ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 タイトルに釣られてこの話を読もうとしている方、この話ではその想像力を存分にお使いください!!

 そして本当にラブライブのキャラが好きな人は読まない方がいいと思いますよ……タイトル通り割とブッ飛んだ内容になっていますので。


私はあなたを想って、夜な夜な一人でヤっちゃうの

 

 

「クソ野郎……アイツまた俺にイタズラしやがったな……」

 

 

 もう何度目か分からない、史上最悪の姉にまたしてもイタズラをされてしまった。朝起きたら俺にメガネが装着されている。以前にも同じようなことがあり、その時はまさかの爆発オチで近所の人から不審がられる事態にまで陥ってしまった。

 

 

「例のごとく外せないわけね……」

 

 

 どれだけメガネを動かしても絶対に外れない謎の構造にため息を付きながらも、毎度毎度のことなのである意味で慣れてしまっている。こんな日常に慣れてしまうとは相当毒されているな、俺。こうして冷静に物事を対処できるようになったのも、すべては神崎秋葉とかいう害悪人間から散々オモチャにされたお陰だろう。今まさにアイツの不敵な笑みが頭に思い浮かぶ。ああ憎たらしいっ!!

 

 

「このメガネ、無駄にカッコいいのがムカつくな。ダサイよりかは全然マシだけどさ……」

 

 

 俺に掛けさせるメガネということでアイツもある程度勉強しているのか、鏡で自分の顔を見てみると意外と似合っている。周りから見ればごく普通の一般的なメガネにしか見えないが、俺にとっては核兵器のような恐怖の代物だ。またいつ爆発するか分からんぞ……

 

 

 するとここで突然、ピピピッと謎の音が聞こえてきた。

 

 

「ん?メガネから音が……またレンズに文字を映し出す機能を付けてんのか」

 

 

 アイツのことだ、この音も俺にしか聞こえないように調整されているのだろう。どうしてそこまでの技術があるのにも関わらず、毎回俺で遊ぶんだよ……天才っていうのはよく分からん。

 

 なんて考えている間にレンズに文字が表示された。

 

 

『やっほー☆やっと起きたね♪お姉ちゃんだよ~♪』

 

 

 ウゼェ……文字だけで秋葉のウザさがヒシヒシと俺に伝わってくる。

 それよりこのメガネ、起きている人間と寝ている人間を識別できるのか……そこは素直にスゴイな。

 

 

『このメガネは零君が好きな女の子が、先週何回自分磨きをしたのか分かるようになるんだよ♪』

 

 

 じ、自分磨き!?!?恐らくコイツが言いたいのは『自分磨き(意味深)』ということだろう。つまり何が言いたのかと言えば……夜ベッドの上で一人でアレをすることだ。

 

 

『これで穂乃果ちゃんたちが零君のことを想って、夜ベッドの上で一人エッ○をしていたのか丸分かりだね♪やったねこのモテ野郎!!』

 

 

 アウトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 伏字になってなかったらこの話はこれで終わってしまっていたからある意味ではセーフかもしれないが、やっぱりアウトだコレ!!あの穂乃果たちが一人で!?そんな馬鹿な!!しかも俺なんかでそんなことを……ちょっと見てみたいかもしれないと思ったのは内緒にしてくれ。

 

 

『ちなみに全員分確認するまで外れないようになってるからヨロシク☆それに学院に行かないとか、邪道な選択肢を取るとすぐに爆発するからね♪』

 

 

 また面倒なことに巻き込まれてしまったが、さっきも言った通り気になってはいる。あの穂乃果たちが、あのキラキラした笑顔の穂乃果たちが、どれだけ俺を妄想で使ってくれているのか割と興味が出てきた。

 これが変態ゆえの考えなのか?いや!!男だったら当然の考えだ!!まぁ男は全員変態だから、俺のこの考えも普通だろう。

 

 

「とりあえず学校に行くか……不本意だけど」

 

 

 この秋葉の手のひらの上で踊らされている感じが非常に腹が立つ!!でも今回だけは許してやろう!!俺も興味があるからな。怖いのは爆発オチになることぐらいだろう。

 

 

 本日日直の俺は楓を置いて家を出た。どちらかといえば、このメガネで楓の自分磨きの回数を見たくないというのが本音なのだが……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 自分磨き、秋葉の言葉で言えば一人エッ○、俗に言うオ○ニーなのだが、そんな汚らわしくも至高な行為をμ'sのメンバーの中でやっている奴なんているのか!?気になるところであるが、とてつもなく犯罪臭がしてならない。特に花陽や亜里沙など純粋無垢な子に至っては、その回数を見るのも恐れ多い。

 

 そのため誰の回数も確認できずに昼飯の時間になってしまった。また周りからは俺がメガネをしているのが珍しいのか、よく話し掛けられる。その時は『イメチェンだよ』と言ってテンプレ化しておいた。

 

 

「零君お昼ご飯食べようよ!!今日は穂乃果がお弁当作ってきたから!!」

「そ、そうだな……」

 

 

 そろそろ確認したほうがいいのか?いつかはこのメガネのボタンを押して、穂乃果たちの自分磨きの回数を確認しなければならない。俺はまた犯罪者への道を一歩踏み出してしまうのか……

 

 

「どうしたの?もしかしてお腹空いてないの?」

「空いてるよ!!いつもお腹ペコペコ魔人のお前と一緒にすんな!!」

「そんなことないもん!!それを言うなら花陽ちゃんの方が食べてるよ!!」

 

 

 それはそれでどうかと思うぞ……ていうか本人がいないところで何言ってやがる!?

 そんなことは置いておいて、もう確認しよう!!決心した!!いざ確認するとなると罪悪感が半端ではないが、俺もいつまでもこんな爆発しそうなメガネを着けていたくはない。自分の身体にダイナマイトを装着しているようなものだからな。

 

 

 よし、押そう……。

 

 

 これで遂に穂乃果が先週行った自分磨き、言い換えれば一人エッ○、俗に言うオ○ニーの回数が暴露されるぞ!!

 

 

『高坂穂乃果:2回』

 

 

 に、2回もやっているのか……妙に現実的な回数で思っていたよりも衝撃は少なかったが、彼女たちのプライベートを覗いているようで興奮はしてくる。それよりもこれ反応に困るんですけど!!

 

 2回ってことは3、4日に1回か、まぁ妥当なところだな。女子高校生が週に平均何回自分磨きをするのか、なんてものは知らないから何とも言えないが……

 

 

「早く食べてしまいましょうか。生徒会の仕事も溜まっていますし」

「そう言えばそうだったな。でも俺は生徒会役員じゃねぇぞ」

「えぇ~!!ことりたちと一心同体で頑張るって言ってくれたのに~!!」

「あれぇ~記憶の改ざんが行われているような気がするぞ……」

 

 

 海未とことりも俺の席にやって来た。

 もうやっちまったのなら仕方がない!!コイツらの回数も白日のもとに晒してやる!!もうここまで来たら帰ることはできないからな!!

 

 

『園田海未:1回』

 

 

 い、1回!?正直言って海未のことだから、自分磨きなんて無縁なものだと思っていた。でも俺のことを想って自分磨きに浸っている海未を想像すると……ヤバイヤバイ鼻血ものだぞこれは!!

 

 さぁ次は……

 

 

『南ことり:7回』

 

 

「ブッーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「な、なに!?汚いよ零君!!」

「どうしたのですか!?急に吹き出して!?」

「とりあえずお口拭こう?」

 

 

 ことりは"自分"のハンカチで俺の口を拭ってくれた。そのハンカチは頬っぺを突っつき合った時と同じものだ。そしてそっとポケットに入れやがった。まさか、それを夜な夜な使うんじゃねぇだろうな!!

 7回ってお前……1日1回やってるのか。嬉しいけど複雑な気分だわ!!あのことりが……大天使のイメージが……いや、このメガネが不良品である可能性に賭けよう。大天使がそんな俗に塗れたことをするわけ…………あるかも。今のことりならば……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「いやぁ~、これは意外にもショッキングだな……」

 

 

 昼飯を食べ終え、生徒会仕事から逃げてきた俺は中庭まで来ていた。とりあえず緑に囲まれて、俺の俗に塗れた心を浄化してもらおう。これだけショッキングな出来事が続くと、全員分確認をするまで心が持たないような気がしてきた。

 

 

「あっ、零くんだにゃ!!今からお昼ご飯?」

「凛!?花陽も真姫も……お前らこそ今から?」

「さっきまで体育の授業だったから、片付けや着替える時間で遅くなっちゃたんだ」

「4時間目に体育はやめて欲しいわよね」

「そうか、そりゃあご苦労さん。流石に俺はもう食べちまったよ」

 

 

 もちろん俺の彼女であるこの3人も確認の対象に入っているだろうな。凛と真姫の回数ならまだ抵抗なく見ることはできそうだが、花陽の回数は正直言って見たくない。俺の天使たちが次々と秋葉によって汚されていくのは勘弁だからな。

 

 

「れ、零君どうしたの!?私の顔に何か付いてる!?」

「い、いや別に!!ただ可愛いなぁって思ってさ」

「ふぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」

 

「今日はいつにも増して『え』の数が多いにゃ」

「あなたいつも数えてるの……?」

 

 

 今にも沸騰しそうな花陽は置いておいて、先にこの2人から見てみよう。もうさっきの穂乃果たちである程度の耐性は付いたから、多分取り乱すことはないと信じたい。

 

 

『星空凛:1回』

 

 

 なんか……すごく安心した!!あの中身が乙女チックな凛が自分磨きをやっていることにも驚きだが、それ以前にことりの衝撃が大きかったため凛の数字が健全な数字に見える。

 でもあの凛がねぇ……やっぱり彼女も女の子だったってわけだ!!凛の想像に俺を使ってもらえて少し誇りに思える。

 

 そして次は……

 

 

『西木野真姫:3回』

 

 

 おぉう……結構ヤってるのねお嬢様。意外とこういうことに無縁そうに見える奴ほど案外性欲が強いもんだ。割とキスも積極的だしな。やっぱり普段μ'sの練習だけでなく作曲も忙しいから、こういうこと手を出しちゃうものなのかもねぇ……

 もちろん驚きの数字ではあるが、やっぱりことりがな……真姫も相当だけど。

 

 

 そして次は花陽だ。これも俺が背負っている爆弾を取り除くためなんだ、許してくれ!!

 

 

『小泉花陽:0回』

 

 

 俺は思わず二度見した。え!?なんて書いてある!?ぜ、0回……?

 

 き、来たぞ!!天は俺を見放さなかった!!やっぱり花陽はどこまで行っても純潔の天使様だったんだ!!心でガッツポーズをするとはまさにこのことを言うのだろう。これほど嬉しさが込み上げたのはμ'sのラブライブ優勝の時以来かもしれない。ラブライブと天秤に掛けるのはどうかと思ったが、それほど花陽が純潔でいてくれて舞い上がってしまうのだ。

 

 

「じゃあ諸君!!俺はもう行くから!!アデュー!!」

 

 

 いや~!!清々しく気持ちいい!!やっぱり心配することなんてなかったじゃん!!このまま雪穂たちや絵里たちも確認し終えて、こんな忌々しいメガネとはオサラバしようじゃないか!!

 

 でもこうしてみると、ことりが段々と堕天使化してなくもないような……

 

 

「あっ、零君行っちゃったね」

「なんかテンションが変に高くて気持ち悪いにゃ……」

「まぁ、零がおかしいのはいつものことでしょ」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 こんなに気分が高揚したのは初めてかもしれない。気づけば俺は再び校舎の中に戻り、特別教室棟付近をウロウロとしていた。ここに来た理由は特にないが、身体が軽く今にもフワフワ飛んで行きそうなぐらいだ。人生の楽しさという悟りを開いてもいいかもしれない。

 

 

「お兄ちゃ~~ん♪」

「来やがったな害悪……」

 

 

 この一言で俺の高揚した気分が一気に地の底に落ちる。今一番会いたくない最悪の人物に会ってしまった。

 楓が入学してからというもの、家でも学院でもコイツの恐怖に晒されるので毎日気が重い。せめて学院内だけでもブラコンの発動を無効にできればいいのだが。俺にはこの嵐を止めるほど、体力は有り余っちゃいない。

 

 

「零くん?どうしてこんなところに?」

「亜里沙と雪穂もいたのか。俺は暇だから適当にふら~っとね。お前らは?」

「折角だから、この学院でまだ行ってないところを探検しようって楓と亜里沙が……」

「相変わらず2人に振り回されてるんだな……」

 

 

 家では穂乃果にこき使われ、学院では楓と亜里沙に振り回され、練習では俺にセクハラされ……ちょっとは雪穂を労わってやれよ!!穂乃果!!楓!!亜里沙!!

 

 

「なぁ~んだ、私の匂いを嗅いでここまで来たんじゃないのかぁ」

「そこまで俺の嗅覚は犬化していない」

 

 

 さっきからこのメガネのレンズ……という名の画面に小さく『6』という文字が映し出されている。真姫たちに会うまでは『9』だったから、この数字は確認しなければいけない人の残り人数なのだろう。そもそも亜里沙や雪穂は俺のこと好きなのか?特に亜里沙は花陽と同じ理由であまり回数を見たくない。あの亜里沙が自分磨きをしているなんて……ゴクリ。

 

 しょうがない、じゃあ雪穂から……

 

 

『高坂雪穂:0回』

 

 

 だよねぇ~~~!!雪穂って俺のこと目の敵にしてるもんね!!なんか自分で言うとすごく惨めな気持ちになるけど、流石に雪穂が俺のことを想って夜な夜な自分磨きをすることはなかったか。当然といえば当然かもしれないが、少し寂しかったりもする。

 

 次は……亜里沙にするか。

 

 

『絢瀬亜里沙:0回』

 

 

 ふぅ~~~~~~~~~~~~~~!!よかったぁああああああああああああああ!!

 純粋無垢、清純、天使、どれを取っても当てはまる亜里沙がマトモで本当によかった!!これ以上に安心できることがこの世にあるだろうか?いや、ない。このいつもキラキラしている彼女の目は、絶対に嘘をつかないんだ!!これからも地球上のすべての生物の、汚れた心を浄化する天使であり続けてくれ!!

 

 さぁ……楓もやっておくか……怖いな。

 

 

『神崎楓:8回』

 

 

「解散!!!!」

「えぇ!?お兄ちゃん急にどうしたの!?」

「もう解散だ解散!!俺はもう教室に帰る!!」

「折角だから零くんに案内してもらおうと思ってたのですが……」

「悪い亜里沙、いくら亜里沙でも今日だけは勘弁してくれ。俺の心の整理がつくまではな……」

「は、はぁ……」

「ま~た変なこと考えているんじゃないですか?」

「お前も失礼な奴になったな、雪穂」

 

 

 週8って……どこか1日に2回ヤってるってことじゃねぇか!!しかも兄貴を想い浮かべてだろ……?この複雑な気持ちはどうすりゃいいんだよ!!これからコイツをどんな目で見ればいいのか分からないくなってきたぞ……これはガチで近親相姦ルート!?いやいや、絶対に避けてやる!!

 

 

 そして俺は逃げるように雪穂たちから離れ、教室に戻った。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「おっ?絵里たちもう来てたのか」

 

 

 なんだかんだあって放課後、いつもの如く部室に入るとそこには既に絵里たち大学生組が待機していた。そういや今日は講義が終わるのが早いんだっけ?大学は高校までとは違って講義が終わる時間が毎日バラバラだから、ある意味で時間を作りやすいと言える。

 

 

「穂乃果ちゃんたちはどうしたん?」

「生徒会に顔出してから来るってよ。他の奴らは掃除当番だと思うぞ」

「ふ~ん、それよりアンタそのメガネ、珍しいわね」

「まぁ、たまにはイメチェンしようと思ってな」

 

 

 嘘です。最悪の姉に無理矢理装着させられました。しかも時限爆弾付きの高級メガネです。いつ爆発するか分からない恐怖に怯えています。

 

 

「アンタがメガネ掛けてると、普通にインテリっぽく見えるわね」

「いつもの俺はインテリっぽくないのかよ……」

「そりゃそうでしょ、変質者だし」

「そうね」

「そうやね」

「ひでぇなお前ら!!」

 

 

 超絶イケメン、歩くだけで女の子からモテモテの俺を変質者扱いするとは、彼女としてまだまだだ。普通の俺だと女の子がキャーキャー寄ってきて、学院が大パニックになるからな。仕方なくメガネを掛けて自主規制しているんだよ。

 

 もうここまで来たらこの3人の回数も見るしかない。もう何が来ても驚かねぇぞ。

 

 

『絢瀬絵里:4回』

 

 

 ハラショォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 い、意外とヤってんのね……ロシアのクォーター美人は純日本人とは感覚が違うのかもしれない。でも海未や真姫、絵里のようなド真面目な人が、夜な夜な俺のことを想って自分磨きをしていると思うとこれ以上そそられるものはない。

 

 次は希かな?

 

 

『東條希:2回』

 

 

 聖母である希様もヤってらっしゃいますか……まぁ一人暮らしだからタイミングなんて腐る程あるとは思うが、希が自慢の豊満な胸を使いながら俺を想像していると考えると……ダメだダメだ!!さっきからμ'sのアダルトボディ2人に翻弄されまくっている!!このメガネで一番被害受けているのって、実はコイツらじゃなくて俺じゃない!?

 

 最後だ……頼むぞにこ、俺を安心させてくれ……

 

 

『矢澤にこ:6回』

 

 

 この矢澤ぁあああああああああああああああああああああ!!

 お前の家はアパートで、しかも妹2人に弟1人いるだろうがぁあああ!!何週6でやってんだぁあああああ!!しかも1日休んでいるのが無駄にリアルすぎて反応に困るわ!!

 

 

 あっ、レンズに文字が表示された。

 

 

『どうだった?自分の彼女たちの痴態は?まぁ一番頭を抱えているのは零君だと思うけど♪』

 

 

 ば、バレてる……アイツにすべてを見透かされてる……でも今日起きたことがショッキングすぎて怒る気になれない。

 

 

『くそぉ~羨ましいぞこのこのぉ~~☆9股+3股野郎♪というわけで、リア充は爆発ね♪』

 

 

「ちょっ!!ここで爆発はマズイって!!」

「はぁ?爆発?」

「い、いや何でもない……」

 

 

 ここでメガネが爆発すればにこたちを巻き込む危険性がある。それだけはなんとしても避けないと。どちらかといえば巻き込んでしまうという恐怖より、このメガネの仕組みがバレてしまうことが一番怖い!!

 

 それとさっきの『+3股』ってやつを後から秋葉に追求してやろう。俺はまだ一年生組とは付き合ってないぞ。しかも一人は妹だし。

 

 

「にこ、希、絵里……5分後に俺が戻って来なかったら、俺の骨を拾ってくれ」

「へ?ど、どういうことよ!?」

「お前らの純潔を汚した罰を受けに行くのさ……」

「でもえらく冷静やね?」

「男ってのはな、賢者モードっていうのがあるんだよ。あっ、もう時間がない!!じゃあさっきの約束忘れんなよ!!」

 

 

 

 

 その後、音ノ木坂学院の体育倉庫で謎の悲鳴が聞こえたと、しばらく噂が絶えなかったという……

 




 いやぁ~……なんかすみませんでした(笑)
 特にラブライブのキャラクターが好きな方には非常に申し訳ないことをしたなぁ~っと思ったり思わなかったり。今までで一番妄想が膨らんだのは確かですけどね!


 以下は完全に余談です。


 実は『日常』の頃からボツになった話がいくつかありまして、いくつかは超短編小説として活動報告にも投稿しているのですが、短編には収まらないボツ話もいくつはプロットだけはあるんですよね。今回はその話をいくつかご紹介。


タイトル:ラブライブ!RPG
あらすじ:零とμ'sメンバーが秋葉に騙されゲームの世界へ!!
ボツ理由:話が長いのと、変態要素が皆無、またドラクエ3を知らない人が楽しめない

タイトル:半額弁当争奪戦!リターンズ!
あらすじ:『日常』の半額弁当争奪戦の続き、主役は真姫
ボツ理由:戦闘描写がメンドくさい

タイトル:グレた花陽
あらすじ:零に煽られてヤンキーに道を歩む花陽
ボツ理由:同じ感じのssがある

興味がある、惹かれるタイトルはあるでしょうか?


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