ハイスクールD×D 満たされぬ欲に狂う者   作:山北深夜

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原作買いました。
それと休みが終わるので更新頻度が下がると思います。


三話

 ライザーが不死鳥のごとく復活してから大分経ったけど、俺の性欲は天井知らずに高まっている。不死鳥のごとくっていうかまず没してないからね。雪だるまみたいに丸々膨れ上がって下腹部を熱くさせるのだ。

 

 そういえば拉致られてから体の調子が悪い。ムラムラの調子は良好だが、なんというか神器が安定しないし、こう、なんかぐらぐらする。生理かと思ったが違うみたいだし。というかそもそも悪魔に生理ってあるのだろうか。妊娠する以上あってもおかしくないだろうけど一万年とか生きるらしいからなぁ。だから繁殖力低いらしいし、あれ? でも転生悪魔はまだマシなんだっけ? じゃあライザーとスるときはできちゃう可能性もあるわけだ。

 

 俺がしたいのは愛のないセック●であって、そもそも快楽しか求めてないから困るんだけど。フェニックス家って悪魔のくせに兄弟多いから受精力が高そうで困る。妊娠したらその間俺の欲求はどう満たせばいいんだ。そもそも子供とか育てられる気がしないんだけど。俺は無口無表情だぜ? しかも元男だ。子供がグレる将来しか見えない。

 

 やばいな……どうしよう。どうしたら妊娠の危機を回避できて、かつ気持ちよくなれるだろうか……。コンドームは却下である。最中はエロ漫画でいうなら『中に出してぇっ!』みたいな気分になるのだ。いや、本当に。

 

 あ、そうだ。なんだっけ? そういう薬あるんだっけ。でも女性側に副作用だか負担やらがあるからコンドームがいいよって授業で習った気がする。まあ悪魔だから負担とか大丈夫だよね。

 

 そもそもライザーが俺に手を出さないことには始まらないんだけど。

 

 なんなんだろうねあいつは。自分で言うのもなんだけどさ、普通俺みたいな美少女がいたらやっちゃうよね? ちょっとコアだけどロリ巨乳だぜロリ巨乳。俺ならすぐに手を……あ、むり。多分尻込みする。だって童貞だもん。ていうか背徳感がやばい。でもライザーは百戦錬磨の強者だし、初対面で俺を食ったくらいだから間違いなく問題もなく手出しできるはずなのだ。

 

 それなのになんで襲わないんだろうか。他のハーレムメンバーを見る限りライザーの目が腐ってるわけでもないし、俺が容姿で劣ってるわけでもないんだけどなあ。キャラが薄いわけでもないし。ていうかこんな人形系美少女なんて普通いねえよ。

 

 あ、あれか。あの主人公勢の……なんだっけ、あのロリの名前。えーっと、確か子猫? とかいうのとキャラ被ってるのが悪いのか。確かに無口無表情ロリだけどちょっと違くね? 俺貧乳じゃないし。でもあの子本当に子猫みたいで可愛いよね。眠たげな目とかもうどストライク。俺はお人形さんみたいなくりくりお目目だからね。でも俺も可愛いよね。だから俺を犯せライザー。

 

 あー。ムラムラする。そうだ神器の調子が悪いせいでいつもやってる引力で模型を引き寄せて奥を突くオ●ニーができないんだ。無理やりやったんだけどダメだわ。リョナはちょっと趣味じゃないのよ。軽いSMくらいならいいんだけど、吐き気までするのはちょっと……。

 

 なんでこんなことなったんだろ。やっぱ薬のせいかな? いやでも薬打たれたっけ? なんか記憶曖昧なんだよなあ。ものすごいこと為したような気がするんだけどなんだっけ。ていうかあの血の海は誰がやったんだろうか。正直あれはきつかった。もうね、俺あんなん初めてだからね。見知った顔見れて本当助かったわ。ライザー大好き。お礼は性行為でいいですか。

 

 そうだ。最近気づいたけど俺って感情でもなんでも外に出すのが苦手みたい。つまりめっちゃ溜め込むらしい。俺っていうか俺の体だけど。魔力も全然外に出せない。神器なんかも吸い込む系統だからね。ケンイチでいう静のタイプ。胸とかは無駄に出てるんだけどね。かわいそうなロリっこに分けてあげたいくらいだ。主人公勢のロリくらいの身長で起伏が大きいのが俺です。まあ気持ちよくなれればロリでもスレンダーでもどうでもいいよ。

 

 ってかあのロリ俺が言うのもなんだけど正直身長にしては発育している方だよね。なんか気にしてるみたいだったけど、そもそもロリ巨乳ってなかなかアンバランスだと思うんだ。俺のことだけどさ。いやジャンルとしては好きだけどね? まず身長が高くないとやっぱりバランス悪いじゃん? さらに大きすぎるおっぱいとか【閲覧注意】が付くことがあるからね。人を選ぶんじゃないかな。……まさかそれが原因か? いやでも初めのときと容姿かわってないしなあ。

 

 でも貧乳のが気持ちよくなれるらしいから貧乳の方が優れてると思う。というか俺がそうでありたいだけだけど。あ、でもライザーが手を出してくれるならそれはありだ。全然ありだ。あいつなら巨乳でもものすごい快楽を与えられるのだから。実体験です。やべえライザー超すてき。

 

 そうだ。ライザーといえば最近なんか調べ物してるみたいで全然構ってくれないのだ。前なら頭をなでたり話しかけたりしてくれて俺の期待を煽っていたのに最近は忙しそうである。何してるんだろうか。手伝えるのなら手伝ってあげたいところだが――そしてお礼に性交をしてもらいたいのだが――あいにく俺は字が読めない。俺は日本語以外ダメなのだ。日本語も最近は触れてないからちょっとやばい。

 

 ちなみに今世の俺はイタリア人である。イタリア語は最後まで聞き取れませんでした。読めも書けもしませんでした。無口無表情なおかげであんまり問題がなかったように思えたけど多分大丈夫じゃないかもしれない。今世の両親はそれでも筆談しようと頑張ってたけど、そもそも俺の頭の出来は余りよろしくないのだ。分かるわけがない。

 

 イタリア語聞き取れないのに悪魔召喚のときはどうしたんだっていうと、日本人が一人いたので彼の独り言を聞いて理解したのだ。いや日本語久しぶりすぎて始め全然分かんなかったわ。悪魔悪魔言ってたことしか分からなかった。理解してねえ。そういえば彼らは今一体どうしてるんだろう。ライザーに食べられたのかな。食事的に。

 

 ていうかライザーって人間界嫌いじゃなかったっけ? 炎と風が汚いとかこの間言ってたのになんで俺んとこ来たんだろ。いや嬉しいけど。二重の意味で良かったけど。

 

 あ、そうだ。そういえば天使と悪魔と堕天使が和平結ぶんだってね。それでライザー忙しいのかな? 仮にも上級悪魔だし、あとなんかフェニックス家って名家らしいしね。魔王の補佐かなんかかな。でも少しは構ってくれてもいいと思うんだけど。そして少しはベッドの上でギシアンしたい。

 

 ひまひまひま。ひまだ。ひま。ロリ巨乳の悪いところは胸が邪魔で股間に手を伸ばしにくいところだよね。伸ばせるけど伸ばしにくいからいつも道具使ってるのに神器がおかしいから手でするしかないんだよね。でもライザーの手なら問題ないんじゃないかな。いけるいける。やりたまえ。

 

 そういえば最近、ライザーとかレイヴェルの気配が分かるようになった。特にライザーの気配はめっちゃわかる。これが欲求不満が故に生み出した究極の何かなんだろうか。求めすぎて求めちゃうみたいな?

 

 とても素敵なことだと思います。そのままライザーも俺を求めてくれ。自家じゃない発電をしようぜ。共同作業だ。そしてゆくゆくはえっちぃことばっかの桃色生活に至るんだ。パラダイスだ。ばらいそだ。

 

 そのために俺はどうにかライザーを籠絡しなければならない。正直恥ずかしいけどでもそれでも性行為ができるなら……。よし決めた。

 

 ライザーのところに裸で突貫しよう。

 

 きっと俺にたりないのはデレだ。そりゃあ表情も変わらない声も出ないのに萌えるなんて難しいだろう。そういうキャラがたまに見せる笑みとかそういうのは大変すばらしいものだとは俺も思うけどあいにく俺には出来ない行為なのだ。つまりデレることができない。ならどうするか。行動に移すのだ。

 

 きっとあいつのことだ。裸で迫れば真意が伝わるに違いない。俺とライザーはそういう絆で結ばれてるといいなあと最近思い始めた。でもやってくれるさ。ライザーだもん。

 

 普通の精神状態の俺なら全裸突貫なんて恥ずかしくてできないが、神器が不安定で俺もふわふわしている今ならいける。絶対後悔するけど。絶対後悔するけど。

 

 さあライザー。シャワーを浴びて待っていろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 心ないと思っていた下僕がさらわれてた一件、彼女の反応を見て、ライザーは確信した。

 

 僅かではあるが、心が芽生えている。

 

 それも、少なくともライザーに悪感情は持っていないようで、このままいけばきっとライザーのことが大好きでなおかつ優秀な眷属となるだろう。リアスとの婚約はなくなったが、彼女の成長は為っていたことにライザーは僅かながら安堵した。

 

 しかし、その原因が問題だ。

 

 廃墟となった建物を調べて分かったが、彼らは強制的に神器を禁手へと至らせる研究をしていたらしい。つまり、彼女は実験台だったというわけだ。結果成功したのか失敗したのかは不明だが、あの惨状は間違いなく彼女がやったものだろう。だが、彼女にそこまでの力はない。

 

 ならば、考えられるのは成功したということだ。それは恐ろしい研究だ。ライザーは身を持って知っているが、禁手に至ると使い手の実力は爆発的にのびる。何倍にも何十倍にも膨れ上がる。ライザーが相手したのはその中でも特別強力な神滅具だが、それは他の神器でも変わらないだろう。まさしく世界を滅ぼしうる力を得させる研究なんて、バカだとしか思えない。

 

 当然ながらライザーはそれを魔王に報告し、その組織は調べられた。そして分かったことがある。

 

禍の団(カオス・ブリゲード)ね……」

 

 テロリストの集団、犯罪者の集まり。このことぐらいしか分からないが、相当数の規模ではあるだろう。現在の体制を不満に思う悪魔は多数存在する。その一部が加入していてもおかしくはない。神器の強制的な禁手化なんてことができる連中だ。他にも技術は有しているだろう。そしてその力を現在の体制に不満を抱えている旧魔王派に知らせれば……。

 

 その力に魅せられた数人くらいはテロリストにつくだろう。他にも堕天使や天使といった勢力もついているという。上層部にはずいぶんと嫌われ者が多いものだ。ライザーはそう笑った。

 

 だがことは笑い話ではすまない。そもそも禁手など相当に危険なものだ。それを無理矢理行うなんて明らかに被験者に負担が大きすぎる。今回被害者である彼女には、幸い何ら問題はなかったようだが、他がそうであるとは限らないだろう。むしろそうでない可能性の方が高い。

 

 今回はいいことに繋がった。だが、運が良かっただけだ。次はない。次を出してはならない。

 

 はあ、とライザーはため息をついた。

 

 本当に、運が良かった。もしかしたら心無い彼女が洗脳されていたかもしれないし、あるいは壊されていたかもしれない。大事に、それはもう大事に育ててきた彼女がいなくなるとなれば、今まで彼女に期待して費やしてきたものすべてが無駄になってしまう。

 

 そして楽しみにしている育った後の性行為がなくなるのだ。それは嫌だった。

 

「……ん?」

 

 そう物思いにふけていると、部屋の近くに誰かが近づいた気配がした。今日は特に予定はなかったはずである。

 

 そしてその誰かは部屋の前で立ち止まり、コン、コンとノックの音を響かせた。さて誰であろう。ユーベルーナか、レイヴェルか、それともほかの眷属であろうか。

 

「誰だ」

 

「……」

 

 答えはない。しかし敵意も悪意も殺意もなにも感じられない。そう、まるでそんな感情などないかのような、人形のような気配。ライザーはそんな眷属を一人持っている。だが、彼女がなにをしに来るというのだ。僅かながら心は芽生えただろうが、まだそれを持て余してもおかしくないだろう。

 

「……入れ」

 

 数瞬ほど考えた後、ライザーは入室の許可を出した。子供の考えを大人が理解できぬように、心が芽生えたばかりの彼女の考えなど、ライザーに分かるわけもない。

 

 はたして彼女であった。しかし、その姿を目にした途端、ライザーは思いっきりむせこんだ。全裸で入ってくるなど誰が思うだろう。

 

 ふわふわとした朱色の髪が肩ほどで揺れ、その鎖骨を僅かに隠す。きめ細やかな艶のある肌は白一色でありながら、血色がいいためか薄い桃色に染まっている。彼女の身長にそぐわぬ豊かな胸が歩く振動でたゆんと揺れ、その先のぽっちは鮮やかな桜色をしていた。そんな恰好でありながら、彼女はじいっと、くりくりとした丸くて黄色い、満月のような瞳をライザーに向けている。

 

 いや、なんだこれ。なんだこれ。犯されにでも来たとしか思えない痴女ぶりである。というかロリぃくせに色気がやばい。まさしく少女から女性になるその寸前のようないでだちで、美しさより可愛らしさが際立ちながら、まるで遊女のような気配を漂わせている。

 

 ライザーは混乱した。困惑した。思わずじろじろと彼女を見つめ、じっくりとその裸体を視界におさめ、そして気づく。

 

「悪魔の気配が薄くなっている……?」

 

 何が起きたのか、何をされたのか。おそらく禍の団(カオス・ブリゲード)の仕業だろう。あの強制的な禁手化でなにかが起きたのかもしれない。これは後遺症とみてもいいだろう。

 

 そしてなにより問題なのが。

 

「聖獣みたいな気配も交じってやがる……」

 

 悪魔として、これは致命的だ。現魔王サーゼクス・ルシファーの兵士、炎駆のように、初めから聖獣であるものが悪魔となるのはいいだろう。だが、悪魔であるものが後天的に聖獣となる場合、はたしてどうなるのか。

 

 そもそも聖獣が悪魔であること自体が炎駆以外に前例のないことなのだ。もしかしたら彼女の内に激痛が走っているかもしれないし、あるいはなにも起こってないのかもしれない。少なくとも神器は大変なことになっているだろう。もしかしたら聖と魔の競合で心が生まれたのかもしれないし、そうでないのかもしれない。分からないことづくしだ。

 

「待て……なぜ聖と魔の融合ができている?」

 

 そしてライザーは気づいた。ありえないことがありえてしまっているその状態に。通常悪魔のような魔の存在と天使や聖獣のような聖の存在は相容れない。例外たる炎駆がぎりぎりのグレーゾーン……いや、それもおかしい。気合でどうこなるような問題ではないのだ。

 

 ではどういうことかと考えると、結論は一つ。ありえないことが、あり得ることになったのだ。それはどういうことか。つまり、そういったシステムを創り、操作していた神の死亡、若しくは引退といったところだ。

 

 きっとこれは魔王様は知っていることなのだろう。聖書の神が没しているなど、知られてしまえば大変なことになる。

 

 思わず、ライザーはため息をはいた。

 

 これは魔王様に報告すべきだろう。彼女のこともそうだ。正直に言って、ライザーにはどうする術もないのだから。

 

 じっとこちらを見つめながら、服の裾をひっぱる彼女に目線を合わせ、その不安そうな瞳にライザーは苦笑した。

 

「早く服を着ろ。風邪ひくぞ」

 

 なぜ彼女がライザーの部屋に来たのかようやく分かった。きっと彼女は、ライザーを頼ったのだ。心が芽生え、そして感じた違和感にどうしたらいいか分からなかったのだろう。裸なのは、もしかしたら心が胸にあるものだと思って、その内をのぞいてもらおうとしたのかもしれない。

 

 彼女は順当に成長している。これならば、ライザーが彼女を犯す日も、きっと遠くないだろう。

 

 上機嫌に彼女の頭をなで、ライザーは部屋を出ていった。

 

 残されたのは、全裸の兵士(ポーン)ただ一人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全裸で部屋行ったら頭を撫でられただけでどっか行かれたでござる。……どういうことなの。全裸で突撃かましたのに頭なでただけとかふざけんなよ。仕事が忙しかったのか? 確かにそれなら納得できるけどやっぱり納得いかない。確かに恥ずかしくて誘惑みたいなポーズできなかったけどさ、俺引き止めたじゃん。ライザー退出するときにさ、『え? しないの?』って感じで引き止めたじゃん。それなのにあれはないだろ。

 

 さらに俺が大分勇気出して裸突貫かましたのにライザーのやつ俺の体みて笑いやがったのである。いやそれはいいんだ。どうでも。けど愛撫のひとつもしないで服を着ろとかあまりにも鬼畜だ。酷すぎる。いいじゃん一時間くらい休憩(意味深)しようぜ。息抜きは大事なんだから仕事ばっかしないで俺とイイコトしようぜライザー。

 

 ていうか俺みてたからな。お前の息子がテントはっていくとこ見たからな。つまり俺に欲情したってことだろ。なら犯せよ。我慢は体に毒なんだぜ。だからライザーには俺を犯す義務があるはずだ。俺もきっと気持ちよくなる権利がある。発情せよライザー(令呪風)。

 

 しかしそんな仕事忙しいものなの? 和平なんてぽんぽんぽーんと終わるものだと思ってた。正直さ、天使と堕天使と悪魔が喧嘩してたとかどうでもいいし。それが俺に何の関係があるの? って感じだ。まああれでしょ。戦後処理とかそんなん任されたんでしょライザーは。

 

 それがどんなものかとか知らないし、どんぐらい時間がかかるかとかどのくらい大変なのかとか知らないけどちょっとの休憩くらいは許されるんじゃないかな。少なくとも俺は許すよ。存分に。

 

 まあ別の仕事なのかもしれないけど。確かライザーって結構いい家だからそういうのあるのかな。家督継いでないならないものだと思ってたんだけど。これはあれかな。経験積ませようとかそういうやつかな。それにしても仕事多すぎだよね。そしてライザーも真面目すぎだ。お前もうちょっとチャラいやつだろ。少しは手を抜けよ。

 

 しかしライザーどこ行ったんだろ。多分あれはなんか用事あるっぽかったよね。なにかな。他の奴らを犯しにいくのかな。なら3pとかどうだろう。俺はいっこうにかまわんっ! 気持ちよくなれるのならな!

 

 あー、犯されたい。全裸だからなんか変に興奮する。でもちょっと寒くなってきた。本当に風邪引きそうだ。ふむ。これ戻る途中人に会ったりしないよね? 流石に何もしてもらえないのに裸見られるのはちょっとなぁ。いやお風呂とかならそういうのも問題ないんだけどさ、廊下を裸で歩くとかどう見ても痴女じゃん。変に誤解されちゃう。俺が好きなのは健全なプレイであって露出プレイも放置プレイも羞恥プレイも理解はあるけどやってほしくない……でもちょっとやってほしい。いやノーマルなのもやりたい。むしろ今はノーマルの方こそやりたい。

 

 でもどうしよう。まさかの裸突貫失敗である。ていうかライザーわざわざかがみこんで俺の目線に合わせたからね。俺は子供か。しかもすごい微笑ましそうな、嬉しそうな顔してたからなんかもう……なんかもう。なにが良かったんだろうか。裸見せてくれてありがとう! みたいな? いやお前いつでも見れるだろ。その上の行為まで自在だろ。しろよ。

 

 このままだと他の眷属たちに嫉妬してしまいそうだ。ていうかあいつらなんもしてないのにライザーに御呼ばれするからね。誰か聞いてよ。どうして俺を犯さないんですかって。その原因さえわかればなんとかなるし、俺だってそれに向けて最大限の努力はするつもりだよ?

 

 具体的には貧乳がいいならおっぱいを切り落とすくらいにはがんばるつもりだ。多分ほっといたら治るけど。まあまずはどうにか意思疎通できるようにならないと。勉強はどうも苦手だからなあ。悪魔の文字とかちんぷんかんぷんだよ。わけわかんねえ。

 

 あれ? そういえば主人公って心読む技使えなかったっけ? いつだっけ。おっぱいドラゴンになるときだったと思うけど。やべえ。希望が見えてきた。やっぱ日ごろの行いがいいと運もよくなるんだな。さすが俺。

 

 そうなるとどうにかして主人公に会わなきゃいけないんだけど、どう会えばいいんだろ。グレモリー領とか遠くて分かんないし、そもそもあいつら人間界いるんだろ? 冥界くるのっていつだっけ。全然分かんないや。困るなあ。せっかく希望が見えたのに。

 

 まあ焦らしプレイには慣れてる――ちがう、焦らされるのには慣れているからのんびり待とう。希望が見えただけぜんぜんおっけーさ。

 

 さて、そろそろ部屋を出た方がいいよね。ていうかずっと裸でぼーっとしてたからね、すごく寒い。ので扉の取っ手に手をかけようとしたところで足音が。

 

 ばーんと開け放たれる扉。裸の俺。開けたのは……おんなじ兵士のミラかな?

 

 なんだろう。……え? なに? 魔王様に呼ばれてる?

 

 

 ……なんで?




さて、あとは主人公の名前をどこで出そうか……。

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