ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 新年あけましておめでとうございます! 

 今回は『このお話が読んでみたい!』とご要望の多かった、3年前のあの回の続編です!
 


続:私はあなたを想って、夜な夜な1人でヤっちゃうの

 夏休みのとある暇な1日。俺は久々に家のプチ掃除をしている。

 とりあえず今後使えそうだけど今使わないものを押し入れに詰めまくっていたのを思い出し、今しがた押し入れの中を確認したのだが……案の定というべきか、押し入れのキャパシティは限界を迎えていた。俺の考えでは使うか使わないか迷っている物って、大抵使わず押し入れや引き出しの肥やしになることが多いと思っている。だが楓はそう考えてはおらず、もし捨ててしまって後で必要となった場合にもう一度買いなおすのが勿体ないという、俺との家庭的な性格の差が出ている。まあこの家の権力は家事を一手に引き受けている楓が握っているので、俺には物を捨てる捨てないの決定権すらないのだが……。

 

 兄なのに妹に覇権を取られているという悲しい事実はさて置き、押し入れを物色していて1つ気になったものが出てきた。

 それは妙なアンテナが付いたメガネなのだが、俺はこいつに見覚えがある。

 

 こいつとの出会いは4年前、眠りから目覚めた俺の顔にいつの間にか装着されていた。謎のアンテナが付いていることからこのメガネが普通じゃないことはお察しの通り、こいつを装着していると女の子の頭の上に謎の数字が浮かび上がって見える。その数字の意味は何かって? その子が毎週俺をオカズにしてオナニーしてる回数だよ言わせんな。4年前の当時はμ'sのオナニー回数をこれでもかと見せつけられ驚愕の渦に巻き込まれたもんだ。まあ自分があれだけオカズにされてると知って素直に喜べるかと言ったら、やはり嬉しい反面どこか微妙な気持ちにもなってしまう。

 

 ちなみにあの時はこのメガネのバッテリー性能が良くなかったらしく、充電切れとなった際に爆発する仕様だった。実際にあの時の話の締めも爆発オチで、よくよく思い出せば五体満足で生存していることが奇跡なくらいだ。このメガネの作成者はもちろん秋葉なのだが、あの頃の発明品はこぞって爆発するモノが多かった気がする。どれもこれも俺を弄ぶために開発された悪戯な玩具なので、異常が起きて爆発したのではなく機械的に爆発するよう仕組まれていたのが余計にタチが悪い。しかしこれに限ってはあの爆発時に自爆機能が破損したらしく、秋葉の発明品の中では珍しく無害なモノとして家に保管されていたのだ。これ以外のモノは危険すぎて、家に置いてあるだけで警察の家宅捜索案件になるからな……。

 

 そんな経緯で押し入れに封印されたモノを4年ぶりに掘り起こしたのが現状だ。自爆機能は失われたが主要機能は未だ生きているため、充電すれば起動することができるだろう。

 そうなればもちろん、ちょっと遊んでみた気持ちが沸いて出る。自爆機能がなければこのメガネに危険はないため、咎める障害が消えた今は己の欲望が俺の脳を支配していた。女の子の自分磨きの回数を覗き見するのは気が引けるが、驚愕に打ちひしがれると分かっていても見てみたい好奇心がある。この気持ちは激辛だと分かっていてもスパイスの効いた料理を食べたがる辛いモノ好きと同じで、ショックを受けてもいいから味わってみたい欲求への刺激。その背徳を楽しむために、俺は何の躊躇いもなくメガネをポケットに入れた。

 

 都合のいいことに先日、千歌からスクフェスへ向けての作戦会議をやりたいと頼まれている。つまり、合法的にアイツらの根城に足を踏み込むことができる訳だ。元教え子たちのプライベートを覗き見する背徳感はもはや止まることを知らず、俺の邪悪に染まった心は待ちきれぬ楽しみにゾクゾクと震え上がっていた。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「あっ、先生! いらっしゃいです!」

「あぁ、お邪魔するよ」

 

 

 玄関先で笑顔で出迎えてくれたのは、Aqoursのリーダーである千歌だった。あどけない笑顔で出迎えてくれた彼女だが、こんな幼気な女の子の性事情を覗き見するこの背徳感は堪らない。以前の俺なら教え子の痴態を晒すなんて絶対に避けるべきと考えていただろうけど、ここ最近はμ'sやAqoursに振り回されっぱなしで鬱憤が溜まってるから許してくれ。たまには俺だって女の子を手玉に取りたいんだよ。その先に自慰の回数という過酷な事実が突き付けられようとな。

 

 

「あれ? 先生ってメガネかけてましたっけ?」

「これか? イメチェンだよイメチェン。いつもより賢く見えるだろ?」

「はいっ、似合ってますよ! とてもカッコいいです! 私もメガネをかけてお揃いにしてみようかな……」

 

 

 千歌は頬を紅潮させ、俯きながら妄想に浸っているようだ。こんな純粋な子が嘗てバスの中で服を脱いで俺に迫ってきたとは到底思えない。だがあの時の千歌の行動を考えれば、今は純粋さを気取っているが心の奥底では隠し切れぬ淫乱さが潜んでいるはずだ。今日の俺は攻めの神崎零だから、例え教え子だろうが性事情を白日の下に晒すことに躊躇いはない。

 

 メガネの側面に付いている小さなボタンを押すと例の機能が作動する。

 よし、始めよう。

 

 

 メガネのボタンを押すと、レンズに訳の分からない文字列が羅列する。

 やがて流れる文字列が全て消えレンズの中央に『complete』の文字が表示されると、千歌の頭の上にデジタルの数字が浮かび上がった。まだ数値は見ていないのだが、ここまで来て妙に緊張してきたぞ……。

 

 しかし意気込み半ばに引き下がるのは男が廃るので、ここは当初の覚悟を胸に千歌の頭の上を見よう。

 

 挙動不審な俺を不思議そうに見つめる千歌の頭の上には――――――

 

 

 

 

高海千歌:『1』

 

 

 

 

「…………あぁ、そう」

 

 

 

 なんというか、ありきたりな無難な数字だったので特に驚きはなかった。さっきも言ったけど千歌は純真に見えて純真ではないので、週一でオナっていてもなんら不思議ではない。しかもμ'sの自慰回数を目撃しているせいか、1回という回数はどうもインパクトにかける。もちろんあの千歌が俺をオカズにして自分磨きをしているという事実は相当欲求を掻き立てられるのだが……こう思うってことはμ'sの強さ(意味深)が凄まじいってことだな。

 

 

「先生……? そ、そんなに見つめられると恥ずかしいと言いますか……」

「千歌」

「は、はい!」

「お前はどこまで行っても普通怪獣ちかちーなんだな」

「むっ、それってバカにしてるんですか!? ていうか、話の流れが分からないんですけど……」

「お前があまりにも普通だったから安心したってことだよ」

「は、はぁ……」

 

 

 俺は千歌の頭をポンポンと軽く叩き、メガネを外してAqoursの住宅にお邪魔した。

 正直な話、もっとえげつない回数を予想していたので拍子抜けと言えば拍子抜けだ。だけど常識的に考えればオナニー回数が週一というのは最も健康な回数であり、μ'sを基準として考える方がおかしいことに今気づいた。だから千歌が性事情に関しても普通怪獣を貫いてくれて安心したんだ。それにいきなり腰が抜けるような数字が来られても困るので、無難な数字が来てくれたおかげで精神も乱れることがなかったから良かったのかもしれないな。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「おっ、曜に梨子じゃないか。お邪魔するよ」

「先生! おはヨーソローです!」

「いらっしゃいませ、先生」

 

 

 リビングでは曜と梨子がエプロンを装着して昼飯の準備をしていた。今日は久々に練習がないためか、彼女たちの雰囲気がかなりゆったりしている気がする。虹ヶ咲の宣戦布告の一件で最近は練習に少し負荷がかかっていたので、彼女たちにとってこの休日はいい休息となるだろう。

 

 

「悪いな。突然お邪魔したのに飯まで用意してもらって」

「いえいえ。むしろ先生と一緒に食卓を囲めるなんて、ずっと夢でしたから!」

「り、梨子ちゃん……? それってもしかして……」

「あっ……い、いやそれはそういうことではなくて!! でもそうでないこともなくて……」

「あははっ、梨子ちゃん顔赤くなりすぎだよ!」

「も、もう……私ってばなんてことを口走って……」

 

 

 こうして彼女たちの様子を眺めていると恋する思春期女子って感じがするのだが、その実、中身は千歌と同じかそれ以上の変態さんだ。梨子はそもそも同人誌を買い漁るくらいのオタク趣味を持ってるし、曜に至っては下着泥棒の件があるため完全に黒である。そもそもコイツらがAqoursの変態2大巨塔である可能性は高いので、もしかしたら今回の回数測定がクライマックスになるかもしれない。

 

 そんな謎の期待を抱きつつ、俺はこっそりメガネを装着して彼女たちをレンズに映す。

 例のごとく測定処理が終わると、梨子と曜の頭の上にデジタルの数字が浮かび上がった。

 

 

 

 

桜内梨子『4』

渡辺曜『5』

 

 

 

 

「多いなオイ!!」

「えっ? せ、先生? いきなり叫んでどうしたんですか……?」

「い、いやなんでもないなんでも……あはは」

 

 

 想像以上の数字に思わずメガネを外す。

 なんだろう、千歌が1回だったから彼女たちは週に2、3回だろうと勝手な想像をしていたせいか、思ったよりも頻繁に自分磨きをしているようで驚きが口から漏れてしまった。4回以上にもなると週の半分以上は夜な夜な自慰行為をしていることになるので、そう考えると形容しがたい変態ちゃんということになる。別に週の半分オナニーに耽っていようがいまいが俺には関係ないし、むしろ俺をそこまで想ってくれてのことだから嬉しくはあるんだけど、今の高校生は性的にも盛っている事実を現実に突き付けられる。まあ田舎に住んでいる子たちだから、刺激のある生活を送ろうと思ったら自慰行為くらいしか勤しむことないのは分かるけどさぁ……。流石、Aqoursの誇る二大巨塔だわコイツら。

 

 

「そういや、他の奴らはどうした? 出かけてるのか?」

「いえ。3年生は受験勉強、1年生は衣装作りをしています」

「そっか。だったら飯ができるまでまだ時間かかるだろうし、みんなに顔を出してくるよ」

「わかりました」

 

 

 たかがリビングから出ていくだけなのに笑顔で見送ってくれる梨子と曜だが、その中身は週4、5回も自分磨きをするオナニー魔人である。そう考えるとAqoursの品位が一気に落ちると言うか、何かあるたびにコイツらの自慰回数が頭に浮かんできそうだ。まさかここまで多いとは思わなかったから、今になって他の子たちの回数を覗き見するのが段々怖くなってきたぞ……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「よぉ、勉強捗ってるか?」

「Oh! 先生が来るなんてSurpriseね!」

「おはようございます。今日来るって言ってましたっけ……?」

「お、おはようございますわ……」

 

 

 飯ができるまで3年生が受験勉強をしている部屋にお邪魔したのだが、反応を見る限りどうやらこの3人には俺が来る情報は伝わっていなかったようだ。

 鞠莉と果南は俺の襲来に驚きつつも明るく出迎えてくれたのに対し、ダイヤだけは分が悪い表情をして寛容的ではない。恐らく先日の『溜まってる』騒動が原因と思われ、今でも自分が変態染みてきた事実を受け入れられてないのだろう。言っておくけど、あの騒動は俺のせいじゃなくて真姫とダイヤが勝手に騒ぎ出したものだからな? 変態染みてきたのも自業自得だからな??

 

 

「今日来るとは言ってなかったけど、暇だったから遊びに来ただけだ」

「暇だったら勉強教えてよ先生! どこかの誰かさんだけに教えるなんてズルいし~」

「そうだね。どこかの誰かさんが抜け駆けして、1人で先生に会いに行くなんてズルいよね~」

「あ、あの件は謝ったではありませんか! 千歌さんたちも許してくれましたし……」

「「覚えてない」」

「あ、あなたたち……!!」

 

 

 あの勉強会って他のみんなに内緒で開いてたのか。

 しかし話の流れを読む限り、鞠莉や果南に問い詰められただけでなく千歌たちにも怒られたってことか……? 想像以上に殺伐としてるんだなAqoursの内部って……。

 

 

 そんなことよりも、俺がここへ来た目的を果たそうか。

 鞠莉たちが言い争っている間に素早くメガネを装着し、コイツらの素性を赤裸々にするボタンを押す。さっきの梨子と曜の数値にビビッてしまってコイツらの数値を覗くのが怖くはあるのだが、ここまで来て諦める選択肢はない。それにファンのみんなは彼女たちの夜のプライベートを知りたがっているはずなので、ジャーナリストの俺が情報を世間に届けなければ!!

 

 

 

 

松浦果南『0』

小原鞠莉『1』

黒澤ダイヤ『0』

 

 

 

 

「つまんね!!」

「えっ!? 先生……?」

「い、いやお前らって健全グループなんだなぁと思って」

「はぁ……」

 

 

 いかんいかん、思わず感情を口に出してしまった。

 梨子と曜の回数を知った時も驚いたけど、今回はあまりにも健全すぎて逆に驚いた。ツッコミどころもない至って健全な子たちで嬉しくはあるものの、なんかこう、面白味が全くないので企画としては失敗な気がする。この子たちの教師としてなら安心するけど、ネタとしてなら完全にアウトだ。1人くらい突出していても文句は言わなかったのに、3人全員がここまで健康的な回数だともうこれ以上言うことがねぇ……。

 

 

「どうしたんですの先生、そんな暗い顔をして……。まさかこの問題の答えが間違っていたとか!?」

「いやいいんだよ。お前らはずっとこのままでいてくれればな」

「間違えた問題をそのまま放置なんてできる訳ないですわ!!」

「もう先生! ダイヤだけじゃなくて私にもTeachingしてよ!」

「できれば私もお願いしたいなぁ~って……」

 

 

 あっ、また勘違いが始まってるぞこれ。でもお前らの自慰回数があまりにも健全すぎて面白くないとは口が裂けても言えない。

 そしてここにいても話題が進展することもないので、俺はここでお暇させてもらおうか。結局、3年組で収穫できたネタが一切なかったような……? 一応ネタがなかったことがネタってことで納得しておこう。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「おっ、衣装作りやってるな」

「あ、先生! 来ていたんですね!」

「誰かと思ったらアンタか」

「先生が来てくれるなんて、衣装作りが捗りそうずら!」

 

 

 最後に衣装作りをしている1年組の部屋にやって来た。他のみんなもそうだけど、突然の訪問なのに暖かく歓迎してくれるのでこれほど嬉しいことはない。裏でみんなの自慰回収を覗き見するという画策をしているのが申し訳ないくらいだ。まあ申し訳ないと思ってもやめないけどね!

 

 

「これって、スクフェスで着る衣装を作ってるのか?」

「はいっ、今回はルビィちゃんが考案したんですよ」

「ラフ画だけ見てもこれだけ可愛いんだから、お前らが来たらもっと可愛いだろうな」

「えへへ、そういってもらえると早く先生にお披露目したいです!」

「お披露目するのはいいけど、アンタが変な目で私たちを見てこないか不安だけどね」

「しねぇよ、多分……」

 

 

 普通に考えてさ、女の子が腋や太ももを丸出しにした格好を見て何も感じない男の方が少ないだろ。スクールアイドルの衣装って可愛く魅せるために露出度が高いモノも多いから、必然的にその露出に目を向けてしまうのが男の性だ。だから変な目で見るなと言われる方が難しく、むしろスクールアイドルとしてはそうやって男性ファンの注目を稼ぐことがスクフェスの人気投票で勝ち抜く要因の1つである。特に花丸やルビィの場合、普段は純粋無垢な子が少し露出のある服を着ているってギャップがそそられる訳で、もはやスクールアイドルとして露出は欠かせない要素だろう。

 

 そんな子たちの性事情を今から覗き見するってんだから、これまた背徳を感じざるを得ない。正直に言ってしまうとAqoursの1年組って2年組や3年組と比べればよっぽど純真な奴が多いから、これまた先程の3年組と同じく何もネタ要素なしで終わるかもしれない。Aqours内でも性欲が強そうな梨子と曜の回数を初っ端に明らかにしてしまったせいか、もうこの段階で消化試合の流れになっているのが何ともね……。

 

 まあ平和に終わればそれはそれでAqoursが健全なスクールアイドルと結論が出るため、無難な結果でも悔やむことはない。確かにネタとしては大失敗だが、μ'sという変態的にもネタ要素満載の奴らがいるのでAqoursは普通でいて欲しいと切に願うよ。

 

 そして衣装作りに集中し始めた1年組の隙を突き、俺は三度メガネをかける。

 そして側面のボタンを押し、Aqoursで最も安心安全と謳われる1年組の性事情をここへ晒した。

 

 

 

 

津島善子『2』

国木田花丸『0』

 

 

 

 

 そうだよな、そんな感じだよな。善子が週2でやってるってのも驚きだが、今の高校生だったら平均でそれくらいはやるだろうと思っているので特段語ることもない。花丸に至っては完全に予想通りで、やはりAqoursに対して自慰回数で弄るのはネタ的にも無理だなこりゃ。

 

 こうなったらルビィも同じようなものだろうし、最後の最後まで俺の精神を揺るがすことは起きなかった―――――

 

 

 

 

黒澤ルビィ『6』

 

 

 

 

「ぶっ!!」

「ひゃっ!? ア、アンタねぇ汚いモノ飛ばすんじゃないわよ!!」

「先生? 顔青くなってるずら……」

「せ、先生に見つめられてる……」

 

 

 もしかしたら俺の目が腐っていたのかもしれない。そう思って何度もルビィの頭の上の数字を見直すのだが、いくら見直しても数字が変わることはない。

 いやいやいやいやいや、6回って! Aqoursの中でも純真を具現化したようなこの子が、まさか自慰回数トップだなんて想像できねぇよ。ここへ来てとんでもない爆弾を落としてきやがって、さっきはオチなしでつまらないとか言って悪かったな。お前がナンバー1だよ、ルビィ。

 

 だがルビィの6回という回数は納得できない訳ではない。表向きでは純粋無垢な少女だが、裏ではその手の知識に興味があり夜な夜な自分にインプットしているらしい。その証拠に薄い本のタイトルを聞いただけでどんなシチュエーションの本なのか容易に想像できたり、俺やμ'sからの何気ない変態発言にすぐ顔を赤くしたりする。その様子を鑑みるに、彼女が夜にこそこそやっていることは明白である。まあ表で純潔を気取っている奴ほど裏で何をやってるのか分からないってのは、もはや女の子の一種の特性だから仕方がない。それにしてもまだ高校一年生のルビィがここまで盛っていることに驚いたんだけど……。

 

 何が面白いって、週6ってことは1日だけしっかり休んでいる日があるということ。ここまで来たら毎日やってくれていた方がネタ的にも面白かったのに……。ていうか、週に6回もやって盛ってるのに1日の休日を挟むって我慢できるのかな? ルビィなりの健康を考えたサイクルが週6休日1のペースなんだったら文句は言わないけどさぁ。

 

 でも、俺としてはちょっと変態心を持ってる隠れビッチのような女の子は結構好きだけどね。

 

 

「ふぇ……? 先生? そんな微笑ましい顔をしてどうしたんですか? ま、まさかこの衣装が気にくわなかったり!?」

「いや好きだよ。衣装もお前も」

「えっ……ふぇええええええええええええええええっ!? す、好き!?」

「ちょっ、どうしてこんなところで告白してるのよ!!」

「マ、マルのことはどう思ってますか……?」

「ズラ丸も便乗するな!」

 

 

 最後の最後で衝撃的な事実を突きつけられながらも、μ'sの回数を見て耐性が付いているせいか平静を保つことができた。

 でも忘れてはいけない、Aqoursもまた段々とμ's化(変態化)していることに。思春期だから性に敏感だと言われたらそれまでだが、この回数は俺を想ってヤってる回数なのだ。1人の男を週に何度もオカズにするって、サラッと言ってるけど相当なことだからな……。

 

 

 性事情を暴いたのはいいものの、今後彼女たちを見る目が変わっちまうなこれは。Aqoursのみんなはそれほど多くはヤっていないと思っていたため、これはメガネを使って少しばかり後悔。

 

 やっぱり女の子の性事情は安直に覗くものじゃないと、静かに悟った瞬間だった。

 

 




 感想等でちょくちょく『μ'sの自慰回数を覗き見する回のAqours編を読んでみたいです』とご要望をいただいていたので、今回は重い腰を上げてようやく形にすることが出来ました。
 かなり前からたくさんの方からいただいていたご要望なのですが、この小説でのAqoursのキャラが色濃くなるまでずっと溜め込んでいた次第です。Aqoursのキャラは最近はまたμ'sと絡むことが多く、それによって皆さんの中でそれぞれのキャラも確立されたかなぁと思います。あまりキャラが色濃くない間にこの話を執筆してしまうと、自慰回数が『0』or『1』になりかねないですから(笑)


 そして遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
 今年も零君たち共々よろしくお願いいたします!


次回は千歌&雪穂のメイン回です!


新たに☆10評価をくださった

ムラサメxxさん

ありがとうございます!
まだ評価をくださってない人は、是非☆10評価をお願いします!

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