ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 ほのぼの回を目指しました(前回以来n回目)
 サブタイに"ご奉仕"とあるように、今回は希+メイド回となっています。そして希といえば、注目されるべきところはやっぱり……


スピリチュアルなご奉仕

「なに?お金がないだと?」

「うん。今月ちょっと厳しくて……」

 

 

 いつも通りの放課後、μ'sの練習が終わった帰宅途中、突然希に相談を持ち掛けられた。それもお金がないという、かなりリアルな相談を。

 

 

「お前神社でアルバイトしてるじゃん。そんなにバイト代安いのか?」

「そこまで高いとは言えへんけど、安くもないかな」

「だったらどうして困ることがあるんだよ」

「一応今までは親からの仕送りとバイト代で学費や住宅費を工面してたんやけど、今月はそれだけでは結構ギリギリなんよ。それが今まで何回かあったせいで、もうこれ以上親に仕送りを増やしてとは言いにくいし……」

 

 

 希は1人暮らしだから、俺の知らない金銭面の苦労も多々あるのだろう。特に大学生なんてお金を湯水のように使うらしいし、生活費との兼ね合いで、1人暮らしの大学生に苦学生が多いと聞く。希もめでたくその一員の仲間入りって訳だ。

 

 

「大体の事情は分かったけど、どうして俺に相談するんだ?」

「なにかいいアルバイトでも知らないかなぁと思って」

「サボり癖のある俺が、アルバイトのことを知ってるとでも思ったか」

「でも秋葉さんも詩織さんも、世界に羽ばたく科学者と女優さんやん?だから2人の家族の零君やったら、いいアルバイト先紹介してくれるかもって、若干の欲望はあったんよ」

「結局コネかよ……しかし残念だったな、そんな出来すぎた話は一切ないから」

「え~、零君使えへんなぁ」

「お前が頭を下げる立場なんだよな、これって……」

 

 

 バイトを紹介する以前に、秋葉や母さんから紹介されたバイトなんて俺たちにはハードル高そうだけどな。特に秋葉の紹介するバイトなんて、いくら時給がよくても働きたいとは思わないね。アイツのことだし何をされるか分かったもんじゃないから。

 

 

 でもバイトか……新しく増やすと言っても、今まで通りμ'sの練習も神社のバイトもあるし、自分に合わないバイトをしたら余計に苦痛になるだけだよな。希に合ってそうで、それでいて働きやすいバイトと言えば――――あっ、1つだけあったぞ!

 

 

「お前に合いそうなバイト、1つだけ心当たりがある」

「えっ、さっきは知らないって言ってたのに」

「よく考えたら身近にあったんだよ。アットホームな職場であり、残業はなく経験も不問。どうだ?」

「それ、ブラック企業の売り文句やんか……」

「俺が紹介するんだ、間違いはない」

「本当に……?信用してええの?」

「おう。なんなら1日だけ体験させてやるから、明日俺の家に来い!」

「零君の家に?いいけど、職場に行くんと違うの?」

「まあ、来れば分かるさ」

 

 

 掛かった……とは口が裂けても言えない。

 でも思わぬところでいい人材を引き入れることができた。これで俺の欲望の1つが満たされることになる。明日は退屈することはなさそうだなこりゃ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「それで……」

「なんだ?」

「どうしてウチがメイド服を着せられているん!?」

 

 

 翌日、俺の部屋にメイド服を着た希が姿を現した。

 

 まず彼女に一番目が行くのはやはり胸元だろう。普通のメイド服を改造して作ったこの服、特に胸元はかなりはだけていて、彼女の白い肌が惜しげもなく晒されている。対してスカートは足首が隠れるくらいのロングなのだが、あまりキャピキャピしていない方が巫女さんイメージの彼女には似合う。そして頭には白のカチューシャと、俺好みのメイドさんがここに誕生したのだ。

 

 

「いい姿だな。今日1日退屈させるなよ、俺の専属メイドさん?」

「まさかバイトって、零君のお世話することなん!?」

「その姿で今更何を言っている。昨日わざわざ教えてあげたじゃねぇか。アットホームな職場だって」

「職場は安心できたけど……」

「ん?」

 

 

 俺の部屋に入ってきてから、希の様子が少し変だ。頬だけでなく顔全体を紅潮させながら俯いて、腕や脚をモジモジとさせ落ち着かない。つうかメイド姿でそんなことをされると、俺の欲求も落ち着きがなくなるんだがそれは……。

 

 

「どうした?緊張してるのか、今更俺と2人きりになることが」

「そこじゃなくて、零君の前でメイド服っていうのがね……」

「いつも巫女服着てるお前がここで恥じらうのか。あんなクソ萌える服を着こなしている奴が」

「あれはもう1年以上着てるから慣れたというか、あれがウチの制服みたいなところがあるから……。それに巫女服は和服でメイド服は洋服やん?やっぱり洋服は慣れないかなぁ……」

「そんなことねぇよ。思った以上に着こなしてくれて、俺も満足してるから」

「そう?……あ、ありがとね」

 

 

 むしろ駄々もこねず俺のいいなりとなってメイド服を着てくれたことに、俺の方から感謝したいくらいだ。それも普通のメイド服じゃない、胸元が大きく曝け出されているエロメイド服だってのに。本心では案外ノリ気だったりするのかも……。

 

 

「それじゃあ早速仕事!まずはこの家の掃除だ。今日は楓が学校の語学研修でいないから、その分テキパキとやってくれよ」

「えぇ、この家全部をウチ1人で!?零君も手伝ってくれたらええやん!」

「オイ、メイドの分際でその口の聞き方はなんだ。ご主人様だろ、ご主人様」

「うっ、そこまで徹底せんといかんの……?」

「何事も形から入るのが一番なんだ。このバイトが終わってからも、一生俺の奉仕をしたくなる従順メイドに教育してやるから安心しろ。俺が命令したら、すぐにカラダを差し出してしまうくらいにはな」

「それが目的やったんやね……お断りします」

 

 

 メイド精神が足りてない奴だな。ことりだったら『ことりのカラダはご主人様のおもちゃですから、いつでも好きな時にお使いください♪』って言うくらいのメイド精神を見せてくれるのだが、流石にコイツに期待しすぎか。

 

 

「まあいいや。それじゃあ早く、テキパキ働く!まずはリビングからだ」

「リビングって、さっき見た時かなり綺麗やったけど……」

「言葉遣い」

「……さっき見た時かなり綺麗でしたけど」

「楓が常に掃除してるからな。そしてアイツが帰ってきた時に家が汚いと、確実に俺がどやされる」

「なるほど、だからウチをメイドとして雇ったんですね」

「そういうことだ」

 

 

 基本的にズボラな俺とは違い、楓は非常に綺麗好きだ。今年の春に2人暮らしをするからとアイツが勝手に家に上がり込んだ時には、それはそれはこっぴどく怒られた。去年まではあまり掃除なんてしてなかったからなぁ。それで1日掛りで家の大掃除をしたっけ。なんかその瞬間から感じていたよ、これから家ではアイツの尻に敷かれる生活を送るのだと……。

 

 

「隅々まで綺麗に掃除してくれよ。俺の命が掛かってるから」

「楓ちゃんの権力強すぎません……?」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 そんなこんなで希にリビングの掃除を任せているのだが、彼女の手際の良さは目を見張るものがある。彼女はここ数年ずっと一人暮らしだから、自ずと掃除も効率が良くなるのか。彼女の部屋を訪れるたびに、潔癖症かよってくらい部屋が綺麗でモノも整頓されていて毎回びっくりするんだよ。

 

 

 しかしそんな手際の良さはさて置き、俺はさっきからずっと気になっていることがある。

 

 それは――――――

 

 

「ご主人様」

「な、なんだ?」

「さっきからどうして私のことをジロジロと見つめてくるのでしょうか……?」

「気のせいだ」

「それに宿題なら、リビングでやらずともご自分のお部屋でやればよろしいのでは?」

「お前がちゃんと掃除をしているか見張るためだ。俺が見てないところでサボってたら、しっかりと躾ないといけないからな」

「ズボラなご主人様とは違いますのでご安心を」

 

 

 コイツ……メイドのくせにどうしてこんな生意気なんだ、あぁ?その無駄にデカイおっぱいを弄りまくって、快楽でカラダをガクガク震わせてやろうかこの腹黒メイド。

 

 そうおっぱい。希の着ているメイド服が胸元を大きく露出させているせいで、彼女が掃除のためにせっせと動くたびにその大きなおっぱいがやたら揺れるんだよ。男だったら目が行ってしまうのは自然の摂理だろ?まあそのせいでさっき希に不審がられたのだが、そんなのいちいち気にしていたらセクハラなんてできねぇよ!!

 

 

 ……取り乱した。でも希が両手で掃除機を動かすたびに、その両腕に挟まれた2つのおっぱいが縦に潰れたり、棚の下を掃除する時に身体を縮こませた時なんて、思いっきりおっぱいの谷間が見えるんだぞ、エロい目線を向けない男の方がどうかしてる。どんな状況であっても、男ってのは性欲を忘れられない人種なんだよ。

 

 

「ご主人様、宿題の手が止まっていますがどうなされました?」

「……お前さ、俺に敬意を払う気ある?」

「初めにご提示されたのが、ご主人様と呼ぶこと、そして敬語を使うことの2つで、敬意を払えとは契約には入っていなかったので」

「さいで……まあいいや、さっきから宿題漬けで肩が凝ったんだ、ちょっと揉んでくれないか?」

「でもリビングの掃除がまだ……」

「メイドは何事もご主人様優先だ。ほら早く」

 

 

 希は何故かため息をつくと、手を洗ってソファに座っている俺の後ろへと回り込んだ。

 面倒だと思ってはいるが一応やってはくれるらしい。だけどどうして俺が許容される側になってんだ……。でも分かるだろ?メイドを従えたらあれこれと命令したい気分。

 

 

「それでは失礼します」

 

 

 またしてもそんな欲望を妄想していると、俺の両肩に希の手が掛かった。

 首が彼女のふわりとした柔らかい手に包まれて、それだけで気持ちよくなってしまいそうだ。そして親指を優しく押し込むようにマッサージをし始めたのだが――――

 

 

 なにこれ!?みるみる肩こりが解れる!!えっ!!マッサージ上手すぎるんだけど!!このまま肩がクッションのように柔らかくなってしまいそうなくらいだ。しかも肩だけでなく、全身から疲れが抜け落ちるこの感覚。もうこのマッサージだけで希に懐柔されてしまいそうだ。

 

 

「お前、どこでこんなテクニック身に付けたんだ?お金取れるレベルだぞ」

「いつかご主人様に振舞うために、密かに練習していたんですよ♪」

「マジか、俺のために……あっ、そこそこ」

「気持ちよさそうですね、ご主人様♪」

 

 

 コイツらに性的な興奮で気持ちよくされることは多々あったものの、こうして精神的にリラックスしながら気持ちよくなるのはあまりなかったかもしれない。しかも彼女のマッサージからは優しい母性を感じて心が落ち着く。肩を揉まれているだけなのに、まるで全身で抱きしめられているかのような、そんな暖かさも伝わってくる。

 

 

「それじゃあ別の意味でも、ご主人様を気持ちよくさせてあげます♪」

「へ……?」

 

 

 その瞬間、俺の首元がふくよかな2つの双丘に挟まれた。

 これはもしかしなくても……希のおっぱい!?しかも生!!コイツ、いつの間に上を脱いでたんだ!?

 

 

「フフッ、あっという間に息遣いが荒くなりましたね、ご主人様♪」

「どういうつもりだ……?いきなりこんな……」

「私はただ、ご主人様にとっておきの快楽を堪能してもらいたいだけですから。ご主人様のためならいつでもどこでもカラダを差し出す、それがメイドなんですよね、ご主人様?」

 

 

 希は一旦俺から離れ、座っている俺の後ろから首に優しく腕を回してきた。今度は背中に彼女のおっぱいが押し付けられる。この肉厚に弾力、俺の背中でおっぱいの形が自在に変わる感触が伝わってくる。それにおっぱいは軽く当たっているだけなのに全身が火照ってきた。ただ単に俺の欲求が高まっているだけなのかもしれないけど……。

 

 くそぉ、おっぱいが俺の背中で潰れている場面を横から見てみたい!正面を向いているせいでそれが叶わないから!!

 

 

「こうしてご主人様と触れ合うのって、久しぶりのような気がします」

「そうだな。お前のおっぱいの感触を久々に味わったよ。やっぱりμ'sの中で一番大きいだけのことはある。おっぱいで全身が包み込まれそうな感じだよ」

「フフッ、相変わらずご主人様はご主人様ですね。口を開けば卑猥な言葉ばっかり」

「仕方ねぇだろおっぱい好きなんだから。ていうか、おっぱいに惹かれるのは男の摂理だ」

「そういうところがご主人様らしいんですよ♪」

 

 

 女性の神秘に魅力を感じるのがそんなに不思議なことか?むしろその欲望を押さえ込んでいる方が身体に毒だぞ。欲望は暴走させるものだからな。それにこんな大いなる神秘をぶら下げた女の子がいるんだから、それを堪能することのどこが悪い。希を恋人にしている俺の特権だろ?

 

 

「私もご主人様とこうして触れ合っていると、心が落ち着くんです。穂乃果ちゃんたちがご主人様に甘えたいという気持ちがよく分かります」

「お前ももっと甘えてきてもいいんだぞ?もう恋人同士なんだ、気兼ねする必要がどこにある」

「う~ん、やっぱり人前では少し恥ずかしいというか、こうして2人でまったりとしている時の方が私も気が楽なんですよ」

「お前って意外と羞恥心とか感じる人間だったんだな。普段からワシワシとか言って女の子のおっぱいを揉んでるから、そんなこと気にしないのかと思った」

「同性と異性では違いますから。こんなことをするのも、ご主人様と2人きりになれる時だけです」

 

 

 大学生の3人と一緒にいる時間が明らかに少なくなっているのは事実。だからにこが俺への会いたさで禁断症状を引き起こしたと、以前に聞いたことがある。だが俺に会いたいというのはにこだけじゃなく、希や絵里もそう思っているのかもしれない。特に転勤族であちこちを転々としていた希にとっては、大好きな人と2人きりでまったりといられる時間が何よりも大切なのだろう。

 

 

「ご主人様の周りには魅力的な恋人たちがたくさんいて、中々2人きりの時間を取れませんから」

「魅力的か、それはお前もだぞ。ま、いずれ9人、いや12人をまとめて同時に愛してやるからそう思っておけ。誰の足腰も立たなくなるまで、夜通しずっとな」

「12人まとめてって、まさかそれが目的でハーレムを作ったんじゃあ……」

「違うな。ハーレムを作ったんじゃない、ハーレムが出来上がっていたんだ。お前たちの想いを、1つ1つ俺の心で受け取った結果だ」

 

 

 何も別に初めから、自分の周りにたくさんの女の子を(はべ)らせようと思っていた訳ではない。確かにハーレムは大好きだが、これは希たちの想いを真剣に受け止めて、自分なりの答えを出した結果こうなっただけだ。それに俺もみんなに伝えることは伝えた。そして気付いたらいつの間にかハーレム状態だったという訳だ。

 

 

 ――――と、こうして希に生おっぱいを押し当てられながら言うと妙な説得力があるな。

 

 

「だから、俺がみんなを同時に愛するのは当然なんだ」

「でも、私たちのカラダにもちょっとは期待していますよね?」

「ちょっとどころじゃなく過度に過度を重ねた期待をしているぞ。お前らは俺の恋人なんだ。お前らのカラダをどうするのかなんて、俺の自由だろ?穂乃果やことりなんて、もう俺への忠誠心に満ち溢れているしな」

「そうやってμ'sのみんなをご主人様の色に染め上げていくんですね。まあ、私も既に期待しちゃってますけど♪」

「もうとっくに俺の色に染め上げられているよ、お前は」

 

 

 μ'sの連中がいくらライブやファンミで客に笑顔を振りまこうが、それはコイツらの側面の1つでしかない。μ'sの真の顔を知っているのは俺だけ。特に性の快感に悶えるコイツらの表情は俺だけのものだ。それを見ているだけで俺も欲求を煽られゾクゾクする。そのような表情を俺以外の誰にも見せてたまるか。

 

 だから俺の色に染め上げる。もう俺のことしか見れなくなるように、コイツらの心もカラダも全て俺のモノにしてみせる。

 

 

 なぁ~んて、すごくヤンデレっぽくなっちまった。でもさっきの想いは俺の本心だ。野望とか大層な言葉を使う必要もないくらい、もう支配は進んでいるがな。

 

 

「さぁてそろそろ、奉仕をしてくれたメイドにご褒美をあげる時間だ」

「ご、ご褒美?」

「あぁ。ちょっと失礼するぞ」

 

 

 俺は希の腕を振りほどいて素早く立ち上がると、その場で彼女の方へと振り向く。

 突然のことで目を丸くしている希。そしてそんな彼女の顕現されている豊満な生おっぱいに俺も目を丸くしてしまうが、そんなものはあとからいくらでもたっぷりと味わえる。

 

 多少おっぱいに気を取られはしたが、すぐに我に返り彼女の身体に手を伸ばす。右手を腰の少し上に、左手は膝の下に当て、彼女の身体を一気に持ち上げた。あまりにも勢いが付きすぎていたため、彼女のおっぱいがぶるんと大きく揺れる。どんな状況でも俺の性欲を退屈させないなコイツは。

 

 

「きゃっ!れ、零君!?これって、お、お姫様だっこじゃ……」

「口調が戻ってんぞ。まあもういっか、今から俺のご褒美タイムだし」

 

 

 おっぱいを丸出しにしている希をお姫様抱っこした俺は、そのまま彼女をゆっくりとソファの上に仰向けに寝かせる。いちいちそのデカイおっぱいが揺れるのを見られて眼福眼福。

 

 

「ご、ご褒美ってまさか……」

「これで察することができるなんて、お前も相当淫乱少女だな」

「零君にこんなことをされたら、誰でも想像できるよ」

「そうだろうよ。そんなエロいカラダ付きをして、俺に襲われないと思う方がおかしいよな」

「え、エロいって……」

「もうおっぱいを押し付けられた時点から、俺は我慢できなくなってたんだ。お前のカラダは俺のモノ、そしてメイドはご主人様の命令に従う。そうだろ?」

 

 

 俺はソファで仰向けになっている希の上に跨がる。

 こうして希を征服して改めて分かったけど、ホントに男の性欲を覚醒させるカラダしてるよなコイツ。唇、胸、くびれ、脚、太もも、おしり――――どこを見ても綺麗だし、何より肉付きがよくて一生専用の抱き枕にしたくなる。まあ今の俺だったら、その願いも叶うだろうがな。

 

 

 希は頬を赤く染めながら、うっとりとした表情で俺を見つめる。

 なるほど、もう俺に襲われる覚悟はできて準備はOKって訳か。そんな従順なメイド精神を見せられたら、俺だって容赦はしないぞ。もはや全国で活躍して男女問わず大人気のμ'sのカラダを、こうして俺の手で弄りまくって快楽の底へ突き落とす背徳感はいつも興奮する。

 

 

 μ'sのみんなが自分から俺にカラダを求めてくる、そんな未来もありかもしれないな……。

 

 

「今日は俺たち以外、この家には誰もいない。つまりどういうことか分かるな?」

「うん。実はウチも零君とこういうことをするのは久々で、ちょっとだけ期待してたんよ」

「そうか……なら確かめてみるか」

 

 

 俺は希のスカートの中へ右手を侵入させた。

 もちろんその右手が向かう先は――――――

 

 

「ひゃっ!!」

「濡れてる……それも思った以上に」

「れ、零君……ゆびぃ……」

 

 

 パンツの上から希の大切な部分を人差し指でなぞってみると、軽く触れただけなのに指が謎の液体で湿る。そして大切な部分を何度も往復してなぞっていると、くちゅっという淫らな音が漏れ出す。同時に彼女は微かに嬌声を上げた。さてはていつまでもつかな?

 

 

「んっ、はぁ……あぁ!」

「もうこんなに濡らしてるのかよ」

「零君に後ろから抱きついている時に、ずっとこうなることを想像してたから……かな」

「なるほど。濡れてるパンツなんてもう必要ないだろ、脱がしてやる」

「うん……」

 

 

 俺はパンツの淵を摘むと、そのまま彼女の脚を伝わせて一気にパンツを引き脱がす。

 色は鮮やかな薄紫。だが秘部に当たっていたところは、濡れているせいで濃い紫色に変色していた。メイドのくせにこんなエロいシミ付けやがって、これはご褒美というよりお仕置きかな。

 

 

「もう我慢できないだろ?始めるぞ」

「うん、来て……」

 

 

 俺は手に持っていたパンツを遠くに放り投げた。もはや彼女に服とか下着とか、身体に纏うモノなんて一切必要ない。俺の前では、生まれたままの姿で十分――――

 

 

 ここから、2人だけの本当の時間が始まる。

 




 もうほのぼの回=エロ回の認識になってきた今日のこの頃(笑)


 今回は希回でした!
 実は当初はシリアス路線で話を構成していたのですが、やはり私に真面目な話は合いませんでした。そして寝る前に自分が大好きなシチュエーションを考えていたら、今回のような主従プレイが真っ先に頭に浮かんだのでこれを採用した次第です。

希の個人回は特にR-17.9描写が激しくなる傾向にあったので、今回だけはほのぼの路線にしようと思っていた結果がコレです(笑)
まあね、我慢できないよね、彼女のカラダを想像すると!


 次回と次々回は『新日常』投稿が4月2日で一周年を迎えるため、連続してその記念回の投稿をしようと考えています。
1つは最近ハーメルンにハーレムタグが付いているのにハーレムしていない小説が増えてきたので、ハーレムの真髄を見せる小説を。
もう1つは投稿時まで隠しておきます(笑)

投稿順はどちらが先になるかはまだ未定です。


それでは感想・高評価、よろしくお願いします!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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