妹キャラが無理をして姉キャラになろうとするとこうなります()
遂に念願の妹を手に入れた亜里沙は、心から溢れ出る喜びを抑えられないのかさっきから身体をクネクネと動かして嬉しそうにしている。
しかしそれに対してルビィは、亜里沙が持っている性技のハウツー本『押しかけ妹妻~幼女の妹と禁断の2人暮らし~』にビビりまくって未だに警戒心を解こうとしていない。どう見ても歴然とした2人のテンションの落差は、姉妹関係に早くも暗雲を落としていた。
そしてルビィが亜里沙に対して驚いているこの様子は、これまでのμ'sとAqoursメンバーの関係と全く同じだ。特にAqours全員と面識がある穂乃果や、曜と善子と絡みがあることり、2年組と交流した楓は千歌たちから驚かれたμ'sメンバー筆頭であり、千歌たちがμ'sを憧れの存在として見ているからこそどこか難ありの性格をしている穂乃果たちと実際に出会って度肝を抜かされている。そのせいで彼女たちから見たμ'sの評価がどんどん下がっている気もするが、逆に言えばこれまで夢のような存在だったμ'sと色んな意味で親しみやすくなったのでそれはそれでいいのかもしれない。
しかし穂乃果は天真爛漫さが露呈しただけなのでまだいいとしても、ことりや楓と絡んだ子たちはまた絡みたいと思うのかは……多分思わないだろうなぁ。
そんな感じで清楚系をウリにしていた亜里沙の実態を見て気が動転しているルビィは、手元に置かれている妹モノのエロ本の圧力に耐えながらも亜里沙と向き合っていた。嫌なことを素直に嫌とは言わず、とりあえず取り組んでみるそのチャレンジ精神は彼女の強みの1つでもある。まあそれが今回は凶と出てしまった訳だが……。
「それではルビィたん!」
「ちょぉぉぉっと待ってください!! まずその呼び方から改名しましょう!!」
「えぇ~可愛いのに、ルビィたん」
「呼ばれるだけで恥ずかしいんです!」
「そもそもその呼び方は姉妹らしくねぇだろうが。むしろオタクと幼女っていう危ない絵面にしか見えねぇぞ……」
「その本自体がそっち系ですから……」
「うぅ~お二人がそこまで言うのなら仕方ありません。呼び方は――――――」
「ほっ、やっと普通の呼び方に戻るんですね」
「ルビィちゃま!!」
「なんで!?!?」
さっきよりもオタク感が増したというか、その呼び方はただの特殊性癖で片付けることができないくらい性癖が偏っている。ていうか"ちゃま"付けは妹の呼び方というよりも、幼い妹が兄を"お兄ちゃま"と舌足らずで呼ぶ言葉だと思うのだが……。亜里沙のことだからまたどこかで間違った知識を得て、それを正と思い込んでいるに違いない。全く今度は誰なんだよ、こんな純粋な子を穢す奴は??
「だって楓が参考資料として渡してきたこっちの本に書いてありましたから。『幼稚園児の妹の奴隷になった~身体に刻まれる主従の関係~』という本なんですけど……」
「まだそんな本を持ってたんですか!?」
「また犯人はアイツかよ……。それになんだそのタイトルは? どこからどう見ても幼稚園児にSMプレイされる本にしか見えないんだけど……」
「一応読んでみたんですけど、妹がお兄さんの背中にロウソクを垂らしていたんですよね。熱くないのかな?」
「いや熱いだろそれは……」
むしろ疑問を抱くところはそこではなく、どうして自分がその本を渡されて読むはめになっているのかを疑ってほしかった。確かにロウソクを垂らされたら熱いだろうがそれ以前の問題だ。その問題にも気づかず、ただ純粋に妹にSMプレイを強要される兄の心配をしているなんてどれだけ性に対して鈍感なんだよ……。
そしてさっきの"ちゃま"付け呼びは、恐らく本の中の妹が兄に対して主従関係をはっきりさせるためにそう呼ばせていたに違いない。ただでさえ兄妹のSMプレイってだけでも変態なのに、妹を主として認め"ちゃま"付け呼びをする兄とはとんだドMホイホイな本だ。
更にもう1つ、別件で謎に思っていることがあった。
亜里沙が持っている本は楓からの支給品らしいのだが、どうして2冊とも幼女モノなのだろうか……? それに1つは兄をドM調教する本と来たものだから、さっきから俺の身体の震えが止まらない。アイツはヤンデレ適正がピッタリの性格だから、もしかしたらいつかその本をハウツーとして兄である俺を自分好みに調教したがっているのかもしれない。純粋すぎるがゆえに簡単に穢れに染まる亜里沙も怖いけど、そのバックにいる元凶が俺としては一番怖いんだけど……。
「その呼び方も恥ずかしいので、普通に名前呼びでお願いします! それ以外だったらある程度は何でもしますから、呼び方だけはどうか!!」
「う~ん、それじゃあ普通に"ルビィちゃん"で」
「どうして苦肉の策みたいになってるんですか……」
「でも良くやったぞルビィ。あのままだと亜里沙がイケナイ道を歩みそうだったから」
「えっ、楓はこの本で妹としてのノウハウを学んだって言ってましたけど?」
「OK。まずはアイツと縁を切るところからスタートしようか」
姉妹活動云々の前に、楓との関係を絶たないとこれから一生アイツに遊ばれる未来が見える。亜里沙と楓の付き合いはもう4年以上の腐れ縁なのだが、そのまま腐敗して自然と断ち切ってしまいたいほど彼女の立場が危うくなっている。もちろんお互いに親友として大切に想っていることは承知の上だが、むしろ親友だからこそ楓は亜里沙に対してこんなことができるのだろう。変な知識ばかりを覚え、その知識披露会の観客として参加する俺たちの立場も考えてくれ……。
「それで、私は亜里沙さんのことを何と呼べばいいのでしょうか……?」
「無難に"お姉ちゃん"で!」
「そこは普通なんですね……」
「だって年下の女の子から"お姉ちゃん"と呼ばれるが夢だったから♪」
「その夢に貢献できてルビィは満足ですはい……」
「疲れ切ってるなぁオイ……」
まだお互いの呼び名を決めただけなのに、ルビィのテンションはダダ下がりである。さっきからツッコミばかりでただでさえ体力のないルビィに負担が掛かっているのだろう。しかも亜里沙はルビィへの呼び方に色々拘りを持っていたのにも関わらず、自分への呼び方は至って普通の"お姉ちゃん"呼び。そりゃ拍子抜けするわな。
「呼び方も決まったことだし、まずは姉妹のご挨拶からだね!」
「ようやくですか……。でもご挨拶って何をするんですか、亜里沙さん?」
「…………」
「え、えぇ~っと……亜里沙さん?」
「…………」
「お前ら姉妹なんだろ? つまりそういうことだ」
「あっ、お、お姉ちゃん!」
「はいっ! どうしたのルビィちゃん♪」
「めんどくせぇ奴……」
亜里沙はお姉ちゃんと呼ばれた喜びからか、ルビィに満面の笑みを向けた。さっきまでは頬を膨らませ黙ったままそっぽを向いていたのに、お姉ちゃん呼びされた瞬間にこの変わりよう。いくら役作りとはいえここまで姉妹関係を徹底しているんだから、姉になりたいという夢は本気だったらしい。それゆえに姉キャラを演じている亜里沙の扱いが面倒になっている訳だが……。
「姉妹と言えばこれをやると決めていたことがあるので、まずはそれをやりましょう!」
「また嫌な予感がするのはルビィだけですか……?」
「えぇっと、ことりちゃんから貰ったアレはどこにあったかな?」
「ちょっと待て! 今誰から貰ったって言った??」
「ことりさんからですけど?」
「ことりから貰ったモノを素直に受け止められるその精神がすげぇよ……」
亜里沙はことりから貰ったモノをカバンから取り出そうとしているが、正直に言って見るも生々しいモノが出てきそうで直視したくない。何が入っているのかは知らないが、エロ同人2冊に加えて淫魔から受け継いだ何かが入っているあのカバンはもはやドラえもんポケット(R-18版)だ。こんな純粋無垢な顔をしている女の子がそんなモノばかり持ち歩いているなんて、そりゃもう持たせた奴が罪に問われてもおかしくない。もはや亜里沙をμ'sに置いておくこと自体が間違っているような気がしてきたぞ。
「亜里沙、楓やことりを参考にするよりももっと適した奴が周りにいるだろ? ほら、リアルで姉の穂乃果とか絵里とかさ。そっちを参考にした方がリアリティもあっていいと思うんだけど、どうだ?」
「確かに、本で学ぶよりも実際にお姉ちゃんをしている方から学んだ方がいいかもですね」
「だろ? だったらまずは身近にいる絵里を参考にしてみろ」
「お姉ちゃんかぁ~! 私がお姉ちゃんのように振舞うって、なんだか新鮮だなぁ♪」
「助かりました、先生……」
「あぁ、あのままだとお前が過労死しそうだったからな……」
あらゆることに流されやすい亜里沙だが、逆手に取ればこちらの思い通りに仕向けることができるのも事実。悪い方向に流れそうになったら無理矢理矯正してやることである程度は彼女の行き過ぎた行為を抑えることができる。もし亜里沙が融通の効かない天然キャラだった場合、俺は速攻で彼女を見限っていたところだ。そうでないと今のルビィ同様にツッコミにし過ぎて過労死目前まで漕ぎ着けていただろうから……。
そんな感じで少しはまともになった亜里沙に安心していると、彼女はいきなりソファの上に寝っ転がった。さっきまでハイテンションでイキイキしていたのにも関わらず、ソファの上の亜里沙は全身の力を抜いてダラダラとしている。普段の彼女はやはりいいところの娘なので育ちが他の子と違うのか、ここまで無防備な姿を見せつけることはそうない。例え練習の合間の休みだろうが、慰安を兼ねた旅行だろうが彼女は
――――待てよ? そういやさっき俺がリアルの姉を参考にしろって言ったばかりだよな……? 亜里沙は流されやすい性格だから、俺の言葉は何でも有言実行のスタンスを貫いている。そう考えると、もしかしてこの姿って俺の知っている誰かの真似なんじゃないか……?
まあ考える必要なんてない。毎日をダラダラと過ごしている妹持ちはμ'sの中で1人しかいないからな。
「亜里沙さ……じゃなくてお姉ちゃん? どうしていきなりダラけてるの……?」
「どうせ穂乃果の真似だろ? 参考にしろとは言ったが、ダメなところは見習わなくてもいいんだぞ」
「え? これはお姉ちゃんの真似ですけど?」
「は……? お、お姉ちゃんって絵里のことだよな……?」
「そうですけど」
「…………」
「…………」
いやいやいやいやいや! あの絵里がこんな醜態を晒すとは考えにくいんだけど!? 確かにアイツは気が抜けたりうっかりしたりするポンコツさがあるが、それはあくまで彼女の性格なのであって、家でこんな穂乃果のような痴態を見せびらかすとは到底思えない。規律の正しさは海未に軍配が上がるが、絵里も負けないくらい品行は整っている。
だが妹の亜里沙の目からすれば、絵里は見るも無残な穂乃果現象に陥っているらしい。これにはルビィも絶句しており、動画等で見る絵里はμ'sのお姉さんポジなので余計にイメージの崩壊が強いのだろう。もちろん俺だってにわかには信じ難いのだが、世界で一番誰よりも近くでお姉ちゃんを見てきている亜里沙が言うのだから恐らく間違いない。
「驚かれてるみたいですけど、お休みの日に家にいるお姉ちゃんは割とこんな感じですよ。特に最近は仕事の疲れもあって、ソファでこうしてダラダラしていることが多いです」
「聞きたくなかった!! 物凄く聞きたくなかった!!」
「と、いう訳で――――ルビィちゃ~ん! ちょっと肩揉んでくれない?」
「は、はいっ! じゃなくて、う、うん……」
「それ姉妹でやることなのか……いや、やってるから頼んでるのか」
疑似姉妹になってまずやりたいことは妹に肩揉みを頼むって、もう完全に姉としての権力を振りかざしてんじゃねぇか……。姉妹百合をしろとは言わないが、もっと姉妹で仲睦まじい様子を想像していたため思わず呆気に取られてしまった。
ルビィは渋々ながらもソファの後ろの回り込み、上半身を起こした亜里沙の肩に両手を当てる。
そして肩の付け根を軽く刺激するように、優しく肩を揉み始めた。
「こ、これは……!?」
「ふぇっ!? もしかして痛かったですか!?」
「違うの! 気持ち良さすぎて、身体の力が一気に抜けちゃったから」
「良かったぁ~。いつもお姉ちゃんにしてる感覚でやってたから、亜里沙さんには合わないのかなぁと思いまして……」
「…………」
「あっ、お姉ちゃんには合わないのかなぁと思って!」
「うぅん、全然平気だよ! むしろ気持ち良すぎるから一生やってもらいたいくらい!」
「そ、それはありがとう……。でも一生は無理……かな?」
亜里沙の"亜里沙さん"と呼ばれた時のテンションの落差というか、もはや自分の名前が"亜里沙"ではないような無表情っぷりはまるで女優の演技並みだ。それにルビィはダイヤのことをお姉ちゃんと呼んでいるので、これでは"お姉ちゃん"呼びをした時にどちらを呼んでいるのか即座に判別することができなくなってしまう。その問題で一番被害を受けているのがルビィで、亜里沙から伝わってくる嬉々とした熱気と無視を貫く時の冷徹な空気に圧倒されっぱなしだ。
「そうだ。お姉ちゃんらしく、ここはルビィちゃんの宿題を見てあげるよ!」
「宿題ですか?」
「そうそう。夏休みだし、たくさん宿題が出てるでしょ? 中には難しい問題でヤキモキするすることだってあると思うんだよ。でも大丈夫! お姉ちゃんに任せなさい!」
「だってよ。いい機会だし、分からないところを教えてもらったらどうだ?」
「…………えぇっと」
「どうしたの? 遠慮しなくていいんだよ? なんならお姉ちゃんが宿題全部教えてあげるからね♪」
「いやそれはダメだろ……」
亜里沙の勢いに乗じて宿題を終わらせるのも1つの手だが、一応教育実習生ながらも教師をやっていた身からするとそんな反則行為は見過ごせない。だがルビィはそのことで悩んでいるというよりも、別の何かを言い渋っているような気がする。この時点でもう申し訳なさそうな顔をして亜里沙と目を合わせようとしていないので、何か後ろめたいことでもあるのだろうか? まさかシスコンで過保護なダイヤがルビィの宿題を全部見てやったとか? いくら妹を溺愛しているからと言って、そんあ卑怯な手を使う奴には思えないが……。
「おいルビィ。さっきから黙ったままだけど、どうしたんだ?」
「あのぉ……非常に言い辛いんですけど……」
「あっ、分かった! もしかして『こんな簡単そうな問題が分からないなんて知られたら恥ずかしい』とか思ってるんじゃない? そんなの心配しなくても大丈夫だよ」
「ち、違うんです! そのぉ……夏休みの宿題はもう終わっちゃったんです!!」
「へ……?」
「果南さんからの提案で、東京へ来る前に宿題は全部終わらせておくことになったんです。Aqoursみんなで勉強会を開いて、宿題を何1つ残さず終わらせちゃいました」
「なるほど。8月末のスクフェスに向けて練習も忙しくなるし、事前に全部やっつけたって訳ね」
「そういうことです」
「な゛ぁ……!?」
「おい亜里沙大丈夫か? おーい」
勉強を教えられないだけでこの世の終わりみたいな顔をしている亜里沙。それだけ聞くと教師魂の鏡のように見えるが、ぶっちゃけてしまえば大半の人がそれっぽっちのことで絶望するとは何事かと思うだろう。確かに妹に勉強を教えるのは兄や姉として定番作業なのだが、亜里沙はまるでそれが自分が姉であるという確固たる証明かのような勢いで絶望に屈している。もう彼女が天然だから可愛い可愛いで済まされるようなおバカ加減じゃなくなってきたぞ……。
「そうだ……。その宿題で書いたところを全部消しゴムで消せば……」
「な、なに恐ろしいことを考えているんですか!? それこそお姉ちゃんがすることじゃないですよ!!」
「お姉ちゃんとしてそんなことはしちゃいけない。でもお姉ちゃんとして勉強を教えたい。あれ……? お姉ちゃんって何だっけ……?」
「せ、先生! 亜里沙さんが病んでますけどどうしたらいいんですか!? 目から光が消えてますけど!?」
「ほっとけ。ド天然だからって、俺たちが何もかもフォローするのが間違ってるんだよ」
「先生も悟りを開いちゃってる!? どうしたらいいのこれぇ~!!」
いやぁ……ね? 例え亜里沙がどれだけ可愛くて天然だからと言っても、こっちにもフォローできる限度ってものがあるんだ。だから天然ボケであろうが狙ったボケだろうが、何もかもツッコミを入れてもらえるとは思わないことだ。俺だって稀の休日なんだからゆっくり休みたいんだよ。
「お姉ちゃん……お姉ちゃん……お姉ちゃん……お姉ちゃん……お姉ちゃん……」
「亜里沙さんが壊れたレコードのように…………そうだ!」
「ル、ルビィちゃん!?」
ルビィは何を思ったのか、絶望に屈服して体育座りをしていた亜里沙に正面から抱き着いた。これには亜里沙もビックリで、さっきまで精神異常者のごとく病んでいたのに抱き着かれた際には一気に素に戻っていた。
「宿題は全部終わっちゃったけど、ルビィ勉強は苦手だから事前に2学期で学ぶところの予習もしておきたいんだ。だからお姉ちゃん、勉強……教えてくれないかな?」
「ルビィちゃん……。いいの、私で……?」
「それがお姉ちゃん……でしょ?」
「ルビィちゃん!! こんな最高の妹のお姉ちゃんだなんて、私とっても嬉しいよ!!」
「ひゃぁっ!? く、苦しいよお姉ちゃん!」
とは言いながらも、ルビィは亜里沙の喜ぶ様子を見てどこか嬉しそうだった。
亜里沙も数秒前は目から光を失うくらい病んでいたのにも関わらず、今ではそんな絶望を感じさせないいつもの彼女の戻っている。本来なら妹を支える姉という構図が普通で今回はその逆となってしまったが、これもお互いにお互いを支え合う姉妹愛ということで納得しておこう。当初は亜里沙の天然っぷりが暴走してどうなることかと思ってたけど、最後の最後で本当の姉妹らしいことができて良かったじゃん。これで姉妹百合好きの特殊性癖者も歓喜することだろう。
「そうだ! 予習と言えばにこちゃんから参考書を借りてきたんだった。確かカバンの中に……」
「アイツが参考書? そんなのを持ってるなんて考えられないけど、大学の時に使ってたやつか?」
「1人でする時にとてもお世話になったと言ってました。あっ、これですこれです!」
「なになに? 『ツンデレ系アイドルは俺の性奴隷~調教編~』……って、またこんな本かよ!! つうか1人の時にお世話になっていたって、それベッド中での話だろ絶対に!?」
「ひゃっ、ふわぁ……」
「おい、タイトルだけでルビィが気絶しちまったぞ……」
「とにかく実践あるのみです!」
「そもそも姉とか妹とか関係ないだろこの本……」
こうして亜里沙が抱く姉キャラというのは、妹に淫行をする痴女キャラだと定着してしまったのだった……。
もうこれから亜里沙が暴走したとしても、絶対にフォローしてやらねぇからな!!
亜里沙が順調に穢れているみたいで、私は心配しております!
これも全てμ'sのせいで私のせいでは……()
次回は曜&にこ回となります!