ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 またやってきてしまいました、ことりちゃんのありがたい講座のお時間です!
しかも今回はクリスマスイブという聖夜にお届けするという、何ともありがた迷惑な話です(笑)

聖夜を性夜に変える準備は整っていますので、心の準備が出来次第読み始めちゃってください!


実践付き!?ことりの淫語講座(中級編)

「は~い皆さん!ためになる講座の時間がやって来ましたよぉ~♪」

 

 

 悪・夢・再・来!!

 俺たちはまたしてもことりに連行され、アイドル研究部の部室に閉じ込められてしまった。相変わらずこの部室の雰囲気は、ことりのピンク色によって全体が充満し、逃げ出そうものなら全力で取り押さえられ、コイツの妄想の世界へと追放されてしまいそうだ。

 

 もちろんこの部室に連行されたのは俺だけではない。かと言って前回と同じメンバーでもなく、受講者の顔ぶれはガラリと変わっていた。

 

 

「何よこれ……今から作曲しようと思ってたんだけど」

「確実にいいことが始まる雰囲気ではなさそうね……」

「ウチは割と楽しみやけどね!真姫ちゃんと絵里ちのいい表情が見られそうだし♪」

 

 

 今回の犠牲者は真姫、絵里、希の3人だ。そうは言っても、希はこの状況を楽しんでいるため実質的に精神を削られるのは真姫と絵里の2人だろう。希がことりに悪ノリすれば、下手をすると前回よりも危険(規制的な意味で)ヒドイ講座になりそうだな……。

 

 

「はいはい私語は慎むよーに!今日は主に真姫ちゃんと絵里ちゃんに、エッチのノウハウを知ってもらうよ♪」

「別に知りたくないんだけど……」

「またまたぁ~真姫ちゃん強がっちゃって!エッチが上手くなれば、それだけ零くんに抱かれる回数が増えるかもしれないよ♪」

「はぁ!?べ、べべ別にどうでもいいわよそんなの!!」

「あれれぇ~動揺してるよ♪やっぱり真姫ちゃん素直じゃないねぇ~顔には『知りたい』って書いてあるのに!」

「えっ!?そ、そうなの!?」

「俺に聞くなよ……」

 

 

 そりゃあ俺だって行為をするならエッチの上手い女の子を抱いてみたいよ。でも愛するμ'sのためだ!例えエッチが下手くそでも、俺が優しく導いてやるから安心しろ!!

 

 なんて思っているのだが、間違ってもこの場で口に出してはいけない。確実にことりのペースに持って行かれて、そのままズルズルとコイツの思惑にハマってしまうだけだから。

 

 

「それで?どうして私たちが呼ばれたのかしら……?」

「前回と同じ海未たちだと、今から行われる講座に耐え切れなくなって全員気絶しちまうからじゃねぇの。ことりのやる気も前回とは段違いだし」

「さっすが零くん!!やっぱりことりと零くんは心で通じ合ってる仲なんだね♪後でカラダでも繋がろ?」

 

 

 普段から俺にベッタリなことりが、これ以上身体で繋がると言ったら……もうアッチの意味でしかないよな。いつからことりはこんな淫乱な子に育ってしまったんだ……女の子からエッチを求めてくるのは、俺の好きなシチュエーションなんだけどね。

 

 

「それって、私たちが海未たちより……その、言いにくいけど……変態って言いたいの?」

「そうだよ♪」

「まあそれはウチも認めてもいいかもね♪」

「あなたたち……いつか覚えておきなさいよ」

「はぁ……帰りたい」

 

 

 残念ながら、俺もことりと希が言いたいことが分かってしまう。

 穂乃果たちほどではないにしても、絵里も真姫も性に従順なところがある。初めは恥ずかしがっているが、いざ快楽に身を任せると途端に自分から俺を求めるようになるからな。あと少しでも(たが)が外れれば、ことりのような性欲まみれの女の子に様変わりしてしまうかもしれない。

 

 

 そんな絵里と真姫を見たいと思ってしまう俺は、やはりエッチな女の子が大好きらしい。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

~1限目のお題~

《正常位》

 

 

 

 

「おいおい、今回は伏字もなしかよ!?」

「えぇ~なんのことかなぁ~?」

 

 

 とぼけやがってこの淫乱鳥が……。確かに伏字にしてしまうと、良い子の皆さんには言葉が伝わりづらくなってしまうけれども……あっ、これを読んでいる受講者さんたちはみんな変態さんだったな。なら大丈夫か。

 

 

「正常位とは、人間が性交を行う際の性交体位のひとつで、比較的一般的に行われる体勢なんだよ♪」

「せ、せせ性交って!?いきなり何言い出すのよ!?」

「真姫ちゃん!!将来お医者さんを目指すんだったら、性交のやり方1つや2つ覚えておかなくてどうするの!?」

「そんなの医者とどんな関係が!?」

「え?だって手が上手く動かせない男性患者さんのオ○ニーを、女医さんが手伝ってあげるのって普通じゃないの?エッチなビデオだとよくあるよ?」

「知らないわよそんなの!!全国の女医さんに謝りさないよ!!」

 

 

 真姫の奴、いきなりことりの術中にハマってるな……もう顔をトマトのように真っ赤にしているのが日常茶飯事ってくらい、最近真姫の弄られようがヤバイ。

 

 でも真姫が女医さん役で俺が患者役か……中々にいいシチュエーションじゃないか。彼女だったら必死に頼み込めば色々ヤってくれそうだし。そう、色々と……。

 

 

「まあまあ真姫ちゃん落ち着いて。それでことりちゃん?正常位っていうのはどんな体位なん?」

「よくぞ聞いてくれました希ちゃん!正常位というのは、女性が仰向けになり、膝を立てて股を広げた状態のところに男性が上から覆い被さる体位、つまり2人が正面に向かい合うんです♪お互い大切なところの結合部分の密着挿入感と全身の接触感を得ることができるので、さぞかし気持ちいいんだろうねぇ~♪ねっ、零くん?」

「前回もそうだけど、何故俺に同意を求める……」

 

 

 笑顔で俺の方を振り向き、無理矢理同意を求めてくるところは前回と変わらずか。俺はこんな欲望に満ちた黒い笑顔を守るために今まで頑張ってきたのだろうか……?なんか急に肩の力が抜けた気がする……。

 

 

「説明だけを聞いてもよく分からないと思うので、ここで実践た~いむ♪」

「じ、実践!?ことり、お前一体何を!?」

「お相手は……さっきからそこで黙って気配を消そうとしている絵里ちゃん!!君に決めた!!」

「え、わ、私!?別に消してはなかったんだけど……」

「はいはい。指名されたら早く前に出てきてくださいねぇ~」

「い、一体何が始まろうとしているのかしら……」

「さあ零くんもだよ!!むしろこの実践の主役は零くんなんだから♪」

「や、やっぱり?」

「あっ、服は着たままでいいから安心してね♪」

 

 

 当たり前だろそんなの!?ガチでヤったら俺が通報されて監獄行きになっちまうだろ!!

 ていうか、本当にやるの?絵里はもう渋々席を立ち上がってるし、服を着たまま擬似的とは言え、絵里と正常位を!?ことりの思惑に乗っかるのは癪だけど、期待がみるみる高まってきている俺がいる。許せ絵里、男は何より性欲の解放が最優先なんだ。

 

 

「ここにマットを用意したので、絵里ちゃんはここに仰向けで寝転がってね♪」

「おぉ、偉く本格的やなぁ~」

「実践なんだし、ことりは一切妥協しないよ!本当はことりと零くんでみんなに実践を披露したかったんだけど、今日のことりは教師役だから、泣く泣く身を引いたんだよ!!」

 

 

 それが正解だと思う。だって俺とことりがそんなプレイをし始めたら、お互いに歯止めが効かなくなってそれこそ"本番"になりかねない。だからと言って絵里相手ではそんな気持ちにならないかと言われれば、明らかに"No"だけども……。

 

 

「絵里、お前本当にやるのか?」

「どうせ逃げられないんでしょ。だったら早く終わらせるまでよ」

「いさぎいいなお前……恥ずかしくないのか」

「恥かしいに決まってるでしょ!!で、でも……将来に役立つと考えれば、そのぉ~……やってもいいかなぁって」

 

 

 め、珍しい、絵里が人前でここまで恥じる姿を見せるなんて……!!

 基本的に彼女は2人きりの時にしか甘えず、みんなといる時はお姉さんキャラとして騒ぎ立てる俺たちを統制する立場にある。その絵里が、自らみんなの前で俺の性の捌け口になろうとしてるだと!?

 

 

 絵里はマット上に座り込むと、そのまま足を伸ばして仰向けに寝転がった。

 もちろん恥ずかしくない訳がないようで、何度も俺の顔をチラチラと見てはどんどん顔が真っ赤に染まっていく。真姫もそっぽを向いて、顔を赤くしながら横目で俺たちを見ているし、ことりと希は目を輝かせながら俺が絵里に覆い被さるのを今か今かと待っているようだ。

 

 どんな形であろうとも、合法的に絵里と身体を重ねられるのなら願ってもないことだ。

 それに絵里は自分の羞恥心に逆らってまで正常位の実技の模範を受け入れたんだ、俺がここでやめるなんてこと、できる訳ないよな。

 

 

「絵里……」

「零……」

 

 

 俺たちはキスする寸前の恋人(恋人なんだけど)のようにお互いの名前を呼び合い、俺は膝を付いて絵里の身体の上で四つん這いとなった。このまま身体を前進させれば、正面から彼女と密着することになる。主に下腹部が……。

 

 

「絵里……膝を曲げて脚を開いてくれ。正常位って、そういうものだから……」

「え、えぇ、分かったわ……」

 

 

 絵里は俺の目を火照った顔で見つめながら、ゆっくりと自分の脚を開いた。

 そのせいで、スカートの中はモロ見えとなっているだろう。四つん這いとなっている俺からでは確認できないのが惜しすぎる。

 

 ここでふと絵里の顔を見てみると、恍惚な表情で俺を見つめていて呼吸もかなり乱れていた。死ぬほど恥ずかしいだろうに俺の顔から一切目を背けることはない。それどころか彼女の妖艶な目線は俺を引き付けようとしているみたいだ。

 

 そして俺の心はその誘惑にあっさりと負けてしまった。

 このまま俺が前進すれば、俺のアレと絵里の秘所が見事に擦り合ってしまう(もちろん衣類越しにだが)。だが俺の身体は俺の意思とは関係なく、既に前進し始めている。自分の中に眠る絵里と繋がりたいという本能だけが、身体を突き動かしているようだ。

 

 

 衣類越しでも何でもいい、擬似的でもいいから俺は絵里と繋がりたい!!

 そしてこのまま抱きしめ合って、この豊麗(ほうれい)な身体を全て俺のものにしたい!!

 絵里の恍惚として表情は、俺の欲求を爆発させる。もう、この前進する身体を止めることなんてできないぞ!!

 

 

 

 

 そして、俺の下半身と絵里の下半身が――――――

 

 

 

 

「あっ……♡」

 

 

 

 

「ストォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオップ!!」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「もうっ真姫ちゃん!!どうして邪魔するの!?もうちょっとで零くんと絵里ちゃんのセッ○スが見られたのに!!」

「あのまま続けたら、確実にその先にまで発展してたでしょ!?零も絵里も何故かやる気満々だったし……」

「それは否めない……」

 

 

 桃色ムード一色に包まれていた俺たちは、真姫によって現実世界へと引き戻されてしまった。

 真姫は息を荒げながら俺と絵里を引き剥がしたばかりか、その自慢のツリ目で俺をギロっと睨んできたのだが……悪いの俺じゃないよな!?言いだしっぺはことりだし!!

 

 結局その後は絵里が羞恥心で気絶してしまったため、それより先の行為を行うことなく実技は終了した。

 まぁあのまま続けていたら確実にこの話は自主規制され強制終了していただろう。

 

 

「でも中々の刺激で、ウチもちょっとドキドキしちゃった♪しかも絵里ちのあんな乱れた顔が見られるなんて珍しいし!」

「ことりも♪流石手馴れているだけのことはあるね、零くん♪」

「それって褒めてんのか……?」

 

 

 でもエッチが上手いというのは一種のステータスなのかもしれない。上手ければそれだけで女の子がエッチを求めてくるかもしれないし……ちょっと練習しておきたいと思ってしまったじゃねぇか。

 

 

「さて、じゃあ2限目の授業に行くよ!!」

「まだやんのかよ……絵里が気絶したっていうのに」

「あれぇ~?ウチ、一番期待しているのは零君やと思うんやけどなぁ~?」

「くっ……」

 

 

 流石カンの鋭い希というべきか、俺の心をズバリ当てやがった。いや、俺の性格を考えたら誰でも分かるか。希もことりも笑顔(ブラック)で俺を見つめてきやがるし……もうこの2人を満足させない限り、この講義は終わりそうにないな。真姫には耐えてもらわなきゃいけないけど。

 

 

「さぁ、次のお題はこれだよ!!」

 

 

 

 

~2限目のお題~

《騎乗位》

 

 

 

 

「やっぱりか……」

「やっぱりって……いやぁ~ん、零くんいんら~ん♪」

「うるせぇ!!お前だけには言われたくねぇよ!!」

 

 

 正常位って来たら、その次は騎乗位を思い浮かべるのが普通だろ。え?普通……だよな?もしかして俺が異端だとか?そんなバカなぁ……!!

 

 

「騎乗位とは、仰向けの男性の上に女性が跨ってお互いに大事なところを結合させながら、男性が女性の腰に手を添えて身体を上下前後に動かすか、女性が自らそういった動きを行うことでピストン運動をする体位のことだよ!ちなみに騎乗位の体位には2種類あって、男女が向き合う対面騎乗位と、女性が男性に背中を向ける背面騎乗位があるんだ♪」

「ことりちゃん物知りやねぇ~♪」

「えへへ、いつか零くんに朝のお目覚め騎乗位をしてあげるのが夢なんだ♪」

 

 

 な、なにそのご褒美!?愛しの彼女にフェ○チオか騎乗位で起こしてもらうのは、俺の大好きなシチュエーションであり夢でもある。こ、これは何としてでも早くことりを嫁に貰わないと……!!

 

 でも実のところ、最近俺は楓の騎乗位紛いな体位で朝起こされている。もちろん衣類は装着して俺の腰にただ乗っているだけなのだが、俺が騎乗位好きだと知ってか、恋人一歩手前になった楓のアプローチが更に激しくなっていた。俺が夢にまでみたシチュエーションなのだが、如何せん朝から刺激が強すぎるのが困りものだな。

 

 

「それじゃあ騎乗位の実践もやってみましょ~!次のお相手は希ちゃんね♪」

「えっ、ウチ?ここは真姫ちゃんじゃないん?」

「ちょっ、どうして私なのよ!?」

「だって真姫ちゃんの方が反応面白そうやし♪」

「本当にあなたって性格悪いわね!!私はやらないから!!」

「なんや真姫ちゃん根性ないなぁ~。あの絵里ちですら受け入れたのに、真姫ちゃんは逃げるんやぁ~ふぅ~ん……」

「な、なによその顔……馬鹿にしないでくれる!?分かったわよ、やればいいんでしょやれば!!」

 

 

 チョロ!!真姫ちゃん流石にチョロ過ぎやしませんかねぇ!?

 それにことりと希はお互いに悪い顔をしながら親指を立て合っている。コイツら、初めっから真姫のチョロさを利用するために演技してやがったな……。それに簡単に引っかかる真姫も真姫だけど。

 

 

「それじゃあまず零くんはこのマットの上に寝そべってね!」

「真姫……本当にやるのか?」

「どうせやるまでこの馬鹿みたいな話を終わらせる気ないんでしょ?だったらやってあげるわよ!!」

「そ、そうか……」

 

 

 もはや真姫は莫大に膨れ上がる羞恥心からか、俺の方を向こうともしない。顔がトマトのように赤面し、ことりと希の暴走を止めるために渋々受け入れたような感じもするが、どこか積極的に見えるのは俺だけだろうか?

 

 ちなみに俺はというと、絵里の時と同様に心と身体は正直なようで、いつの間にかマットの上に仰向けで寝転がっていた。やはり恥じている彼女たちの表情を見て、無意識的にヤる気になっていたらしい。しょうがないだろ、俺は男だ。真姫のような綺麗な女の子が自分の腰の上に乗ってくれるなんてご褒美じゃないか!!

 

 

「の、乗るわよ!!重いとか言ったら承知しないから!!」

「そんなこと言う訳ないだろ!!さぁ早く来い!!」

「っ……!!」

 

 

 真姫は俺の身体を挟むようにして両脚を広げる。

 その瞬間、彼女のスカートの中、主にパンツとそこから伸びている綺麗な太ももが俺の眼前に顕となり、俺の中で息を潜めていた性的な衝動が再び目を覚まし始めた。なにが興奮したかって、今日の真姫のパンツ、俺と真姫が手錠で繋がれて一緒にトイレに入った"あの時"と全く同じパンツだったってことだ!!

 

 基調としている色は彼女のイメージカラーでもある"赤"。下着の両端にある赤いリボンが一際目立ち、上部には豪華な刺繍が施されている。その下着だけを見ても相当綺麗なのだが、それが真姫の綺麗な白い太ももと相まってよりアダルティックに見えるのが何とも唆られる。ちなみにこの説明、"あの時"の引用な。

 

 

 真姫は俺の腰下を目掛けてゆっくりと腰を下ろす。

 彼女の腰が俺の腰下に近づくほどパンツと太ももがスカートに隠されてしまうものの、あのパンツ越しに真姫のアレと俺の下半身がドッキングする時が来ると思うと、自然と下半身に血が通ってしまう。そうなればもちろん下腹部にテントが張ってしまう訳で……。

 

 彼女からは俺の下腹部は見えない。だがことりと希はその状況がバッチリと見えているようで、2人共顔を沸騰させながら期待を込めた眼差しで俺と真姫の下腹部が密着する瞬間を待っているようだ。

 

 

 

 

 真姫の腰が、俺の下腹部へと近づく。

 

 

 息を呑む、俺も真姫も。

 

 

 そして――――――

 

 

 

 

「んっ……♡」

 

 

 

 

「「きゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああ♡」」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「なんだよ急に奇声上げやがって……真姫が驚いて気絶しちまっただろうが」

「いやぁ~あまりにも刺激的だったから♪」

「アハハ!ゴメンね!あとで真姫ちゃんには謝っておくよ♪」

「お前らなぁ……」

 

 

 絵里と真姫の反応を見て散々楽しんだ挙句、一切反省の色が見えないとは……ことりも希も、元から腹黒い一面があることは知ってたけどもここまでとはな……。

 

 ちなみに絵里と真姫はマットの上に2人並んで寝かせてある。

 ちょっと無理矢理系のプレイが好きな俺としては、ここでこの2人を襲ったらどうなるのか試してみたい衝動に駆られるが、未だに暗黒の笑顔が途絶えていない性悪な2人と同類にならないためにも、必死にその衝動を押さえ込んだ。

 

 

 でもなんかこのままコイツらの手のひらの上で踊らされて終わるのは癪だな……ここはどう転ぶか分からないけど、ちょっとからかってみるか。

 

 

「絵里も真姫も実技をしたんだし、希はやらなくていいのか?」

「えっ、う、ウチ?ウチは……いいかな?」

「じゃあどうして顔を赤くしてんだよ?もしかして俺たちの実技を見て興奮したんじゃねぇのか?」

「そ、そんなことは……」

「行為の体位には正常位と騎乗位以外に『立ちバック』という、マニアックな体位もあってだな。それを希で実践してみようと思うんだけど」

「えぇ!?う、ウチで!?そ、そんな……いくら服を着てるからって言っても……」

 

 

 やはり希は押しには弱い。普段はエッチなことに興味津々な淫乱お姉ちゃん的キャラなのに、いざこういった卑猥な言動でグイグイ押していけば途端にウブな後輩的なキャラに変身してしまう。まあ、そんなギャップがあるからこそ希は可愛いんだけどね!

 

 

「こ、ことりちゃん……」

「いい考えだね零くん!!希ちゃんが乱れてる姿ってあまり見たことないから、ことりも見てみたいなぁ~」

「ことりちゃん裏切るの!?講座が始まる前に、私と結託して絵里ちと真姫ちゃんを辱めようって約束したよね!?」

「標準語に戻ってるよ希ちゃぁ~ん♪それほど零くんとの実技に興奮してるのかなぁ~♪」

「ことりちゃん!!」

 

 

 ことりってここまで人を煽るようなキャラだったっけ……?ここまで希が追い詰められるのも珍しいが、ことりが誰かを煽るっていうのも珍しい。絵里と真姫の乱れる姿を見てテンションが上がっているのか、希が羞恥に悶える姿を見て楽しんでいるのか……どっちもだな。元々俺が煽る予定だったのに、もう俺が出る幕ねぇじゃん!!

 

 

「とりあえず最後にまとめ!!正常位というのは、女性が仰向けになり、膝を立てて股を広げた状態のところに男性が上からおおい被さる体位のこと。騎乗位は仰向けの男性の上に女性が跨ってお互いに大事なところを結合させながら、男性が女性の腰に手を添えて上下前後に動かすか、女性が自らそういった動きを行うことでピストン運動をする体位のことだよ♪受講している皆さんも、是非覚えて帰ってくださいね!」

 

 

 なにがムカつくって、全く役に立たない無駄知識じゃないのが余計に腹が立つ。これを覚えておくことで、将来いつかきっと役に立つ日が来るだろう。多分な……。

 

 

「それではここから希ちゃんの補習授業に行きましょ~!さぁ希ちゃん、立ちバックだよ!マットの上に立って身体を"く"の字にして!!」

「ほ、本当にするん……?」

「もちろんだよ♪フフフフ……」

 

 

 そして第二回目の講座は、ことりの邪悪に満ち溢れた笑顔と共に終了した。

 

 希の受ける辱めは、まだ終わっていないが……。

 




 どうでしたか?私からのクリスマスプレゼントは?

 今回はことりちゃんの淫語講座の第二回でした!
 初級編は何気なくいつも通りのノリで書いたのですが、その時の反響が凄まじかったので続編を執筆する形となりました。私もまさかクリスマスイブ(投稿日的にはクリスマス)に投稿することになるとは思ってませんでしたが(笑)

 今回は中級編ということで、ことりちゃんの暴走も前回より増し増しにしてみました。割とウザキャラにもなったりして、どこか楓にも似た雰囲気になっていました(笑)

 上級編に関しては、これも読者さんからのお声次第ですかね……
 今回以上の暴走を書くとなると、今度は本番になるかも!?


新しく高評価を入れてくださった

土菜さん

ありがとうございました!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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