

 それに優しく微笑みながら言葉を返す。

 

「ええ、また合いましょう、マスター」

 

 そして本当の最後の言葉。

 

「貴方の行く先に、光と希望があらんことを―――」

 

 そう言って彼女は消えた。そこで少年はいなくなった彼女の姿を焼き付けるように一瞬瞳を閉じると、少女のいた場所をもう一度見てもういない少女に向かって小さく呟いた。

 

 ――ああ、またな

 

 その呟きを最後に、渡しの意識は急速に浮き上がった。体が覚醒してゆくのが分かる。ああ、私は起き――

 

「……あれ、私?」

 

 気がつけば私はベッドの上にいた。

 

「ルイズ? どうしたのですか」

 

 私のベッドの横で佇む自分の使い魔が、驚いたように言った。そして、言われて初めて自分が泣いていることに気がついた。

 なんでもない、と告げるとその使い魔は自分のことのようにほっとしていた。

 その優しげな瞳を見て私は気がつく。

 ああ、そうか。さっきまで見ていた夢の少年は――彼なんだと。

 

「あなた、なんて……」

 

 なんて切ない……そこまで考えてその考えを止める。本気で人を愛したことのない私にどうこう言える資格はないのだ。

 

「何でしょう?」

「いえ、なんでもないわ。昨日言っといたでしょ? さっさと洗濯してきなさい!」

「は、はぁ……分かりました。行って参ります」

 

 不思議そうな顔で部屋を出て行った彼を見送りながら思う。

 

 ――いつか、笑顔で彼女を送り出せた彼の気持ちが私にも分かる時がくるのだろうか、と。




 ここの評価欄についてなんですけど。

 評価は入っているのに、その評価点のところに名前が表示されていない場合があるみたいなんですが、何でなんでしょうかね。仕様かな? 
 
 

 

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