ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回は特別編として、同じラブライブの小説を執筆している作者様:ちゃん丸さんの小説『ラブライブ!平凡と9人の女神たち』とのコラボ企画となっています。前回と同じですね。

以下注意事項
・コラボ小説ですので、相手の小説のオリキャラが登場します。
・今回の話はストーリー性が乏しく、こちらのオリキャラと相手の小説のオリキャラの掛け合いがメインとなっています。
・つまりμ'sの出番は控えめ(一応全員登場)。
・学年はこちらの小説準拠
・今回内容が別の意味で50話記念並にアレなので、ガチ純愛モノが好きな人はお控えください

以上のことを留意してもらえると助かります。


それではどうぞ!


【特別コラボ企画】シスターズシャッフル

 この俺、神崎零と鈴達也の妹である鈴京花は――――体育倉庫にいた。

 

 

「あ、あの~……零先輩?」

「どうした?まさかこの状況で示談に持ち込もうなんて思ってないだろうな?」

「思ってますよ!!どうして私縛られてるんですか!?」

「は?俺の趣味だからに決まってんだろ」

「その『当たり前だろ、お前何言ってんの』みたいな顔やめてもらっていいですか!?しかもあんなに手際よく私を縛って……もしかして練習でもしてるんですか?相変わらず努力の方向を間違うことだけに関しては一級品ですね」

 

 

 うむ、拘束されながらもいいツッコミだ。流石は達也の妹と言ったところか、ツッコミスキルもちゃんと伝達されている。しかもこの音ノ木坂学院に楓たちと共に入学してからというもの、そのツッコミにもさらに磨きがかかり、今では1年生組の中でなくてはならない真面目要因となっている。雪穂と京花の2段体勢でも楓の暴走は収まらないらしいが……。

 

 

「落ち着け。俺だって好きでこうしてる訳じゃないんだ。まだ数ヶ月の付き合いだけど、俺が理由もなく女の子を監禁する奴だと思うか?」

「思います」

「即答かよ……まぁいい、とりあえず俺はお前の弱点を克服してやろうと思ってるんだ」

「じゃ、弱点ですか……?」

「あぁ。お前は容姿も頭もいいけど、致命的な弱点がある」

「致命的な要素しかない零先輩に言われても……」

「褒め言葉だな」

「この人ポジティブ過ぎる!?」

 

 

 いちいち罵倒や蔑みの言葉を間に受けてたらこんな性格になってないって。それに女の子を縛って監禁している奴が致命的な弱点がない訳ないだろうが。そのどうしようもない要素を他人に惑わされず如何に貫き通せるか、それが重要なんだよ。これ名言な。

 

 

「ちなみに、私の弱点っていうのは……?」

「度々指摘される、天然モノのブラコンのことだ」

「ブラ……コン?」

「知らないのか?ブラコンっていうのはブラザーコンプレックスの略で――――」

「意味は知ってますよ!!でも私がブラコンであるはずないじゃないですか!?」

「これだから天然モノのブラコンは……」

「どうして呆れてるんですか……違いますからね!!」

 

 

 自分の弱点に気付いていない奴は、他人から指摘をされても決まりに決まって"それは違う"と返答する。まさに京花もその状態。これはかなり末期だぞ……このままでは近親相姦という誰も幸せにならない未来が訪れてしまう。その前に俺が京花のブラコンを更生してやろうというのが今回の趣旨であり、束縛監禁の理由だ。

 

 

「安心しろ。数時間後には今の自我は完全に消え去り、もう俺しか見られないカラダになってるから」

「い、一体何をするんですか!?しかも数時間って、どれだけ長期戦に持ち込む気ですか!?」

「やる前から言ったら面白くないだろう。それに俺は徐々に女の子を堕とすのが好きなんだ」

「どちらにせよ、私は面白くありませんよ!?」

「俺が面白ければ問題ない」

「相変わらずの屑っぷりですね……一周回って尊敬できるレベルですよ」

「褒め言葉だな」

「またですか!?」

 

 

 俺のクズ発言に流れるように反応する京花。なんかこの感覚も久しぶりだな。最近は俺に従順な奴(穂乃果、ことりetc.)やあっさりと流してくる奴(海未、絵里etc.)ばかりで、こうして言うこと言うこと1つ1つに反抗してくれるのは京花ぐらいになってしまった。全く、そんなに俺のことが好きなのか!!

 

 

 だがこうして束縛されて抵抗する女の子を調教するのは、俺のドS精神が大いにくすぐられる。京花は運動マットの上に横たわっているので、綺麗な生太ももは丸見え。さらにスカートまで捲れそうになっているので、あわよくば下着も覗き見ることができる。

 

 

 こうして京花の容姿を見てみると、流石は楓と並んで音ノ木坂1年生美少女トップ2の名は伊達じゃないな。どうやら学院中の男子から注目を浴びているみたいだけど、俺はその人気の女の子を自分の手で堕とすのが堪らなく興奮するんだ!!自分の彼女や妹が寝取られるのは言語道断だが、女の子を寝取るのはこうして自ら実行するくらいには好きだぞ。

 

 

「さて、まずはどこをどうして欲しい?こういうのは初めてだろ?1つだけならお前の望みを聞いてやるよ」

「この縄を外してください」

「なるほど、縄は外したいけど体育倉庫からで出なくてもいいと……その意図から察するに、束縛プレイはイヤで監禁プレイが好きなクチか?」

「どんなプレイもイヤです!!」

「愚かだな。俺がたった1つだけ慈悲を与えてやったというのに、それを無駄にしたんだから。しょうがない、そんなにイヤなら黙って俺に身を任せとけ。俺が優しく導いてやるから」

「それ絶対あらぬ方向に導かれますよね!?も、もうお兄ちゃん助けてぇ~~!!」

 

 

 いくら助けを呼んでもここは校舎から離れた体育倉庫、人が来ることはない。つまり京花が堕ちるまで、ずっとここにいることだってできるんだ。まだ時間はある。たっぷりちょうきょ――――いやいや、ブラコンを更生させてやるぞ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 神崎楓です♪

 現在生徒会室で鈴達也先輩と2人きり。でも今のお兄ちゃんたちみたいに、妹である私が襲われているのではなくて――――

 

 

 

「なぁ、どうして俺縛られてるんだ……?」

「ちょっと達也先輩とお話したいなぁ~っと思いまして♪」

「ならどうして縛る必要がある?」

「話をしている最中に、愛想を尽かして帰らないようにですよ♪」

「今から俺の精神力が削られることは分かった……」

 

 

 私は廊下で達也先輩を強襲して縄で両手を後ろで縛った後、生徒会室に監禁してイスに貼り付けた。お兄ちゃんは京花の調教に忙しいので、私は達也先輩をイジメて楽しもうかなぁ~なんて思ったり♪

 

 

「こうして達也先輩と2人きりで話すのは初めてですよね?」

「そう言えばそうだな。でも楓は男嫌いじゃなかったっけ?」

「達也先輩ならまだ大丈夫ですよぉ~♪」

「まだってなんだよまだって……苦痛なら縄をほどいて帰ってくれ」

「いえいえ、むしろ楽しいですから♪」

「俺は全く楽しくないんだけど……」

「私が楽しければいんですよ♪」

「神崎兄妹恐ろしすぎる!!」

 

 

 こうしてあしらわずに話に付き合ってくれるのが達也先輩のいいところだよ♪こういうところがお兄ちゃんに似てるんだよね。男性という生物はお兄ちゃんしか認めてないんだけど、達也先輩だったら田んぼに備え付けられているカカシ程度の扱いで許してあげよう!!

 

 

「今日は京花の代わりに、私が先輩をたぁ~っぷりと可愛がってあげますよ♪」

「俺がいつ京花に可愛がられた……?」

「この前穂乃果先輩たちの頭を撫でた後、家でたんまりとお話という名の尋問を食らったのはどこの誰ですっけ?」

「やめろ思い出させるなぁああああ!!」

「相当トラウマを植えつけられたんですねぇ~♪ま、今からそれ以上に慈しめを受けてもらうんですけど」

「な、何をする気だ!?」

 

 

 私は両手を身体の後ろで縛られてイスに座っている達也先輩に近寄り、肩を掴んで勢いよく太ももの上に飛び乗った。

 その瞬間、達也先輩の顔がみるみる赤くなる。思ったとおり、女の子からこういうことをされるのは慣れてないみたいだね♪可愛い♪

 

 

「お、おい楓!?」

「顔赤くなってますよ?まさかぁ~親友の妹にドキドキしちゃってるんですかぁ~?」

「そ、それは……」

「親友の妹と言っても他人ですし、こんな超完璧美人に股がられたらドキッとしない方がおかしいですよねぇ~♪」

「自分で言うのか……」

「へ?だって間違ってないでしょ?」

「ま、まぁそうだけど」

「まさか『京花の方が美人で可愛いし、どちらとヤるかと言われれば京花だな』みたいな目をされるとは……このシスコン!!」

「言ってないしそんな目でも見ていない!!それにシスコンじゃないからな!!」

 

 

 達也先輩、さっきから否定ばっかり。否定ばかり連呼するのは肯定の裏返しにしか見えないんだけどなぁ~♪これは思ってた以上にからかいがいがありそうだよ。京花にお兄ちゃんを取られた腹いせに、先輩をうんと可愛がってあげるんだから♪

 

 

「ねぇ~せんぱぁ~い」

「今度はなんだ……?とりあえず俺の上から早くどいて欲しいんだけど」

「先輩にはもっと女の子に対する免疫力を付けてもらいたいんですよ♪」

「無視ですか……どうして?」

「聞きましたよぉ~♪映画館でことり先輩にちょこぉ~っと誘惑されただけで取り乱したって話」

「だ、誰から!?」

「ことり先輩」

「なぜ話したんだ……」

 

 

 そんなもの、お兄ちゃんの使用済みシャツをちらつかせればことり先輩如き一撃だよ♪達也先輩をイジメるために、ありとあらゆるお兄ちゃんグッズを生贄にして情報を引っかき集めたんだから、私を楽しませないと許さないからね!!

 

 

 もう先輩がごちゃごちゃうるさくて面倒だから、いきなり本番に行っちゃいますか。

 

 私は達也先輩に股がりながら、先輩の身体へさらに近付く。先輩の表情が焦燥に駆られていることを確認して、私は自分の制服に手を掛けた。リボン、ブレザー、そしてシャツのボタンをゆっくりと外していく。

 

 そして――――遂にシャツの隙間から私の下着が顕になる。達也先輩は口をパクパクさせながら目を逸らそうとしているけど、やっぱりそこは男の子、女の子の下着には目が行っちゃうよねぇ~♪

 

 

「な゛っあ゛っがっ……」

「どうしたんですかぁせんぱぁ~い♪日本語喋ってくれないと伝わりませんよぉ~♪」

「ど、どうしてこんなことするんだ!?男嫌いなんだろ!?」

「もちろんお兄ちゃん以外の男はゴミですけど、達也先輩なら例外的に認めているのでOKですよ♪だって可愛いですし。もしかしたら男性として認識してないのかもしれません」

「じゃあどう認識されてるの……?」

「ゴミ以上お兄ちゃん未満」

「ゴミと零の間にどれだけ差があるんだよ……」

 

 

 それはもう天と地ほどの差があるに決まってるじゃん!!でも達也先輩はからかいがいがあるから、私の玩具のポジションとして、ゴミとお兄ちゃんの間に仕方なく置いてあげるよ♪

 

 

「とにかく早くどいてくれ!!もう少しで生徒会室に穂乃果たちが来る!!こんな現場を見られたら俺は――――!!」

「私はいいですよ、達也先輩となら勘違いされても」

「へ……?」

 

 

 さっきまで顔を真っ赤にして焦っていた先輩の表情が一変、鳩が豆鉄砲を食らったような顔に変わる。私もおちゃらけた雰囲気からガチシリアスモードとなり、口調もトーンを抑え目にして先輩の目をじっと見つめる。

 

 

 いつもの私を見ていたらしょうがないよね……でも、気持ちを伝えるなら今しかない。やっと2人きりになれたんだ、先輩に私の本心を知って欲しい。

 

 

「そ、それってどういう……」

「そのまんまですよ。別に、先輩でもいいかなぁって思ってます」

「ほ、本気か……」

「はい。お兄ちゃんとは所詮兄妹、禁断の愛なんですよ。でも先輩となら違う。真っ当な恋愛ができるんです。先輩は自分で自分を特徴のない、そこら辺にいるただの男子生徒だと思っているでしょうが、私は違います。あなたのいいところ優しいところ、たくさん知ってますから」

「楓……」

 

 

 先輩は私がこんなことを言うのが意外だと思ったのか、普段は私のおふざけに渋々付き合ってくれていた先輩が、今は私の目を見て真剣に向き合ってくれている。そんなところに惹かれちゃったんですけどね。

 

 例えどんな相手でも、例えどんな状況でも、先輩は相手のことを第一に考えて心から私たちに向き合ってくれる。そんなあなたに私は――――――

 

 

「先輩は私のこと……嫌いですか?」

「――――嫌いじゃないよ。騒がしいけど、話していて楽しいし元気を貰える」

「ありがとうございます♪」

「なんだよ、急に笑顔になるなよな……」

「フフッ♪ねぇ先輩、こうなったらいっそのこと私たち――――――付き合っちゃいます?」

「ほ、本気か?」

「はい」

「お、俺は……」

 

 

 先輩の心に迷いが生じている。これまで先輩をたくさん玩具にしてきた私でも、先輩は私の告白をすぐには決断せずに受け止めてくれる。こんな私からの告白でも、真剣に考えてくれる。全く、優しいところは本当にお兄ちゃんや京花に似ているよね。まぁ、そんなところが好きになったんだけど……

 

 

 

 

 まぁ、だけどね――――――

 

 

 

 

「楓!!俺は――――」

 

 

 

 

「――――なぁ~んちゃって☆」

「は、はい……?」

 

 

 フフッ♪もうこれはあれだね、鳩が豆鉄砲を食らったような顔じゃなくて、鳩がバズーカ砲を食らったような顔だね♪

 ダメ!!もう堪えきれない!!

 

 

「アハハハハハハ!!なんて顔してるの先輩!!もしかして、本気で告白されたと思いました?」

「は……?はぁああああああああああああああああああああああああああ!?!?」

「本当に達也先輩ってば面白いんだから♪可愛すぎるよ!!アハハハハハハ!!」

「楓ぇえええええええええええええええええええええええ!!」

「あはっ♪お兄ちゃんの叫び方が移ってるよ?まさに似た者同士ですね♪でも達也先輩がウブ過ぎて……くくく、涙出てきちゃった♪」

「俺の純情を返せぇえええええええええええええええええええ!!」

「先輩が壊れてる!?」

 

 

 ここまで笑ったのは久しぶりかも♪やっぱり達也先輩は私の玩具として最適な人間だよ♪こうして遊んでもらっていることに感謝して欲しいくらいだね♪

 

 ダメ……心の中でも笑いが溢れちゃう!!達也先輩の叫びや表情が今でもフラッシュバックされて笑いに変換されるよ!!あ~楽しい♪

 

 

「今日という今日は許さん!!楓!!」

「きゃぁ~♪犯されるぅ~♪」

「ちょっと、あまり大声でそんなこと言わないでくれ!!もう少しで穂乃果たちが来るんだから――――」

 

 

 

 その直後、これ以上にないってくらいのナイスタイミングで生徒会室の扉が開かれる。そこにいたのは穂乃果先輩、ことり先輩、海未先輩の幼馴染組3人。

 

 フフフ……達也せんぱぁ~い♪ご愁傷様でぇ~す♪

 

 

「たっちゃん……?楓ちゃんを乗せて何してるの……?」

「たっくん……?さっき楓ちゃんの叫び声で『犯される』って聞こえてきたんだけど、どういうことかな……?」

「達也……?なぜ楓を襲っていたのか、説明してもらいましょうか……?」

「ちょっと待ってくれみんな!!これはすべて楓の仕業なんだ!!現にほら、俺はイスに縛られて――――ない!?どうして!?さっきまで縄で縛られてたのに!?」

 

 

 もしかして、先輩は私が縄縛り達人の異名を持っていることを知らないんですかねぇ~?それに縄縛りと言っても、縛るスピードだけではなくて解くスピードも世界トップなんですよ。つまり穂乃果先輩たちを確認してから先輩の拘束を解くことなんてちょちょいのちょいなんです♪

 

 

 高速で拘束を解く、なんちゃってね♪えへっ♪

 

 

「なぁ~にごちゃごちゃ言ってるの……たっちゃん?」

「穂乃果、顔怖いんだけど……」

「そろそろたっくんをことりのおやつにしようと思ってたんだよねぇ~……」

「さっきカバンから刃物をチラつかせてなかった!?それ調理器具だよな!?」

「あまり破廉恥な言動が過ぎると……」

「過ぎるとなに!?その先を言ってくれないと逆に怖い!?」

 

 

 

 残念ながら、この先は見せられないよ!!だって達也先輩があまりにも不憫過ぎちゃってねぇ~♪

 あれ?でもこれって私のせいか。でもいいや♪達也先輩修羅場好きそうだし、もしかしてM気質があるのかもしれないね。

 

 

 

「フフフ……ああ言いましたが割と好きですよ、達也先輩♪」

 

 

 

 よしっ、私はお茶でも飲みながら、先輩の無様な姿でも鑑賞してよぉ~っと♪

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 鈴京花。

 

 高校1年生。俺の親友である鈴達也の妹で、俺の妹である楓と並んで新入生の中ではトップ2の美少女と言われるほど注目を浴びている。黒髪ロングでバストは穂乃果や真姫と同程度、身長は雪穂ぐらいとやや低めだが、低身長だからこそ際立つお人形のような可愛さがある。楓の高身長とはまた正反対だな。

 

 

 まぁ何が言いたいのかと言うと、俺の欲求を満たす要因としては十分だと言うことだ。親友の妹?知らんな。

 

 

「先輩……こんなことをして、犯罪ですよ」

「別に捕まってもいい。だがそれでもお前だけは俺の手中に収める」

「最低ですね、最低」

「お前は俺にどれだけ褒め言葉を与えれば気が済むんだ。そこまで俺を褒め称えたいのか」

「もうポジティブ過ぎてついていけません……」

 

 

 京花は呆れ顔をしながら運動マットの上に縛られ横になっている。

 今までのコイツの言動を見ていると、俺が手を出したら100%抵抗されるように見えるが、実はそうではない。もう既に京花の隣には俺が脱がせたコイツのブレザーが置いてある。つまり京花は何の抵抗もなしに、俺からの脱衣攻撃をその身に浴びたということだ。今はシャツだけとなり、京花のまだ幼くもぷっくりと膨れ上がった胸が強調されている。

 

 

 俺が指でその膨らみをなぞってやると、京花は恥ずかしそうな顔をしながらも、どこか緊張しているような面持ちも感じられた。ここでバタバタと抵抗しない辺り、もう諦めているのか、それとも期待しているのか……。

 

 

「んっ……」

「いい声だな京花……気持ちよくなってきたか?」

「そんなこと……ないです」

「そうか」

 

 

 俺はさらに京花のおっぱいをシャツの上から指で啄く。一旦柔らかい果実に指が埋まったと思ったら、すぐにその弾力でポヨンと指が跳ね返される。素晴らしい……!!今度は両方の指で、おっぱい2つ一気に啄いてやろう!!

 

 

「んんっ……!!」

「初めてだろこんな感覚?素直になった方が楽だぞ?」

「私がこんなことくらいで……んっ……素直になるとでも……んっ♪」

「おっ、ちょっとは気持ちよくなってきたんじゃねぇの?」

「そ、そんな訳……」

 

 

 いいねいいね抵抗する女の子は!!そんな女の子が俺に従順になっていくのを見るのが堪らなく好きなんだ!!さぁ、そろそろシャツの上から啄くのも飽きてきたな。京花はさっきからずっと黙ってるし、これは観念したと見ていいのか?

 

 

「どうしたもう諦めたのか。俺は抵抗する女の子を無理矢理脱がす方が好きなんだけど、自分から脱いでくれるってのならそれはそれでアリだな」

「誰も零先輩の趣味なんて聞いてませんよ!!」

「初めはみんなそう言うんだよな。でも俺の手に掛かったら、どの女の子でも心の底から気持ちよくなって『あんあん♡』喘ぐぞ」

「くっ、私はそんなものには屈しませんから」

 

 

 おっ、これは世にも珍しい『くっころ』展開か?だがこんな美少女が綺麗な生足をさらけ出し、スカートの中身まで丸見えになり、さらにシャツの隙間から下着が見えようとしている!!極めつけに縄で縛られてると来た!!そんな状況で襲わないという選択肢があるか?

 

 

 落ち着いているようで目の前の美少女拘束プレイに少しばかり我を忘れいている俺は、遂に京花のシャツに手を伸ばす。上から1つ、また1つと順番に、羞恥で顔を赤く染める京花に対して視姦プレイも楽しみながらゆっくりとボタンを外していく。俺の手が京花のシャツのボタンに触れるたびにシャツが開け、チラチラと可愛い白い下着が見え隠れしている。

 

 

「可愛いけど至ってノーマルな下着だな。でもまあ俺にとっては背伸びし過ぎた下着より、シンプルに白無地な下着の方が萌えるから」

「別に先輩に見せるためにこの下着を選んだのではないですから」

「え?女の子って、常に男に見られてもいいような下着を履いてるものじゃねぇの!?」

「違いますよ!!それに常にって何ですか常にって!?あなたは世の中の女性が全員痴女とでも!?」

「エッチな女の子は好きだぞ」

「取り留めのない変態ですね……」

 

 

 そうは言っているものの、シャツから思いっきり下着を覗かせて、しかもスカートも捲れて白いパンツがモロ見えになっているこの状況で言うセリフじゃないな。下着の上下を同じ色で揃えていることは好感が持てるけど。

 

 

「さて、お前はまだこのような経験が浅いだろうから、俺が優しく手ほどきしてやるよ。どこから触って欲しい?」

「どこも触って欲しくありません!!」

「なるほど、お兄ちゃん以外には触られたくないと」

「そんなこと一言も言ってないでしょう……」

「じゃあ俺と達也、触られるのならどっちがいい?」

「お兄ちゃん」

「即答っすか……」

 

 

 これはもう取り返しのつかない症状を患っているようだ。そう、ブラコンという社会的難病を……。

 俺は達也と京花の未来を守るために、こうして監禁束縛プレイをしているんだ。決して京花のカラダを一度でいいから弄りまわしたいとか思っていない。親友とその妹には幸せになってもらいたいんだよ!!そのためにはコイツのブラコンを更生させる必要がある!!

 

 つまり……少しでも俺に目を向けるようにさせればいいのだ。それは女の子っていうのがどういう生き物なのか、自分のカラダで分かってもらうのが手っ取り早い。特にブラコンは自覚なしの末期患者が多いからな。

 

 

「もし、もしですよ?絶対に有り得ないですが私がブラコンだったとしましょう。それをこの状況でどうやって解決するんですか!?」

「その発展途上のカラダに刻み込んでやるんだよ。俺という男がどれだけ素晴らしいかをな……」

「それって先輩の欲望ですよね!?」

「ブラコン更生のためだ」

「そう言っておけば何をしても許されると思ってますよね……?」

「もちろん」

「遂に認めた……」

 

 

 あ~もう言葉で説得するのも飽きてきた。俺の言うこと言うことに逐一ツッコんでくれるのは話していて面白いしありがたいんだけど、目の前に半裸の美少女が縛られている状況にこの俺が我慢できるはずもない。

 

 

 

 

 もう脱がすか…………。

 

 

 

 そこからの行動は早かった。俺は縛られながら寝転がっている京花に覆い被さり、高校1年生にしては少し大人びて整った顔に自分の顔を一寸の距離まで詰め寄らせる。いきなり俺に迫られて緊張しているのかは知らないが、京花の目の瞳孔が揺れている。顔もこちらに伝わってくるほど熱くなっている。

 

 

 俺の中の理性の歯止めが、揺ら揺らと揺らめき始めている……。

 

 

「せ、先輩……?」

「黙ってろ、外に聞こえる」

「うぅ……」

 

 

 ここで反抗して大声を出さない辺り、もしかして俺に期待しているのかと俺が期待してしまう。ブラコンのコイツに限ってそんなことはないとは思うが、束縛された女の子と体育倉庫でこの状況、少し位は夢を見てもいいのではないだろうか。

 

 一線を超えることは絶対にしない。だから今だけは、お互いにお互い以外の存在をすべて忘れて欲望に従順になってもいいのでは――――と、俺の中の闇が囁いてくる。

 

 京花は黙ったまま動かない。だが目だけは俺の顔をしっかりと見つめている。その目を見る限りだと怖がったり怯えたりはしていないみたいだ。コイツは今何を考えどう思っているだろう……?

 

 

「イヤになったらいつでも俺の腹を蹴飛ばしてくれ。まだ大丈夫だが、この先多分歯止めが効かなくなる……」

「――――ズルいですよ、そんなことを言うのは……大切な先輩を蹴るなんて、できる訳ないじゃないですか……」

「京花……やっぱり優しいな、お前は」

「褒めても何も出ませんから」

 

 

 もっとこう、激しく抵抗してくれるのならこっちも襲いがいがあるのだが、真っ向から向き合おうとする姿勢を見るとどうも意気消沈してしまう。こういうところ似てるんだよな、コイツら兄妹は。

 

 

 

 

 そして突然、後ろからガチャリと音が聞こえた。

 体育倉庫の鍵が開かれたのだ。気付いた時には既に遅く、扉が開くと同時に外いる何者かの会話が聞こえてきた。

 

 

「凛!!1人だけ楽してないでこれも持ちなさいよ!!」

「じゃんけんに負けたのは真姫ちゃんだにゃぁ~♪」

「そうだけど、こんなにも持たされるなんて思ってなかったわよ!!」

「真姫ちゃんはひ弱だから、凛が鍛えてあげたんだよ。むしろ感謝して欲しいんだけど」

「余計なお世話!!」

「まぁまぁ2人共、もう体育倉庫に着いたんだし、とりあえず落ち着こ……ね?」

 

 

 声が出ない、冷汗しか出ない。

 なぜだ!?体育倉庫の鍵は俺が持っているはずなのに、どうして2つある!?まさか、1つ無くした時のための予備とかふざけたことを!?そんなことをしたら、女の子を倉庫に監禁してまぐわるというプレイを実行できねぇじゃん!?そこのところ分かってんのか体育教師!!

 

 

 そんなバカなことを考えている間に、体育倉庫の扉が完全に開かれた。

 さっきまで争っていた凛たちの表情が一変して引き攣る。

 

 

「とっととこれを置いて、部室に行くにゃ――――――って、え゛!?」

「そうね、もう絵里たちも来てるかもしれないし――――――はっ?」

「凛ちゃんも真姫ちゃんもどうしたの――――――って、え、えぇえええええええええええええええ!?」

 

 

 

 

 よしっ、久しぶりの『いつもの』だな!!腕が鳴るわぁ~☆

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 そして部室に全員集合――――

 

 

 

 

「アハハ!!なんだ達也その格好、ボロ雑巾かよ!!」

「零、ブーメラン発言って言葉知ってるか……?」

 

 

 達也は制服も身体もボロボロになり、そこら辺に干してある雑巾と寸分の狂いもなくなっていた。そしてブーメラン発言と言われた通り、俺もあのあと真姫と凛(花陽は『あわわ』と言って驚いていただけ)に喝を入れられ現在に至る。

 

 

「零くんも達也くんも、いつもいつも懲りやんなぁ~」

「にこたちが来たら、いつもボロボロになってるってどういうことよ」

「でもそれももう慣れたけどね。私たちが大学に行っても何も変わらないみたいで、むしろ安心したわ」

 

 

 部室には既に希、にこ、絵里の大学生組が到着しており、戦闘終わりのような俺たちの様子を見て『いつものこと』と安心している。これが日常だったら俺たち、確実に卒業までに死ぬぞ。

 

 

「楓も京花も、突然いなくなったと思ったらそんなことをしてたんだね」

「雪穂も私も、ずっと探してたんだよ!!」

 

 

 雪穂と亜里沙は楓と京花のことをずっと探し回っていたみたいだ。俺も楓も誰にも見つからないように、こっそりと京花と達也を襲って拉致したから仕方ないと言えば仕方ない。

 

 ちなみに、京花ならさっきまで俺の隣で寝てたよ。え?違う?

 

 

「ま、まさか体育倉庫で零君と京花ちゃんがあんなことをしてるなんて……」

「あれはいくら凛でも許せなかったにゃ!!」

「本当に反省してるの……?」

「してるしてる。写真や動画に収めてないだけでもセーフだろ」

「まず病院であなたの頭を捌かないといけないみたいね……」

 

 

 怖いこと言うなよ……それに俺の頭を捌いても、そこから淫乱な妄想が飛び出してきて逆に見た奴が後悔するハメになるからやめとけって。それに人をボロ雑巾にしておいて、まだ鉄槌を下したいのか……。

 

 

「たっちゃんも反省してる!?」

「そもそも俺、悪くないんだけど……」

「まだ言い訳をするとは……その度胸と根性は認めてもいいでしょう」

「ことりのおやつのレパートリー、また1つ増えちゃった♪」

 

 

 どうやら達也も達也で理不尽な目に遭ったらしいな。まあ楓に目を付けられた時点で諦めた方がいい。この世の中痴漢冤罪というものがあるみたいに、女の子有利な社会なんだから。それに楓は男を手玉に取るエキスパート、もちろん遊びに遊んだ後、その男を地獄に叩き込むんだけど……。

 

 

「まさか『μ's式理不尽』を、俺が味わうとは思ってなかったよ……」

「お疲れ!!」

「軽いな……人の妹を襲っておいてよく言うよ」

「お前だって、楓とイチャイチャしてたんだろ?」

「遊ばれてただけだ!!はぁ~……もう今日は疲れた」

 

 

 俺は襲っていた側だからまだ体力は有り余っているが、達也は楓と穂乃果たちで2度襲われている。どうも達也は災難を呼び込む体質らしい。よく言えば避雷針、悪く言えば身代わり人形だな。

 

 

「いやぁ~今日は楽しかったぁ~♪」

「お兄ちゃんをイジメてさぞ楽しかったでしょうねぇ~」

「なに京花、もしかして嫉妬?」

「そ、そそそそそんな訳ないじゃん!!楓ちゃんじゃあるまいし!!ぶ、ぶぶぶらコンだなんてそんなことある訳ないよ!!私は正常私は正常私は正常私は正常私は正常私は正常……」

「京花が壊れた時計みたいに……やっぱりブラコンじゃん!!」

「楓ちゃん……ブーメラン発言って知ってる?」

「知ってるよ。でも自分に降りかかる暴言を恐れていては、兄妹の恋愛なんて成り立たないんだよ!!」

「本当に兄妹一緒の発言するよね……」

 

 

 俺と楓が似てるのは、幼い頃からアイツは俺のことばかり見て育ってきたからだな。それを言うのなら達也と京花だって顔立ちは天と地ほどの差があるけど、人付き合いの信念というか、人との接し方はかなり似ている面がある。

 穂乃果と雪穂だってたまに抜けていることがある点で似ているし、絵里と亜里沙だってたまに天然になるところは一緒だから、やはり兄妹や姉妹はどこか共通点があるみたいだ。

 

 

 でもまあ俺と楓の場合、危ない性格ばかりが共通してしまっているけれども……それはそれで、俺たち神崎兄妹最大の特徴ということで!!

 

 

 

 

「あっ、そうそう京花」

「なに……?」

「さっき達也先輩が、穂乃果先輩たちと生徒会室でイチャイチャしてたよ♪あれほどボロボロになるまでイチャついて、見てるこっちが砂糖吐きそうだったなぁ~♪」

「か、楓余計なことを――――ハッ!!」

 

 

 

 

「お兄ちゃん……?どういうことかな……?」

 

 

 

 

 あらあら、京花のブラコンが発生してしまったか。アイツのヤンデレモードはことりよりえげつないからな。楓、穂乃果たちと引き続き、京花という第三回戦も行うとか絶倫かよ。

 

 

「ち、違うんだ京花……これは楓の罠で」

「そう言えば楓ちゃんともイチャついてたんだってね……」

「だからそれすらも楓の罠なんだって!!」

 

 

 京花が狂化した。なんつってな!!

 

 

 

「アハハ!!やっぱりあの兄妹面白いねぇ~お兄ちゃん♪」

「それには同意だが……お前も大概性悪だな、楓」

「それはお兄ちゃんもでしょ~」

「ま、それもそっか」

 

 

 

 

 そして俺たちは鈴兄妹の戦闘(一方的な虐殺)を見ながら、のんびりとお茶を啜っていた。

 

 あぁ~今日も平和だ。

 

 




 他の作品のオリキャラ(女の子)を襲うのは萌える。寝取り的な意味で。


 そんな訳で改めて、今回は同じラブライブの小説を執筆している作者様:ちゃん丸さんの小説『ラブライブ!平凡と9人の女神たち』とのコラボ企画でした。

 基本的にはお互いに書きたいことを書きましょうといった感じなので、今回は相手方の小説の妹ちゃんを零君が襲うという、今まで書けなかった寝取りプレイを満を持して執筆してみました。でも今思えばそこまで寝取り要素はなかったかもしれませんね(笑)
まだ自分にも良心というものがあったみたいです。

 ちなみに今回は81話、つまり『081(おっぱい)』回だった訳です。まさか記念すべき81話にコラボ小説を投稿することになるとは……これも運命か(笑)


次回は温泉回かお風呂回、どっちかにするつもりです。


新たに高評価をくださった方

栞桜さん

ありがとうございました!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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